ニキビ跡を治すステロイド、それは注射!軟膏は効果も低いし副作用も

ニキビ跡を治すステロイド、それは注射!軟膏は効果も低いし副作用も

ニキビ跡にステロイドは本当に効果があるのでしょうか。ニキビ跡に悩んでいる貴方の為に、ステロイドとニキビ・ニキビ跡に関する情報を一挙集結!ステロイドがニキビ跡に効果がある場合と無い場合を、ステロイドの種類や効果、副作用などと共にご紹介致します

ニキビ跡をステロイドで治したい

ニキビによる肌トラブルには大きく分けて2通りのパターンがあります。それは『ニキビが出来てしまった』事による肌トラブルと、『ニキビ跡が残ってしまった』事による肌トラブルです。特にニキビそのものよりも、ニキビ跡による肌トラブルで悩んでいる方の方が多いのではないでしょうか。ニキビ跡はニキビよりも更に治りにくく、特に『クレーター』と呼ばれる肌に出来た凹凸のニキビ跡は厄介極まりない存在です。

ニキビ跡の治療や治す方法としてよく持ち上がるのが『ステロイド』による治療方法ですが、ステロイドはニキビ跡に効果があると言われる一方で、効果が無いと言う声もあります。

こう聞くとステロイドの効果について少々懐疑的に思われるかもしれませんが、ステロイド剤は皮膚科でもニキビ跡の治療薬として処方されることもある薬ですので、全く効果が無いとは考えにくいです。

ではどうして効果の有る無しに分かれるのでしょうか。ステロイドがニキビ跡に効果的な場合とそうで無い場合はどんなときなのか、またステロイドとは何なのかについて詳しく説明していきたいと思います。

ニキビ跡はステロイド注射が効果的

ステロイド剤を用いた治療法には、幾つかの種類があります。ステロイド注射とは、その名の通りステロイド剤を直接患部に注射する治療法です。即効性が期待できる上に保険が適応される場合も多く、またニキビ跡の治療にも向いているとされる方法です。

アッキー
ステロイド剤って保険がきくんですか?
皮膚科の治療薬って基本的に保険がきかないって聞いた事あるんですが。
はるこ先生
う~ん
私はお医者さんじゃないから断言はできないけど、ステロイドって色々な局面で使われる薬だから保険がきく場合が多いって言われているわね。
勿論保険のきかない場合もあるかもしれないから、一番はお医者さんに聞いてみる事でしょうけど。
アッキー
まあ、そうなりますよね。
そもそもステロイド注射ってニキビ跡全般に効くんでしょうか?
効かなかったって話もよく聞きますが。
はるこ先生
ステロイドはニキビ跡の種類によって効果がある場合と無い場合があると言われているわ。
それについては少し長くなるから下で説明していくわね。

 効果があるのはしこりやクレータータイプ

ステロイド注射が有効と言われているのは『しこり』が残ってしまうタイプのニキビ跡と、凹凸が残るタイプの所謂『クレーター』タイプのニキビ跡です。

『しこり』タイプのニキビ跡とは?

長期間の炎症が原因で乱れてしまった肌の再生機能が、肌を再生させようと頑張り過ぎてしまいコラーゲンを過剰に生成してしまう事が原因で起こり、そのせいでニキビがあった箇所に固い盛り上がりや膨らみが生じてしまうのが『しこり』タイプのニキビ跡です。

アッキー
しこりが残ってしまうタイプのニキビ跡は、ニキビによる炎症が真皮や皮下組織といった深部にまで及んでしまった場合や、炎症が長引く場合に起こり易いと言われています。

 しこりタイプのニキビ跡にステロイド注射は非常に効果的とされています。理由としてはステロイドには強い抗炎症作用があり、そのステロイドをしこりの箇所に直接注射する事で、コラーゲンを生成する役割を持つ『線維芽細胞』の働きを抑制し、過剰に生成された繊維や血管を委縮させる効果が期待できるからです。

『クレーター』タイプのニキビ跡とは?

クレータータイプとは、ニキビの炎症によって皮下組織が著しく損害された為に再生が間に合わず、その箇所が陥没したようになってしまう事が原因で起こるニキビ跡です。
簡単に言ってしまうと『傷が深すぎて綺麗に治らない』状態の肌と言えば分かり易いでしょう。

 クレータータイプの治療にはよくヒアルロン酸による注射が用いられますが、場合によってはステロイド注射による治療もあると言われています。しかし上で述べたようにステロイドはしこりタイプの膨らみや盛り上がりを無くすのには効果的ですが、クレータータイプのニキビ跡へ用いると余計に凹んでしまい、逆効果になるのではないかと思われます。

これについては詳しく述べられている参考資料やサイトなどが無かったので憶測の域を出ませんが、ニキビ跡をシリコンなどで圧迫する事で肌を平らにしていく治療法もあるようなので、同様な効果を期待しての事なのではないかと考えられます。

アッキー
ニキビ跡と言えばクレータータイプの方を思い浮かべる人が多いでしょうが、中にはしこりタイプのように肌に膨らみや盛り上がりが生じる場合もあるのです。

 赤みや色素沈着タイプには効果なし

ニキビ跡と言えば上記したように『クレーター』や『しこり』タイプのもの代表的ですが、その他にも『赤みが残る』タイプの跡や『色素沈着が残る』タイプのニキビ跡もあります。そしてこのタイプのニキビ跡には、残念ながらステロイド注射は効果が期待できないと言われています。

『赤みが残る』タイプのニキビ跡とは?

ニキビの膿や芯が外へ出る事で肌表面が平らになったものの、肌が受けたダメージそのものはまだ治癒しきっておらず、そのダメージを癒すために免疫細胞が集結している状態がこの赤みが残るニキビ跡です。
また、ニキビが治る段階に現れやすい症状でもあります。

人の体は傷や炎症といったダメージを受けると、免疫細胞がその場所に集まり傷を治そうとします。免疫細胞が集まるとその場所に栄養を送る為に毛細血管が集結され、それが皮膚の上から透けて見える事で赤みを帯びるのです。

簡単に言ってしまえばこのタイプのニキビ跡の赤みは炎症ではなく『うっ血』している状態と考えれば分かり易いと思います。ステロイド注射の主な効果は抗炎症作用ですから、『うっ血』して赤くなっているこのタイプのニキビ跡には効果が期待できないのです。

『色素沈着が残る』タイプのニキビ跡とは?

ニキビによって肌がダメージを受けると、メラニン色素が活発になりその箇所へ集まってきます。そして集まったメラニンがそのまま肌に残り、ニキビの回復と共に目立ってくるのが『色素沈着が残る』タイプのニキビ跡です。
正確には『炎症性色素沈着』と呼ばれ、肌を掻き毟ったり、下着などの強い締め付けによって色素沈着が起こるのと同じ原理で、ニキビそのものが治ったと思われる辺りから現れやすい症状です。

どうして肌に刺激を受けるとメラニン色素が活発化するのかについては、現状詳しい事は分かっていないそうですが、外部からの刺激が免疫機能になんからの影響を与えてしまい、その結果メラニン色素が活発になるのではないかと言われています。

色素沈着が残るタイプのニキビ跡は、簡単に言ってしまうと『肌にメラニンが残っている』状態なので、抗炎症作用のあるステロイド注射をしても効果は期待できないでしょう。こういった場合は寧ろ美白ケアなどを行った方が効果は期待できるようです。

ステロイド注射での治療方法

ステロイド注射が効果的なニキビ跡とそうではないニキビ跡の説明をしてきましたが、次は具体的なステロイド注射の流れや治療方法などについて説明していきたいと思います。ステロイド注射は皮膚科などで行う『医療行為』に分類されます、またクリニックや病院によって施術の流れなども異なる場合がありますので、あくまで『だいたいの流れ』として考えて下さい。

はるこ先生
幾らニキビ跡に効果があっても、よく分からないものって怖いですよね。
特にステロイドって聞くと何だか怖いイメージがありますからね。

治療の流れ 

アッキー
まず最初にステロイド注射による治療の流れを説明します。
っとは言え、全てのクリニックが同じ流れで治療するとは限らないので、飽くまで参考や大体の目安として考えて下さい。

1.まずは医師の診察を受ける必要がある

ステロイド注射は医療行為に当たりますので、まず最初にお医者さんにニキビ跡の具合を見てもらって、ステロイド注射が必要かどうかを判断してもらいます。患者さんがどうしてもステロイド注射をしたいと言っても、ここでお医者さんから許可を得られないとステロイド注射はしてもらえません。

2.専門スタッフからのカウンセリング

お医者さんからの診断が終わったら、次は専門スタッフからのカウンセリングがあります。病院やクリニックによってはこの過程が無いところもありますが、スタッフが多いところや丁寧な施術を行ってくれる病院では、医者の診察に加えてスタッフからのカウンセリングを実施するクリニックもあります。

ここでは医者に聞けなかった細かな疑問や、詳しい症例や料金の相談などを行う事が多いそうです。

3.申し込みと料金の先払い

診察やカウンセリングを受けて、納得したのであれば、申し込みに移ります。ここでは主に治療に関する同意書へのサインを行います。料金についてですが、多くの場合料金は先払いになるそうです。勿論これもクリニックによって異なりますが、先払いか注射をした後にお会計と言う形が殆どでしょう。

4.治療の開始

これも病院やクリニックによって異なりますが、ステロイド注射によるニキビ跡の治療は比較的簡単に済ませる事が出来るので、病院によっては来院した当日から治療を受ける事が可能です。跡がある箇所に直接ステロイドを注射し、その日の治療は終了になります。ニキビ跡の度合いによっても異なりますが、多くの場合ステロイド注射は数回行う事が殆どです。

1回めの注射が終わってから大体2週間から1ヶ月程度様子を見て、異常などがなければ2回目を行う、という流れをニキビ跡が目立たなくなるまで続けていきます。

5.もう一度医師の診察を受けて治療終了

ニキビ跡が目立たなくなるか、治るかしたらそこで治療は完了です。病院によってはもう一度診察を行い、治療を終えても大丈夫か診断してくれる場合もありますが、アフターケアをしっかり行ってくれるかどうかも確認しておいた方が良いでしょう。またニキビ跡の具合によっては別の治療を勧められる場合もあります。

アッキー
ステロイド注射の治療の流れとしてはこんな感じですかね。こういった医療行為に関わる治療の場合は、ニキビ跡の大きさや数、症状によっても治療期間や流れは変わっていきますので、上で紹介した流れはだいたいの目安として考えて下さい。

 ダウンタイムや治療時に痛みはあるのか?

ステロイド注射って、痛みはありますか?

治療を行う医者の腕前や注射する場所、痛覚の個人差にも寄りますが、やはりある程度の痛みはあるようです。

 ステロイド注射を行う上で気になるのが、やはり『痛み』でしょう。針を刺して薬剤を注入するわけですから、全く痛みが無いわけではないでしょう。実際にステロイド注射を経験した人の話では、注射そのものの痛みはそこまででもないと言う声と、普通の注射に比べるとかなり痛いと言う声の2つが多かったです。

勿論ニキビ跡の大きさや深さ、治療を行う医者の腕前や個人の痛覚の違いなどによって痛みの感じ方は異なるでしょうが、『痛い』と言う意見と『痛くない』と言う意見が分かれている事を考えると、我慢できないほどではない痛み、と考えるのが妥当かも知れません。

はるこ先生
痛いかどうかは人によってまちまちで、中には『痛くはないけど沁みる』っという意見もありました。でも最近では麻酔入りのステロイド注射なんてものもあるみたいよ?最初は痛みがあるみたいだけど、回数を重ねると痛みを感じ難くなるんですって。

ステロイド注射にダウンタイムはありますか?

ありますが、基本的に日常生活に制限が出るほどではありません。
治療を施した個所の赤み、内出血などが起こる事がありますが、少なくとも1~2週間程度で改善されるようです。

ステロイド注射でダウンタイムが発生する場合、その多くは注射による肌の赤み、内出血、患部の鈍い痛みなどが挙げられます。しかし個人差はありますが、肌の赤みなどは早ければ数時間で引くこともあり、内出血も1~2週間ほどで引くそうです。メイクも早ければ当日から行える為、そこまで酷いダウンタイムが生じる事は少ないと言われています。

アッキー
基本的に腫れたりはしないみたいですけど、治療後に少し痛んだりはするみたいです。
でも上ではるこ先生が言っていた『麻酔入りステロイド注射』なら痛むことはないそうなので、気になる方はそちらを選択してみては如何でしょう。

 ステロイド注射の費用・その他について

ステロイド注射って幾らくらいかかるんですか?
あまりお金をかけたくありません。

病院によって金額はまちまちですが、多くは1回数千円程度のクリニックが多いようです。

ステロイド注射を受けるに当たって現実的な問題として挙げられるのが、この『金額』でしょう。いくら効果があっても高額な治療は続けるのが難しいですし、かと言ってあまりにも安くても怪しいです。ステロイド注射は施す個所の大きさや症状によって大きく異なり、大体の目安として1回数千円程度が相場なようです。また病院によっては傷の大きさや注入する薬液の量によって値段を変えるところもありますので、ニキビ跡が小さいならそちらを利用した方が安く済むかもしれません。

はるこ先生
ステロイド注射って保険がきかない場合もあるんですよね。
特に美容クリニックとかだと保険適応外になる事も多いので、もし保険を使いたいなら普通の皮膚科を訪ねてみるのが良いと思います。

治療の時間ってどの位?

ステロイド注射は、患部に注射を打つだけなので大体5分~10分くらいで済むことが多いようです。

ステロイド注射は治療そのものは大して時間がかかる事は無く、1回の治療は大体10分前後で終わる事が多いそうです。 しかしニキビ跡が沢山あってそれだけ多く注射を打たなければならない場合は、それに比例して治療の時間も長くなっていくでしょうが、基本的に大して時間はかからないと考えても良いでしょう。

アッキー
しかし治療は『注射を打って終わり』ではありません。
治療前のメイク落としやその後に休んだりする事を考えると、少し時間がかかると考えられますので、無理をせずに時間に余裕があるときに治療を受ける事をお勧めします。

ステロイド注射って1回で効果が出るの?
出ないのだとしたら何回位続ける必要がありますか?

これに関しては『程度による』としか回答は出来ません。
クリニックのスタッフさんの話によると、1回で効果が出てニキビ跡が目立たなくなった人もいれば、何回も繰り返してようやく効果が出た人もいるとの事でした。

ニキビ跡と一口に言っても傷跡の程度は千差万別です。またステロイドに効果が出やすい人や、逆に出難い人だっているでしょうから、具体的に何回行えば効果が出るかについては実際にクリニックで診てもらうしかありませんが、飽くまで大凡の目安としては5回~10回くらいで考えてみて下さい。

はるこ先生
ステロイド注射の頻度の目安は大体月に1回位ですので、それが5回~10回となると半年から1年単位で見ていく必要があります。
余り焦ってはいけませんよ。

 副作用はあるの?

ステロイド注射を受ける上で気になるであろうことについて説明してきましたが、恐らく最も多くの人が懸念しているであろうことは、この『副作用があるかどうか』ではないでしょうか。こういった医療行為を受ける上では避けて通れないのが『副作用の有無』ではありますが、ステロイド注射に副作用はあるのでしょうか。

アッキー
はるこ先生、ステロイド注射って副作用の心配はないんですか?
いくら効果があったとしても、副作用が強いのでは二の足を踏んでしまいます。
はるこ先生
う~ん
残念だけど、ステロイド注射には副作用があると言われているわ。
実際に美容皮膚科のサイトやお医者さんがまとめたと言うサイトを見てみると、ステロイド注射にはいくつかの副作用がある事が明記されていたわ。
アッキー
そうですか。
やっぱり効果だけあって副作用が全くない治療なんて、虫のいいものはないんですね。
ではステロイド注射にはどんな副作用の心配があるのでしょうか?
はるこ先生
そうね。
まず考えられるのが『薬そのものの効果による副作用』がひとつ。
もうひとつが『医者の技術力不足による失敗』の2つが考えられるわね。
詳しく見ていきましょう。

 薬の効果そのものによる副作用

ステロイド注射の副作用として考えられるのには、以下のものがあります。

  • 皮膚委縮
  • 脂肪の委縮
  • 皮膚の色素の脱失
  • コラーゲン線維束の伸縮の弱化
  • 皮膚表面の毛細血管が浮き上がる


ニキビ跡の治療としてステロイド注射を考えている場合、『脂肪の委縮』と『皮膚表面の毛細血管が浮き上がる』事がよく副作用として取りざたされます。特に脂肪の委縮はよく見られる副作用の様で、盛り上がったニキビ跡を平らにするつもりが逆に凹ませてしまったという体験談も幾つか見つかりました。

またステロイド剤とは元々『炎症を抑える薬』ですので、注射した個所の『健康な筋肉』の活動まで抑えてしまう危険性もあるという声がありました。例えば『コラーゲン線維束の伸縮の弱化』がそのいい例で、これは関節に投与した場合の研究結果ですが、ステロイドを注射したことでその箇所の組織が弱くなり、抵抗力が落ちたのだと言います。


医者の技術力不足による失敗

これは純粋な副作用とは少し違うかもしれませんが、医者の技術力不足のせいで失敗する可能性、というものもあります。医者の技術力不足で最もよく見られるのが『皮膚の凹み』です。

前述した『脂肪の委縮』がこれに相当し、医者がステロイドを注射し過ぎたためにその個所で脂肪の委縮が起こり、ニキビ跡が平らになるどころか逆に凹んでしまった、というものです。

また他にも『スムーズに注射が出来ずに内出血が酷かった』『注射の仕方が下手で刺された際に凄く痛かった』等も、副作用とは少し違いますが医者の技術力不足で起こった失敗に数えられるでしょう。

ニキビ跡へのステロイド軟膏の使用は?

ステロイド注射がある種類のニキビ跡に有効である事は上で説明してきたとおりですが、ステロイド注射はクリニックまで行かなければならない為、時間に余裕が無い人や病院まで行くのは気が引けると思う人は二の足を踏んでしまうかもしれません。

同じステロイドならばステロイド軟膏でもいいのではないか、と思われる人もいると思います。確かにステロイド軟膏でも効果があるならば、いちいちクリニックまで足を運ぶことも無く手軽に試せるかもしれません。

しかしステロイド軟膏にもステロイド注射と同様の効果はあるのでしょうか。

ニキビ跡には使わない

残念ながら、ステロイド軟膏は基本的にニキビ跡には使われません。理由としてはステロイド軟膏に期待される効果は、あくまで『炎症を鎮める』事だからです。

そもそもステロイド軟膏とは皮膚の炎症を鎮める為に使われる外用薬で、基本的に炎症を鎮める以外の効果は期待できないと言われています。なので今現在炎症を起こしているニキビならばまだしも、既に炎症が静まっている状態のニキビ跡にステロイド軟膏を塗ったとしてもあまり意味は無いという訳です。

ステロイド注射がしこり等のニキビ跡に効果があるのは、ステロイドを『直接患部に注入する』からです。皮膚に塗るのと直接注射するのとでは全く意味が異なり、表面にしか効果を及ぼさないステロイド軟膏をニキビ跡に用いる意味は無いと言えるでしょう。

ケロイド体質なら使う場合もある

 ニキビ跡にステロイド軟膏を使う事は基本的にありませんが、例外として『ケロイド体質』の人にはメリットとデメリットを考慮して使われることがあるそうです。

ケロイド体質の人のケロイドは一般的なケロイドとは異なり、周囲の皮膚組織を巻き込んで成長していくという特徴があります。そのため自然とケロイドが軽減していくことはなく、また怪我をするたびに一々ケロイドになってしまうと言う体質をケロイド体質と呼びます。

一般的にケロイド体質の人はニキビ跡が治りにくいと言われています。それはニキビが出来るたびに線維芽細胞が過剰に増殖するために、ニキビの周囲にまで広がり、上に盛りあがって来るからです。また炎症が酷い場合は正常に再生されきれてない皮膚組織が幾重にも折り重なって盛り上がりを形成するため、しこりタイプのニキビ跡が出来やすいとも言われています。

ケロイド体質の人にステロイド軟膏を使う場合、どちらかと言うと『ニキビの炎症を早く鎮める為』に使われることが多いように思えました。上記したようにケロイド体質の人はニキビの炎症が酷くなれば、それだけしこりタイプのニキビ跡が形成されやすく、またニキビも治り難くなります。それを防ぐために早い段階でニキビの炎症を鎮めるか、最小限に収める事でニキビ跡が残りにくくしようとしているように思われました。

どちらかと言うとニキビ跡に使うと言うよりは、ニキビそのものに使うと言った方が正しいですが、ケロイド体質の場合はステロイド軟膏を使う事もあるようです。

スキンケアでニキビ跡改善におすすめ化粧品3選

しこりタイプのニキビ跡にはステロイド注射が有効な事は何となくわかってきましたが、しこりタイプ以外のニキビ跡にはどのようなアプローチをしていったら良いのでしょうか。ここではしこりタイプ以外のニキビ跡について自宅でケアができるお勧めの化粧品についてご紹介していきます。

お勧めなのは『リプロスキン』『アクレケア』『トランスダーマ』の3点で、これらはニキビ跡にも有効だと言われている化粧品ですので、病院やクリニックに行くのはハードルが高いと思っている方は、まずこちらから初めてみては如何でしょうか。

以下ではどの化粧品が、どのタイプのニキビ跡にお勧めできるのかを簡単に表でまとめてみました。


ニキビ跡のタイプ別化粧品早見表

     リプロスキン     アクレケア     トランスダーマ
赤みタイプのニキビ跡        ◎        ◎        〇 
色素沈着タイプのニキビ跡        〇        ◎        ◎
クレータータイプのニキビ跡        △        〇         △


美容成分を肌の奥まで届けるブースター!『リプロスキン』

リプロスキンはニキビ跡に効果的な化粧品として知られていますが、その理由として挙げられるのが『肌を柔らかくして美容成分を届けやすくしてくれる』事でしょう。リプロスキンは『ナノBテクノロジー3.0』という独自のナノテクノロジーで、プラセンタエキスなどの有効成分を100ナノ以下にして、肌に吸収しやすくしてくれます。またリプロスキンは導入型化粧品とも言われ、他の化粧水や美容液を肌に届けやすくしてくれるブースター的な役割もあると言います。

ニキビ跡はいうなれば『傷跡』や『傷が治りかかっている状態』でもありますので、プラセンタなどの有効成分がそこにしっかり届けば治りやすくなり、また角質も柔らかくなればターンオーバーも正常化されますので、ニキビ跡に効くというのも頷けます。


【リプロスキンの商品情報】

価格1ヶ月分(100ml):4,980円(税別)
有効成分グリチルリチン酸ジカリウム、プラセンタエキス、等
期待される効果肌が柔らかくなる、赤みニキビ跡・色素沈着の改善や防止、肌のターンオーバーの正常化(※個人差があります)
コストパフォーマンス決して安い値段ではないのでコストパフォーマンスは良いと言えないが、返金保証や定期コースがあります。

【リプロスキンの口コミ】

  • 使用していくうちに ニキビとお肌が改善されているのを感じました。
    4/5
    結果から言うと リプロスキンを継続して使用して 顎周辺のニキビもできなくなりニキビ痕もキレイになりました。 その後もお肌の調子が良いのでブースターとして 私はこのリプロスキンを今でも使用しています。

    アラサー主婦のコレいいよ!

  • 効果はありました。
    3.7/5
    ニキビ跡に関してですがリプロスキンを使うようになってから、薄くはなりました。 まだ、クレーターが消えるまでには至っていませんが、肌の状態は確実に変化していて、新しいニキビもできなくなっているので私にはマッチしているのかなと思っています。

    yahoo知恵袋

リプロスキン

はるこ先生
リプロスキンは口コミだけ見ると良くないものが多かったけど、長期間使ってみた人のリアルな体験談を聞いてみると、確かにニキビ跡に効果はあったみたいです。
そもそもリプロスキンは『肌のターンオーバーを正常化して徐々にニキビ跡を薄くしていくもの』なので、数ヶ月から1年近く使って効果を実感していくものなのでしょう。

 クレーター専用の美容液!?『アクレケア』

アクレケアはクレータータイプのニキビ跡専用と言われている化粧品です。その為配合されている成分に無駄が無く、ニキビ跡に効果が出るよう工夫が施されているのがよく分かる美容液です。

肌の凸凹が目立つ原因は『凹凸差による影』と『肌の色の濃さ』にありますので、美白効果に優れた『カモミラエキス』と肌を包み凹凸差を軽減してくれる『月下香エキス』で、クレーターの凹凸を目立たなくしてくれます。また肌の生まれ変わりを促進してくれる『卵殻膜』も配合されているので、一時的な目隠しではなくクレーターを根本的に解決させる効果も期待できます。

他にも肌の赤みケアに効果的な『甘草エキス』や『カモミラエキス』の美白効果により、赤みタイプのニキビ跡や色素沈着タイプのニキビ跡にも効果が期待できるので『ニキビ跡対策』の為に作られたと言っても過言ではない美容液です。


【アクレケアの商品情報】

価格 1ヶ月分(30ml):8,000円(税込)
有効成分卵殻膜、月下香エキス、カモミラエキス、甘草エキス、茶エキス、カムカムエキス、等
期待される効果ニキビ跡のクレーターを軽減・目立たなくする、ニキビ跡の赤みや色素沈着の軽減、等(※個人差があります)
コストパフォーマンス決して安くは無いのでコストパフォーマンスは良くはないが、定期購入コースを選択するとかなり安価になる。


【アクレケアの口コミ】

  • 1度使っただけでも効果を実感できた
    4.5/5
    私は敏感肌で肌がすぐに赤くなりますが、使用後に肌がかゆくなったり、赤くなったりすることもなかったです。 使用前よりも肌にハリが出て小じわが目立たななっているのを実感できました!

    大人ニキビくんさよなら

  • 微妙です
    1.5/5
    浸透も良く肌なじみは良かったですが、ニキビ跡がうすくなったか‥微妙です 凹凸をフラットに見せて目立たなくするとありましたが、私はあまり感じませんでした 1本で効果が出るものでは無いのかもしれませんがリピは無しです

    @コスメ

アクレケア

アッキー
アクレケアは評判の割に口コミ数が少なく、また効果があったと言う口コミはどちらかと言うとシワや肌のハリなどで、クレーターに対する効果の口コミはその中でも更に少ないようでした。
しかし効果が無かったという口コミは『値段が高くて続けられなかった』『短期間しか使っていない』人からのものが多かったので、長期間使用が出来ればクレーターへの効果が期待できるかもしれません。

 芸能人やモデル御用達!『トランスダーマ』

トランスダーマは純粋な『ビタミンC』だけの化粧品で、水や油、合成保存料のみならずビタミンAやヒアルロン酸などのビタミンCの吸収を阻害する危険性のある成分は配合されていないのが特徴です。

ビタミンCだけ、というとあまり効果が期待できなさそうですが、トランスダーマのビタミンCは世界で初めて皮膚から直接取り込むことが出来る『経皮吸収型ビタミンC』を使っているので、他のビタミン化粧品とは違い高純度なビタミンCを直接肌から『飲む』事が出来ます

ビタミンCにはメラニン生成の抑制や淡色、活性酸素の除去に効果がありますので、直接肌から吸収できれば、色素沈着タイプのニキビ跡の軽減に役立つのは想像に容易いでしょう。またビタミンCには皮膚の再生を促進し、傷をより早く完璧に治そうとする効果もありますので、赤みタイプのニキビ跡にも効果が期待できるでしょう。


【トランスダーマの商品情報】

価格 3ヶ月分(30ml):16,000円(税抜き)
有効成分PG、アスコルビン酸、等
期待される効果毛穴を目立たなくさせる、ニキビ跡の赤みや色素沈着の軽減、ニキビの軽減、等(※個人差があります)
コストパフォーマンス高額ではあるが1本で3ヶ月もつことを考えれば、コストパフォーマンスそのものは良いと言えるでしょう。


【トランスダーマの口コミ】

  • もう何年も使用している必需品です!
    5/5
    肌が本当に滑らかになり、小さなプツプツ(肌荒れ?)や 気になっていた細かい凹凸、ざらつきなどが全てなくなり キメも整った気がします。 肌がつるんとなったことでファンデーションの仕上がりもキレイに なり、「肌キレイだね」と言われる回数もグッとあがったので 本当に良い事ばかりです! 若干高めではありますが、16,000円の価値は全然あると思います(^^)/

    @コスメ

  • すでに目を見張る効果があって、これは本当にすごい!
    5/5
    そんなバカな!・・ってくらい 毛穴がキュッと引き締まって ツヤとハリが明らかにアップしてるんです  ・・これ、決してオーバーに言ってるわけじゃないですよ。 ほんと、肌の凸凹がツルーンとなって、その分光の反射がよくなるのか 肌が光を受けてツヤッツヤに

    ビューティーマニア

トランスダーマ

はるこ先生
やっぱりトランスダーマは口コミも評判も非常に高評価ね!
基本的にクレータータイプのニキビ跡にはあまり効かないって話だったけど、口コミを見てみると小さな凸凹なら無くなった、とか平らになってきたなんて口コミもあったから、クレータータイプにも効果があるのかもしれません。

 ステロイドの副作用でのニキビ悪化について

ステロイド注射の副作用については上で説明しましたが、ここではそれ以外のステロイド剤の副作用についてご紹介していこうと思います。

ステロイド剤の顔に出やすい副作用の中で、恐らく最も多いのが『ニキビ』でしょう。

アッキー
ニキビ跡を治したくてステロイド剤を使ってるのに、逆にニキビが出来るなんて何だか本末転倒ですね。
はるこ先生
本当にそうね。
ステロイド剤の副作用によって出来るニキビの事は、通称『ステロイドニキビ』と呼ばれているわ。

 ステロイドニキビってどんなもの?

ステロイドニキビとは、その名の通りステロイド剤の副作用によって生じるニキビの事です。ステロイドニキビは普通のニキビとは違い、ポツポツとした小さなものが多く、芯を持った大きなニキビは出来にくいと言います。

またステロイドニキビと間違えやすい病気に『毛嚢炎』という皮膚疾患があります。毛嚢炎のステロイド剤を使用している際に発生しやすく、症状もよく似ているので見間違えやすいですが、毛嚢炎はステロイドニキビよりも皮膚の浅い場所で出来やすく、芯が殆どない為ステロイドニキビよりも軽度で治りやすい傾向にあります。

またここで言うところののステロイド剤とは少し異なりますが、筋肉増強剤で有名な『アナボリックステロイド』の副作用でもニキビが出来やすくなると言います。しかしアナボリックステロイドの副作用で発生するニキビは、大量のテストステロンによるホルモンサイクルの乱れで『ジヒドロテストステロン』が発生する事で起こると言われているので、ステロイドニキビよりも普通よりのニキビが出来やすいと言います。

はるこ先生
ステロイドニキビの画像をいくつか見てみたけれど、やっぱり普通のニキビと違って小さくてポツポツしたニキビばかりだったから、見分けは付きやすいかもね。

 ステロイドニキビが出来る原因

ステロイドニキビが出来る原因は、勿論ステロイド剤によるものですが、ステロイド剤のどういった働きがニキビ発生に繋がるのでしょうか。そのメカニズムを見ていきましょう。

免疫力の低下

ステロイド剤には免疫力を低下させると言う副作用があり、例えばステロイド薬を長期にわたり服用していると、免疫力の低下から風邪などを引きやすくなります。なぜかというと、ステロイドの『炎症を抑制する効果』が免疫機能まで抑制してしまっているからだと考えられています。

そもそも免疫とは『体内に侵入した異物を白血球などが排除する仕組み』の事で、それに対して炎症とは『体内に侵入した異物を白血球などが排除するために戦い争った傷跡』のようなものですので、炎症を抑制するという事は免疫機能に抑制作用が働いてしまう事があっても不思議ではないでしょう。

免疫力が弱まれば当然菌やウィルスを排除しようとする機能も弱まりますので、ニキビ菌に対する抵抗力も弱まり、ニキビが出来やすくなるという訳です。

皮薄化

ステロイドの副作用によりる『皮薄化』もまたニキビが出来る原因だと言われています。上で少し触れましたが、ステロイド注射の副作用に『皮膚委縮』と言うものがあります。この皮膚委縮が起こる原因は、肌の弾力を司っている『膠原線維』がステロイドによって減少する事で、その萎縮が表皮から真皮にまで達した辺りから『皮膚が薄くなった』という自覚が出てくるそうです。

皮膚が薄くなるという事は皮膚のバリア機能も低下するという事ですので、当然ニキビが出来やすくもなります。

軟膏の油分が原因となる事も

ステロイド剤でニキビが出来る原因としては上の2つが殆どですが、他にも軟膏に含まれる油分が直接の原因となる場合もあります。

またステロイド剤にはニキビ以外の副作用もありますので、それについてもご紹介しておきましょう。


【ステロイド剤のニキビ以外の副作用】

  • 皮膚が薄くなる
  • 小じわが出来やすくなる
  • 毛細血管が皮膚表面に浮き出る
  • 毛深くなる
  • 肌の色が抜ける

内服薬と外用薬によって、副作用は異なるのでしょうか?

全く異なります。
似通ったものもありますが、基本的に外用薬よりも内服薬の方が副作用が重く、高血圧や糖尿病、骨粗鬆症、感染症などの副作用が出る可能性があります。

はるこ先生
外用薬は患部に塗るだけだからステロイドの吸収が最小限に抑えられるけど、内服など全身に回って吸収されてしまいます。
だから内服と外用では内服の方が副作用が大きくなる可能性が高いのです。
アッキー
しかしだからと言って『ステロイドは危険で怖い薬』だと必要以上に怖がる必要はありません。
きちんとお医者さんの指示の元で正しく使えば、過度に副作用を心配する必要は無いでしょう。

 ステロイドニキビの治し方

ステロイドが原因でニキビが出来てしまった場合、どうすれば治すことが出来るのでしょうか。ステロイドで出来るニキビは通常のニキビとは少し異なりますので、治し方もやはり異なるところがあります。以下でステロイドニキビの治し方について説明しましょう。

ステロイドを止めるor減らす

これは当然かもしれませんが、ステロイドの使用によってニキビが出来たのなら、ステロイドの使用を止めるか減らすかすればニキビは改善していきます。上で説明したように、ステロイドの強力な抗炎症作用によって免疫機能が抑制されてしまう事でニキビが出来るのであれば、ステロイドの使用を止めるか減らすかすれば免疫機能が回復していくので、それに従ってニキビも治る事は想像に容易いでしょう。

しかしステロイドの使用を途中で止めたり減らしてしまうと、折角良くなっていたニキビや炎症などがまたぶり返してしまう可能性もあります。特に内服用ステロイドは『リバウンド現象』といって、今まで以上に症状が悪化する場合があります。そうなったら踏んだり蹴ったりです。

もしもステロイドを医者から処方されている場合は、きちんとした理由があって処方されている訳ですから自己判断で使用を止めたり減らすのは止めましょう。どうしても使用を制限したい場合は、医者に相談しましょう。

代替薬を使用する

 ステロイドを使用する代わりに『代替品』を使用するのも、ステロイドニキビ改善には効果があります。ステロイドの主な効果は抗炎症作用ですので、それと同様の効果を持つステロイドを含まない薬を使えば、ステロイドを含まない訳ですからニキビは徐々に改善していくでしょう。

ステロイド軟膏の代替品としてよく使用されるのが『亜鉛華軟膏』や『アズノール軟膏』『紫雲膏』などで、これらはステロイドを含まない抗炎症作用のある軟膏として有名です。

亜鉛華軟膏は酸化亜鉛を主成分とする軟膏で、消炎作用と共に肌を乾かす作用もありますので、乾燥肌の人には向かないでしょう。一方アズノール軟膏は炎症を抑える働きに付け加えて、肌を保湿する役割もありますので乾燥肌の人はこちらを使用した方が良いかも知れません。

抗生物質で対策する

上2つではステロイド剤の使用を控える方向性でしたが、もしステロイド剤の使用を続けるようであれば『抗生物質』による対策も良いでしょう。

ご存知の方も多いと思いますが、抗生物質とは細菌感染症に有効な薬の事で、よく風邪薬などとして処方される事が多いです。抗生物質は皮膚科では最もオーソドックスなニキビ治療薬で、化膿止めや二次感染症予防としても使われることがあるからです。

上でも説明しましたが、ステロイドニキビの原因は肌の抵抗力やバリア機能低下によって、ニキビ菌へ対抗できなくなっている為に起こる現象です。その為細菌感染症に有効な抗生物質は、ステロイドニキビにも有効であるというわけです。

抗生物質はリスクの多い薬ではありますが、基本的に医者の処方箋がなければ購入する事は出来ません。その為必然的に医者に相談する事になりますので、ステロイドとの併用についてはあまり心配はいらないでしょう。

そもそも長期間使用しないのも重要

ステロイドニキビは普通のニキビに比べると治りやすいとは言われていますが、出来てしまったニキビを治す事よりもニキビが出来ないように予防する方が良い事は言うまでもありません。

そもそもステロイド剤は使用してすぐに副作用が現れるわけではなく、長期間の使用によって副作用が生じる場合が殆どです。その為出来るだけステロイドの使用を短期間に留めておくことが、ステロイドニキビの予防には重要になります。

逆に言うならば、短期間の使用であれば副作用なくステロイドの効果だけを得る事も可能だというわけです。ステロイド剤は強度と塗る場所によって副作用が出る目安が異なりますが、『アトピー性皮膚炎治療のためのステロイド外用薬パーフェクトブック(塩原哲夫)』によると、ステロイド外用薬を前腕部に使用した際の副作用の目安は次のようになっています。


ステロイド外用薬で副作用が出るまでの期間の目安

​ステロイド外用薬の強度​副作用が出るまでの予測機関
ストロンゲスト4週間以降
ベリーストロング6週間以降
ストロング8週間以降

しかし顔は他の部分に比べて皮膚が薄く、ステロイドの吸収率も高い為上記の表よりも副作用が出る期間は短いと考えて良いでしょう。

同書によりますと、これとは別に『ステロイドを使用してもまず副作用の心配はいらない期間』というものがあり、それによるとステロイドの強度や塗る場所関係なく、2週間以内であれば安全だとされているようです。

ステロイド剤を使用する際は、2週間以内に留めておくと副作用の心配なく安心して使用していけるでしょう。またステロイド剤をニキビ治療薬として使用する場合は、使用範囲を最低限に留めておくことと、多用しないように注意しておくとより安全に使用できるでしょう。

ステロイドの種類

一口に『ステロイド』と言っても、いくつかの種類に分類され、その種類によって用途は異なります。

アッキー
先ほどからステロイドの『内服薬や外用薬』とか、
『ステロイドの強度』とか色々ありましたが、あれって一体どういう意味なんですか?
はるこ先生
良い質問ね!アッキー!
ステロイドは様々な病気に用いられる薬だから、使い方や薬の効果の強さによって分類されるのよ。
例えば『内服薬』はその名の通り体の中に入れる使い方をするもので、『外用薬』は体の外に塗る使い方をするステロイドを一般的には指す言葉なんです。
アッキー
なるほど。
では上で説明されていた『ステロイドの強度』って言うのは、ステロイドの効果の強さを指す言葉なんですか?
はるこ先生
その通りです!
ステロイドの外用薬は効果の強さによって分類されて、それぞれに名称がついているのよ。

 ステロイド軟膏

ステロイド軟膏は『外用薬』に分類されるステロイド剤です。上で『ステロイド剤は強度と塗る場所によって副作用が出る目安が異なります』と説明しましたが、ステロイド外用薬は効果の強さによって5段階に分類されます。これをステロイドの強度と言い、ステロイドは強度によってそれぞれに名称があります。


ステロイドの強度ランクと特徴

ステロイドの強度特徴
             
              ストロンゲスト
ステロイド外用薬の中では最も効果が強く、身体にも吸収されやすいです。作用が強すぎる為、基本的に子供や老人には処方されません。また成人であっても連続使用は1週間以内に留めるべきです。Ⅰ群に分類されます。
            
              ベリーストロング
かなり強力なステロイド外用薬です。重傷時に第一選択薬として使用されることが多く、主に成人に使われます。基本的に子供には使われません。Ⅱ群に分類されます。
             
               ストロング
強い効果のあるステロイド外用薬です。中傷時の第一選択薬として使われることが多く、子供や幼児に使う場合は主に体に使います。Ⅲ群に分類されます。
             
                マイルド
ステロイド外用薬としては普通のもので、大人・子供ともに顔を含めた全身用として処方されます。皮膚の薄い部でも使う事ができ、別名を『ミディアム』とも言います。Ⅳ群に分類されます。
                
                ウィーク
ステロイド外用薬の中では最も弱く、目の周りや陰部と言った皮膚の薄い場所や薬が吸収されやすい箇所にも用いられます。しかし効果が弱い為、実際に使われることは少ないようです。
Ⅴ群に分類されます。

ステロイド軟膏の中でも特に強力な『ストロンゲスト』と『ベリーストロング』は病院のみで処方されますが、『ストロング』『マイルド』『ウィーク』の3つは医者の処方が無くても購入する事が出来ます。

ニキビの治療薬として使われるのは大体『ストロング』からになり、特に『ストロング』と『マイルド』の2種類がニキビに使われる主なステロイドでしょう。ストロングは市販で購入できる軟膏の中では最も強いですが一応顔への使用も出来る程度で、また短期間の使用でニキビの改善を期待できる位の強さですので、ニキビに用いられることは多いです。

『マイルド』は『ストロング』よりも効果は弱いですが、皮膚の薄い部分にも使用する事が出来ます。また最初から強いステロイド軟膏を使うのが怖い人向けの薬で、初めはこれから使い始める人が多いと言います。

内服薬

内服薬とは所謂『飲み薬』の事で、テロイドの内服薬は普通、外用薬で症状が改善されない場合に処方されることが多いので、ニキビ位で処方されることはまず無いでしょう。また外用薬には上で紹介したように強さによるランクが存在しますが、内服薬にはそれが無いのが特徴です。

ステロイドの内服薬は以下の4つの種類があります。

  • プレドニン
  • メドロール
  • デカドロン
  • リンデロン

重度のアトピー性皮膚炎など、症状が酷い場合を除いてあまり処方されることが少ないと言われていますが、一般的によく処方されるのは『プレドニン』と『リンデロン』あたりでしょう。

『プレドニン』はステロイド内服薬の中では最も一般的なもので、効果が適度に続くため服用の仕方を工夫しやすいという特徴があります。その為1日置きに飲む、その日によって飲む量を変えるなどの汎用性が高いステロイド内服薬です。

それに対して『リンデロン』は効果が強力で長続きするという特徴の他に、電解質への影響が少なく副作用が出難いという特徴もあります。その為『リンデロン』は大量投与に適したステロイド内服薬だと言われています。

市販薬

ステロイド軟膏のところでも説明しましたが、市販のステロイド剤は『ストロング』『マイルド』『ウィーク』の3種類の強さの外用薬の何れかになります。市販のステロイド剤で有名なものと言えば『テラ・コートリル軟膏a』や『オイラックスPZリペア軟膏』あたりが名前も知られていて評判も良いのでお勧めです。

テラ・コートリル軟膏a

テラ・コートリル軟膏aはステロイド剤としては一番弱い『ウィーク』に分類される軟膏です。抗炎症効果に優れたヒドロコルチゾンと、抗菌力のあるオキシテトラサイクリン塩酸塩が配合されているので、炎症を起こした皮膚だけでなく患部の化膿効果を発揮します。ニキビを治すのには効果的だと言う声が多い一方で、繰り返すニキビには効果が無いという声もありました。


オイラックスPZリペア軟膏

オイラックスPZリペア軟膏は2番目に弱い『ミディアム』に分類されるステロイド軟膏です。痒みを伴う炎症や湿疹に効果を発揮する上に、患部を保護する成分も配合されているのでカサついている肌にも適しています。またトコフェロース酢酸エステルも配合されていますので、血行を促進させて傷の治りを早める効果もあります。ニキビに関していうと効果はあるようですが、顔よりも寧ろ背中のニキビに対して使われることが多いようです。

ステロイドはニキビ跡に使う前に検討を

ステロイドがニキビ跡にもたらす効果について、結論を述べるとすれば『ステロイド注射ならば、しこりタイプのニキビ跡のような一部のニキビ跡には確かに効果はあるが、全てのニキビ跡に効果があるわけではない。またステロイド軟膏はニキビ跡に効果はなく、副作用の心配もある』と答えるのが妥当でしょう。

確かにステロイドは注射に限って言えば、しこりタイプのニキビ跡などには効果があります。しかし失敗の可能性や副作用などのリスクが大きいのも確かな事のようで、正直お勧めは出来ません。

もしもどうしてもニキビ跡の凹凸や腫れが気になると言う場合でも、ステロイドの使用は今一度よく検討してからにした方が宜しいでしょう。