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普段メイクとは違う、浴衣に似合うメイクとは?ポイントは「涼感」にあり!

皆さんの中で浴衣メイクはどのようなイメージがありますか?こういう感じというようにイメージがある方もいれば、特に意識した事がないという方も多くいらっしゃると思います。
そんな浴衣メイクですがポイントとしては涼感、つまり涼しさが感じられるようなメイクをすることです。それぞれの年齢に合わせて涼感を感じさせるようなメイクをする事で、浴衣とマッチした印象になります。アラハタ、アラサー、アラフォーごとにそれぞれオススメのメイク方法を細かくお伝えしていきます。また、お出かけの際には必須となるお直しアイテムもピックアップしてみたので参考にしてみて下さい!
夏の風物詩「浴衣」
そもそも浴衣は湯上り着
現代では浴衣と言えば夏のお祭りやイベント時期に着て、出かけたりする事があると思います。この浴衣ですが、元々は平安時代に貴族が着ていた湯帷子(ゆかたびら)という湯上がり着という所から始まったとされています。
当時の貴族は、今でいうサウナのようなもので入浴していたそうなのですが、入浴の際に水蒸気でのやけどを防ぐため、汗をとるため、自分の裸を隠すためなどとして浴衣が利用されていたようです。その後安土桃山時代になると風通しが良くて汗をよく吸収してくれるという浴衣の特性を生かして、湯上がりの汗を吸収するという目的で着られるようになりました。
江戸時代になる頃には貴族だけでなく庶民にも浴衣が広がり、庶民の夏の部屋着やパジャマとして使われるようになりました。この頃は現代のように外出する際に着るものというよりはパジャマという感覚だったようです。ですが時が進むにつれ次第に浴衣を着たまま外を出歩くようになったと言われています。
明治時代に入ると涼しく動きやすい浴衣は夏の定番普段着として着られるようになります。また、この頃から新しい染色方法が導入され、浴衣が大量生産できる環境が整ったという背景もあるようです。
涼しげな印象を出すのが大切
浴衣は涼しげな印象を出すのが大切なので、メイクも厚塗りにせず薄付きにしてみましょう。先ほどご説明したように、浴衣はお風呂上りの湯上がり着として着られてきたものなので、お風呂上りのようなすっぴんに近いナチュラルでツヤのあるお肌が似合うとされています。メイクの仕方は、年齢によって変えてあげる事で、それぞれ違った印象に見せる事ができます。
浴衣を着る際にアップヘアにする方が多いと思いますが、アップにすると首回りやうなじ周辺が見えるようになります。その際にフェイスラインとの境界線が出て、浮いてしまわないように注意する必要があります。ファンデーションを首回りにも少しつけて馴染ませてあげる、もしくは差が出ないように塗りすぎないというような対策をする事がポイントです。
アイラインは切れ長で涼しげな印象に、まつ毛はカールをつけるのではなくて長さを意識する事で涼しげな印象に見せる事ができます。

可愛らしさを出そう!~アラハタ編~
ベースメイクは最低限で
アラハタの場合は、立体感のあるメイクやマットなお肌というよりはすっぴんに近いようなナチュラルメイクが理想的です。ナチュラルで薄付きにできるBBクリームや色付き下地(ピンクや青などそれぞれのお肌でカバーしたい色を選んで下さい。)を使ってベースメイクを作っていきます。フェイスラインと首回りの境界線が出ないように注意して下さい。気になるようであれば、フェイスラインと首の境界線をブラシやスポンジを使ってぼかし、馴染ませるようにして下さい。
仕上げにフェイスパウダーをサッとのせてあげることでお肌を綺麗に見せてくれつつもメイク崩れを防ぐ事もできます。ベースメイクをする際にどうしてもカバーしたい気になる部分がある場合はコンシーラーを軽く付けても良いですが、素肌っぽく仕上げる為にはあまり付けない方が良いかと思います。また、ベースメイクはカバー力よりも質感を意識する事がポイントです!
アイメイクはキラキラさせないこと
アイシャドウは明るめのカラーを薄く付けてあげて下さい。パウダーシャドウよりもクリームアイシャドウの方が肌なじみも良くナチュラルに仕上がるので出来ればクリームアイシャドウを使用してみて下さい。オススメカラーは薄いピンクベージュや薄いオレンジなどです。濃い色は印象が変わってしまいケバいイメージになってしまうので使うのを避けましょう。同様にキラキラとしたラメが入っているものも避けて下さい。
次にまつげですが、つけまつげは使用せずマスカラを使ってメイクしていきます。マスカラは重ねて何度も塗ってしまうと濃くなってしまったりダマになってしまうので、ビューラーでまつげを上げずにひと塗りだけマスカラを塗って下さい。カールしている上向きまつげというよりは、長いまつげをイメージして仕上げて下さい。まつげを長く見せることで切れ長な印象の目元を作る事ができます。
アイライナーはくっきりと入れてしまうと濃くなってしまうので、切れ長に見せる為に目尻だけ少し描くのがオススメです。また、マスカラを塗っているのでアイライナーは無理に入れなくても大丈夫です。
最後に眉ですが、眉はアイブロウペンシルやアイブロウパウダーを使ってふんわりと作っていきます。形は太めでゆるやかなアーチを描くようにして下さい。
ほんのり薄づきのリップ
リップは明るめのピンクやオレンジなどを薄めにつけるのがオススメで、健康的で華やかな印象に見せる事ができます。リップを塗った後に指でぼかしてあげるか、ティッシュオフする事で薄付きに見せる事ができます。ほんのりと付く程度が理想的なので、よりナチュラルに見せる為にグロスをのせる必要はないです。

艶感を出して大人の印象を~アラサー編~
透明感のある素肌メイク
アラサーの場合は素肌に近いメイクでありながら透明感を出す事がポイントです。ベースメイクは下地やコントロールカラーの後にコンシーラーで気になる部分をカバーし、ファンデーション、パウダーの順に顔にのせていきます。
下地は保湿成分が豊富に含まれているものやパールが入っているものを選ぶ、コントロールカラーはブルーやパープルのものを使うようにすると透明感のあるお肌を作る事ができると言われています。
コンシーラーはクマやしみ、ニキビなどカバーしたい部分に馴染ませて下さい。次にファンデーションですが、リキッドファンデーションを使って毛穴をカバーしつつも透明感を出していきます。仕上げにパウダーをサッと塗って透明感をアップしつつメイク崩れを防止して下さい。
オイリー肌の方は、リキッドファンデーションではなく、ミネラルファンデーションがオススメです。この場合はパウダーをのせなくても大丈夫です。
寒色系アイシャドウに挑戦
アイシャドウは薄いブルーや薄いパープルなどの寒色系のアイシャドウで涼しげな印象の目元を作っていきます。アラハタメイクでもご説明しましたが、アイシャドウはパウダーシャドウよりもクリームアイシャドウの方が肌なじみも良くナチュラルに仕上がります。また、アラサーメイクのテーマとなっている透明感のあるメイクには相性が良く、さりげないツヤ感やしっとりとした濡れ感も出す事が出来るので、出来ればクリームアイシャドウを使用してみて下さい。アイライナーはアラハタメイク同様に、くっきりと描きすぎないという事がポイントで、目尻だけハネるように描く事で切れ長で涼しげな仕上がりになります。
マスカラもアラハタメイク同様に長さを出したいのでビューラーを使わずに塗っていきます。塗る回数ですが、3回程度まつげの根元からしっかりと塗って下さい。塗りすぎるとダマになったり濃くなってしまうので3回程度を目安にして下さい。
最後に眉ですが、眉もアラハタメイク同様に太めでふんわりとした印象に仕上げていきます。アイブロウペンシルとアイブロウパウダーを使ってゆるやかなアーチ状に描いて下さい。
自分の唇に近い色のリップ
リップですが、何も塗っていない元々の唇よりも少しだけ濃いめの色を使う事がオススメです。ほんのり色を付けてあげる事でナチュラルながらも血色が良くツヤもあるように見せる事ができます。また、明るい印象に見せる事もできます!オススメカラーは薄いピンク、薄いオレンジです。オイルルージュなどの潤い成分が入っているものを選ぶ事で、色は薄付きながらも唇の質感を変えてジューシーさやぷっくりとしたボリュームさを出す事ができます。

落ち着いた和風メイクで凛とした佇まいを~アラフォー編〜
マットな質感のベースメイク
アラフォーメイクではナチュラル感も大切ですが、ナチュラル感を意識し過ぎて薄塗りにしてしまうとぼやけてだらしない印象になってしまうので、しっかりとファンデーションを塗り、ベースを作る事が大切になってきます。
まず下地ですが、皮脂吸収効果のあるものを選ぶ事がオススメで、サラサラとしたマットなお肌を保ってくれる役割をしてくれます。下地を塗る際はスポンジやブラシを使って叩き込むようにポンポンと塗っていきます。テカりやすい部分や毛穴が気になる部分はしっかりとカバーしておきましょう。
下地を塗ったらコントロールカラーやコンシーラーなどでお肌の色味やシミ、にきび、クマなどお肌の気になる部分をカバーしてください。
次にファンデーションですが、マットタイプと書かれているものを選ぶようにして下さい。乾燥が気になる方はリキッドファンデーションを、皮脂が気になる方はパウダーファンデーションを使うようにしましょう。リキッドタイプを使う場合は仕上げにパウダーをふんわりとのせてあげて下さい。
すっきりアイメイクで大人の魅力
アイシャドウは落ち着いたブラウン、涼しげのあるブルーやパープルをパウダータイプのアイシャドウで取入れるのがオススメです。濃くのせすぎるのは避けたいですが、ある程度色味を出しても大丈夫です。
アイライナーはアラサーメイク同様に目尻だけハネるように描く、もしくは目頭からまつげの間を埋めないように目尻まで描き最後はハネさせるというように仕上げる事がオススメです。
マスカラもアラサーメイク同様に長さを出しつつある程度まつ毛の存在感も出したいので、ビューラーは使わず3回程度まつ毛の根元からしっかりと塗るようにして下さい。
最後に眉ですが、眉もアラハタメイク、アラサーメイク同様にアイブロウペンシルとアイブロウパウダーを使って太めでふんわりとした印象に仕上げていきますが、アラハタメイク、アラサーメイクよりは、少し細めでくっきりとした印象に仕上げる事で眉にも涼しげのある印象を作ります。
リップはくっきりと
アラハタメイク、アラサーメイクではナチュラルな唇を作る事がポイントでしたが、アラフォーメイクはぼやかさないでくっきりと形を作ってあげる事がポイントになってきます。オススメカラーは赤や濃いめのピンクですが、色がくっきりとし過ぎているものは避けるようにして下さい。

せっかくのメイクを崩さない方法
下地をおろそかにしない
メイクを崩さないコツはベースメイクをする際に手を抜かないという事です。しっかりと正しいベースを作っておく事でお肌の凹凸を整え、毛穴をカバーし、メイクが崩れにくくなると言われています。
ベースメイクの方法は、しっかりとスキンケアをした後日焼け止めを塗りその後に下地を塗っていきます。化粧下地に日焼け止め成分が配合されているものの場合は、スキンケアをした後に塗っても大丈夫です。
手順としては化粧下地をパール大程度手のひらに取り、両頬、おでこ、あご、鼻の5点に置いて外側に向かって伸ばしていきます。ムラがないように均一に伸ばし、馴染ませて下さい。まぶたや目の際はメイクが崩れやすいので他の部分に比べて薄めに塗る事がポイントです。厚塗りになってしまうと崩れやすくなりので、厚塗りにならないように注意して下さい。
あると便利なお助けアイテム
メイクを崩さないため、また崩れた時にお役立ちなアイテムをいくつかピックアップしてみました。
あぶら取り紙
あぶら取り紙は余分な皮脂や垢を取り除いてくれます。あぶらを取り除いてくれる為、メイクのノリを良くしてくれたり、崩れを防止してくれるという効果が期待できます。
濡れ綿棒
100円ショップや無印良品などで売られている濡れている綿棒は細かい部分のお直しにとても便利です。皮脂や涙、汗などでアイメイクが崩れてしまっても濡れている綿棒を使えば簡単に修正する事が可能です。また、1本1本小分けになっているので衛生的で持ち運びにはとても便利です!
ミスト化粧水
顔が乾燥してくると、お肌を乾燥から守る為に皮脂が過剰分泌されてしまう場合があります。これを防ぐ為にはメイクをした後にミストをかけておくとメイクもちを良くしてくれる効果が期待できるとされています。
ミストによって違いますが、ほとんどにポリクオタニウム-56という成分が入っており、これは皮膜を作る働きがあるそうで、メイクの上からこの皮膜を作る事でメイクのもちを良くしてくれます。ミストは紫外線対策に優れているものや汗に強いもの、乾燥に強いものなどそれぞれ特性があるので自分に合ったミストを選ぶようにしましょう。


完璧なメイクで今年の夏は浴衣美人!
それぞれ自分の年齢に合った浴衣メイクをする事で、その年齢のお肌や見た目を生かした印象を作る事が出来ます。お肌の保湿やベースメイクの仕方、それぞれの年齢ごとにオススメされているアイメイクの仕方やオススメカラーなどを参考に、浴衣とマッチしたメイクを完璧にマスターして浴衣美人を目指してみましょう!
また、お祭りなどのお出かけ時には人も多く汗をかきやすい状況にあることが多いと思いますが、その際に必須なお直しアイテムを持っておく事はとても重要です。あぶら取り紙や濡れ綿棒はもちろん必須アイテムですが、お直し用のパウダーやファンデーション、リップなどを持っておくと安心です。お祭りや花火大会を思いっきり楽しんで下さいね!