この記事では、シミ予防には何をすれば効果的なのかを詳しく紹介していきます。あなたが20代以上なら、すでにシミ予備軍は肌の内側にひそんでいるかも。今日からさっそく実践してシミゼロ肌を目指していきましょう♪
目次
20代からシミを予防するのはなぜ?
「20代からシミ予防しておかないと後悔するよ」といわれても、まだシミがない人はピンとこないですよね。なぜ20代から予防が必要なのか、その理由を教えます!
消すよりできないようにするのが正解

シミ予防が大切だといわれるもっとも大きな理由は、できてから消すのは想像以上に大変だから。できたシミを消すのは「お金」「時間」「労力」がものすごくかかるんです。
■お金…化粧品・エステ・皮膚科代。高価なものでは月に数万円かかることも!
■時間…効果が出るまでに時間がかかる。エステや皮膚科に通う時間も大変
■労力…毎日シミを隠すためのメイク、効果のあるものを探すのも一苦労
しかも、これだけ頑張っても確実にシミが消えるとは言い切れません!シミができてしまったら大変な消す努力をするか、諦めるかの2択…。それならできる前に予防した方が断然楽だと思いませんか?
女性の76%が年を重ねてから後悔!?

シミ予防の大切さは、多くの先輩女性が身をもって実感しています。なんと女性の76%が年齢を重ねてから後悔していることが分かったんです!
シミを消すために皮膚科に行った50代女性は、医師に「シミの原因は長年の蓄積」だといわれたそう。年を重ねてから予防対策をする人も多いですが、すでに居座ったシミを消すのは大変です。もっと早く知っておけば予防ができたのに…と後悔しても時間は巻き戻せませんよ!


すぐできる!化粧品でのシミ予防方法
シミができてから悩みたくないなら、予防が何より大切だということが分かりましたね。では具体的に何をすればいいのでしょう。これだけは20代から続けて欲しい、3つのシミ予防方法を紹介します!
夏以外でも日焼け止めを使おう

まず絶対に欠かせないのが紫外線対策。紫外線はシミのもと「メラニン」を作り出すもっとも大きな原因です!特に濃く深いシミを作るといわれるUVA波は、冬、雨やくもりの日、室内でも降り注いでいることが分かっているんです。
つまりシミを作りたくないなら365日・オールシーズン紫外線対策をするのが常識!強力な日焼け止めを毎日使うと肌に負担がかかるので、下記の数値を目安に選んでみてください。
■日常…SPF20、PA++
■屋外の活動…SPF30、PA+++
■真夏のレジャー…SPF50+、PA++++

化粧水で肌をしっかりうるおす

乾燥している肌はシミになりやすいってご存知ですか?肌は乾燥すると水分が失われ「バリア機能」が低下します。すると肌の奥まで紫外線が届き、メラニンが大量発生してしまうんです!
そんな乾燥を防ぐためにぜひ取り入れて欲しいのが化粧水。化粧水は肌にうるおいを与えると同時に、次に使う美容液をなじみやすくしてくれます。バリア機能を整えて水分量を保つには、下記のような肌に備わっている保湿成分がおすすめですよ♪
- セラミド
- アミノ酸
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
美白化粧水を使うのももちろん良いですが、美白成分の中には乾燥しやすいものもあります。乾燥を招いては本末転倒。化粧水を選ぶときは、必ず保湿成分にも注目してくださいね!
美白美容液で徹底ケアをする

シミ予防のスキンケアでぜひ取り入れて欲しいのが美白美容液。美容液は化粧水よりも成分が濃厚で、より高い美容効果に期待ができるアイテムです!ここでは代表的な美白成分と、その働きを詳しく見ていきましょう。
【メラニン生成の指令を阻害】
- トラネキサム酸
- カモミラET
紫外線を浴びると「メラニンを作れ」という指令を出す情報伝達物質が作り出されます。上記の美白成分はこの指令を阻害することでメラニンの生成を防ぎます。
【チロシナーゼの働きを阻害】
- ビタミンC誘導体
- コウジ酸
- アルブチン
- エラグ酸
- ルシノール
- 4MSK
メラノサイト(メラニンを作る工場)に情報伝達物質が届くと、無色透明のチロシンと「チロシナーゼ」が合体します。するとチロシンが酸化して茶色いメラニンへと変化!上記の美白成分はチロシナーゼの働きを抑えることでメラニンの生成を防ぐことができます。
【メラニンを還元する】
- ビタミンC誘導体
還元とは「元に戻す」ということ。ビタミンC誘導体は還元作用によって、すでにできてしまったメラニンの色を淡色化する働きがあります。
【メラニンの排出】
- 4MSK
- リノール酸S
- エナジーシグナルAMP
シミの予防をするためには、できてしまったメラニンを排出することも大切。メラニンは肌の生まれ変わりで少しずつ排出されていくものですが、上記の美白成分はその排出をさらに促す働きがあります。


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毎日できる!食べ物でのシミ予防方法
次は、シミ予防におすすめの食べ物を紹介します。シミを作らないためには、体の内側からメラニンに働きかける栄養を摂ることがマスト!毎日ちょっと意識するだけで、シミのできにくい肌を作ることができますよ♪
ビタミンたっぷりの食事をとる

シミ予防に欠かせない栄養素といえばビタミン。各ビタミンにはどんな働きがあるのか、豊富に含まれている食べ物にはどんなものがあるのかを見ていきましょう。
【ビタミンC】
抗酸化作用とメラニンの生成を抑える働きがある。キウイ・イチゴ、柑橘類、さつまいも、ブロッコリーなどに多く含まれる。
【ビタミンE】
高い抗酸化作用でシミの原因を防ぐと同時に、肌の生まれ変わりをサポートする。アボカド、アーモンド、ごま、赤ピーマンなどに多く含まれる。
【ビタミンA】
皮膚の代謝を促してメラニンの排出を助ける。抵抗力アップにも効果的。ニンジン、かぼちゃ、うなぎ、鶏卵、鳥や豚のレバーに多く含まれる。
【ビタミンB群】
肌の代謝を促してメラニンの排出をサポートする。ニキビ予防にも◎。ハチミツ、玄米、ヨーグルト、アボカドなどに多く含まれる。

足りないビタミンはサプリで補う

すべてのビタミンを食事で摂ろうと思っても、毎日続けるのは難しいですよね。そんなときはサプリメントでサポートするのがおすすめ!サプリにはこんなにたくさんのメリットがあるんです♪
- 1日に必要な量がしっかり摂れる
- 手軽に栄養が摂りやすい
- 保存や持ち運びに便利
栄養は食事から摂るのがベストですが、サプリがあれば「ちょっと足りないな」と思ったときにもすぐ補給できます。何を飲めば良いか分からない人は、たくさんの栄養素が配合されたマルチビタミンから始めてみてはいかがでしょうか。
ソラレンを含む食べ物に注意する

食べ物でシミ予防をするときは、光毒性がある成分「ソラレン」に要注意!ソラレンには「肌に紫外線を吸収しやすくする」「吸収した紫外線を肌の中で放出する」という働きがあります。これにより、日焼け・シミ・紫外線による炎症が起こりやすくなるんです!
【ソラレンを多く含む食べ物】
- 柑橘類
- アセロラ
- キウイ
- きゅうり
- セロリ
- パセリ
- シソ
- 三つ葉
- パクチー など
ソラレンは食べてから2~6時間かけて排出されるといわれるため、これらの食べ物は夕方以降や外出しない日に摂るのが◎。朝フルーツを食べるなら、ソラレンの少ないイチゴ、りんご、バナナなどがおすすめです♪
避けて予防!シミになる生活習慣
毎日の生活習慣やちょっとしたクセがシミの原因になることをご存知ですか?シミを作りたくないならこれだけはしちゃダメ!という3つのポイントを紹介します。
洗顔やメイクで肌をこすり過ぎない

まず必ず心がけてほしいのが摩擦に注意すること。肌は摩擦を受けると「メラニンを作れ」という指令を出します。なんと、摩擦は紫外線と並ぶシミの2大原因だといわれているんですよ!
ゴシゴシ洗顔、チクチクするメイクブラシ、ファンデやチークを強く叩き込むのはシミを作り出す摩擦のひとつ。その他にも…
- 過度なピーリング
- 拭き取り化粧水の摩擦
- 強い力の自己流マッサージ
などにも気を付けましょう。これらを意識するだけで効果的なシミ予防になるので、こすらないように日々注意してくださいね。
シミになりやすい食事をし過ぎない

砂糖と合成油脂(トランス脂肪酸)がたっぷりの食べ物は、シミを作りやすくするといわれています。この2つがなぜいけないのかを詳しく見ていきましょう。
砂糖は肌を「糖化」させる原因となります。糖化とは摂りすぎた糖が体内のたんぱく質と結びいて、肌や細胞を劣化させる現象のこと。パンケーキのタネを焼くと、茶色く変色するのも糖化現象のひとつです。
肌が糖化すると黄ぐすみが起こり、さらにメラニンができやすい状態になることが分かっています。糖化した肌は自然に元に戻ることはないので、甘いもの・糖質の摂りすぎには十分注意したいですね。
マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸や酸化した油は「活性酸素」を増やすといわれています。増えすぎた活性酸素は健康な細胞を次々と攻撃。その攻撃から身を守るために肌はどんどんメラニンを作ってしまうんです!
トランス脂肪酸が多い食べ物にはマーガリンやショートニングを使ったケーキ・ドーナッツ・パンなどがあります。また酸化した油が使われたスナック菓子、ファストフード、ファミレスの食事なども控えめにするといいですね。
タバコを吸わないようにする

食事やスキンケアに気を付けていても、それを台無しにしてしまうのがタバコ。タバコを2本吸うと1日分に匹敵するビタミンCが失われるともいわれています。ビタミンCは体の内側からシミを予防する大切な存在でしたよね?それが失われてしまうのだから、吸わない人よりシミができやすなるのは当然です。
さらにメラニンを作り出す活性酸素を増やす、女性ホルモンのバランスを乱すなど何ひとつ良いことがありません。1度吸うとなかなか止めることができないので、できれば20歳を超えても一切吸わないことをおすすめします!
自分でも予防できるシミの種類
ひとことにシミといってもたくさんの種類があり、「自分で予防できるもの」と「予防できないもの」があることをご存知ですか?ここではまず、予防できる3つのシミについて紹介します。
炎症後色素沈着

ニキビ跡や傷あと、蚊に刺されたあとなど炎症の後にできるシミを「炎症後色素沈着」といいます。肌に炎症が起こると患部でメラニンが大量に発生。炎症そのものが治まっても、メラニンはそのままシミとなって残ってしまうんです。
カミソリ負け、毛抜き、ゴシゴシ洗顔、下着の擦れなど小さな刺激の積み重ねも炎症後色素沈着になることがあります。シミの中では消えやすいものではありますが、予防のためには以下の4つに注意しましょう。
炎症後色素沈着の予防ポイント
- 炎症を素早く沈める
- 炎症部分に紫外線を当てない
- 肌を摩擦しない
- ターンオーバーを整える
老人性色素斑

「老人性色素斑」は紫外線ダメージの蓄積によってできるシミです。おもにできやすい場所は紫外線が当たりやすい頬の高い位置やこめかみなど。見た目は平らの茶褐色で、大きさは1mm~数cmと様々です。
老人性という名前ですが、長年紫外線を浴び続けた人は20代でできることも。その反面、しっかり予防をしていれば年齢を重ねても作らないことは可能なので、毎日の対策に力を入れていきましょう!
老人性色素斑の予防ポイント
- 年間を通した紫外線対策
- 活性酸素を増やさない
- ビタミンをしっかり摂る
- ターンオーバーを整える
花弁状色素斑

「花弁状色素斑」は、強い紫外線に当たったとき・日焼けの繰り返し・日焼けの水ぶくれあとなどにできる金平糖のような形のシミです。おもにできやすいのは肩~背中にかけて。老人性色素斑と違い、広範囲にできることが多いです。
このシミの特徴は、日焼けをした年だけでなく数年後にあらわれることもあるということ。日焼け後に赤くなるタイプの人はできやすいといわれているため特に注意が必要です。
花弁状色素斑の予防ポイント
- 強い紫外線を浴びない
- レジャーでは肩や背中も紫外線対策

自分では予防できないシミの種類
次は、予防していてもできる可能性があるシミについて紹介します。だからといって予防が無駄だということはありません。なるべくシミを防ぐためにも、できることを取り入れてみてくださいね。
雀卵斑(そばかす)

「そばかす」は頬や鼻、腕などにできるごく小さな薄茶色のシミ。おもな原因は遺伝といわれていて、幼少期~思春期にかけてできはじめます。もっとも濃くなるのは思春期の頃で、大人になると薄くなることも。しかし紫外線で悪化するので一概にはいえません。
そばかすの予防ポイント
- 年間を通した紫外線対策
- ビタミンをしっかり摂る
- ターンオーバーを整える
肝斑(かんぱん)

「肝斑」は女性ホルモンの影響で発症するといわれるシミです。実際のところはっきりとした原因は分かっていませんが、ピルの服用や妊娠をきっかけにできやすい、おもに30代~50代までの女性にできる、男性や高齢女性にはできにくいことから、女性ホルモンが関係しているといわれています。
特徴は左右対称で、頬骨のあたり・口元・額などにあらわれること。ホルモンバランスのほか摩擦でも悪化するので、毎日のスキンケアやメイクなどは優しく丁寧に行うことが大切です。
肝斑の予防ポイント
- ホルモンバランスを整える
- ストレスを溜めない
- 肌に摩擦を与えない
- 年間を通した紫外線対策
後天性真皮メラノサイトーシス

後天性真皮メラノサイトーシスは、肌の奥深く「真皮」でメラニンが増えてしまったシミ(アザ)です。一般的なシミができる部分「表皮」の生まれ変わりは約28日といわれますが、真皮の生まれ変わりはなんと6年!そのため、自然に消えることはほぼありません。
原因は遺伝・紫外線・ホルモンバランスの乱れなどで、頬骨の周辺に左右対称にできる・シミの色が青みや灰色みがかっていることが多いです。見た目は肝斑に似ていますが、後天性真皮メラノサイトーシスは「メラニンが溜まっている部分」が違うので専門の治療を受ける必要があります。

もしシミができたらどうするの?
しっかりシミ予防をしているつもりでも、365日完璧というわけにはいきませんよね。もしシミができてしまったときのために知っておきたい、スキンケア方法や治療方法などを紹介します。
シミの種類を見極める

シミができてしまったらまず必要なのが「シミの種類を見極める」こと。シミは種類によって効果的なケア方法が異なります。時間やお金を無駄にしないためにも、まずはあなたのシミがどのタイプなのかをしっかりと見極めましょう。
シミの中にはセルフケアでも変化がみられるもの、飲み薬が効果的なもの、皮膚科の治療を受ける必要があるものなどがあります。次の項目から詳しく紹介していくので、あなたにピッタリな方法を見つけてくださいね。
予防できるシミなら集中ケアする

「炎症性色素沈着」「老人性色素斑」は化粧品でケアできることがあります。これらは肌の表面(表皮)のシミ。できはじめのうちにケアすれば効果を実感できることも多いんですよ♪
おすすめは、メラニン還元作用&チロシナーゼ阻害効果の高い成分で集中ケアすること。また、肌の中に溜まったメラニンを排出するためにターンオーバーを整えるケアも効果的です。
◆できたシミのケアにおすすめの化粧品はコチラの記事で紹介しているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
シミの種類に応じた治療を受ける

セルフケアではどうしても消えないシミは、皮膚科の治療を受けるのもひとつ。ここでは一般的なシミ消し治療について紹介します。
【炎症後色素沈着】
- ケミカルピーリング
- イオン導入
- レーザートーニング
どの治療も5~10回必要。軽度の炎症後色素沈着ならセルフケアで消えることが多いですが、大量のニキビ跡などには皮膚科の治療もおすすめです。
【老人性色素斑】
- フォトフェイシャル
- YAGレーザー
- ルビーレーザー
- アレキサンドライトレーザー
- トレチノイン
- ハイドロキノン
レーザーでは1~2回でシミを取ることも可能です。取った部分は新たなシミができやすいため、ハイドロキノンでアフターケアすることもあります。
【花弁状色素斑】
- YAGレーザー
- ルビーレーザー
- アレキサンドライトレーザー
2~3回で治療できると言われていますが、広範囲なため値段が高くなることがあります。
【そばかす】
- フォトフェイシャル
- YAGレーザー
- ルビーレーザー
- アレキサンドライトレーザー
- トレチノイン
- ハイドロキノン
レーザーでは2~5回ほど、フォトフェイシャルでは5回~10回ほど必要です。再発することも多いため、治療後も予防に力を入れましょう。
【肝斑】
- トラネキサム酸の内服
- レーザートーニング
- トレチノイン
- ハイドロキノン
肝斑治療の基本はトラネキサム酸の内服になります。持病や体質によっては飲めないこともあるため、必ず医師や薬剤師に相談してください。
【後天性真皮メラノサイトーシス】
- YAGレーザー
- ルビーレーザー
- アレキサンドライトレーザー
後天性真皮メラノサイトーシスの治療は保険が適応されることがあります。セルフケアでは消せないので、まず皮膚科に相談しましょう。

シミ予防は20代から始めましょう

シミのない肌をキープするには予防が何より大切だということが分かりましたね。特に重要なのは、年間を通した紫外線対策・肌を摩擦しないこと・ビタミンをしっかり摂ることの3つ。将来後悔しないためにも20代のうちから欠かさずにシミ予防を続けていきましょう。
また、すでにシミが気になっている人も予防を徹底すれば悪化を防ぐことができます。あなたの肌に合った日焼け止めや美白美容液を正しく使って、シミゼロの明るい肌を守ってくださいね♪