皮膚の赤い斑点はかゆみの有無で分かれる?8つのタイプを詳しく解説

ふと気づくと腕や太もも、顔などに赤い斑点ができていることってありますよね。放っておいていいのか、病院に行った方が良いのか、お悩みの人も多いかと思います。

この記事では代表的な8タイプの赤い斑点の特徴や原因を紹介します。他にも

  • 痛み、かゆみがない斑点の種類
  • 痛い、かゆい斑点の種類
  • 基本の見分け方

などもお伝えするので、「皮膚にできたこの赤い点々ってなんだろう?」と疑問に思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

皮膚にできる赤い斑点はなに?

顔や体にできる赤い斑点。はじめはニキビかな…?と思っていても、いつまでも治らなかったり痛みやかゆみを伴ったりしてくると、だんだん病気じゃないかと不安になってきますよね。

赤い斑点の種類は、まず痛みがあるかかゆいかかゆくないかで大まかに分類できるといわれています。あなたの症状と照らし合わせながら、8つ斑点タイプを確認していきましょう。

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はるこさん
斑点って意外と身近に経験する症状だから、放っておく人も多いわよね。でも「いつもと違ってなかなか治る気配がない…」そんな時は注意して観察してみて!
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ここでは、皮膚にできる赤い斑点の基本的な見分け方や、特徴原因を紹介します。ただしあくまで基本的なものなので、自己判断で断定しないで長引くのであれば早めに受診してください。

医師の診断を受ける前にこの記事で見分けるポイントを抑えて、自分の症状にあてはまるものをメモしておくのもオススメです。

痛み・かゆみなしの赤い斑点の種類

最初に見分けるポイントとして、かゆみや痛みがあるかどうかで区別できます。まずはかゆみを伴わない場合に考えられる症状についてです。

単純性紫斑

単純性紫斑(たんじゅんせいしはん)は、米粒ほどの赤~紫色の斑点が皮膚に現れます。特徴としてしこりを伴わないことや、特に腕や脚などの四肢に多いことが挙げられます。

出血斑とも呼ばれ、いわゆる小さな内出血のようなものが、どこかにぶつけたなどの外傷要因が無いにも関わらず多発するのが大きなポイントです。

鬱滞性皮膚炎

鬱滞性皮膚炎(うったいせいひふえん)は、静脈の血流が慢性的に滞ることで起こります。基本的に下肢(膝から下)に症状が現れるのが一般的で、静脈瘤を伴っていたりします。

初期段階では赤い湿疹が多発したような状態で、浸出液を伴うためカサブタができたり、膿んだりすることもあります。ひどくなると細胞の壊死や潰瘍に進行する可能性もあるため、早めのケアが大切です。

毛嚢炎

毛嚢炎(もうのうえん)は、別名毛包炎(もうほうえん)とも呼ばれ、その名の通り毛穴にできる赤い斑点のようなものです。

毛穴のある部位であれば基本的にどこでも発生します。特に多いのはカミソリなどで毛を処理した後で、腕や脚、陰部やお尻、背中、ヒゲ剃り跡なども起こりやすくなります。

見た目はニキビのように芯や膿を伴っていたりして、ぷつっとした湿疹ができ、湿疹周囲は赤くなるのも特徴です。種類も多く、ニキビやおできの小さいものなども毛嚢炎の一種に分類されます。

老人性血管腫

老人性血管腫(ろうじんせいけっかんしゅ)は、別名・赤いホクロ、ルビースポットなどと呼ばれることもあります。老人性と名前はついていますが、思春期頃から発生することもあるため年齢にそれほど左右されません。

見た目は炎症による斑点に比べて鮮やかな赤が多く、小さな斑点状で平らだったり隆起していたりします。

ホクロとは別のもので、顔や胸、腕、背中などに発生することが多いのが特徴です。1ヶ所だけできることもあれば、複数発生することもあります。

かゆくないの場合の見分け方ポイント

  • 発生している部位
  • 色や大きさ、形状の違い
  • いつ頃からできたのか
  • できる前に患部に何かしていないか(毛を剃るなど)
  • 凹凸や膿、芯の有無

赤くて痛い・かゆい斑点の種類

次は、かゆみや痛みなどの自覚症状がある時に考えられる症状について、特徴を見てみましょう。

乾皮症(皮脂欠乏性湿疹)

乾皮症(かんぴしょう)は、皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)とも呼ばれます。その名の通り、肌のバリア機能を維持するための皮脂(肌の油分)が不足して、カラカラに乾燥してしまっている状態のことを言います。

見た目は赤い小さな湿疹が出るだけでなく、角質がめくれてフケが出ているような、白っぽくひび割れた状態を伴っています。かゆみだけでなく、ひどい場合は患部に痛みも生じる皮膚疾患です。

小さな子供や高齢者に多く見られ、よく出る部位としてはすねが挙げられますが、顔や手足、背中など人によってさまざまです。

じんましん

蕁麻疹(じんましん)と表記されます。ひどいかゆみを伴うことが特徴で、初期段階では虫刺されのような、ぷっくりとした斑点が現れます。

掻きむしったりしてしまうとどんどん斑点が増え、斑点同士が繋がってミミズ腫れや、まるで世界地図のように広がったような形状になることもあります。

広がる割には数十分~数時間で消えてしまうこともありますが、しばらくして再び発生するなど、繰り返すのも特徴のひとつです。

かゆみだけでなく、人によってはチクチクと刺激を感じたり、ヒリヒリとまるで日焼けしたような痛みを感じる事もあります。

虫刺され

虫刺され(むしさされ)は、梅雨頃~秋にかけては蚊によるものが多くありますが、それだけではありません。ダニやノミ、ブヨ、アブ、ケムシ、ハチなど要因はさまざまあります。

基本的には、刺されたことによって唾液や毒性のある物質が注入されるため、アレルギー反応を起こします。

結果的に赤い湿疹が発生しますが、かゆみや痛みが出ることもあります。アレルギー反応がひどい場合には、アナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難を招くなど危険な状態になる可能性もあります。

原因となる虫によっても対処法が違ってくるので、注意しましょう。

かぶれ(接触性皮膚炎)

接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)は、かぶれやアレルギー性皮膚炎とも呼ばれます。原因となる物質に接触したことによって、赤い湿疹(紅斑)やぷっくりとした斑点(丘疹)が現れるのが特徴で、水疱を伴う場合もあります。

おむつや金属のアクセサリーなどが長時間同じ部位に触れていることで発生します。アレルギー反応による場合は、短時間の接触でも症状が現れることもあります。

見分けるポイントは、原因物質に触れている部分と触れていない部分で症状の有無が綺麗に分かれている点です。

病気として考えられること

その他にも、ウィルス感染によって赤い斑点の中心に水分を含む水疱が出るのが特徴の水いぼや、細菌感染によって湿疹が現れ、掻きむしることで範囲が広がったり他の人にうつしてしまうこともある伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)もあります。

伝染性膿痂疹は別名とびひとも呼ばれ、こちらも水疱を伴います。素人判断では見た目に判断がつきにくいため、水疱を伴う斑点が見られるのであれば、早めに皮膚科など医療機関を受診しましょう

かゆみのある斑点の見分け方ポイント

  • 原因物質の有無
  • 斑点の種類や大きさ
  • 斑点周囲の他の症状(白くひび割れている、など)
  • 症状の出ている部位
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アッキー
そういえば、僕の友達に虫刺されを掻きむしっていたら、悪化してとびひになった人もいますよ。
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はるこさん
意外と身近に起こりやすい症状なのよね。実は「にきび」も皮膚疾患のひとつ。ここに挙げたのはあくまで一例だけど、発熱を伴う場合は麻疹や風疹、突発性発疹など、病気が隠れていることもあるそうだから注意してね!

腕や太ももに出る単純性紫斑の特徴

ここからは、それぞれの斑点を伴う症状の特徴や原因について紹介します。当てはまるかも、と気になった部分はぜひじっくり目を通してみてください。

まずは単純性紫斑(たんじゅんせいしはん)についてです。

特に20代女性に多い

単純性紫斑は、複数ある紫斑病の中でも特に20代前後の女性に多い症状です。腕や足、臀部などの部位に発生しやすいと言われています。

明確な原因は不明ですが、毛細血管が細かったり、弱かったりするとそこから出血し、皮下出血(紫斑)として症状が現れるといわれています。

基本的に紫斑病は「血小板減少性」のものと「血小板非減少性」の2種類あります。血小板が減少すると血液を凝固させる機能が足りなくなるため、出血しやすい(血が止まりにくい)状態になります。

単純性紫斑は、血小板の数値は正常なのに紫斑を繰り返す「血小板非減少性」のタイプに分類されます。

紫斑部分に痛みやしこりなどの凹凸もなく、進行して重症化したり、他の疾患を引き起こしやすくなるリスクなどもないため、それほど危険な疾患ではありません。

色素沈着して跡が残りやすい

単純性紫斑で唯一難点なのは、その見た目にあります。肌にいくつも内出血を起こした紫斑が広がっているため、若い女性にとってファッションに制限を受けるなど、メンタル面でダメージを受ける人もいます。

また、症状によっては広がった紫斑が色素沈着化して跡が残ってしまうことも。ニキビを潰してしまった時に出血して跡が残ることがあるように、出血を起こしている紫斑でも色素沈着は起こります。

原因は不明だが疲労で増えやすい

はっきりとした原因は分かっていません。ただ、疲労が蓄積しているときや、生理前後に症状が悪化するケースはあります。また、ステロイド剤を使用して他の疾患の治療をしていたり、高齢者に現れることもあるようです。

子供に症状が現れた場合は注意が必要です。アレルギー反応によって紫斑が起こるシェーンラインヘノーホ紫斑病という病気の可能性もあるため、心配な場合は早めに病院で血管に他の疾患が隠れていないかなど、診断を受けましょう。

数週間で自然と消えていく

明確な治療法はなく、自然消失を待つ形が一般的です。しかし、できるだけ安静にしておくことが大切です。

過度に体を動かしたりして運動量が増えると、その分だけ毛細血管に負担となってしまい、破裂から出血、紫斑を引き起こすという悪循環になるからです。

また、毛細血管を維持するうえで積極的にビタミンCを摂取することも推奨されています。

ビタミンCはコラーゲンの産生にも関わり、コラーゲンは血管の弾力や強さの維持に関わっています。ビタミンC不足によって引き起こされている可能性もあるという事なんです。

単純性紫斑は好発性の疾患と言われており、非常に繰り返し症状が現れるケースが多いものです。根気よく治療を続ける必要があります。

アザと単純性紫斑の大きな違いは?

ぶつけたりした怪我によるものではなく、毛細血管が弱くなって破裂したものが単純性紫斑です。

足に見られる鬱滞性皮膚炎の特徴

鬱滞性皮膚炎(うったいせいひふえん)は、進行して重症化することもある皮膚疾患です。できるだけ早いうちに治療を開始しましょう。

特に中高年女性の足に多い

鬱滞性皮膚炎は、中高年の女性に多い慢性疾患です。下半身、特に足の血行不良によって引き起こされるため、膝から下の部位に症状が現れやすいのも特徴です。

静脈瘤(静脈にできるコブのようなものが、皮膚表面に出ている状態)を併発していることも多くあります。

中高年の女性に多い疾患ですが、妊娠出産の時に静脈瘤ができていた経験がある産後女性や、肥満傾向のある人、立ち仕事が多い人にも現れます。

重症化すると皮膚を深く傷つける

ひどくなると湿疹や炎症を起こした部位に潰瘍(かいよう)ができてしまい、治療の難易度がどんどん上がっていってしまいます。

潰瘍は皮膚や粘膜などの表面の細胞組織が傷ついて再生できなくなり、崩れて深くえぐれたような状態のことを言います。胃潰瘍なども同じで、これが皮膚で起こります。

初期症状である、むくみや赤い湿疹、皮膚の角化(フケのようなものが出てカサカサする状態)などの段階で早めに治療を開始する必要があります。

少しの傷から潰瘍へ進行しやすいため、掻きむしったり潰したりするのは避けてください。

長時間の立ち仕事なども原因

下半身の血流の鬱滞状態(流れが滞っている)が慢性的に続いていることが原因で起こります。

長時間立ち仕事が続いていたり、肥満傾向にある人、妊娠中で下半身の血流が悪くなっている、ひどい冷え性など血流が滞る要因から起こりやすくなっています。

そのことから、慢性静脈不全症を併発していることが鬱滞性皮膚炎の根本原因となるため、発疹や潰瘍部分のケアだけでは原因そのものを取り除くことができません。

妊娠中に静脈瘤ができた…!鬱滞性皮膚炎に繋がる?

すぐさま直結はしないですが、可能性はあります。慢性的な血行不良を起こさないためにも、着圧ソックスなどで予防することが大切です。また不安であれば、お医者さんに相談しましょう。

顔からお腹までに出る毛嚢炎の特徴

毛嚢炎(もうのうえん)は、身近な皮膚疾患の1つです。実は日常生活でよくする行動が原因になっています。

胸や腕にも見られる

毛嚢炎ができやすい部位には胸や腕、お腹などがあります。しかし、フェイスラインやお尻、外陰部などを含めて体のあらゆる場所にできます

できやすい年齢や性別も関係ありません。ただ、肌を含めた衛生状態に問題がある、他の病気や疲労、ストレスなどが原因で免疫力が低下している、といった場合にも発現しやすい特徴があります。

また、ステロイド剤を使いすぎることでも、肌の免疫力が低下して症状が現れやすくなるので、普段常用している場合は注意が必要です。

腫れが進行すると「おでき」に

腫れは初期段階では赤い発疹のような形状をしています。進行していくにつれて、発疹に芯やしこりを伴い始め、「おでき」と呼ばれる膿瘍状態に悪化していきます。

膿瘍(のうよう)とは、患部に膿が溜まっている状態で、ひどい場合は肌組織だけでなく皮下組織にまで到達することもあります。

毛包を中心に炎症が起こるものなので、小さなものがある程度であればそれほど問題はありませんが、いくつもの毛包が炎症を起こして膿瘍状態に悪化すると、それらをすべて巻き込むような形で、かなり大きなおできになってしまうこともあります。

そうなると痛みを伴うため、できるだけ早く皮膚科での治療を行う必要が出てきます。

カミソリや毛抜きも原因

毛嚢炎の原因は黄色ブドウ球菌表皮ブドウ球菌が毛嚢(毛穴の奥)で増殖している点にあります。

これらの菌によって炎症を起こしている状態ですが、特にカミソリや毛抜きで除毛処理を行って、毛穴に傷が付くことで発生しやすくなります。

なので、男性の場合はヒゲ剃りでも症状が現れることもあります。また、セルフ脱毛だけでなく、サロンやクリニックで受けられるレーザー脱毛や光脱毛などでも起こります。

ただ、まれに全く原因が不明なのにも関わらず、慢性的に毛嚢炎の症状を繰り返してしまう人もいます。

軽度なら1週間ほどで自然と治る

毛嚢炎でも初期の赤い発疹が出ているような状態であれば、そのままでも1週間程度で自然治癒します。また、市販薬も毛嚢炎治療向けのものがあるので自分で処置することもできます。

テラ・コートリル軟膏や、フルコートf軟膏ドルマイシン軟膏などが有効です。

ただ、悪化して化膿を伴う状態の場合、かなり皮膚組織の深い部分まで炎症や菌が到達しているため、外用薬では効果が薄くなります

その場合は無理をせずに皮膚科での治療を受けましょう。基本的に抗菌薬の内服が一般的ですが、患部の状態によっては切開して膿を出すこともあります。

さらにお尻にできたおできの場合は、抗炎症効果に非常に優れているステロイド剤を直接患部へ注射する治療法もありますが、周囲の細胞が萎縮してクレーター状の跡が残るリスクもあります。

おできに進行したけど、自分で潰してもいい?

程度によります。小さなものであれば、押し出さない程度に膿を出すのは回復を早めます。その後必ず外用薬を塗布しましょう。ただ、複数の毛穴から膿が出てくるような大きなおできは、内服薬も必要になるため医療機関で治療を受ける必要があります。

▼さらに詳しく知りたい人は「毛嚢炎」などのできものについて紹介されたこちらの記事もどうぞ

症状でわかる顔のできもの11種類を解説!原因に合った対策を行おう

20代で出ることもある老人性血管腫の特徴

老人性血管腫(ろうじんせいけっかんしゅ)は、高齢者だけでなく若い世代でも発症することがある疾患です。

特に40代に多く早ければ20代でも

基本的には老人血管腫は40代での発症が多い皮膚疾患ですが、年齢問わず20代など比較的若い世代にも見受けられます。まれに思春期頃から症状が現れる人もいるため、あまり年齢は関係ありません。

また、白人に多いと言われていますが、日本人でもそれほどめずらしい症状ではないようです。

深刻な悪化はあまりない

良性腫瘍の一種なので、そのままにしておいても特に問題はなく、症状が悪化していくこともありません。自然に治っていくことは無いので、1つ1つが悪化することはなくてもどんどん増えていくことはあります。

加齢と紫外線が主な原因

老人性血管腫が起こるはっきりとした原因は、まだ分かっていません。そもそも毛細血管の異常な増殖によるものですが、紫外線を頻繁に浴びることで長く炎症にさらされると起こりやすいと言われています。

また、加齢に伴って増加する傾向にあるため、加齢も要因のひとつとされています。ただ、紫外線に普段あたりにくいような背中などにもできるので、遺伝要因も考えられると言われてます。

自分で潰して血を出せば治る?

悪化する可能性があります。患部が大きくなってしまったり、傷に細菌が入り込んで細菌感染を引き起こす可能性もあるので、潰さないようにしてください。

手の甲や膝下によく出る乾皮症の特徴

乾皮症(かんぴしょう)は、かゆみを伴うため掻きむしって悪化することもあります。早い段階で対処すれば、悪化を予防できる疾患です。

高齢者に多くて冬に悪化しやすい

多くの場合は高齢者の症例で、高齢者の約9割は乾皮症とも言われています。乾燥しやすい冬にひどくなる傾向があります。ただ、高齢者だけでなく子供にも現れるため注意が必要です。

特にアトピー性皮膚炎のような皮膚疾患がある人など、肌に本来備わっている保湿機能が低い人に多く見られます。また職業柄、水やお湯、洗剤などに触れる機会の多い美容師や主婦の場合、手に症状が現れることもあります。

時間が経つと色素沈着して黒シミに

乾皮症は、肌のバリア機能が損なわれているため、チリやホコリなどのちょっとした外的刺激でかゆみを引き起こします。掻きむしってしまうと、ひどい場合には出血を伴い、出血か所が色素沈着を引き起こすこともあります。

また、出血に至っていない場合でも角質がポロポロと剥がれ落ちて、バリア機能が維持できなくなってしまいます。

そうなると皮膚が紫外線のダメージを直に受けてしまうことになるため、紫外線ダメージから肌を守ろうとメラノサイトが活性化し、シミが広がる、という場合もあります。

原因は皮膚の乾燥

乾皮症は文字通り皮膚の乾燥が原因となって起こります。単なる乾燥とは違い、肌のバリア機能を維持する皮脂の分泌が不足することからも皮脂欠乏性湿疹とも呼ばれます

皮膚が乾燥するには、大きく分けて2つの要因があります。

必要な皮脂を繰り返し洗い流してしまったり、乾燥する空気に長時間肌をさらしてしまうような外的要因と、アレルギーや肌に備わっている保湿力が生活習慣や加齢によって低下している内的要因です。

このことから、高齢者だけでなく年齢に関わらず症状が出てくる人もいることが伺えます。

乾皮症は市販薬でも治せる?

症状が軽ければ可能です。保湿、抗炎症、抗ヒスタミン剤の成分が入っているものを使用しましょう。赤ちゃんから使えるIHADAドライキュア乳液や、大人であればメンソレータムヘパソフトプラスなどもあります。ただし、改善が見られない場合は医療機関を受診しましょう。

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全身どこにでも出るじんましんの特徴

じんましんと言えば、ひどいかゆみに急に悩まされる皮膚疾患です。重症化することもあるので、早い内に治療を行う必要があります。

かゆみが強くてぶつぶつしている

じんましんを代表する症状は、とにかく強いかゆみがあることです。発症しやすい年代や性別は特にありませんが、やはりアレルギー体質の人は発症しやすい傾向にあります。

また、風邪をひいていたり、産後や病気にかかっているなど、免疫力が低下しているときにも現れます。特徴的な赤い斑点は、掻きむしるほど腫れている範囲が広がり、時間が経つにつれて治まる、という状態を繰り返します。

急性と慢性があり重症化すると大変

じんましんの症状が1ヶ月以内で治まるものを急性蕁麻疹、それ以上続くものを慢性蕁麻疹と言います。急性蕁麻疹は食べ物を含むアレルギー反応によるものや、ウィルス感染によって引き起こされることが多くなっています。

一方で慢性蕁麻疹は、精神的なストレスなどが長引く要因とも言われていますが、そのほとんどがハッキリとした原因が分からないと言われています。

肌表面に出ている症状だけでなく、重症化すると体の内部にまで腫れが起こり、気管が腫れて塞がると呼吸困難を引き起こすこともあります。(アナフィラキシーショック)

原因はさまざまあり特定が難しい

蕁麻疹は非常に多くの原因があるため、特定が難しく、全体のおよそ70%程度は結局原因不明だとも言われています。

ここでは、大人が引き起こすタイプの蕁麻疹で考えられる原因についての例を見てみましょう。

(1)食べ物が誘発

アレルギー反応を起こす食べ物を摂取したときに起こります。日常身近にあるものでも、今まで食べられていたのに突然蕁麻疹が出た、なんていうこともあります。

また、食べ物だけでなく加工食品などに含まれている食品添加物が原因となることもあります。

(2)ダニやハウスダストが誘発

ダニやハウスダストによる蕁麻疹もアレルギー反応の一種です。特に布団や枕の清潔が保てていない場合や、大掃除のあとなど大量に触れたり吸い込んでしまったことが原因で症状が現れます。

(3)ピロリ菌が引き起こす可能性も

ピロリ菌と言えば胃潰瘍や胃がんを引き起こす一因として知られていますが、ピロリ菌が出す毒素なども蕁麻疹を引き起こします

蕁麻疹に悩まされている人の中で、ピロリ菌が見つかり除菌を施すと、およそ6~8割もの人が症状の改善が見られた、というデータもあります。

(4)疲労やストレスも関係

疲労やストレスによる蕁麻疹もあります。非アレルギー性蕁麻疹と呼ばれ、寒暖差によって引き起こされるようなものもあります。

原因となるアレルギー物質が特定できなかった場合も非アレルギー性蕁麻疹と診断を受けることがあります。

避けたい食品がたくさん

原因になりやすい食品には次のようなものがあります。

  • エビやカニ、青魚などの魚介類
  • 卵(特に鶏)、牛乳、チーズなどの乳・卵製品
  • 小麦、蕎麦、大豆などの穀物類
  • 豚、牛、鶏などの肉類

さらに防腐剤や人工着色料などの食品添加物、特定の薬、花粉などによって引き起こされることもあります。

原因が特定できないことがほとんどですが、病院で治療をするときは、血液検査やスクラッチテストを受けて原因となるアレルギー物質を探します。

特定できた場合は原因となるものを摂取しないように注意する必要があります。

慢性蕁麻疹になると、薬を飲み続けないといけない?

医師の指示に従う必要があります。蕁麻疹治療は、抗ヒスタミン薬で体を蕁麻疹が出ていない状態に慣らしながら、徐々に薬に頼らなくても症状が出ないようにするため、内服薬の飲む量や回数を減らして間隔を空けていく治療が一般的です。改善が見られない場合は飲み続けることになります。

よくある虫刺されの特徴

かゆみを伴う赤い発疹で、特に身近なのがこの虫刺されではないでしょうか。悪化することもあるため、注意する必要があります。

日常的に誰にでも出る

虫に刺されたことによる一種のアレルギー反応です。原因となる虫の種類によって症状や対処法にも違いがあります。また、誰にでも起こるものではありますが、アレルギー体質の人は、腫れがひどくなることもあります。

即時型反応と遅延型反応

虫に刺されてすぐに腫れが起こる即時型反応と、刺されてから半日~1、2日程度経ってから症状が現れる遅延型反応があります。

虫の種類によっても違いがありますが、蚊の場合は刺された本人の年齢によって、片方の反応、あるいは両方の反応が出やすい時期があります。ただ、個人差が大きいため一概には言えない部分もあります。

原因は虫でも種類はさまざま

虫とひとことで言ってもタイプによってさまざまな症状が現れます。

(1)吸血タイプの虫

蚊・アブ・ダニ・ノミ・ブヨなどが挙げられます。

ほとんどが遅延型反応で症状が現れることが多く、蚊の場合は乳幼児は遅延反応のみ、10代~20代は両方が、20代~40代は即時型反応のみ、60代後半以降になるとどちらの反応も出にくくなる傾向にあると言われています。

その中でも特にマダニには注意が必要です。マダニは噛み付いたまましばらく吸血を続ける特徴があり、草むらなどでマダニに噛まれたあと無理矢理引き剥がすと、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)というウイルス性疾患を発症し、死に至る危険性があります。

マダニに噛まれたらそのまま医療機関を受診し、除去をしてもらいましょう。

(2)咬むタイプの虫

蜘蛛やムカデなどが挙げられます。即時型反応として痛みを伴うことが多く、まれにショック症状を引き起こすことがあります。

リンパの腫れや呼吸困難を感じたら、早急に医療機関を受診する必要があります。

(3)刺すタイプの虫

ハチが当てはまります。毒をもつ針で刺されると即時型反応として、強い痛みと同時に腫れを引き起こします

これは初回に多く、2回目以降は刺されてから1~2日経ってからアレルギー反応を起こして腫れる遅延型反応として現れるだけでなく、刺されてから数十分~1時間程度の間に蕁麻疹が広がります。

アレルギー反応がひどい人の場合は、急激な血圧の低下によって意識障害が起こり、最悪の場合死に至ることもあります(アナフィラキシーショック)。

(4)有毒の毛を持つ虫

ケムシが挙げられます。ケムシに生えている毒性を持つ毛に接触することで、皮膚に刺さって腫れを起こします。複数の斑点状の腫れが特徴で、かきむしったことで広がってしまうこともあります。

冷やす・炎症を抑えることも必要

まずは患部の毒やそれを含む毛や針を除去する必要があります。毛や針は粘着テープなどを軽くあてて剥がすことで除去できます。

そして、患部を洗い流しましょう。このときゴシゴシ擦るのは逆効果です。さらに冷やすことで、かゆみを抑えることができます。

ハチやマダニなどは医療機関で治療を受けるべきですが、それ以外で症状が比較的軽い場合は、かゆみを抑える抗ヒスタミン剤や、炎症を抑えるステロイド剤などを塗布します。

ステロイドと聞いて敬遠する人もいるかもしれませんが、掻きむしると細菌が入り込んで伝染性膿痂疹(とびひ)を引き起こすこともあるので、短期間に早期治療をするのがベターです。

虫刺されで医療機関を受診する目安は?

基本的には、症状の強さで判断します。スズメバチやマダニなどの場合は症状に関わらず受診しても構いません。また、腫れが長期間ひかなかったり、広がっていくようであれば、受診して診断を受ける必要があります。

かゆみも痛みも伴うかぶれの特徴

かぶれも身近な皮膚疾患の1つですが、痛みを伴ったりすることもあるため、早めの対処をしたほうがいいでしょう。

赤ちゃんから大人までかかる

かぶれは、赤ちゃんに多いおむつかぶれにはじまり、生理用品や植物に触れたことで起こるなど、年齢性別を問わず発生します。

発疹状のものは多く現れますが、かぶれの原因物質に触れた部分と触れていない部分で症状の有無がクッキリと分かれているのが特徴です。

掻くと内出血したり皮膚がはがれる

かぶれはかゆみや痛みを伴うため、掻きむしって悪化すると内出血や皮膚が剥けるなどの、かぶれそのものではない別の傷を作ってしまうことがあります。

そうなると治癒に時間がかかるだけでなく、細菌感染を引き起こしたり、傷跡が残ってしまう場合もあります。

身の回りのものが原因になり得る

かぶれは正確には接触皮膚炎と言います。強い刺激によってかぶれが起こることを刺激性接触皮膚炎、特定のアレルギー物質に触れて起こるものをアレルギー性接触皮膚炎と言います。

(1)うるしかぶれ

うるしの樹木や葉に含まれているウルシオールという成分が原因で起こる、アレルギー性接触皮膚炎です。アレルギー反応がひどい人の場合は、直接触れていなくても、接近しただけで症状が現れることもあります。

(2)金属かぶれ

金属かぶれは、金属に触れていることで体内に金属イオンが入り込み、それを体が異物として認識してしまうことでアレルギー反応が起こった状態です。金属アレルギーとよく呼ばれています。

水銀ニッケルコバルトなどでの発症が多く、ニッケルを多く含む金属アクセサリーも原因物質になります。また、虫歯治療で使用される銀の詰め物や被せ物でも、アレルギー反応を引き起こすことがあります。

(3)赤ちゃんのおむつかぶれ

おむつかぶれは、尿や便に触れている時間が長くなることで引き起こされる刺激性接触皮膚炎です。また、紙おむつの場合は湿った状態が長時間続くことも原因となります。

ただ、割合で言えば紙おむつの通気性の方が高いため、布おむつに比べると少なくなったようです。

(4)化粧品・生理用品・洗剤

化粧品は含まれている成分によるアレルギー性接触皮膚炎で、生理用品、洗剤などは刺激性接触皮膚炎になります。

化粧品ではアレルギー反応を示す特定の成分で起こりますが、生理用品や洗剤などは触れている時間が長いことでかぶれが起こるリスクが上昇します。

(5)動物や植物

植物は、含まれている毒性を持つ成分によってアレルギー性接触皮膚炎を引き起こすものですが、動物の場合は毛などの刺激による刺激性接触皮膚炎になります。

ただ、特定の動物(猫など)に対してのアレルギーを持っている人はアレルギー性接触皮膚炎になることもあります。植物ではうるしがよく知られていますが、イラクサ彼岸花イチョウなど身近な植物でも起こります。

原因を避けて肌を清潔にしておきたい

何もしない状態でも、原因となる物質との接触を避けることで改善してくることもあります。

ただ、治りが遅い場合は非ステロイド系の消炎作用を持つ、ウフェナマートアズノールなどの成分を含む塗り薬を塗布することで治療できます。

おむつかぶれや生理用品によるかぶれの場合は、通気性が悪いことで雑菌が繁殖し、悪化する原因となります。こまめに取り替えるように意識して、肌を清潔に保つことが大切です。

かぶれを繰り返す時はどうしたらいい?

原因物質を除去しても繰り返したり、長引く場合は医療機関を受診して、医師に診断してもらったうえでの治療が必要です。

おむつや生理用品などどうしても必要なものの場合は、メーカーを変えてみたり、新しいものに付け替える時に汚れを落として患部を乾かしてから付けるなど、工夫をする必要があります。

それでも改善しない場合は医療機関を受診してください。

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アッキー
なんだかもう見てるだけで体が痛いようなかゆいような…ムズムズしてきますね…;;
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はるこさん
体にできる赤い斑点、ってだけでこれだけたくさんあるのね。でもやっぱりニキビもそうだけど、肌に現れる異常ってアレルギーだけじゃなく、栄養不足だったり、体の中の不調も関係してる部分もありそう。まずは生活習慣も見直さないといけないわね♪
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アッキー
皮膚疾患は問題のないものや、外的要因によるものもたくさんありますけど、何か体の不調のサインが出てるってことも考えられますからね!

皮膚の赤い斑点を見極めて適切な対処を

痛みやかゆみを伴うもぶつぶつとした斑点は、どうしても掻いてしまいがちです。しかし、それはやはり悪化してしまう悪循環にしかならないので、薬をうまく活用しながら早めに改善させましょう。

それから、ここに挙げたのはあくまで一例です。ここにない疾患も隠れていたり併発していることもあるので、自己判断で無理に治そうとせずに、早めに医療機関を受診することが大切です。