目次
ニキビの原因で最も大きいのは間違った常識!?

ニキビの治し方は本当に多種多様に渡りますが、幅広く紹介されている知識を簡単に取り入れてセルフケアを行ってみて本当に治っていますか?一時的に引いたりすることはあってもやはり繰り返すのがニキビの大変な部分ですよね。実はニキビができる原因の多くは、そんな溢れている情報の中で間違ったものを正しいと思い込んでしまっている部分にあります。例えばニキビケアには洗顔が大切だと言われて、洗顔を1日に何度も行っていませんか?洗顔で洗いすぎることによって必要な皮脂が流れて乾燥し、乾燥から肌を守ろうとして今度は皮脂が過剰分泌されてニキビができてしまう…そんなメカニズムや詳しい知識を持たないままで間違ったニキビ対策を行ってしまわないためにも、正しい対処法を徹底的に私、水野が解説します。

ニキビができるメカニズム
ニキビはそもそも、皮膚疾患の一種で大きく分類すれば病気の1つとも言えるものです。尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)と呼ばれますが、ニキビの種類や状態によっては別名称で呼ばれる事もあります。ここでは、ニキビができるメカニズムについて大きく3つの視点から解説していきます。
1. 肌のバリア機能が低下し、角層が角化異常を起こして毛穴が収縮
ニキビができる原因に、肌のバリア機能の低下という文言がよく使われますが、肌のバリア機能というのがどういうものか具体的に知っていますか?ニキビだけでなく様々な肌トラブルを招く元とも言われているので、チェックしておきましょう。
肌のバリア機能とは
これは、簡単に言うと肌に異物や水分などが入り込むのを防ぎ、細菌やカビなどの増殖を抑制してくれる役割の事を言います。さらに肌のphバランスを弱酸性(ph4.5~6.0)に保ち、体内の水分を蓄える機能も持ちます。この肌のバリア機能を担っているのは、
- 角化細胞(ケラチン細胞)…肌の一番外側に位置している細胞の層で、ケラチンと呼ばれるタンパク質から作られている。角質層より深い位置にある細胞が死んで核を失った状態のもの。角化することで硬いタンパク質を生成し、肌表面を覆って外的刺激や紫外線などから肌内部を守る役割を担っている。
- 皮脂膜…角質層表面を覆う汗などの水分と、自然に分泌された皮脂が混ざり合って(乳化)できた膜。角化細胞を覆っている。
- 細胞間脂質…セラミドなどで構成され、角質細胞同士の間にある水分や天然保湿因子(NMF)といった肌の水分保持に大切な物質を覆い、流れ出たり蒸発してしまうのを防いでいる。
これらの働きによって肌のバリア機能が支えられています。実は、角化細胞の層は健康な肌で約20層程で構成され、その厚さは約0.02mmです。髪の毛の太さが0.05~0.1mm程なので、角質層がどれだけ薄い層なのかが分かりますよね。この薄い角質層のおよそ30%程度が水分で、この水分によって肌表面の張りや滑らかさなどが維持されています。この水分の維持によって肌が柔軟になることで、毛穴の角化が起こるのを防いでいるのです。
角化異常の原因
角化異常は毛穴部分の場合、毛穴の開きや詰まりなどの主な原因となります。角化細胞は核を持たないと言いましたが、この異常が起こると核を持ったままの状態で角化細胞になってしまいます。このような細胞は保湿力が低いため、これらの細胞が毛穴周囲に生成されると、肌の水分をなんとか保持しようとして異常な数の角化細胞を生成し始めます。これは角化の亢進と呼ばれ、毛穴の周囲だけ角化細胞の数が多くなったり変形した細胞が溜まることで引き締まらずに盛り上がり、開いた状態や逆に締まりすぎて詰まりやすい毛穴になってしまうのです。
この角化異常が起こる原因としては、
- ホルモンバランスの乱れ
- 肌の衛生状態の悪化
- 紫外線や接触などの外的刺激
- 保湿不足
- 生活習慣の乱れ
などが挙げられます。ホルモンバランスが乱れると男性ホルモンであるアンドロゲンの過剰分泌によって角質肥厚(過角化)などが起こります。アンドロゲンの95%はテストステロンで構成されていますが、このテストステロンは
また物理的な要因としては、スキンケアが足りないなど保湿不足で水分が維持されないことでも角化の亢進が起こります。さらに肌表面にチリやホコリ、メイク汚れが付着したままでいると皮脂などと混ざり合う事で毛穴の詰まりを招いたり、紫外線による細胞の破壊や手などで触るという刺激などでも、肌を守ろうとして角化が進んでしまいます。角化異常で開いた毛穴に、汚れや角質そのもの、皮脂など様々なものが詰まるということでニキビが発生してしまうのです。
2. 皮脂の過剰分泌
皮脂の過剰分泌が起こる原因には、どのようなものがあるでしょうか?
ホルモンバランスが乱れる
女性ホルモンのエストロゲンの分泌量低下や、男性ホルモンであるアンドロゲンの分泌過剰によって皮脂の過剰分泌が起こると解説しましたが、アンドロゲンは皮脂の主成分(全体の約50%を占める)トリグリセリド(TG)の分泌を促します。このトリグリセリドをニキビの原因アクネ菌がリパーゼ酵素によって分解し、遊離脂肪酸を生成、この遊離脂肪酸の刺激によって角化異常が起こり、ニキビ発生のサイクルに陥るというメカニズムです。
脂っこい・糖分の多い食事
実はこのトリグリセリドは、糖質や動物性脂肪を摂取すると増加してしまいます。脂っこい食事や甘いものを食べるとニキビができるというのは、こういったメカニズムからの指摘なのです。また、糖分の多い食事はGI値が高いものが多く、GI値の高い食べ物は血糖値の急激な上昇に繋がります。血糖値を下げるためにインスリンが多量に分泌されると男性ホルモン(テストステロン)が増えて皮脂分泌が過剰になる、という解説がされている事があります。しかし、正確には
実は乾燥し過ぎも皮脂が過剰になる
肌が乾燥してしまうと、肌細胞内の水分蒸発を防ごうとして皮脂の分泌がどんどん促されます。顔がテカテカとして皮脂が多いのに水分チェックを受けると乾燥傾向と言われた…という場合がそうで、インナードライ肌とも呼ばれます。この場合、脂性肌用のスキンケアを行うのは逆効果で、しっかりと保湿を行う事が大切です。
3. 常在菌であるアクネ菌が皮脂を栄養にして増殖することで炎症が起こる
角化異常によって毛穴が塞がってしまうと、分泌された皮脂や外へ出られなくなった角質などが詰まってしまいます。詰まった毛穴の中で皮脂を餌にアクネ菌が増殖してニキビができるのですが、このアクネ菌は基本的には元々ニキビが無い人の肌にもいる常在菌で、肌を弱酸性に導いてくれるなど肌にとってのメリットもあります。アクネ菌は酸素を嫌う性質があるため毛穴の中に入り込みやすく、また脂質を餌にすることから詰まった毛穴の中はアクネ菌にとって最高の環境なのです。アクネ菌は脂質を分解する細菌性リパーゼという酵素を出し、遊離脂肪酸を作り出します。これが酸化することで炎症が起きて赤く腫れたニキビになってしまうのです。また、アクネ菌はポルフィリンという物質も排出します。このポルフィリンは基本的には無害な物質ですが、紫外線を吸収すると活性酸素を発生させるため炎症が悪化する要因になります。


【ニキビを治す方法1】刺激を与えないようにする
刺激と言っても手で触る以外にも洗顔、スキンケア、紫外線など様々なものがあります。当てはまるものが無いか確認してみましょう。
理由とメリット
刺激を与える事でも肌を刺激から守ろうとして角化の亢進が起こってしまいます。ニキビで炎症が起こっている肌などは特に炎症そのものも刺激になるので、触れてしまったり余計な刺激を与えないように意識する必要があります。角化異常を阻止できれば、肌の水分保持力も保たれて柔軟な肌が維持され、毛穴の詰まり自体を防ぐ事に繋がります。また、そういった刺激だけでなく、汚れや菌、化学物質などが直接肌に付着するのを予防する事にもなるのです。
刺激を与えない方法
ここでは、具体的に刺激を与えないようにする方法やニキビ対策に取り入れたいスキンケア製品の特徴について紹介していきます。
保湿・UV対策・化粧品選び等のセルフケアを見直す
まずは自身で行えるケア方法の見直しをしてみましょう。特に水分維持はニキビのケアだけでなく健康な肌の維持のために大切な要素です。化粧品選び一つをとっても、ニキビ対策用のものももちろん有効ですが、配合成分に注目したり保湿に重点を置いたりと、他にも様々な手段でニキビ対策ができます。
●ビタミンC誘導体…抗酸化作用を持つビタミンCの中でも浸透力が高い。過剰な活性酸素の生成を抑え、毛穴の炎症を防ぐ。
●ノンコメドジェニックテスト済み製品…コメドとは面皰(めんぽう)と呼ばれるニキビの芯になってしまう皮脂や角質の固まりの事。このテストをクリアしている製品は、化粧品に含まれている油分製品に使われている油分そのものがコメドになりにくい性質を持っているもの、という認定の証。スキンケアだけでなくファンデーションや日焼け止めなどもある。
●保湿美容液(リンクル製品)…保湿成分が多く、角質だけでなく深い真皮層のケアが行えるものもある。
●ピーリング製品…サリチル酸(AHA)やヨクイニンなどの成分で老化角質を剥がす効果があるもの。拭き取りタイプよりも刺激の弱いミルクやジェルタイプの洗い流す物を選ぶのもベター。
これ以外にも、脂性肌の場合やニキビができている患部への油分の多いスキンケア製品やファンデーションの使用を避ける事も大切です。ファンデーションはリキッドやクリームは油分が多いため、パウダーやルースタイプを選びましょう(乾燥性ニキビの人は逆にクリームタイプがいい場合も)。ニキビができている部位には油分を含む乳液やクリームなどは直接塗布せず、乾燥しがちな頬から伸ばして塗るなどちょっとした一工夫もあります。
刺激を与えない洗顔のコツを意識
洗顔そのものが刺激になってしまうのを防ぐ事も大切です。汚れた手で洗わずにまずは手を洗う事や、ゴシゴシ擦ってしまったり意外にやってしまいがちな洗顔料を肌の上で直接泡立てるなどもNGです。泡立てネットを利用してたっぷりの泡で優しく洗いましょう。目の粗い泡よりも細かい生クリームのような泡のほうが汚れ残りしにくいのでおすすめです。そして、洗顔料の使用は朝と夜の2回までにしましょう。これは、過剰な洗顔によってバリア機能に必要な皮脂までも洗い流してしまうのを防ぐためです。皮脂だけでなく保湿成分も洗顔で洗い流れてしまうとバリア機能が落ち、回復するまでに数日必要になってくる事もあります。
無意識の「癖」を改善する
刺激という観点では、触れる「癖」の改善も重要です。ニキビを潰してしまう事だけでなく、頬杖をよくついている人は頬杖をしている側の頬や顎付近にニキビが多発したりしていませんか?刺激だけでなく雑菌が付着する原因にもなります。また、就寝する際にも同じほうばかりを下にして寝ている癖がある人も、片側にばかり刺激を受けてしまうので注意したいですね。
【ニキビを治す方法2】常に清潔な状態にする
常に清潔な状態にすると言っても、1日に何度もするのは逆効果なんです。洗顔の回数を増やさずにできる、見落としがちな清潔を保つコツについて紹介していきます。
理由とメリット
清潔にしていないとどんなことが肌に起こるのでしょうか?
不衛生によって毛穴が詰まる
肌を不衛生なままにしていると雑菌が繁殖しやすいだけでなく、汚れそのものや落ちきれていない角質などで、毛穴を塞いでしまってニキビの原因になってしまいます。また、チリやホコリなど普段空気中にあるものも肌の皮脂とくっついて詰まりやすくなるため、できるだけ清潔を保つ事でこれらを予防することができます。
ハウスダストや化学物質により肌が刺激を受ける
手やタオルなど物による直接的な刺激だけでなく、目に見えないようなホコリなどの汚れや化学物質などでも肌は刺激を受けます。これらが付着したままの肌状態でいるとずっと刺激を受け続けているような状態なのです。また、毛穴には種類があるのをご存知でしょうか?
- 終毛性毛包…髪の毛やヒゲなど、太い毛が生える毛穴
- 軟毛性毛包…主に産毛など細い毛が生える毛穴
脂腺性毛包…皮脂分泌が活発な毛穴。毛穴に発達した大きい脂腺(皮脂が分泌される部分)が複数繋がっている。
基本的にはこの脂腺性毛包にニキビができやすいと言われています。毛穴付近は皮脂などが溜まりやすく、ターンオーバーが促進される事から角質層が薄くなっており、刺激を受けやすい傾向にあります。そうすると刺激から守るために角化を繰り返して角化異常となり、厚くなった角質が毛穴の出口を塞いでしまうことでニキビになってしまうのです。ですので、できるだけ刺激を与えないことはニキビの抑制に関わってくる事が分かります。
肌を清潔にする方法
肌を清潔にするためのポイントは「肌に触れるものを清潔に保つ」という点です。具体的な例を紹介していきますね。
洗顔のタオルは清潔なものを使用
洗顔後に使用するタオルは、清潔なものを使用しましょう。タオル掛けなどに掛けたままの生乾き状態のものを使用するのは、雑菌も繁殖しているため、せっかく綺麗に洗顔をした後の顔に雑菌を塗りつけているようなものです。また、収納場所も湿気の少ない場所にし、ホコリなどが被らないようにしてしまって下さい。さらに、洗顔用の泡立てネットなども風呂場に置いたままにせず、使用後は水気を切って乾燥させ、できれば3ヶ月に1度程度が望ましいですが最低限1年に1度程度は新しいものに交換するようにしましょう。
枕カバー・布団カバーをこまめに洗濯
顔に長時間直接触れるものの代表が枕カバーや布団カバーです。寝ている間に顔などから皮脂や角質などの汚れが付着しますが、そのまま使用を続けているとそれらの汚れにさらに雑菌が繁殖した状態で、肌に再付着させてしまうことにもなります。できれば毎日の交換がおすすめですが、無理な場合でも週に1、2度程度の頻度でこまめに洗濯できていると安心です。
化粧品やシャンプー、洗顔剤の洗い残しをしない
綺麗に洗うために使うはずのシャンプーや洗顔剤も、洗い残ってしまうと結局は肌にとっての汚れになってしまいます。泡立てて洗っている時以上に、洗い流しはしっかりと行いましょう。またクレンジングが不十分で残ってしまったメイクにも注意です。また髪の長い人は特に、髪にシャンプーが付着したままだと頭皮だけでなく、その髪が触れた肌にとって汚れや刺激となってしまう場合もあります。
男性のシェーバー の汚れ
男性がヒゲ剃りで使用するシェーバーですが、毎日清潔を保てているでしょうか?濡らして使用していることから雑菌の温床になってしまっている事もあります。使用後はしっかりと乾燥させ、刃部分はできれば消毒用エタノールなどで殺菌できると安心です。本体も汚れが付着したままにはしないようにしましょう。また、ニキビ肌にとってシェービングは強い刺激になるので、専用のジェルスムーサーなどの併用がおすすめです。さらにT字カミソリよりも電動シェーバーのほうが直接刃が肌に触れにくいので、肌への負担を軽減できます。
【ニキビを治す方法3】上質な睡眠を取る
生活スタイルや職業によっては確保が難しい睡眠時間。では、時間に拘らずに睡眠の質自体を向上させると、どんなメリットがあるのでしょうか?
理由とメリット
睡眠と肌との関係は、実はホルモンバランスにあったんです。
ホルモンバランスが整えられる
しっかりとした睡眠を取ることでホルモンバランスが整えられます。正確には自律神経の乱れが解消されることで、ホルモン分泌の司令そのものを整える形になります。自律神経には2種類あります。
- 交感神経…ストレスを感じたり、興奮している時に優位に働く
- 副交感神経…リラックス状態で優位に働く
この内、交感神経が優位になっている状態の時には男性ホルモンの分泌も活発になります。男性ホルモンの分泌が活発になると前述の通り皮脂分泌が促されるので、睡眠不足であったり眠りが浅いなど、体がリラックスしている状態が短い事で過剰な皮脂分泌や角化異常に繋がるのです。また、副交感神経が優位に働くことで筋肉の緊張も解かれて血管が拡張し、血流が良くなる事で肌細胞への栄養が行き渡ってターンオーバーが正常に行われるようになります。
成長ホルモンを分泌させる
寝ている間に体は成長ホルモンの分泌が活発に行われます。成長ホルモンは体の成長そのものにも関わるホルモンですが、肌のターンオーバーを促す役割を持っています。いわゆるゴールデンタイムと呼ばれる22時~翌2時頃が一番活発に分泌されると言われており、この時間帯に熟睡している事で肌に老化角質が溜まりにくい状態に整えられるのです。
睡眠の質を上げる方法
実は、睡眠時間自体は長ければ長い程良いというものでは無かったんです。肌にいい睡眠を取るコツについて紹介していきます。
寝始めてから3~4時間の間に熟睡する
睡眠時間は人それぞれですが、睡眠の質を上げる=熟睡することが大切です。勿論短時間睡眠よりは7時間前後とれることが理想ですが、成長ホルモン分泌の観点で言えば一番分泌が増えるのは就寝後3~4時間の間だと言われています。ゴールデンタイムが22~翌2時と言われているのは、この時間帯に寝ていないと成長ホルモンが全く分泌されないのではなく、この時間帯に就寝している人が多いという平均の値だからです。要は、22時に寝る事ができない場合でも就寝後3~4時間を熟睡できる状態にする事のほうが大切とも言えます。睡眠の質を上げる方法としては、
- 体内時計を整えるためにも、就寝時間を毎日同じにする
- 休みの日もできるだけ同じ時間に起床する
- 部屋を真っ暗にし、朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びる
- 寝る前1時間位からスマホやテレビは見ない
- お酒の力で寝るのは控える
などが挙げられます。少しずつ取り入れて改善していってみましょう。
毎日6時間以上睡眠をし、睡眠不足を解消する
それぞれの人に適した睡眠時間は違いがあり、個人差があります。睡眠時間は7時間が一番いいだとか9時間以上寝る人は寿命が短いと言われていたりもしますが、睡眠時間にはその人の性格などの特性も反映されています。
- ショートスリーパー…睡眠時間6時間未満の人(約5%)
- ロングスリーパー…睡眠時間9時間以上の人(約5%)
- バリュアブルスリーパー…睡眠時間6~9時間の人(約90%)
ロングスリーパーはたくさん寝ているため一番健康的に感じるかもしれませんが、性格的にストレスを感じやすい傾向にあります。そのため、疲れを回復するのに時間が掛かり、逆に負担が大きいという点から寿命が短い傾向とされています。全体の約9割を占めるバリュアブルスリーパーが一番長生きとも言われており、健康的な睡眠時間が6時間以上と指摘されているのはこの事が関係しています。短すぎるのは、逆に熟睡できずに交感神経が優位に働くため皮脂分泌が活発になります。つまり、時間が長すぎず短すぎず質の良い睡眠は結果的に皮脂分泌を抑制し、成長ホルモンの分泌を促してくれる事に繋がるのです。
【ニキビを治す方法4】ストレスを軽減する
ストレスがニキビ発生に与える影響について、メカニズムから紹介していきます。
理由とメリット
ストレスは、睡眠不足と同様に自律神経の乱れを起こす要因だったんです。
自律神経のうち交感神経が優位になってしまうから
ストレスを感じると緊張や興奮状態の時に優位になる交感神経の働きが強くなります。交感神経が優位になると、体の免疫を高めるための男性ホルモンの一種、アンドロゲンの分泌やアドレナリンの分泌が促されます。するとDHTの生成が促進され、皮脂分泌が活発になってしまうのです。
ストレスを軽減する方法
ストレスにも心理的・物理的な要素があります。原因を取り除ければ一番ですが、不可能な場合にもできる解消法について紹介していきます。
心理的なストレスの解消
リラックス状態で副交感神経の働きを促す事が大切です。具体的には、半身浴などで血管を広げたり良質な睡眠を取ること、趣味に時間を割いたり、美味しいものを食べるなど自分がリラックスできる環境に身を置く時間を作る事が大切です。
物理的なストレスの解消
ストレスは精神面に作用するものだけではありません。実は気温差に体が適用しようとする事もストレスになっているのです。特に冷えは、ストレスだけでなく血行そのものも悪くしてしまうので、冬場だけでなく夏の冷房下でも冷えないための対策を取りましょう。また朝のラッシュ時間の満員電車などもストレス要因です。時間を早めて心にも時間にもゆとりを持つとストレス軽減に繋がります。仕事や育児でのストレスは直接取り除く事はできないかもしれませんが、こういった少しの工夫から軽減していく努力が大切です。
【ニキビを治す方法5】食生活を改善する
食生活を改善すると、ニキビを発生させる原因を取り除けるだけでなく、改善にも役立つメリットがたくさんあります。
理由とメリット
栄養の摂取で、ニキビや肌だけでなく体全体を健康に導く事が大切だったんです。
ホルモンバランスを整える作用
ニキビができるメカニズムの解説でも登場したように、糖質を抑える事でインスリン分泌を穏やかにしてDHTの生成を抑制し、ホルモンバランスを崩す要因が減らせるだけでなく、油分の多い食べ物を控える事で直接皮脂分泌が過剰になるのを抑える事にも繋がります。
ニキビに効能のある成分を摂取できる
肌細胞の健康には、やはり栄養分が必要です。ただし、栄養分の摂取が不足した状態だとどうしても生命維持に関わる内臓などの器官へ優先され、肌細胞への栄養供給が後回しになってしまうのです。充分な栄養素を食事から摂ることは、結果的に健康な肌細胞を産み、ターンオーバーが正常に行われる状態に整えられるのです。
食生活を改善する方法
では具体的にどのような食生活が理想的なのか、ここでは摂取をおすすめしたいもののレシピや、回避すべき飲食物について紹介していきます。
有効な栄養素による効果を得る
健康な肌細胞を作り出すには、栄養素のそれぞれの持つ働きを意識して摂取するのが一番効率的です。それぞれの栄養素を多く含む食べ物や効果についてはこちらです。
栄養素 | 必要量/1日あたり(成人目安) | 多く含む食べ物 | 効果 |
---|---|---|---|
ビタミンC | 約80mg (赤ピーマン約50g分) |
| 抗酸化作用を持ち、毛穴の炎症を予防する働き。 美白効果もあるため、ニキビ跡のケアにも効果的。 |
ビタミンE | 約6mg (カボチャ約120g分) |
| 高い抗酸化作用を持つため、色素沈着予防にも。 血行を良くする作用で、角化異常を抑制する。 |
《ビタミンB群》 B1 B2 B6 | B1約1mg(豚ヒレ肉約110g分) B2約2mg(牛レバー約60g分) B6約1mg(鶏ささみ約160g分) |
| B1…糖質をエネルギーに変える性質を持つ。代謝アップや皮脂分泌抑制効果も。 B2…タンパク質分解に関わり、肌のターンオーバーを正常にして過角化を防ぐ働きを持つ。皮脂分泌を抑制する。 B6…脂質・タンパク質分解に関わり、皮脂分泌コントロールに重要な栄養素。タンパク質を分解して肌細胞の材料を生成する役割も。 |
ビタミンA | 約0.5~0.7mg (うなぎ約50g分) ※推奨 |
| 別名レチノール。皮膚の代謝や免疫力を高める役割を持つ。コラーゲン生成を促す効果もある。肌や粘膜の水分保持に関わる栄養素。ただし過剰摂取には注意が必要。 |
《ミネラル類》 カルシウム・ マグネシウム・ 亜鉛 | Ca約600mg(しらす干し約120g分) Mg約300mg(納豆約300g分) Zn約7mg(牡蠣約60g分) |
| カルシウム…肌細胞が成熟していくのに必要な栄養素で、角化を正常にしてくれる。細胞同士の結びつきにも関わり、キメを整える効果も。 マグネシウム…カルシウムの吸収を促す効果。保湿にも役立ってくれる栄養素。 亜鉛…体のあらゆる機能の補助をする栄養素。傷の回復を促し、酸化を防ぐ効果も。肌代謝にも重要で、産まれてくる細胞のDNAを複製する時に必要になる。 |
コラーゲン | 約5~10g (牛すじ約100~200g分) ※推奨 |
| 角質層を含む表皮部分ではなく、深い真皮部分におよそ70%もの割合で存在する。 コラーゲン繊維となって肌のハリや弾力にとって重要な役目を持っている。 肌細胞の材料にもなり、酸素や栄養素を肌へ届ける役割も持つ。 |
食物繊維 | 約18g (ゆでいんげん豆約130g分) |
| 脂質の代謝にも関わっている。 便秘による老廃物の停滞が、肌荒れやニキビの原因になる事もあるが、食物繊維が腸内環境を整えて便秘を改善することで、自律神経や血行を整える。 |
乳酸菌 | – |
| 食物繊維同様、腸内環境を整える効果を持つ。 腸内の善玉菌を増やす効果も。 |
避けるべき食事を意識
肌細胞の健康に役立つ栄養素を摂取すると同時に、できるだけ悪影響を及ぼす食事は避けたり、減らしたりする必要があります。
●動物性脂肪の多い食事…皮脂の主成分トリグリセリドを増加させてしまう。コレステロール値が高くなり、皮脂の質が低下。毛穴に詰まりやすく、酸化しやすい皮脂になってしまう。
●糖質の多い食事…高GI値による影響だけでなく、ビタミンB1で分解されずに残った糖質は脂肪となって体内に蓄積し、皮脂分泌が過剰になる。腸内環境を悪化させ、カンジダ真菌などが増加。結果的に体全体の免疫力低下に繋がることで、アクネ菌への抵抗力も落ちてしまう。血液がドロドロになり、循環が悪くなることで肌まで栄養素が行き届きにくくなる。
●アルコールの過剰摂取…糖質が多く含まれている事も要因。毛細血管が拡張して皮脂腺が刺激されてしまう。肝機能がアルコール分解に追われ、ターンオーバーを促進させる機能が後回しになってしまう影響も。
ニキビによい食事のレシピを紹介!
材料(1人分) | 作り方 |
---|---|
|
|
☆マグロに豊富なビタミンB2や長芋の食物繊維、納豆で乳酸菌が豊富なメニュー。
材料(4人分) | 作り方 |
---|---|
○みりん 大さじ1 ○カレー粉 小さじ1/2 ○塩 小さじ1/2 ○オリーブオイル 大さじ1 |
|
☆ビタミンEや食物繊維が豊富なメニュー。アーモンドの触感でしっかり噛んで食べられ、満腹感が得られる。噛むことで血糖値上昇も緩やかに。
材料(4人分) | 作り方 |
---|---|
○とろみの少ないものが好みの場合は少し水を足す。 |
|
☆手軽に飲んで栄養補給ができるメニューの定番。ビタミンA・C・E・B群、乳酸菌、カルシウム、食物繊維などが補給できます。自分好みに材料を組み替えられるのもメリット。
手軽に食事にプラスできる野菜ジュース「カゴメ 野菜ジュース糖質オフ」
簡単にプラスできるものでおすすめは、カゴメの野菜ジュース糖質オフです。野菜汁100%使用で食塩・砂糖・保存料不使用。糖質オフタイプのため一般的な野菜ジュースのなんと1/5程度の糖質含有量です。200mlあたり21kcalで税込み110円。コンビニなどでも販売されています。(販売店によって価格に違いがあります)
栄養素を効率よく摂取するポイント
- 鶏や魚介を中心にした鍋物も野菜をたくさん摂れて◎
- 脂溶性のビタミンであるA、Eは油で炒めると吸収力アップ
- 皮脂分泌を抑えるなら肉類より大豆製品
- 洋食より和食のほうが低脂肪、低カロリー
【ニキビを治す方法6】専門病院で化学治療を受ける
理由とメリット
医師の適切な指導の元で行える
医師の診断の元で行えるニキビ治療は、自分の目では判断し辛い原因や肌の状態を医師に客観的に見てもらう事ができるメリットがあります。また、薬剤や機器を使用した治療は副作用もありますが、適切な治療を受けられると効率のいい肌改善に繋がります。
化学治療の種類について
名称 | 施術方法 | 効果 | 価格 |
---|---|---|---|
ピーリング治療 | ケミカルピーリング…薬剤を塗布。サリチル酸、乳酸、リンゴ酸などのAHA(アルファキドロキシ酸、フルーツ酸) レーザーピーリング…専用機器でレーザーを肌に照射する。 | どちらも角質を除去してターンオーバーを正常に整えてくれる。レーザーピーリングは、黄ニキビの膿を排出してくれる効果も。 | ケミカル:約5,000円~/1回 レーザー:約10,000~/1回 |
局所注射 | ケナコルト注射…副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)のケナコルトという成分の注射。 プラセンタ注射…プラセンタ成分の注射。人の胎盤などから抽出された成分。 ヒアルロン酸注射…ヒアルロン酸を注射。 | ケナコルト…悪化したり、炎症の酷いニキビに効果有り。ケロイド状のものやしこりとして残ってしまったものにも用いられる。 プラセンタ…抗酸化作用などの効果が炎症を沈めてくれるとされているが、効果の程度は不透明な部分も。 ヒアルロン酸…ニキビ跡治療に用いられる。特にクレーター状に凹んだ部分への注射で肌を膨らませる効果がある。 | ケナコルト:約4,000円~/1回 プラセンタ:約5000円~/1回 ヒアルロン酸:約40,000円~/1回 |
レーザー治療 | 炭酸ガスレーザー…二酸化炭素の力で高出力のパルス波を発生させ、皮膚表面の組織を焼いて穴を開ける。 ロングパルスYAGレーザー…1064nmの長波長のレーザーを照射。 フラクショナルCO2レーザー…炭酸ガスレーザーと同じく二酸化炭素のパルス波を照射する。マイクロドット状に照射でき、広範囲に非常に細かい穴を開けられるという違いがある。 | 炭酸ガス…皮脂や膿が溜まったニキビ(黄ニキビ)の排出。黒、白ニキビの早期治療にもなる。 YAG…主にニキビ跡(炎症性色素沈着)の治療に使用される。肌の中層から深層に届き、メラノサイトの働きを抑制、代謝を促す。 フラクショナル…皮脂などの排出効果と共に、肌細胞に極小さな傷を作ることで、傷再生を促しターンオーバーを促進する。 | 炭酸ガス:約5,000円~/1回 YAG:約20,000円~/1回 フラクショナル:約10,000円~/1回 |
面皰圧出 | ニキビの表面を消毒後、針やレーザーで細かな穴を開け、アクネプレッシャーという道具を使って毛穴の中の角質や皮脂、汚れを出す。 | 主に白ニキビの早期治癒に効果的。ただし対症療法になるため根本治療にはならない。 | 約5,000円~/10箇所 |
イオン導入 | ビタミンC(L-アスコルビン酸)やトラネキサム酸などの美容効果のある成分を肌に塗り、微弱電流を流してイオン化させ、肌の奥まで浸透させる。 | 美容成分を肌の奥に浸透させる効果。塗布する美容液によって効果は違うが、ニキビ治療には主にビタミンCが用いられる。抗酸化作用や抗炎症、皮脂の抑制など。ほぼリスクが無い。ピーリングと併用される事が多い。 | 約5,000円~/1回 |
光治療 | 3色の医療用LEDやPDT、IPLを照射。青、黄、赤がある。 | 青は、アクネ菌の殺菌、皮脂抑制効果。黄は、細胞の修復機能を助けて敏感肌を改善。赤は、免疫細胞(マクロファージ)を活性化させ、炎症を抑える。 | 約5,000円~/1回 |
点滴治療 | 高濃度ビタミンC…高濃度のビタミンCを点滴注入する。 ビタミン注射(MIX)…ビタミンCだけでなくビタミンB群などもMIXされた点滴を行う。 | 高濃度ビタミンCは、ニキビに直接作用するものではなく、肌トラブルの予防などベースを整えるためのもの。美白やコラーゲン生成を促す効果も。 MIXは、ビタミンCの抗酸化作用やビタミンB6の場合、皮脂抑制作用がある。 | 約5000円~/1回 |
ホルモン療法 | スピロノラクトン(アルダクトンA)と低用量ピル(マーベロン)を併用して服用する。 | スピロノラクトンは抗男性ホルモン剤(アルダクトン錠など)で、過剰な男性ホルモンの分泌を抑制する。高血圧の治療にも使用されるもので、生理が止まってしまう場合もあるため低用量ピル(マーベロンなど)を併用する。 | 約5,000円~/1ヶ月分 |
☆副作用があるものもあるため、しっかりと事前に医師と相談する必要があります。また、上記記載の価格は1回あたりのものです。施術によっては3~5回など複数回必要になる場合もありますので、費用面など注意しておきましょう。医院によって料金は様々です。
【ニキビを治す方法7】薬やサプリメントを摂取
スキンケアでなかなか改善しない場合に使用を検討する薬やサプリメントの特性について紹介していきます。
理由とメリット
スキンケアがどちらかと言えばニキビの予防になるのに対し、薬の使用は改善に力を発揮してくれるものです。
用途に合わせて選択できる豊富さ
薬やサプリメントは、ニキビの症状や肌状態などに合わせて服用できる選択肢の広さがメリットです。副作用や服用量には注意が必要で、アレルギー体質の人などは薬剤師に相談のうえで服用するなど、気を付ける必要があります。
薬を使用する
処方されるものだけでなく、市販薬についても紹介していきます。
成分について
ここではニキビの治療に使用される事のある、主な薬の成分の効果について一覧にしています。
名称 | 効果 | 対象 |
---|---|---|
抗生物質 | アクネ菌の殺菌、炎症の抑制 | 炎症を伴う赤ニキビ |
レチノイド製剤 | 角質の柔軟さを保たせる事で、毛穴が塞がるのを予防する | 白・黒ニキビ(腫れる前のもの) |
硫黄製剤 | 殺菌・角質を柔軟にする作用に加え、皮脂分泌も抑制 | ニキビ全般 ただし、乾燥を伴うため大人ニキビには向かない |
漢方製剤 | 慢性化、長期化したニキビの改善(完治は難しい) | 長期化し、慢性的に何度も繰り返すニキビ |
サリチル酸製剤 | 角質を柔軟にし、ピーリング効果で角質肥厚を予防、ニキビの悪化を防ぐ | 白・黒ニキビ 刺激が強いため敏感肌や赤ニキビには向かない |
過酸化ベンゾイル製剤 | アクネ菌の苦手な酸素を発生させ、殺菌。高いピーリング効果も | 白・黒ニキビ 刺激が強いため敏感肌や赤ニキビには向かない |
処方薬
処方される事の多い薬の一覧です。塗り薬だけでなくローションや内服薬タイプのものもあります。
名称 | 効果 |
---|---|
ディフェリンゲル | ビタミンA誘導体の一種で、レチノイド製剤。角質ピーリングと皮脂分泌抑制効果。初期の白、黒ニキビに効果的。 |
ベピオゲル | ピーリング、殺菌効果を持つ過酸化ベンゾイル製剤。漂白効果も。接触性皮膚炎などの副作用がまれに現れる事がある。 |
デュアック配合ゲル | ダラシン、ベピオを配合したもの。抗生物質と過酸化ベンゾイル製剤を合わせたもので、ダラシンに対する耐性菌の発生を抑制されたもの。抗菌作用を持つ。 |
ダラシンTゲル | 抗菌作用を持つ抗生物質。炎症を抑える効果があるが長期間使用はできない(耐性菌発生リスク)。 |
ミノマイシン | 殺菌、抗炎症作用を持つ抗生物質で内服薬。長期間は服用できない(耐性菌発生リスク)。 |
ルリッド | ミノマイシンに近い効果を持つ抗生物質。同じく長期間使用できないが、ミノマイシンに比べて副作用リスクが低め。 |
アクアチムクリーム | 殺菌作用を持つ抗生物質。長期間使用はできない(耐性菌発生リスク)。ニキビ以外にもヘルペスなど様々な菌に効果がある。1日2回使用。 |
ゼビアックスローション | アクアチムクリームに近い効果。同じく長期間使用できないが、アクアチムと違い、こちらは1日1回の使用で効果が得られる。 |
イオウカンフルローション | 殺菌作用と角質柔軟効果を持つ硫黄製剤。乾燥肌や敏感肌にはあまり向かない。 |
ゲンタシン軟膏 | 抗菌作用のある軟膏タイプの抗生物質。ニキビだけでなく水虫などの治療にも使われる。 |
ファロム | 抗菌作用を持つ内服タイプの抗生物質。耐性を持つアクネ菌の種類が少ないファロペネムという成分が使われている。 |
市販薬
処方されるものに比べて比較的副作用も控えめですが、肌に合わない場合はすぐに使用を停止しましょう。
名称 | 効果 | 対象 | 希望小売価格 / 内容量 |
---|---|---|---|
テラ・コートリル軟膏a 商品はこちら | 抗炎症、殺菌 | 炎症性の赤ニキビ | 1,080円(税込)/6g |
オロナインH軟膏 商品はこちら | 殺菌 | 赤ニキビ(ヒビやあかぎれにも) | 324円(税込)/10g |
クレアラシルニキビ治療薬クリーム 商品はこちら | 皮脂の吸収、殺菌、消炎 | 赤ニキビ、白ニキビ | オープン価格/18g |
アクネバリア 薬用プロテクトスポッツ 商品はこちら | ハーブの効果でニキビを抑制 | 赤ニキビ、白ニキビ | 2,160円(税込)/30ml |
ペアアクネクリームW 商品はこちら | 抗炎症、殺菌 | 赤ニキビ、白ニキビ | 1,026円(税込)/24g |
☆商品記載の用法・用量に従って使用してください。
【おすすめ】ニキビケア化粧水
名称 | 成分 | 特徴 | 価格など |
---|---|---|---|
ノブACアクティブ 商品はこちら | ビタミンC誘導体、ビタミンB6誘導体、ビタミンB2、ビタミンE、 保湿成分:ヒアルロン酸、セラミド ピーリング:サリチル酸 | ノンコメドジェニックテスト済み製品で、無香料、無着色の医薬部外品です。古い角質のケアから保湿、アクネ菌の殺菌まで行える、ニキビに特化した製品です。皮膚科でニキビ用スキンケアとして販売されている事もあります。少し乾燥傾向になるとの声もありますので、乾性肌の人は保湿アイテムをプラスしてみましょう。 | トライアルキット:1,620円(税込) トライアルキット内容:約1週間分/5点セット 《クレンジングリキッド 20mL ウォッシングフォーム 15g フェイスローション モイスト 20mL モイスチュアミルク 6mL フェイスローション(ノーマル) 2mL×2個》 |
プロアクティブ+ | ピーリング:サリチル酸 ビタミンC誘導体、トコフェロール(ビタミンE) 抗炎症:グリチルレチン酸 | ソフトスクラブで優しく角質を落とせて、ピーリング作用だけでなく殺菌作用もあるサリチル酸も配合。すべての肌タイプに使えるニキビ用美容液などがあります。ニキビケア製品で乾燥しがちな人でも使えるように、保湿もできる目元用美容液も。乾燥しやすいとの声が多かった過去製品に比べて保湿力がアップしたとの声もあります。 | トータルケアセット:6,900円(税込) ※60日間返金保証つきセット内容:1ヶ月サイズ/5点セット 《スキンスムージングクレンザー(洗顔)60g ポアターゲティングトリートメント(美容液)30g スキンブライトニングハイドレイター(クリーム)30g リバイタライジングトナー(化粧水)60ml アイブライトニングセラム(目元用美容液)8ml》 |
シーボディ VCスターター | ビタミンC誘導体、ビタミンA、ビタミンE ピーリング:サリチル酸 抗炎症:グリチルレチン酸 ニキビ跡改善:プラセンタ | 肌の敏感な人でも使用できるのが特徴の製品です。サリチル酸やビタミンC誘導体などの力で角質ケア、アクネ菌の殺菌をしてくれます。またターンオーバーを促進してくれるプラセンタや乾燥ケアに注目されるハチミツなども配合。有効成分を惜しみなく使いながらも、香料・着色料・防腐剤(パラベン)・アルコール・鉱物油フリーとなっています。 | トライアルキット:1,944円(税込) トライアルキット内容:約1週間分/3点セット 《VCローション(化粧水)20ml 薬用VCエッセンス(美容液)8ml VCビタール(クリーム)2g✕7包》 |
ルナメアAC | サリチル酸不使用で敏感肌にも使いやすい 抗炎症:グリチルレチン酸 角質軟化:クエン酸 トコフェロール、ビタミンE、イソフラボン | ノンコメドジェニックテスト済み製品で、ハーブ由来の4種のうるおい成分配合のニキビケア製品です。毛穴の油分に馴染んで浸透力をアップさせたアクネシューターの力で有効成分をしっかり届けます。肌に優しいのに毛穴の詰まりを除去してくれるファイバースクラブで、ピーリングに負けやすい敏感肌の人にも使いやすい製品です。 | トライアルキット:1,080円(税込) トライアルキット内容:約1週間分/4点セット 《ファイバーフォーム(洗顔)15g スキンコンディショナーノーマル(化粧水)30ml スキンコンディショナーしっとり(化粧水)3ml✕2包 ジェルクリーム(クリーム)12g 泡立てネット付き(期間限定)》 |
オルビス クリアシリーズ 商品はこちら | サリチル酸不使用で敏感肌にも使いやすい 抗炎症:グリチルレチン酸 角質軟化:ヨクイニンエキス 浸透型コラーゲン | 肌荒れや周期的にできるニキビ、ストレスニキビ、顎や口周りにできるニキビなどすべてのニキビに対応している製品です。肌のバリア機能が周期的に低下する点に着目し、バリア機能を向上してくれる成分紫根エキスを配合。油分に弱くなったニキビ肌にも使いやすい100%オイルカット処方の製品です。 | トライアルキット:1,296円(税込) トライアルキット内容:約3週間分/3点セット 《洗顔料20g 化粧水40ml 保湿液14g》 |
ニキビケア製品の口コミ
実際に使用した人の声を紹介します。実際に改善した人の声だけでなく、改善しなかった人も何らかの変化を感じた人が多くいるようです。
- ブツブツはひいた!2/510代/女性私は頬にニキビが沢山あります。 ノブのトライアルセットを使ったところ、ブツブツは引いたけど 赤みがまだまだで最初と見た目的な変化はあまりありませんでした。
- トライアルを試しました。5/520代/女性正直、化粧品を変えてここまで効果が出たのは初めてだったのでびっくりしました。 おでこ全体に大量発生していた小さいぷつぷつとした白にきびがかなり落ち着きました。(中略)さすが皮膚科で売られているだけありますね。
- ニキビケアといえばやっぱりこれ!5/540代/女性正直、敏感肌傾向の私としてはかなり警戒していました。 ですが今回、プロアクティブがこれまでのモノよりも さらに優しい処方に進化した!?と聞き早速使ってみることに(中略) ニキビだけが治っても、結局肌の乾燥がひどくなり その後のお手入れが大変になりがちですので 優しい処方&美容成分は本当にありがたいです!
- 触ったら全部ニキビという感じでした。5/510代/女性プロアクティブを使ってからは「あっ、なくなった。ここもない。ここもない」って感じでした。(中略)卵みたいって言われて嬉しかったです。
- 大人になっても繰り返すニキビに悩んでいました。5/530代/女性スターターキットを使い初めて、すぐ効果が感じられました。できていた炎症した赤ニキビがすーっとひいていき、ニキビ跡も薄くなりました。肌が滑らかになり、ニキビの数がかなり減りました。 使い心地はローションはさっぱり、ビタールはしっとりしています。
- また使いたくなっちゃいます。4/520代/女性1週間じゃ分からなかったけど、使わなくなってから効果を実感しました。使って数週間はニキビが出来てもすぐ治ってたのに、今は治りにくい。
- オススメ!5/520代お試しできるのが魅力的でした。使い心地もよく、使用後のお肌も気持ちが良いです!使い始めてからは、ベタつきなども気にならなくなってきました。
- 乾燥肌でもニキビができちゃう人に!5/530代/乾性肌私の肌にどんぴしゃで、求めていたニキビケア+うるおいを体験!!ニキビはたまにしかできないからって放っている人は、これでワンランク上の肌を目指せると思います。
☆どの製品の口コミにも共通しているのは、やはり
サプリメントの摂取
ニキビのケアにはやはり栄養素の摂取が大切ですが、食事だけでは補えない事が大半です。サラダを山盛り……なんて毎日続けられませんよね。そんな場合はやはり、サプリメントで手軽に栄養バランスを整えていく方法がいいでしょう。
サプリメントの摂り方
サプリメントを摂取するうえで、意識しておきたいポイントがありますので要チェックです。
サプリメント摂取のポイント
- 1日の摂取目安に近いものを選ぶ
- できるだけバランス良く
- 天然素材の製品にする
- 飲み続けること
摂取目安を守って取り入れるためにも、成分配合量などのチェックだけでなく、例えばビタミンCだけを摂取するよりもマルチビタミン&ミネラルのように数種類配合されているもののほうが偏りがありません。また、天然素材から作られた製品を意識しましょう。合成された製品の場合、吸収が悪いだけでなく肝臓に蓄積されて負担になってしまう場合もあります。そして、肌のターンオーバー周期を考えると28日、最低限約1ヶ月は飲み続ける必要があります。さらに、飲み続ける事で予防にもなるため、ニキビ改善後も摂取を続ける事がおすすめです。
有効な栄養素による効果
食生活改善の項目に記載のように、ビタミンA・E・B群・Cやミネラル、食物繊維など肌改善に役立つ成分として摂取し、脂質分泌コントロールや腸内環境、血行改善を行っていきましょう。
【おすすめ】サプリメント紹介
初回1,980円(税込)/定期コース
- 本当につるつるに!5/530代/女性モニターとして「きらりのおめぐ実」を飲み始めましたがすぐにしっとり潤ってツルツル!!いろんなサプリや化粧品を試したけど、こんなにいいのは初めてです!!
☆ニキビケアとしてだけでなく、ターンオーバーが促進されると手触りもつるっとしてくるのが特徴です。
初回1,944円(税込)/定期コース
- もう顔を隠さなくていいんです!5/530代/女性緑の知恵を初めて1ヶ月くらいからはだんだん小さく目立たなくなってきて、今では鏡を見て「あ、またできてる」と落ち込むことも無くなりました。
☆ニキビができてしまうと髪やメイクで隠したり……。でも、サプリメントで肌の心配が無くなれば、メイクそのものも楽しめるんじゃないでしょうか。
3,960円(税込)/定期コース
- 体の内側からすっかり生まれ変わっちゃいました!5/520代女性10代の頃からずーっと悩んだ板ポツポツ。大人になったら治ると信じてたのに、なかなか治らなくて・・・。(中略)話題のアサイーとかマキベリーも入ってて、とっても得した気分です! 飲み始めて3ヶ月、体の内側からすっかり生まれ変わっちゃいました!
☆体の内側から改善することで、スキンケア以上に効果を実感できる場合もあるようです。肌荒れの根本原因を栄養面で改善すれば、ニキビ以外のトラブルも減りそうですね。
こちらのサプリは、食品由来のビタミン摂取ができるシンプルなアイテムです。色々なサプリメントはあるけど、まずはビタミンから始めてみたい!という人におすすめです。ビタミンB群・C・D・Eに加え、β-カロテンや葉酸も配合されています。1ヶ月分60粒入り。
2,052円(税込)/定期コース
☆口コミでは、少し粒が大きめとの声もありました。錠剤を飲み込むのが苦手な人は1回分2粒をまとめて飲むのではなく、1粒ずつ飲むなど工夫するといいでしょう。シンプルなので余分なカロリーも抑えられ、家族で飲むことができそうですね。


【ニキビ種類別】今すぐできる治し方
ニキビは進行の度合いによってケア方法が異なってきます。できているニキビの症状に合わせてまずは進行度合いを判断して、それに合った対策を行うことで早期改善を行うことができます。
白ニキビ
炎症を伴わないので赤みが無いのが特徴です。
白ニキビとは
角栓(コメド、微小面皰)が毛穴の中に詰まり、皮脂が詰まっている状態でニキビの一番初期の段階です。
対処法
皮脂分泌を抑える事が大切です。また、皮脂分泌を増加させるホルモンを抑えて、ホルモンバランス全体を整える必要があります。多発する場合はアルダクトン錠などの男性ホルモンを抑制するホルモン剤を服用したり、面皰圧出といった方法でも早期治癒が見込めます。この段階で治す事ができれば、炎症も無くダメージも少ないので跡も残りにくい状態です。
クレンジング・洗顔のポイント
油分が肌に残るものはニキビを誘発してしまうので、適度な保湿は保ちつつ少ない摩擦で落ちるリキッドタイプのクレンジングがおすすめ。
肌表面の角質を剥がすピーリングタイプの洗顔料やソフトスクラブを週1くらいのペースで使用してもいいですね。
ただメイクの洗い残しは皮脂詰まりの原因になるので、化粧が濃いときはW洗顔がベターです。ホットタオルや入浴で毛穴を開かせてから行うとより効果的♪
スキンケアのポイント
毛穴汚れを落としきった後は、ゆるめた毛穴を適度に引き締めつつうるおいを与えてあげましょう♪
とくに、毛穴トラブルに強い成分「アーチチョーク葉エキス」が入った化粧品がおすすめ。植物由来のピュアな成分です。
悪化を防ぐポイント
ニキビの初期段階ならちょっとくらい……とつい潰そうとしがちですが、その刺激が炎症を起こし、赤ニキビへの発展を促しているかもしれません!触らず潰さず、丁寧に扱いましょう。
*白ニキビの治し方をさらに詳しく知りたい人はこちらへジャンプ♪ 即効ケアのメリット、デメリットが明らかになります。
黒ニキビ
少し進行が進んでくると、黒くなってくることもあります。
黒ニキビとは
詰まってしまった白ニキビにさらに、皮脂、角質、脂肪酸やアクネ菌などが一杯になって、毛穴から部分的に飛び出た状態です。酸化が進んで黒ずんで見える事からも黒ニキビと呼ばれます。
対処法
面皰圧出やホルモンバランスを整える方法も有効ではありますが、ここまでくると外用薬で角質を柔らかくしたりアクネ菌を減らす抗菌作用のあるもの(ディフェリンゲルなど)を使用する方法も効果的です。自分で取り入れられる改善方法は、洗顔や保湿の見直し、サプリメントなどを使った栄養の摂取などがあります。ただし、爪などで無理矢理押し出したり潰したりすると、雑菌が入ってニキビが悪化したり、傷となって跡が残る場合がありますので控えるようにしましょう。
クレンジング・洗顔のポイント
黒ニキビを改善するには、閉じて硬くなった毛穴の出口を柔らかくする必要があります。そのため、ホットタオルやスチーマーなどで毛穴を開かせた後にスキンケアをするのが◎。
クレンジングは毛穴になじみやすいオイルタイプやクリームタイプ、洗顔は保湿性と吸着性の高いクレイタイプがおすすめ。肌に優しいものなら数分ほど放置して、汚れを落としやすくしてもいいでしょう。
白ニキビと同様、バッチリメイクの時はW洗顔を推奨します。
スキンケアのポイント
黒ニキビは酸化した皮脂がその場に定着してしまっているので、拭き取り用のピーリング化粧水を使うと透明感がアップし、黒い斑点が気にならなくなるかもしれません。
ただしピーリングは乾燥しやすいのが難点。保湿成分が入った化粧水か、乳液・クリームなどでうるおいを補ってあげましょう。
悪化を防ぐポイント
黒ずみ対策に毛穴パックが注目されていますが、“剥がすタイプ”にはご用心!強制的に毛穴を開かせるので、肌トラブルを引き起こす可能性があるからです。
どうしてもしたい時は、1〜2ヶ月に1回のペースで毛穴周りを柔らかくしてから行いましょう。
*黒ニキビの治し方をさらに詳しく知りたい人はこちらへジャンプ♪ 黒ニキビの芯をスッキリ取る方法を教えます!
赤ニキビ
ここまでくると、場合によっては痛みや痒みを感じる事もあります。
赤ニキビとは
詰まった毛穴の中で増殖したアクネ菌が皮脂を分解して遊離脂肪酸に変えることで、炎症を起こしてしまった状態です(赤色丘疹)。腫れや痛みを伴い、赤みを帯びることから赤ニキビと呼ばれます。
対処法
ディフェリンゲルのように初期に使用される薬では効果が薄くなってきます。抗生物質のダラシンやアクアチムクリームなどを使って菌を抑え、早期治癒を目指しましょう。悪化したまま放置すると炎症の刺激がメラノサイトを活性化させ、跡になって残ってしまう場合もあります。また、繰り返す場合は体内の状態から整えるために、サプリメントやホルモン剤などの服用を用いる方法もあります。スキンケアも有効ではありますが、炎症中は刺激を与えないように注意する必要があります。
クレンジング・洗顔のポイント
なるべく刺激を与えず、でも毛穴汚れはしっかり落としてくれるスキンケアが理想。クレンジングなら乾燥を助長させないジェルタイプのもの、洗顔料は泡立ちがよく、肌に低刺激な石鹸タイプがおすすめです。
いずれも全ての工程で優しく洗うことがポイントです。落ちにくいメイクの時は、必ずW洗顔をしましょう。
スキンケアのポイント
赤ニキビが長いこと治らないときは、乾燥肌が疑われます。朝・夜と普段以上の保湿を心がけましょう。
肌なじみがいいヒト型セラミドなどの保湿成分とともに、ニキビの悪化を防ぐグリチルリチン酸ジカリウム、炎症ニキビに有用なビタミンC誘導体が入った化粧品がおすすめです。
悪化を防ぐポイント
アクネ菌の殺菌や炎症を抑える成分が入った市販のニキビ治療薬を使うと、より短期間で治せるかもしれません。
また思春期向けなら、昔からニキビ治療に使われている「イオウ」が入ったものを選ぶのも◎!
*赤ニキビの治し方をさらに詳しく知りたい人はこちらへジャンプ♪ おすすめの市販薬を厳選しました。
黄色ニキビ
ニキビの形の怪我と言えるような状態です。
黄色ニキビとは
かなり悪化した状態で、炎症から膿を伴って溢れているもので、膿疱とも呼ばれます。肌表面だけでなく、毛穴の外側にまで浸出し、真皮層と呼ばれる肌の深い部分にまで影響が出ています。跡が残る可能性が高く、真皮層にあるハリなどを保つコラーゲン繊維を破壊してしまい、クレーター状の跡になってしまう事もあります。
対処法
塗布剤よりも内服タイプの抗生物質を用いられる事が多くなります。ひどい場合はステロイド注射などの方法もありますが、範囲や個数によってはレーザーや光治療を導入する場合もあります(自費診療)。漢方薬やホルモンバランスを整えるアルダクトン錠&低用量ピルの処方が出る事も。
紫ニキビ
出血を伴うと変色してしまう事もあります。
紫ニキビとは
黄色ニキビを何度も繰り返した状態で、膿に血液などが混ざって紫色に腫れてしまっている状態です。かなり酷く、高確率で跡が残ってしまいます。
対処法
まずは詰まった浸出液自体を切開して取り除く必要があります。必ず皮膚科などを受診して医師に行ってもらいましょう。炭酸ガスレーザーなどが用いられる方法もあります。また、炎症を抑える効果のあるスキンケアに切り替えたり、根本的なホルモン治療や栄養素の摂取なども必要です。
大人vs思春期。ニキビの原因って結局なに?
大人ニキビと思春期ニキビは、実はできる部位や対処方法が違っているのをご存知でしょうか?ここでは、それぞれの特徴や対処方法について紹介していきます。
大人ニキビ
大人になってから発生するニキビで、意外に根本原因が解決されないと同じ部位に繰り返す事も。
原因と特徴
生活習慣の乱れやストレスなどによってホルモンバランスや自律神経が乱れている事が要因になって発生するニキビです。Uゾーンに多い事が特徴で、顎やフェイスラインなどに繰り返します。
対処法
大人ニキビ用のスキンケア製品を使用する方法がおすすめです。また、同時に生活習慣の見直しやサプリメントなどでの栄養の摂取、ストレスの軽減など複合的なアプローチが必要になります。手で刺激しないようにすることと、赤ニキビが頻発する場合は皮膚科の受診をおすすめします。また、硫黄製剤は脱脂作用があるため乾燥性ニキビの人には逆効果になる場合もあり、大人ニキビには使用を控えましょう。
大人ニキビケアのポイント
- 洗浄力の強すぎない洗顔料・クレンジングを選ぶ
- Uゾーンを意識して保湿する
- 朝・夜もフルスキンケアでケアする
- スキンケア成分の入ったメイク用品を使う
Uゾーンは、頬から口の周りにかけての部分。ホルモンバランスの影響を受けやすい場所です。保湿を心がけて、肌のコンディションが乱れないように気をつけましょう。
また大人の肌はなにかとデリケート!スキンケアは美容液やクリームまでフルラインでケアし、クレンジングや洗顔、メイク用品は肌に負担が少ないものを選のがベターです。
薬を使うときは殺菌作用や抗炎症作用のあるものを併用するといいでしょう。
*ニキビを早く治す方法についてはこちらへ♪ 短期間で美肌になれるヒントが盛りだくさんです!
思春期ニキビ
ポイントはホルモンバランスと皮脂コントロールにあります。洗顔のしすぎに要注意なニキビです。
原因と特徴
思春期の男性ホルモンの増加によって皮脂分泌が活発になって起こるニキビです。全体にできやすいですが特にTゾーンに多く、皮脂分泌が活発な額や顎、鼻などに発生します。
対処法
洗顔の見直しや保湿ケア、皮脂分泌をコントロールしてくれるビタミンB群の摂取などを取り入れましょう。洗顔が大切で、過剰な洗顔やゴシゴシと擦るなどが刺激になって発生、悪化する場合もあります。乳液などの油分の付け過ぎにも注意しましょう。どうしても酷い場合はホルモン剤や抗生剤の服用などを皮膚科で行う方法もあります。また、汗はこまめに拭き、清潔に保つ工夫も大切です。
思春期ニキビケアのポイント
- 皮脂バランスを整える洗顔料を使う
- 朝・夜と保湿をしっかり行う
- 夜だけ美容液や乳液、クリームを使う
とくにTゾーンは皮脂が多く出がちなので、洗顔料を最初にのせるといいかもしれませんね。
もちろん保湿も大事ですが、油分が多い乳液やクリームは夜のみ控えめに使うと新たなニキビを生む心配もありません。思春期向けの成分「イオウ」が配合された薬もおすすめですよ!
◇思春期ニキビと大人ニキビの比較表
項目 | 思春期ニキビ | 大人ニキビ |
---|---|---|
年齢 | 10〜20歳前後まで | 20代後半〜 |
特徴 | 脂っぽい | カサつきがち |
部位 | おでこ(Tゾーン) | 頬、口まわり |
原因 | 過剰な皮脂 | 乾燥、ストレス、生理周期 |
ニキビが治っても「跡」が残ったら?

ニキビは治ったはずなのに、赤みやシミのような色素が残ってしまった……こんなとき、どのように対処するのが正解でしょうか?実は、ニキビ跡のタイプで選ぶ化粧品も異なります!
ニキビ跡のタイプに応じたケアをする
皮膚の内部で炎症の残骸が残ってできてしまうニキビ跡は、主に3つのタイプに分けられます。
ニキビ跡のタイプ | 特徴 |
---|---|
赤みタイプ | 赤く腫れている 表面が少し膨らんでいる |
色素沈着タイプ | 茶色っぽいシミになっている |
クレータータイプ | 肌の表面がデコボコしている |
赤みタイプはニキビ跡の初期段階。そのため炎症をケアするグリチルリチン酸やビタミンC、ヒアルロン酸などの保湿成分が入ったものがおすすめです。
色素沈着タイプは定着したメラニン色素の排出を助けるビタミンCや、トラネキサム酸などの美白成分をプラスしましょう。
そして最も炎症が深いクレータータイプは、セルフケアでは難しいものの、しっかり保湿し弾力が出てくれば目立たなくすることは可能です!
*自宅でニキビ跡をケアしたい人はこちらへ♪ 赤みや色素沈着、クレーターのケアにおすすめしたい美容液20選を教えます!
ケアできそうにないなら皮膚科に相談
前述したように、肌のターンオーバーが行われない「真皮」にまで傷ついているクレータータイプは、自宅ケアで完全なツルスベ肌を目指すのは難しいかもしれません。
また痛みや痒みがあったり、ニキビ跡の範囲が大きい場合、自己流ケアでは悪化を招いてしまうリスクも‥‥。アクネ菌とは別の菌による皮膚炎の可能性もゼロではないので、無理にケアするのはやめましょう。
様子がおかしいと感じたら、皮膚科や美容クリニックに相談してくださいね。治療とは別に、セルフケアの助言をもらっておくとより安心です!

ニキビ体質は絶対治る!改善プログラム

ニキビ肌はきちんと改善していくことができます。
しかし、そのために以下のようなものの改善をしっかりとしていくことが大切です。
どのような方法で改善していけばよいのか分からないという、肌改善プログラムの内容についてを解説していきます。

肌のターンオーバーを整える
肌のターンオーバーは古い角質を剥がし落として、新しい角質を生み出すことを言います。
しかし、このターンオーバーが不規則に乱れてしまうと未熟な角質が出来てしまう他、古い角質を綺麗に剥がし落とすことができないためそのまま角質が残ってしまったり、肌が刺激に弱くなりがちです。
保湿ケアをきちんと行い、肌を乾燥させないようにすることはもちろん、十分な睡眠時間を確保しておくとターンオーバーを規則的に整えることができるようになります。
腸内環境を良くする
腸内環境を整えると、腸内の消化・吸収能力が低下せずにきちんと栄養素を吸収することができるため、体だけではなく肌のための栄養もしっかりと吸収できるようになります。
この結果、肌のトラブルを引き起こしやすい肌の栄養不足が解消されるため、健康的な肌を維持することもできるようになります。
腸内環境をよくするためには食物繊維などを摂取して腸内を綺麗にしつつ、乳酸菌やビフィズス菌などを摂取して善玉菌を増やすと良いでしょう。
逆に香辛料などを多く含む刺激物などを大量に摂ると胃腸に負担がかかり、腸内環境に良くありません、そして寝る前に食べ物を食べるなどするときちんと消化されずに腸内に送られてしまうので、腸内環境が悪化してしまいます。
ホルモンバランスを整える
ニキビの原因の一つに挙げられるホルモンバランスを整えることはとても大切なことになってきます。
ホルモンバランスは些細な事でも崩れてしまいますが、その中でもストレスによって崩れてしまうということが多くあり、睡眠不足や日常生活でストレスが溜まってしまうと良く起こるという人もいるようです。
そんなホルモンバランスを整えるためには、ストレスを解消するのが一番です。
最低7時間は睡眠時間を取るようにするということはもちろんですが、ストレスの発散のために運動をしたり、リラックスできる時間を作るなどの工夫をすると良いでしょう。
リラックスするために自分の趣味に没頭したりするのも良いですし、ゆっくりとお風呂に入って交感神経に働きかけて疲れを取りつつ、リラックスするというのもおすすめです。
1日で治すの無理?逆効果な裏技とは

「大切なデートまでに治したい」「目立つニキビを今すぐどうにかしたい」だからってちょっと強引な方法で治そうとしていませんか?それって実は、逆効果な裏技かもしれません…!
オロナインパック
ニキビに「効く」「効かない」と両者の意見が交錯しているオロナイン。このオロナインと絆創膏を組み合わせた裏技「オロナインパック」を知っていますか?
◇オロナインパックの方法
- スキンケア後、患部にオロナインを塗る
- その上から絆創膏で保護する
- そのまま就寝する
オロナインはニキビ専用薬ではないものの、主成分の「クロルヘキシジン」は殺菌成分が高く、軽度のニキビなら効果的。ただ炎症が進んでいるニキビに塗ると、悪化するリスクがあります。
またワセリン、オリブ油などが多い点も難点。過剰な油分はニキビを誘発しやすくするので、オイリー肌の人はとくに注意が必要です!
キズパワーパッド
貼るだけで自然治癒力を高めてくれると話題のキズパワーパッド。
“キズを覆い、うるおいを保ってキレイに治す”という考え方で、表皮の再生や傷口の修復を高めてくれる効果が期待できます。
じゃあニキビも治してくれる?と期待しがちですが、実はニキビの種類によって効果の出方が違うようです。
例えば、化膿したニキビや炎症ニキビが潰れて傷となった場合は効果が期待できますが、白ニキビや赤ニキビには逆効果。(メーカー側もそこは注意喚起しているほど!)
もし使用する際の注意点としては、切って使うと効果がなくなるので、メーカー表記の正しい使い方を守りましょう。
つぶしてニキビパッチ
ニキビパッチとは、ニキビに貼って使う韓国発祥のニキビケアアイテム。大きく分けて、2つのタイプがあります。
- 有効成分を配合したニキビケアタイプ
- ニキビの分泌物を吸収する保護タイプ
いずれも小さな絆創膏のようなものを患部に貼るだけ。
なかには、“ニキビを潰して膿を出してから貼る”という韓国流の方法がSNSなどで話題になっているそう。
ただ何度も繰り返しますが、ニキビを潰すことは大きなリスクが伴います!安易に試すのはおすすめできません。
ニキビを治すには結局毎日の正しいアプローチ
どのニキビにも共通するのは、皮脂分泌の過剰と過角化やホルモンバランスの乱れと言えます。薬や自費診療で今あるニキビを治したとしても、根本的な原因が改善されていなければ何度も繰り返してしまいます。まずは生活習慣を見直して、正しいスキンケアを《毎日》心がけて行いましょう。
