乾燥肌に効く漢方『当帰飲子』&タイプで選べる10種で体質改善

乾燥肌に効く漢方『当帰飲子』&タイプで選べる10種で体質改善

乾燥肌の改善に効果があるといわれている漢方を調査しました!「肌は内臓の鏡」と言われるほど、皮膚と内臓などの体の内部は深く関連していることをご存知ですか?体の内部から不調を改善してくれる漢方は、もちろん皮膚に関する悩みにも効果を発揮します。

乾燥肌を改善する漢方って?

スキンケア用品を変えてみたり、保湿を頑張ってみても一向に良くならない乾燥肌でお悩みの方、少しアプローチを変えて「漢方薬」を試してみませんか?漢方はノーマークだったという方も結構いるかもしれませんが、漢方を服用することによって今まで一向に良くならなかった乾燥肌が、気づいたら気にならなくなっていたという話も多く存在します。今回は乾燥肌に効く漢方について、一緒に学んでいきましょう!

乾燥肌に漢方がおすすめな理由

体質改善で乾燥しにくい肌になれる

漢方は、人間がもともと持っている自然治癒力を高めることによって病気の症状を治していく手助けをしてくれます。東洋医学の考えでは、「皮膚は内臓の鏡」と言われています。目に見える箇所である皮膚と、簡単に状態を確認することが難しい内臓が実は深い関連性があるということにピンとこない人もいるかもしれません。しかし体の内側が改善されれば、今までどんなに頑張っても治らなかった皮膚表面の悩みも治っていくということが起こり得るのです。

副作用が少ない

西洋医学に基づく薬の作用とは違い、服用を始めてからゆっくりと効果を発揮するのが漢方薬です。そのため、副作用が少ないのが特徴として挙げられます。しかし、副作用が必ずないという訳ではありません。用法・容量をきちんと守り、自分の体質に合った漢方薬を服用することが大切です。

乾燥肌に人気の漢方「当帰飲子」

肌に潤い&炎症抑制効果

乾燥肌に効くと評判の当帰飲子は、当帰(とうき)や芍薬(しゃくやく)など、「気」を補う生薬やかゆみを止める生薬を配合した漢方です。血行を促進する働きがあるので、肌に栄養・水分を与え、乾燥した肌の湿疹や皮膚炎に効果を発揮します。血行不良によって新陳代謝の働きが落ちると老廃物を排出する機能が衰えるため、それがかゆみの原因となります。当帰飲子はこの老廃物の排出も促してくれるので、かゆみや炎症を抑制する効果があるのです。

アトピー効果も

当帰飲子は、アトピーの治療にも用いられる漢方薬です。ステロイドなどの西洋医学に基づく治療薬に限界を感じている人は、一度漢方薬を試して様子をみてみるのも良いかもしれません。アトピーは漢方的な見方をすると、乾いたアトピーと湿ったアトピーに分けられます。肌が乾燥し、粉をふいている状態の乾いたアトピーに当帰飲子は効果がみられるとされています。

乾燥肌改善の口コミをチェック

当帰飲子を実際に飲んでいる人たちはどのような評価をしているのでしょうか。


当帰飲子を飲んでかゆみや肌荒れが良くなったという人が多い一方、味が耐えられないという人も。苦味が強いことから続けるのが難しいと感じる場合があるようです。そういった場合はオブラートに包んで服用してするなどの工夫をしてみるのも手です。

当帰飲子が効果的なタイプ

当帰飲子を服用することによって効果を実感できるタイプとして、漢方学でいう「血虚」タイプの方が挙げられます。「血虚」タイプの特徴としては、血が足りていない人、あまり体力がなく、冷え症の人が多いとされています。他に「気虚」「気鬱」「気逆」「お血」「水滞」などのタイプがあり、「血虚」の他にこの中のどれかの症状が出ている場合もあるので、自分に合った漢方は専門家に診断してもらうのが効果的です。

他にもある!乾燥肌に効果的な10つの漢方

四物湯(シモツトウ)

特徴皮膚を潤し、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。血液循環を促すので、体を温めてくれます。
効果皮膚の乾燥、シミ、月経不順、貧血、産後の回復などに効果があります。婦人病の聖薬と言われるほど、女性特有の症状に効果を発揮します。
成分
当帰(トウキ)、 川きゅう(センキュウ) 、芍薬(シャクヤク) 、地黄(ジオウ)
効果的なタイプ血虚(「血」が不足しているタイプ)
皮膚が乾燥してカサカサしている人 、体力が低下していると感じる人 ・肌ツヤが悪い人 ・手足の冷えがみられる人・月経障害がある人
注意点配合されている地黄により、胃腸の弱い人が服用すると、食欲不振、下痢などの胃腸障害を起こす場合もあります。

四物湯はその名の通り、四つの生薬により構成されています。それぞれ補血作用などの血に作用する成分が多いため、血が足りていないことから皮膚が乾燥してしまっている人には効果的だと言えるでしょう。血を増やしたり巡らせてくれる働きがあるので、婦人科系の症状に悩んでいる人にもおすすめです。注意点としては、胃腸障害を起こす場合もあるということ。胃腸の弱い方は医師などに相談してから服用するようにしましょう。

きゅう帰膠艾湯(キュウキギョウガイトウ)

特徴止血作用があるので不正出血などの症状に効果的ですが、貧血症状を改善する働きもあります。
効果貧血状態を改善してくれるので、血が足りないことによる乾燥肌に対する保湿効果も期待できます。
成分
当帰(トウキ)、 川きゅう(センキュウ) 、芍薬(シャクヤク) 、地黄(ジオウ) 、阿膠(アキョウ) 、艾葉(ガイヨウ)、 甘草(カンゾウ)
効果的なタイプ血虚(「血」が不足しているタイプ)
注意点
アルドステロン症、ミオパシー(筋肉障害)、低カリウム血症の人は症状が悪化する可能性があるので服用を避けましょう。
こちらは出血を抑え、その出血によって貧血となった状態を改善してくれる働きがあるので、このような症状がありかつ乾燥肌であるという人には効果的です。阿膠(アキョウ)という天然のコラーゲンを含む生薬が配合されているので保湿効果も期待できそうです。

十全大補湯(ジュウゼンダイホトウ)

特徴

気や血の巡りなどが低下している状態の時に「十全(完全)に大きく補う」作用がある。

効果体力が落ちていたり、痩せすぎのため、肌の潤いを失って乾燥肌が気になる方に。
成分
人参(にんじん)、黄耆(おうぎ)、白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、地黄(じおう)、 川芎(せんきゅう)、桂皮(けいひ)、甘草(かんぞう)
効果的なタイプ
気虚(「気=エネルギー」が不足しているタイプ)、血虚(「血」が不足しているタイプ)
注意点
著しく胃腸の虚弱な人や食欲不振などが見られる人は症状の悪化が見られる場合もある。
十全大補湯は、疲れやすい方に用いられる漢方で、気の巡りや血の巡りが滞っている人にピッタリです。気や血の巡りが滞ると肌まで栄養分が行き届かないのでそこから肌の潤い不足になる場合があります。こういった症状の場合は疲れだけではなく、乾燥肌にも効果を発揮する場合もあるようです。


温清飲(ウンセイイン)

特徴血の巡りを良くしてくれる他に、出血を抑える作用、のぼせや手足のほてりを沈める作用があります。ホルモンバランスを整える効果も。
効果生理不順、生理痛、特に出血の多い月経過多に好んで用いられる。また、更年期障害、のぼせ、不安感、イライラ感、皮膚がかさつく人や皮膚の発赤やかゆみ、乾性の皮膚病などにも効果的。アトピー性皮膚炎などの慢性炎症や体質改善にも用いられる。
成分
当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、川弓(せんきゅう)、地黄(じおう)、黄連(おうれん)、黄今(おうごん)、黄柏(おうばく)、山梔子(さんしし)
効果的なタイプ血虚血熱(「血」が足りていない状態でかつのぼせなどが見られるタイプ)
注意点著しく胃腸の虚弱な人、食欲不振、悪心、嘔吐のある人、発汗傾向の著しい人は症状の悪化を招く恐れがある。

温清飲は、アトピー治療の際にも用いられるように、皮膚に関する悩みがある人には定評のある漢方です。肌は乾燥しているけれど、頭や手足などの特定の箇所に血や熱が溜まり、のぼせなどが見られる人には効果が期待できるようです。

当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

特徴血の巡りを良くして体を温めてくれる。貧血症状を改善し、ホルモンバランスを整える効果も期待できる。
効果生理不順、生理痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、頭が重い、肩こり、腰痛、足腰の冷え性、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴り、血が足りない事によって起こる乾燥肌にはこちらもおすすめ
成分
当帰(トウキ)、 川きゅう(センキュウ)、 芍薬(シャクヤク)、 蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ) 沢瀉(タクシャ) 、茯苓(ブクリョウ)
効果的なタイプ血虚(「血」が不足しているタイプ)
注意点胃腸が弱く、食欲不振、嘔吐、下痢を起こしやすい人は副作用が現れる場合があります。

当帰芍薬散は血の巡りを良くし、補血作用があるため血が足りない事によって起こってしまう乾燥には効果が期待できそうです。また、ホルモンバランスを整える作用もあるので、女性特有の症状でお悩みの方にもおすすめです。

婦宝当帰膠(フホウトウキコウ)

特徴

血を補って、血の巡りを良くする。体を温めてくれる。

効果生理不順、生理痛、冷え症、肩こり、貧血、腰痛、腹痛、更年期障害による症状などを改善してくれる。血が不足することによって起こる乾燥にも効き目が見られる。昔から中国では「女性の宝」として重宝されるほど。
成分
当帰(トウキ)、黄耆(オウギ)、地黄(ジオウ)、芍薬(シャクヤク)、阿膠(アキョウ)、甘草(カンゾウ)、川芎(センキュウ)、党参(トウジン)
効果的なタイプ血虚(「血」が不足しているタイプ)
注意点副作用などはほとんど見られませんが、胃や腸が弱く、お腹を下しやすい人は症状が現れる場合も。

女性の悩みに効果的とされている婦宝当帰膠も、血液を補い、巡りを良くしてくれる効果があるので、血が不足することによって起こる乾燥に効果的です。栄養が行き渡らずに起こる乾燥の場合、爪が割れやすかったり、髪がパサパサしてくるなどの特徴もあるため、そういった症状を併発している人はこちらを試してみる価値があるかもしれません。

田七人参(デンシチニンジン)

特徴

血液の酵素の代謝を促進する、ホルモンバランスを整えるなど、中国では「薬の王様」と呼ばれるほど非常に高貴な生薬。
効果肝機能を高める、血糖値を下げる、免疫力を高める、生活習慣病の予防と改善、血の巡りを良くする、止血効果、消腫効果(痛風や子宮筋腫など)、更年期障害による症状を改善してくれる。また、かゆみを伴う乾燥肌にも効果を発揮します。
成分
サポニン、フラボノイド、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなど
効果的なタイプ
瘀血(「血」の流れが滞っているタイプ)
血が滞って老廃物などが排出されないことからかゆみが起こり、かさかさする乾燥肌の人。
注意点
副作法もほぼないと言えるほどですが、好転反応として、「倦怠感」「眠気」「吐き気」「頭痛」などが出る場合もあります。
田七人参は実に様々な症状に効果があるのですが、かゆみなどの炎症を伴う乾燥にも効果を発揮してくれます。田七人参にはデンシチンという成分が含まれており、血小板を増やす効果があります。血小板には血を止めて炎症を抑える効果もありますが、炎症の原因とされているヒスタミンを抑制する効果もあるのです。そのためアトピーによるかゆみにも効果的で、黒ずんだ肌を綺麗にしてくれる作用もあります。


六味丸(ロクミガン)

特徴

体の弱った機能を補います。特に下半身の機能を補う作用に期待できます。
効果腎機能低下にともなう夜間頻尿、性機能低下、乾燥肌によるかゆみや湿疹などに効果を発揮します。
成分
地黄(じおう)、山茱萸(さんしゅゆ)、山薬(さんやく)、茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)、牡丹皮(ぼたんぴ)
効果的なタイプ腎虚(腎臓、副腎、膀胱、そして生殖器を含めた臓器である「腎」の働きが低下し、腎精が不足している状態)
注意点人によっては、胃の不快感やもたれ、吐き気や食欲不振などを起こす場合があります。
はじめに肌は内臓の鏡と書きましたが、「腎」の低下が起こると水分のコントロールが乱れ、体内の水分が少なくなってしまい体が乾燥し、皮膚がかゆくなる場合があります。アトピーなどのかゆみの症状もこういった理由からなる人もいるそうです。かゆみを伴う乾燥肌や、アトピー持ちの方には効果を発揮する可能性が高い漢方です。

涼解楽(リョウカイラク)

特徴赤みや熱をとって解毒する作用があります。
効果のどの痛み、せき、口(のど)の渇き、頭痛の改善。また、かゆみや炎症などの熱をとる効果がある。
成分
レンギョウ、キキョウ、ハッカ、ケイガイ、カンゾウ、ゴボウシ、キンギンカ、タンチクヨウ、トウシ、レイヨウカク
効果的なタイプ熱を持った症状が出ている際に効果的
注意点発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなるなどの副作用が出る事もある
涼解楽は通常は風邪をひいた際の喉の痛みの改善などに服用される事が多いのですが、かゆみや炎症を伴うような熱を持った症状による乾燥肌にも効果があるようです。副作用が続くようでしたら薬剤師などに相談しましょう。

温経湯(ウンケイトウ)

特徴血液の巡りを良くして手先のほてりをとる一方、体全体を温めてくれます。ホルモンバランスを整える効果も期待できます。
効果PMSなどの女性特有の症状によく効きます。また、乾燥してバリア機能が低下した皮膚を潤す作用も。
成分
麦門冬(バクモンドウ)、 半夏(ハンゲ)、 当帰(トウキ)、 甘草(カンゾウ)、 桂皮(ケイヒ)、 薬(シャクヤク)、 川芎(センキュウ)、 人参(ニンジン)、 牡丹皮(ボタンピ)、呉茱萸(ゴシュユ)、 生姜(ショウキョウ)、阿膠(アキョウ)
効果的なタイプ瘀血(「血」が滞っているタイプ)、血虚(「血」が不足しているタイプ)
注意点むくみ、尿量の減少、脱力感、血圧の上昇などの症状が起きる可能性があります
婦人科の症状でこの薬をのみ始めた人が、肌や髪の手触りがよくなったと感じる事も多いそうです。乾燥肌と共に女性特有の月経不順や月経困難症、更年期障害などの症状も見られる人は試してみると良いかもしれません。

漢方を効果的に取り入れる方法

飲み方を守り、続けることが大切

漢方は効き目を感じるまでの時間が西洋医学の薬とは違ってゆるやかなのが特徴です。そのため第一に続ける事が大切とされています。長くても3ヶ月ほどで体の変化を実感できるはずですので即効性は求めず、気長に続けようというスタンスが大切です。また、漢方は基本的に体への吸収を考えて食前か食間に服用するのが良いとされています。食後に飲んではダメという事ではなく、食前に飲み忘れてしまって飲まないよりは気付いた時にちゃんと飲んで服用を続ける事の方が大事なのですが、漢方の効能をなるべく早く、効果的に感じたいならばこれらを守って服用するのがおすすめです。

人の漢方が自分に効くとは限らない

人にはそれぞれ体質というものがあります。乾燥肌に効く漢方薬と一口に言ってもこれだけあるように、それぞれに適した漢方があります。安易に自己判断で漢方を飲み始めて効果が出ないという事も大いに考えられます。確実に治したいならば、漢方を取り扱っている医師がいる病院を探して相談してみたり、漢方薬局に行ってみるのが確実に自分に適した漢方を選ぶには近道でしょう。

漢方薬の購入方法

ツムラなど市販の漢方

ツムラ

漢方薬と言えばツムラを思い浮かべる方も多いはず。医療用として病院で出される医療用漢方製剤と、ドラックストアや薬局などで売られている一般用漢方製剤・一般用医薬品の両方を出しているのがツムラです。手軽に手に入れたいのであれば、薬局など行って購入できますし、きちんと選んでもらいたい場合は病院で処方箋を出してもらいましょう。自分で買ってみようと思っている方は下記サイトで調べてから買いに行くのをおすすめします。

ツムラ公式サイト

クラシエ

クラシエの漢方も、薬局などで見かけた事がある人も多いはず。量の選択肢が豊富にあったり、残留農薬検査を行い安全に気を配っていたりと、より安心できる漢方薬を取り扱っている印象です。

クラシエ公式サイト

漢方薬局で症状にあわせて処方

自分の体質などを把握している自信がない場合は、漢方薬局に足を運んでみることをおすすめします。漢方の専門知識を持つ人に相談すれば、今まで知らなかった自分の体質を知る事ができ、適した漢方を選んでもらう事ができます。皮膚科などで漢方を処方してもらうのも良いのですが、漢方を取り扱っているかどうか事前に知る事ができない場合もありますよね。漢方薬局であれば、もちろん数多くの漢方薬を保有しており、問診などをきちんと行ってくれるところが多いので安心して漢方を手に入れる事ができます。下記サイトなどで漢方薬局を調べる事ができるので、お近くの薬局を探してみては?

漢方体験.com

自分のタイプを見極めて体質に合った漢方を選ぼう

乾燥肌やかゆみに効く漢方と言ってもこれだけの種類があります。これだけの種類があるということは、それぞれの漢方に合う体質も異なるということです。自分がどんなタイプに属するのか、何が原因の乾燥肌なのかということをまず見極めてから漢方を選ぶようにしましょう。自分のタイプや体質を自信を持ってわかっているという人以外は専門家などに相談してみるのがおすすめです。全国の漢方を販売している薬局に行けば体質を判断してくれるでしょう。自分の体質を知れば、併発している他の症状などの対処法もわかってくるはず。漢方を通して健康に、そして綺麗になっていきましょう。