生理による肌荒れは予防できる?

生理前や生理中に起こる肌荒れに悩んでいる方も少なくありません。生理の時はホルモンのバランスが乱れるから予防は無理と思うかもしれませんが、もし予防策があるなら実践してみたいと思いませんか?デートや大切なイベントと生理時期が重なってしまっても、しっかりと肌荒れ対策をしていれば防ぐことができます。生理時期に合った肌荒れ対策でいつでも美肌を手に入れましょう。
生理で肌荒れが起こる原因4つ
生理時期に肌荒れが起こる原因は大きく分けて4つあります。肌荒れを治すためにはまず原因を知っておきましょう。
皮脂量が増加するため
もともと男性に比べると女性は皮脂の分泌が少なく、加齢と共にどんどん減っていきます。これは、男性よりも女性の方が男性ホルモンが少ないことが関係しています。女性ホルモンにはエストロゲン(余分な皮脂を抑える)とプロゲステロン(皮脂の分泌を活発にする)の2種類あり、排卵期から生理前にはプロゲステロンが多く分泌されます。男性ホルモンに似たプロゲステロンは皮脂の分泌を過剰にするので、生理時期のニキビへと影響します。

肌がごわつくため
生理が始まると今度は、お肌のごわつきが生じます。生理が開始した日から約5日間はプロゲステロン、エストロゲンの分泌が一番少なくなる時期です。女性ホルモンが急激に少なくなることでイライラするだけでなくお肌がくすみごわついてしまいます。
便秘になりやすいため
生理前になると便秘になりやすくなったり、生理が始まると下痢をしやすくなるという体調の変化も女性ホルモンが関係しています。特に生理前に起こりやすい便秘の症状は多くの場合プロゲステロンの働きが原因です。プロゲステロンは妊娠した時に胎児を守る役割をしますが、妊娠していない時にも妊娠中に必要な水分や栄養を体内に蓄える働きをします。また、胎児を守るために子宮や大腸の動きを抑えるので便秘になりやすくなってしまいます。


ストレスをためやすいため
ストレスから体を守るために、人間はコルチゾールという成分を作り出します。コルチゾールはプロゲステロンと同じくコレステロールを材料に作られます。そのため、生理前にプロゲステロンがたくさん作られることによってストレスを抑えるコルチゾールを作る材料が少なくなり生理前はイライラしてストレスを溜めやすい体になってしまいます。
肌荒れが起こりやすい時期
生理前
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌は生理不順がない場合、28日周期で変化をしています。排卵が終わって生理が始まるまでの一週間はプロゲステロンの分泌が最も増える時期で「黄体期後期」といいます。プロゲステロンは男性ホルモンのように皮脂の分泌を増加させる働きがあります。皮脂の分泌が増えることで毛穴は塞がりニキビや肌荒れの原因となるのです。また、皮脂が増えた状態の肌はニキビができやすくなるだけでなく紫外線による刺激も受けやすくなり、シミやそばかすができやすい時期となります。
生理前に起こりやすいトラブル
- 皮脂の分泌が増えてべたつき、ニキビができやすくなる。
- お肌を守る機能が低下しているので、過敏になる。
- 紫外線の刺激を受けやすく、シミやそばかすができやすい。
- 新陳代謝が悪くなり、お肌がくすむ。
生理中
生理中に起こる肌荒れにもホルモンが関わってきます。28日周期で生理がくる場合、この期間にホルモンはどのように変化しているのかを見てみましょう。
時期 | エストロゲン(卵胞ホルモン) | プロゲステロン(黄体ホルモン) |
---|---|---|
生理1日目 | 生理中も減少している状態。 | 最も分泌が減っている状態。 |
生理7日目 | 排卵期に向けて急激に増える。 | 排卵が終わるまでは減少している状態をキープ。 |
生理14日目 | 分泌がピークを迎えて、排卵後に減少し始める。 | 排卵後から増加していく。 |
生理21日目 | 減少し続けて次の生理が始まる頃に最も減少する。 | 分泌がピークを迎え、妊娠していなければ徐々に減っていく。 次の生理が始まる頃に最も減少する。 |
このような変化が起こっている中で、生理中というのはエストロゲン、プロゲステロンのどちらも減少している状態です。エストロゲンが減少することでお肌の潤いに必要なコラーゲンやエラスチンの合成を妨げたり、プロゲステロンが減少して皮脂の分泌も急激に減りお肌の潤いが保てずにお肌が乾燥してトラブルを起こしてしまいます。
生理中に起こりやすいトラブル
- 血行不良による肌の乾燥
- 新陳代謝が悪くなるのでくまやくすみができやすい
- バリア機能が低下して紫外線に敏感になる
生理による肌荒れを予防する方法
生理時期の肌荒れは、ホルモンバランスが乱れることが原因だと分かれば予防する方法も見つけやすくなります。
栄養のある食べ物を摂る
生理の前になるとプロゲステロンが増えて皮脂が過剰分泌を起こして肌にトラブルが起きやすくなるだけではありません。プロゲステロンには栄養を摂取するように体に働きかけるので食欲を増進させてしまいます。そこで気のままに食べてしまっては余計に皮脂の分泌が活発になって肌荒れの原因となってしまいます。バランスの良い食事を規則正しく摂ることが大切です。
体を温める食べ物
生理前から体の新陳代謝が悪くなり始めることも肌荒れの原因となります。栄養も摂れて温かいものを食べて代謝をよくするように心がけましょう。体温を上げて血流を良くする効果が期待できます。
体を温めるのに効果的な食べ物
- 温かい野菜スープ
- 温野菜
- ショウガ
- にんにく

女性ホルモンを調整する食べ物
生理中は女性ホルモンが減少してしまっているので、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを積極的に食べると体内で女性ホルモンを調整することができます。
イソフラボンが含まれる食べ物
- 豆腐
- 納豆
- きな粉


女性ホルモンをつくる食べ物
生理時期による女性ホルモンの減少を改善するために、女性ホルモンを作るにはコレステロールが必要です。コレステロールと聞くと体に負担がかかりそうと感じるかもしれませんが、女性ホルモンを作り出すには必要なものなので良質のコレステロールは適度に摂るようにしましょう。できれば体によい亜麻仁油やえごま油などを使うことをおすすめします。コレステロール以外にも、女性ホルモンを作るのに必要なビタミン類、ミネラルが多く含まれている食べ物を積極的に摂り入れましょう。
女性ホルモンを作るのに必要な食べ物
- 玄米(ビタミンB6)
- バナナ(ビタミンB6)
- かぼちゃ(ビタミンE)
- ナッツ類(ビタミンE)
- アボカド(亜鉛)
豆乳を飲む
生理時期の不調のほとんどは、ホルモンバランスが乱れることが原因ですが食べ物だけでなく飲み物も意識するとより肌荒れの改善が期待できます。豆乳に含まれている大豆イソフラボンが減少した女性ホルモンを補いバランスを保ってくれます。また、大豆イソフラボンには保湿効果もあるので生理によるホルモンバランスの乱れでお肌が乾燥する人には特におすすめです。1日に200mLくらいが理想的です。

漢方薬で体内改善を行う
生理時期の肌荒れには漢方薬も効果的です。漢方は体の内側からゆっくりと時間をかけて改善していくことができます。つまり、症状に対する原因を根本的に改善することができます。冷え性や片頭痛、生理痛のように血液が不足していたり血行が悪いことが原因で起こる症状に効果的な漢方が多くあるので生理や出産など、体に変化が起こりやすい女性に適していると言われています。生理時期に起こる肌荒れにも効果的な漢方薬をご紹介します。
桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)
効果 | 血の巡りを良くしてお肌に栄養が行き渡るように働きかけます。 血行を良くして体内の熱のバランスを整えます。 子宮の炎症を抑えて体の冷えやのぼせも改善します。 生理不順、生理痛、のぼせ、体の冷えなどに効果がありそれに伴うニキビや肌荒れにも用いられる漢方薬です。 |
適している体質 |
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当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
効果 | 生理不順や生理痛、更年期障害などに用いられる漢方薬です。 血液の巡りを良くして体を温めて貧血を改善します。 女性特有の悩みに効果がある漢方薬で、ホルモンバランスを整える働きを してくれるので生理によるトラブルに効果があります。 |
適している体質 |
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加味逍遙散(かみしょうようさん)
効果 | 生理などの血流に異常があるときに用いられる漢方薬です。 血行を良くして体を温め冷えを改善しますが、肌トラブルの原因となる上半身の熱は冷ます作用があります。 ホルモンバランスを整える効果もあるので、生理前のイライラや不安を鎮めてくれます。 生理不順、生理痛、更年期障害など女性特有の症状改善に効果的です。 |
適している体質 |
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サプリメントで栄養を補充する
生理時期に起こるニキビなどの肌荒れにもサプリメントは有効です。バランスの良い食生活に加えて食事で摂り切れなかった栄養をサプリメントで補って肌荒れに働きかける方法もおすすめです。
体にうれしいマルチビタミン
ホルモンバランスを整えて肌荒れの改善をするのにビタミン類はとても重要な栄養素です。しかし、忙しい毎日の中で食事から十分なビタミンを摂り続けることは簡単ではありません。そこで、足りないビタミンをサプリメントで補うことによりホルモンバランスを整えて肌荒れを改善すると負担なく栄養補給ができます。
価格 | 初回特別価格 1,728円(税込み、送料無料) |
販売元 | 八幡物産株式会社 |
内容量 | 60粒入り(約1ヶ月分) |
効果 | 1日に2粒で植物由来にこだわった体に必要なビタミンを摂ることができるサプリメントです。 皮膚の健康を維持するビタミンA、美容促進に有効でコラーゲンの合成に必要なビタミンC、 抗酸化作用があり血流を良くするビタミンEを含む10種類ものビタミン類が凝縮されています。 ビタミン不足による体調不良だけでなく、肌荒れの改善など美容促進にも効果があります。 |
生理で肌荒れになった時の対処法
低用量ピルを飲む
生理不順や生理痛の治療に用いられる低用量ピルはニキビなどの肌荒れにも効果があります。低用量ピルは生理前に分泌が増えて皮脂量を増やす男性ホルモンを抑える作用があります。また、女性ホルモンを補う作用もあるのでホルモンのバランスが整い肌荒れの改善が期待できます。

一時的にスキンケアを変える
生理時期の肌荒れは、生理周期に合わせて皮脂量が増えたり乾燥がきつくなるのでスキンケアも一時的に変えてみるのもおすすめです。生理前、生理中は特に肌が刺激に弱く敏感になっているので、敏感肌にも使えるスキンケアがおすすめです。
saeru(サエル)
敏感肌にも美白効果が期待できるスキンケアです。生理前などの肌が敏感になっている時にも効果的です。
価格 | 10日間トライアルセット |
販売元 | 株式会社DECENCIA |
内容量 |
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効果 | アルコール、香料、紫外線吸収剤不使用なので生理時期の敏感なお肌にも安心して使えます。 肌荒れを抑える効果の高いコウキエキス、血行を良くして肌トラブルを防ぐアルニカエキス、 お肌の健康を保つムラサキシキブエキスなど美肌に良い成分がたっぷり含まれています。 |
生理中は保湿重視で
生理前にはプロゲステロンが増えてお肌がべたついていたのが、生理が始まるとエストロゲンとプロゲステロン共に減少し乾燥しがちになるので生理中はニキビができていてもしっかり保湿をするようにしましょう。
エトヴォスセラミドスキンケアモイスチャーラインお試しセット
生理中のお肌への保湿におすすめのスキンケアをご紹介します。徹底保湿で潤い肌を維持できる商品です。
価格 | 初回ウェブ限定価格1,900円(税抜き、送料無料) |
販売元 | 株式会社エトヴォス |
内容量 |
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効果 | 保湿成分をたっぷり含んだ洗顔石鹸で、毛穴の奥まで汚れを落とし保湿もできるので 生理によるホルモンバランスで起こる皮脂の過剰分泌、乾燥の改善が期待できます。 乾燥肌に効果がある「ヒト型セラミド」配合で肌の保水力を上げます。 保湿クリームに含まれるシアバター、ホホバオイル、マカダミアナッツ油などの天然油分が肌に膜を作り 潤いを逃がしません。 |
体内外からのケアで肌荒れを防ごう
生理時期の肌荒れは女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンのバランスが乱れることが原因です。女性だから仕方がないと諦めずに食生活を改善したり、生理周期に合わせて変化するお肌に合ったスキンケアを使うことで肌荒れを防ぐことができます。それでも思うように改善しない時には漢方やサプリメントを試してみるといいでしょう。どちらも内側からじっくりと改善していくので即効性はありませんが、根本的な改善ができるので美肌の土台を作りキープすることができますよ!