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レモンで顔のニキビは治る?

食べると酸っぱいレモン。レモンの酸っぱさは、肌にいい効果を発揮してくれることで知られています。
また、「レモンはニキビに塗るといい」と言われることもありますが、実際にはどうなのでしょうか。美肌効果が高いイメージのあるレモン。直接肌に塗るべき?食べる方が効果的?気になるレモンに秘められた凄いパワーを、詳しく見ていくことにしましょう。
レモン汁を塗るとニキビを早く治す効果あり
ニキビ改善として、レモン汁を肌に直接塗って使うのは、よく用いられている治療法の一つです。まずここからは、ニキビのタイプごとに、どのような効果を発揮するのかを見てきましょう。
赤ニキビの場合
レモン汁を「赤ニキビ」に使って期待できるのが殺菌効果です。レモンに含まれるクエン酸には、皮膚の表面をきれいにする役割を発揮します。
また、レモンのD-リモネンの効果で血流が改善し、赤ニキビを改善するために必要な栄養素を、効果的に巡らせてくれるとされています。
黄ニキビの場合
皮膚の内側が化膿し、表面に膿が溜まってしまった「黄ニキビ」の治療には、膿を抑える抗生物質を内服、外用することが一般的です。また、ニキビ跡を深く残さないために、黄ニキビでは表面を乾燥させて自然治癒を促します。
ここで、古い角質を除去して、皮膚の表面を乾燥・漂泊する作用のあるレモンを使うことで、黄ニキビの腫れを落ち着かせることができます。ニキビを乾かして治療をするという考えは少し古いようですが、レモンに含まれるクエン酸の高い殺菌・乾燥作用が用いられることがあります。
ニキビ跡の場合
既に跡になってしまった「ニキビ跡」には、クエン酸によるピーリング効果が期待できます。口に入れるとすっぱいレモンは、強い酸性の食べ物です。強い酸性の食物は、皮膚の表面を溶かして肌の生まれ変わりを助ける役割があります。
中でも、赤みを伴うニキビ跡は、真皮層に炎症・傷ができている状態です。皮膚自体が薄くなっていて、バリア機能が弱まっているので、肌のターンオーバーを促すのが効果的とされています。
刺激の強いピーリングやレーザー治療はお勧めできませんので、レモンによる程よい肌のピーリング作用を促すのが効果的とされています。




レモンを顔に使うのは実は危険
ニキビ肌にレモン果汁を顔に直接塗るのは、効果が現れにくいどころか、ちょっと危険な一面もあります。まずは、レモン汁による肌への負担を見ていきましょう。
肌への刺激が大きい
前述したように、レモン汁の「クエン酸」は、肌の表面を溶かすピーリング作用があります。皮膚が弱い方や、ニキビができて炎症を起こしている方は、ヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
特に黄ニキビの膿が出て皮膚が破けた状態になっていると、ヒリヒリどころか、激痛を感じることがあるかもしれません。また、赤いニキビ跡を抱えている方ですと、赤みが余計に酷くなり、見た目も悪くなってしまうことがあります。
皮膚を傷つけることで、肌のターンオーバーを促すのがピーリングの役割です。ピーリングをすることによって、新しい皮膚が生まれ変わるきっかけを与えることができますが、刺激でニキビが悪化する可能性もあります。
皮膚の表面を削るピーリングはニキビ肌を傷め、ニキビが悪化しやすい行為です。さらに、ニキビ跡も残りやすく、繰り返すニキビを作りやすくなるかもしれません。
レモン汁によるピーリング作用は、肌への刺激の大きさから、すべての方に効果的と言うことはできません。実際に試してみて、ポジティブな効果が大きかったという方のみが続けるようにするべきでしょう。
シミができる
レモンの強い酸性は、皮膚の表面にシミを作る可能性があります。特に、日光が出ている昼間の時間帯にレモンを使ったスキンケアをしてから、紫外線を浴びることで肌ダメージを蓄積させやすいです。
肌への負担を大きくするのが、レモンに含まれる「ソラレン」という成分です。ソラレンは紫外線の感受性(紫外線の吸収力)を高める作用がります。直接レモン汁を肌につけて紫外線を浴びると、シミだけではなく、痒み、赤みが発生することがあるでしょう。
ソラレンによる影響は、レモンを肌に直接つけるだけではなく、食べる・飲むことでも受けやすいです。外出前にソラレンの摂取は極力減らしましょう。

注意するようにしてくださいね。
ニキビにレモンを使う場合の注意点
レモンを使って肌荒れの症状がなく、レモンをスキンケアに使いたいということであれば、いくつかの注意点を守って正しく活用しましょう。
基本は夜、必要な部分にだけ使う
ニキビにレモンを使うのは、基本は「夜」をおすすめします。これは、先ほど紹介した「ソラレン」の紫外線吸収作用で日中は肌ダメージを蓄積しやすくなるためです。
レモン汁の付け方
レモン汁は生絞りレモンを使い、丁寧に麺棒を使って、直接患部に添付します。
材料
- 生レモンの絞り汁(スプーン1杯)
- 綿棒(1~2本)
手順
- 洗顔をして皮膚を綺麗にする
- 顔を洗ったら軽く水気を拭う
- 綿棒にレモン汁をしみこませて、ニキビが気になる部分にレモン汁を塗る
- 20分程度置いておく
- 肌にレモン汁が残らないように綺麗に洗い流す
夜寝る前に丁寧にケアをすることで、ニキビによる肌荒れを防ぎ、肌の再生力を高めることができるでしょう。
紫外線アレルギーを防ぐ
レモン汁は、にきび部分にだけ使うことで、紫外線による肌ダメージを抑えることができます。
肌全体に強い酸性のレモンを使うのは、余計な負担を肌にかけてしまいます。実際に、ソラレンにより、紫外線のダメージを肌に蓄積させることによって、日光アレルギーによるニキビを作りやすくなります。
赤い斑点状のぶつぶつは、日光で目立つニキビの症状です。湿疹のような見た目で、かゆみを伴います。人によっては、顔だけではなく、腕や脚にも出やすいので、注意が必要でしょう。
レモンパックやレモン汁洗顔は保湿をしっかりする
モデルも取り入れているレモンを使ったスペシャルケアに挑戦するのであれば、スキンケア後の保湿はしっかりしなければなりません。
レモンパック
1週間に1~2回程度使うと、とても効果のあるレモンパックです。ニキビが落ち着き、肌の透明感がアップすると言われています。
材料
- レモン汁(大匙1程度)
- はちみつ(大匙1程度)
手順
- レモンを絞って生レモン果汁を作る
- ボウルにレモン果汁とはちみつを同量入れて、よく混ぜます
- コットンに2を取って、顔から首まで丁寧に伸ばしていきます
- そのまま、15分~20分ほど置きます
- 冷たい水で丁寧に洗い流します
1990年代には、「輪切りのレモン(またはきゅうり)をそのまま顔にのせる」という方法が、一部で流行したようです。しかし、輪切りのレモンをそのまま乗せるのは刺激が大きいことが分かっています。パックをするなら、上記のような方法がおすすめです。
レモン汁洗顔
スーパーモデルのカロリーナ・クルコヴァが明かした洗顔方法。絞ったレモン汁で顔を洗うだけで、肌がきれいになるといわれています。
材料
- レモン汁(1個分)
- 水(500ml程度)
手順
- 絞ったレモン汁をボウルにためておく
- レモン汁に500ml程度の水を加えて薄める
- 作ったレモン汁水で顔を洗う
- 丁寧に洗ったら、冷水で顔をよくすすぐ
とても手軽にできる洗顔方法です。疲れがたまっているときや生理前など、顔がくすんでいるときに取り入れると効果絶大です。
やりすぎは注意
レモンパックもレモン汁洗顔も、レモンがあれば手軽に取り入れることができます。しかし、あまり頻繁に利用するのはおすすめできません。
やりすぎれば、レモン汁の強い酸性で肌が荒れやすくなります。また、肌の調子が極端に悪い時、アトピー肌や乾燥肌など、トラブルが多い肌質の方は、肌を傷めてしまう可能性があります。
保湿をしっかりとする
レモンでのスキンケア直後の肌は、ダメージを受けやすくデリケートな状態になっています。レモンでのスペシャルケアを取り入れるなら、必ず保湿ケアをしっかりと取り入れるようにしてください。
内側から出てきた新しい細胞に栄養を与えなくては、肌荒れを繰り返すようになってしまうだけです。
ポッカレモンも使える?
あまりお勧めできません。使うのであればフレッシュレモンをお勧めします。
ポッカのポッカレモンは無添加でレモン100%とは言いますが、肌に使うのであればやはり搾りたてのフレッシュレモンをお勧めします。類似品であれば、水分とビタミンC以外に、添加物も含まれている可能性もあり、皮膚への使用はお勧めできません。
顔に塗るならレモンよりビタミンC入り化粧品がおすすめ
レモンに含まれているビタミンCは成分の分子量が大きく、肌の奥まで届きません。効果的に摂取するのであれば、分子量が小さい「ビタミンC誘導体」などを配合している化粧品がおすすめです。ニキビ改善により高い効果を発揮するでしょう。
シリーズで使うなら「シーボディ」
シーボディのスキンケアシリーズには、最新型ビタミンCとビタミンA・Eや、各種有効成分によりできてしまったニキビであるニキビ跡のケア、今つくられているニキビの改善、これからできるニキビの予防に努めることができます。
シーボディ VC徹底ケアセット (1カ月分)
- 薬用VC泡フォーマー 150mL(約1カ月分)
- VCローション 150mL(約1カ月分)
- 薬用VCエッセンス 30mL(約1カ月分)
- VCビタール 20g(約1カ月分)
シーボディのローションは、さっぱりとしている使用感でありながら、ニキビ肌改善に欠かせない機能をしっかりと詰め込んでいます。「最新型ビタミンC誘導体」と「高機能ビタミンA・E誘導体」、そしてアクネ菌の抑制に欠かせない、「サリチル酸」、「5種の植物エキス」も配合。
毛穴を引き締め、ニキビを修復・予防、肌にやさしい無添加処方で、敏感なニキビ肌の改善にも効果を発揮します。
また、エッセンスや洗顔フォームをライン使いすることで、より高いニキビ改善効果を期待できるでしょう。
シーボディ VC徹底ケアセット (1カ月分) | |
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価格 | 22,400円(税抜) |
コスパ | △(ライン使いでかなり高い効果を実感できるものの、2万円超の出費になる) |
成分(VCローション) | 水、ペンチレングリコール、イソステアリルアスコルビルリン酸2Na、レチノイン酸トコフェリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トコフェロール、サリチル酸、セイヨウオトギリソウエキス、オウレンエキス、カンゾウ根エキス、セイヨウハッカ葉エキス、オウバクエキス、アルギニン、クエン酸、グリセリン、BG、フェノキシエタノール、EDTA-4Na |
- ニキビが増えることなくしっかり保護久々にいい買い物したなぁ?と思いました♪ そしてニキビ跡ですが、右頬の上に集中していたニキビ跡が少しばかりか薄くなりました♪1週間でこんなに実感できて自分の肌に合った商品に出会えて本当に良かったです
- 一緒にニキビ肌から卒業しましょう(^^)♪コレを使ってから、3~4日でボコボコしていて、赤みのあるニキビがスッと炎症が治まったんです。 新たにニキビも出来なくなりました。使用感は、かゆみもなく、しっとりして浸透もいいです。 化粧水と美容液は、ニキビの気になるところは2度~3度重ね塗りをしました。
毛穴を目立たなくする作用に優れていて、ニキビ跡の改善にも効果のあるスキンケア商品のようです。ニキビ跡が気になるという方は、ライン使いをしてみると、肌の調子が変わるのを実感できるかもしれません。
いつのもケアにプラス「トランスダーマC」
トランスダーマC(TRANSDERMA C)は、これまでのビタミンC配合化粧品とは少し異なるスキンケアラインです。新開発で他とは違うアプローチ方法で、ニキビ肌の改善に努めることができます。
配合されているのは、素肌を美しく整える「ビタミンC(アスコルビン酸)」です。透明感、ハリ・つや、毛穴の引き締め効果に優れていて、透明感のある健やかな肌を作り出してくれます。
成分を見てみると、とてもシンプルな美容液ということが見て取れます。香料、着色料、油分、アルコール、動物由来成分、防腐剤を使っていないので、刺激も少なく肌へのやさしさも追及しています。
肌が最も必要とするビタミンC成分を、ダイレクトに角質層へ届けられる美容液です。目の周りなど、皮膚が薄い場所も刺激を感じることはありません。
トランスダーマC | |
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価格 | 30mL・16,000円(税抜) |
コスパ | △(朝・夜の1日2回で、約3カ月分です) |
成分 | PG、アスコルビン酸 |
- 絶対切らしたくない必須スキンケアアイテムどんなに疲れていても、寝不足でも、トランスダーマを使っていれば 肌の調子が整うので怖いものなしです!これを使い始めてから 肌が本当に滑らかになり、小さなプツプツ(肌荒れ?)や 気になっていた細かい凹凸、ざらつきなどが全てなくなり キメも整った気がします。
- とても調子が良いです。肌全体の質の底上げをしてくれていると感じます。ツヤツヤです。 ニキビの跡のでこぼこが多少あるので消えてくれたらとても嬉しい、 期待して使い続けたいです。
「肌の底上げをしてくれる」という口コミが多く寄せられています。また、「少しお値段を張っても、裏切られることがないから、コストパフォーマンスが高いのではないか」、という声もありました。
プチプラ人気「極水ハトムギVC化粧水」
肌への潤いを届けて、肌質を整える化粧水です。ハトムギの美肌作用に注目をして作られ、べたつくことなくさっぱりとした使用感になっています。
素早く肌に浸透して、肌荒れを防ぐこうかがあるので、繰り返すニキビに悩んでいる方におすすめです。
極水ハトムギVC化粧水 | |
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価格 | 400ml・720円(税込) |
コスパ | ◎(価格が安いので、顔はもちろん首周りにもたっぷりと使える) |
成分 | 水、プロパンジオール、エタノール、グリセリン、BG、ジグリセリン、ハトムギ種子エキス、カンフル、レモン果汁、アスコルビルグルコシド(ビタミンC誘導体)、レモン果皮油、グルコン酸銅、アスパラギン酸Mg、グルコン酸亜鉛、塩化Ca、塩化K、塩化Na、アルギニン、ベタイン、キサンタンガム、(スチレン/ビニルピロリドン)コポリマー、ポリソルベート20、コハク酸2Na、コハク酸、メチルパラベン |
- 1日中モチモチに使用前は、巨大な赤ニキビが鼻と顎に3つありましたが使用後3日立ちますが、毎晩のパックが効いたのか、わかりませんが巨大な赤ニキビも目立たなくなりました。リピ買い決定です。
- 体や首用としてたっぷりコスパがいいのでバシャバシャ使えます!ベタつかずサラッと肌になじむ感じがお気に入りです!成分もハトムギとビタミンC誘導体が入っているのでこれからのシーズンにもってこいです。顔には滅多に使いませんがたまーにプレ化粧水として使うこともあります。これだけだとちょっと顔の保湿は物足りないです
潤い+ニキビ跡の改善効果が期待できる、瀬戸内産のレモン果汁とビタミンC誘導体を配合しています。肌が弱いという方も、刺激を感じることなく使えているようです。たっぷり使っても罪悪感のない価格帯というのもうれしいポイントのようです。
レモンは食べる方がニキビへの効果が高い
レモンを使うのであれば、やはり口から取り入れる方が、高い美肌効果を発揮するようです。
まずはレモンの成分と効果をおさらい
レモンに含まれている美容効果についてみていきましょう。
ビタミンC
レモンと言えば、ビタミンCが豊富に含まれていることで知られています。
ビタミンCという成分は、抗炎症・抗酸化作用に優れていて、今できているニキビの炎症を沈めて、ニキビを繰り返さない肌へ整えます。ニキビは肌の炎症の一つですので、ビタミンCによる美肌効果で、肌の蘇りが期待できるといえるでしょう。
ビタミンE
ビタミンCと同様に、レモンに多く含まれているのがビタミンEです。ビタミンEは抗酸化作用が高く、さびない体作りのお手伝いをします。
また、ビタミンCの酸化を防ぐ効果もあるので、ビタミンCを摂取するのであれば、ビタミンEを合わせて摂ることが推薦されます。
レモンのニキビ効果
他にもレモンには、ニキビ改善に優秀な成分が多く含まれています。
ニキビの炎症を防ぐ
レモンに含まれているクエン酸は、高い抗炎症作用を発揮します。
そもそも、ニキビができる原因のひとつは「皮脂に古い角質が固まっていること」です。毛穴が塞がり皮脂が詰まることで、炎症が起こりニキビができてしまいます。
そこに、クエン酸による抗炎症作用が効果的です。肌の細胞分裂を活発にして、毛穴を詰まらせない健やかな肌を作ります。
肌の乾燥を防ぎニキビ予防
レモンに含まれるビタミンCは、コラーゲンの生成を助ける作用があります。肌のうるおいを保つために欠かせないコラーゲンは、肌の乾燥肌を改善し、健やかな肌作りに努めます。
肌の乾燥からニキビができるという方も多いので、レモンを食べるだけでニキビ発生の予防できます。
ストレス対策にも
ストレスが溜まると、ビタミンCを多く消費します。そのため、ストレスがたまると、ニキビが増えてしまうという人が出てくるのです。
つまり、レモンをしっかりと食べてビタミンCを補えば、ストレスによる肌荒れをふせぐことができます。また、体と心の疲れを緩和する作用が期待できる、クエン酸も配合されています。疲れの原因である乳酸を減らす役割があるので、ストレス対策に効果的と言えるでしょう。
ニキビ跡の色素沈着の予防・改善
レモンに含まれるビタミンCは、色素沈着(ニキビ跡・シミ・くすみ)の原因となる、メラニン色素の生成を防ぐ効果があります。肌の透明感を出す抗酸化作用が高く、少しずつ跡が目立たなくなるのを実感できるでしょう。
食物繊維で便秘改善
ビタミン類ばかりが注目されるレモンですが、食物繊維が豊富なことでも知られています。
中でもペクチンという物質が多く、腸内の善玉菌を増やす役割や便を柔らかくする効果が期待できます。また、レモンの皮まで一緒に食べれば、不溶性食物繊維も摂取できて、便秘によるニキビや肌荒れに効果てきめんと言われています。
レモンを効果的に食べる方法
レモンは酸っぱいので、そのまま絞ったり、生のままかじったりするのは難しいでしょう。食べやすくて美味しく、効率的に栄養を補える方法を見ていきましょう。
必要な量を見極めよう
美肌のためにレモンを食べるのであれば、 どれくらい摂るのがいいかを見ていきましょう。
1日分の目安量
厚生労働省が定める、15歳以上の成人が1日に摂取するべきビタミンCの最低量は、男女ともに「100mg」とされています。 ただし、この量はあくまでも最低量であり、美肌や健康のために摂取するのであれば、1日300~500mg以上摂取するのが理想です。
必要量 | 推奨量 | |
---|---|---|
15歳以上 | 100mg | 300~500mg |
妊婦・授乳婦 | 200mg | 300~700mg |
上記の表はあくまでも目安ですが、妊娠中や授乳中の方、ストレスの多い方、煙草を吸う方は、しっかりとビタミンCを摂取することをおすすめします。
煙草で消費されるビタミンCの量には諸説ありますが、一説によると「たばこ1本で25mg~100mgのビタミンCを消費する」といわれています。喫煙者はもちろん、副流煙を吸うような場面に置かれている方は、しっかりとビタミンCの摂取をしなければなりません。
レモン以外でもビタミンCを補う
ビタミンCをレモンだけで補おうとするのは、なかなか難しいところでしょう。実は、ビタミンCの含有量が、レモンより優れているものも多くあるので、組み合わせて摂取することがおすすめです。
レモン(全果) | 赤ピーマン | アセロラジュース | 焼きのり | |
---|---|---|---|---|
ビタミンC含有量(100g当たり) | 100mg | 170mg | 120mg | 210mg |
レモンは1gで1mgほどのビタミンCを含みますが、可食部を考えると1個辺りで20mgのビタミンCが含まれているといわれています。
つまり、成人が1日のビタミンCの必要量をレモンで補おうとすると、1日にレモンを5個以上食べ続けなければなりません。ニキビ改善効果の為に食べるなら、15~25個以上という計算になるでしょう。
加熱せず、すぐに食べる
ビタミンCは水溶性で熱に弱いです。そのため、レモンに熱が加わるだけで、栄養素が簡単に壊れてしまいます。つまり、ニキビの改善効果を得たいのであれば、レモンは生で食べるに尽きるでしょう。
一度に大量摂取より、回数を分ける
ビタミンCは水溶性のビタミンなので、1度に大量に取り入れたとしても体内にとどめることはできません。朝・昼・夕、1日3回食事の時にレモンを使うようにしましょう。
実際に、体内に入ったビタミンCは、2~3時間程度の時間をかけて、小腸で吸収、血管から全身にめぐり、余分な量は尿として排出されてしまいます。つまり、2~3時間の間に、たくさん食べるよりも、1日数回に分けて摂取した方が効果を高められるといえるでしょう。
ビタミンCの吸収率は、1度の摂取量が50mg以下であれば45mg近く吸収することが可能です。しかし、サプリメントなどで、一度に大量摂取(500mg以上など)した場合は、余剰分が出やすく吸収率が下がります。
やはり、1日分の最低量が100㎎とありますので、1回で1度に摂取する量も100mg程度までを目安にして、1日複数回に分けた摂取がおすすめです。
レモンティーやレモン水でも効果はある?
はい、効果的です。
レモン水は、世界的に有名なモデルのミランダカーも愛飲していると言われています。レモンの栄養成分を余すことなく取り入れられるのでおすすめです。
砂糖をたくさん入れても効果は変わりませんか?
砂糖の過剰摂取はニキビにおすすめできませんので、代用品を活用するといいでしょう。
砂糖は肌荒れを引き起こす原因になりやすいです。気になる方は、砂糖の代わりにオリゴ糖やはちみつなどを利用することをおすすめします。
ニキビに効くレモンのレシピ3選
簡単に作れて、美肌効果が高いレシピを3つご紹介していきます。レモンと相性が良く、ニキビ改善作用の高い素材をたっぷりと利用し、ニキビ改善に効果的な栄養価を高めたレシピです。
ゴーヤで夏の美肌スムージー
夏野菜のゴーヤは、100gあたり76mgものビタミンCが含まれます。ゴーヤの苦みに、レモンの酸っぱさ・はちみつの甘さを加えて飲みやすくしたスムージーです。
材料(2人分)
- ゴーヤ(小1個・30g程度)
- アボカド(半分・30g程度)
- パイナップル(70g)
- 牛乳(100cc)
- ココナッツミルク(大さじ2)
- レモン果汁(小さじ1)
- ハチミツ(大さじ1)
手順
- ゴーヤの種とワタをとり、アボカドの果肉をスプーンですくいます
- ミキサーに、ゴーヤ、アボカド、パイナップルを入れて、牛乳、ココナッツミルク、レモン果汁、はちみつを続けて投入します
- 滑らかになるまでミキサーで混ぜたら完成です
ココナッツミルクの風味で夏らしいトロピカルなスムージーになっています。抗酸化作用に優れた食材が多いのも魅力。スムージーにして、食物繊維やビタミン類をしっかりと補えるレシピです。
ズッキーニxタコでレモンマリネ
さっぱりとしていてとても美味しいレシピです。レモンマリネ液は、ズッキーニxタコ以外の組み合わせでも使えるので、旬の食材を使ってアレンジをしてみてはいかがでしょうか。
材料
- ズッキーニ(小さめ1本)
- 茹でタコ(120g)
- レモン(1/2個)
- オリーブオイル(大さじ1と1/2)
- 塩小さじ(1/2個)
手順
- ズッキーニはピーラーで薄切りにする。タコも合わせて薄くそぎ切りにする。
- レモンを絞りボウルに汁を入れて、オリーブオイル、塩を加えて混ぜる。
- お湯(分量外)をたっぷりと沸かし、ザルに薄切りにしたズッキーニとタコを広げて湯を回しかける
- ズッキーニとタコの水気をしっかり取る
- ボウルにズッキーニとタコを入れて、よく味が絡まったら完成
夏野菜のズッキーニはビタミンCを豊富に含み、カリウムやミネラルも補える優秀なお野菜です。また、肌の再生を促すビタミンB2をはじめ、ビタミンはA・E、ミネラルたっぷりのタコで、おいしくさっぱりといただけます。
生かつおのサラダ
サラダ仕立てでたっぷりの栄養を摂れる、生かつおのサラダです。1皿でバランスのいい食事が楽しめるので、オールシーズンを通じておすすめ。
材料(3人分)
- 生かつお(1/4冊)
- ベビーリーフ(1袋)
- レモンスライス(4~5枚)
- 紫玉ねぎ(1/4個)
- オリーブオイル(大さじ3)
- 岩塩(適量)
- プチトマト(1パック)
- ゴールドキウイ(1個)
- しょうゆ(大さじ2 )
- すりおろし生姜(小さじ1)
手順
- ベビーリーフは洗い水を切る。レモンスライスは1/4に切る。紫玉ねぎは縦半分にし薄切りにする
- 1の野菜をボウルに入れてオリーブオイルと岩塩で和える
- 生かつおを切り(厚めがおいしいです)、しょうゆと生姜を合わせた漬けたれに浸しておきます
- ゴールドキウイの皮を剥きスライスする。プチトマトはヘタを取ります
- お皿に野菜、カツオ、キウイとプチトマトを盛り付けて完成です
甘いキウイはビタミンCをはじめとするビタミン・ミネラル成分を豊富に含んでいて、ニキビの改善に高い効果を発揮します。また、野菜の食物繊維の効果で、便秘からくるニキビにも効果が感じられそう。
また、良質なたんぱく質を豊富に含むカツオは、肌の生まれ変わりをサポートします。栄養価が高く、ニキビ改善におすすめしたいレシピです。
レモンは塗るより食べよう
抗酸化作用に優れているレモンは、肌に直接塗るよりも、食べる方がよさそうです。レモンのクエン酸、ビタミンC、ビタミンEなどの栄養素は、抗酸化・抗炎症作用に優れていて、ニキビの殺菌作用がありますが、肌への刺激が大きくデメリットとなりやすい事実があります。
レモンを食べるときは、他の食材と合わせて賢く美味しくビタミン類を補いましょう。毎日欠かさず取り入れていれば、ニキビ肌が良くなり、肌が健やかになるのを実感できるでしょう。