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赤ニキビが痛くないけど、どうして?

赤ニキビ、というのは炎症によりできるニキビですから気づいたら痛みを伴ってできていることがほとんどです。
ポツっと気づいたら鼻に出来ていたりして、自覚した後から痛みが出たり、痛みがあって自覚したりしますることもあります。
しかし、時々痛みもない赤ニキビなどが鼻や口周りなどに出来ているときもあります。
そんな赤ニキビは一体どうして痛みがないのでしょうか?
またそのような赤ニキビを治す方法はいったいどんなものなのでしょうか?
この記事で解説していきます。
痛くない赤ニキビは3種類
できる赤ニキビの中でも3種類が、痛みもなくできる赤ニキビです。
どんな状態が痛みがないのかをここで解説していきます。
炎症初期の赤ニキビ
炎症初期の赤ニキビは、できたてであるためほとんど痛みがない状態です。
この状態から徐々にアクネ菌が増殖して進行していくことで、ニキビ内部で炎症が酷くなっていくため痛みが出てくるのです。
出来立ての場合はまだ痛みもありませんので、鼻などに触れて初めて気づくなど、気づくのが遅れてしまうということも良くあるようです。
炎症の落ち着いた赤ニキビ
鼻や口周りなどにできた後、炎症が落ち着いた赤ニキビはひどく炎症が進んでいた時と比べるとアクネ菌の増殖やアクネ菌が生み出す遊離脂肪酸の生成も一段落していると思っていいでしょう。
赤ニキビ発生から大凡4日程度でこの状態になるようです。
しかし、痛みがないからと言って油断してはいけません。
これ以上進行することで黄ニキビになってしまいます。
治し方については下記の治し方の項目を参考になさってください。
治りかけの膿んだ黄ニキビ
赤ニキビが進行することで出来てしまうのが黄ニキビです。
赤ニキビの最終形態に近いため、赤ニキビと勘違いしてしまう人もいますが分類とはしては違います。
増殖したアクネ菌を始めとした雑菌と白血球がニキビ内で戦い、その死骸や皮脂などが白い膿状となって見えるのが特徴で、周囲がうっすらと赤みがかってもいます。
鼻や口周り、頬などで見かけたことがある人もいるのではないでしょうか?
この黄ニキビも白ニキビと違い、内部で白血球が戦っているので痛みが生じてしまいますが、治りかけの膿んだ黄ニキビはすでに白血球とアクネ菌などの菌との戦いがすでに終わりに近く、死骸や皮脂の割合が多くなっていますので痛みもほとんどありません。
同じように赤ニキビ以外では、白ニキビや黒ニキビなども痛みは伴わないニキビです。
赤ニキビ以外の6つの可能性
また、痛みがない状態で赤みがある場合は赤ニキビではなく別のものであるという可能性もあります。
その可能性のあるもの6つをここで解説していきます。
赤ニキビ跡
赤ニキビを治しても、その跡に赤みが残っていたりするため、痛みがない場合ですでに赤ニキビができた後というのなら、赤ニキビ跡の可能性があります。
肌の内部の傷を治すために集まっている血液が透けて見えたり、肌内部に炎症が残っているということで肌の赤みが見えますが、赤ニキビではありませんので痛みはありません。
治す際にはビタミンB群が含まれている化粧品を使うことがおすすめです。
毛包炎
顔やおでこ以外にもデリケートゾーンまで幅広いところに出現するのがこの毛包炎です。
ニキビと違い、こちらは黄色ブドウ球菌やコアグラーゼ陰性ブドウ球菌に感染してしまうことでおこり、痛みやかゆみもほとんどありません。
常に皮膚に存在している常在菌ではありますが、皮膚のバリア機能が低下してしまうことなどでダメージを受けやすくなると、細菌が弱った肌の部分に入り込み繁殖して毛包炎をおこします。
ムダ毛処理による肌の傷、肌が不衛生な状態になる、洗いすぎの乾燥、ステロイド剤の使いすぎでもなる可能性がありますので注意しましょう。
毛孔性角化症
二の腕や肩、ふとももの毛穴が詰まり、ざらざらとした感触やぶつぶつを感じるのがこの毛孔性角化症です。
毛穴の詰まりによる丘疹が主症状ですので、痛みはなく自覚症状を感じる人もほとんどいません。
しかし、時々かゆみを軽く感じる人もおり、腕を見ると丘疹が薄い赤色や赤褐色を帯びていることがほとんどですので、腕を見ることで気づく人もいるようです。
ビタミンC入りのローションや美容液などを使用してケアを行うことで、毛穴を引き締めて改善を行うことが良いでしょう。
ただし、潰したり幹部をゴシゴシと擦ったりなどはしないようにしましょう。
カミソリ負け
ムダ毛を処理していると肌がカミソリ負けを起こしてしまうことがあります。
このカミソリ負けはカミソリの状態、剃る時の環境、体調や肌環境にも関係しています。
カミソリが切れ味の良い状態で肌へのダメージを抑えること、カミソリをお風呂で剃るようにせず、切れ味や肌の皮脂などを守ること、体調や肌環境を考えながら剃ることが大切です。
カミソリ負けはかゆみや人によっては痛みも共に感じることもあります。
初期の状態であればオロナインなどで改善が可能ですが、あまりにひどい場合は皮膚科に受診するほうが良いでしょう。
接触性皮膚炎
何らかの外部刺激に接触した部分が、紅斑や丘疹または水疱といった湿疹を生じるのがこの接触性皮膚炎です。
かぶれ、ともよばれる疾患で、痛みはありませんが接触した部分とそうで無い部分がはっきりと境界が分かるのが特徴です。
植物や虫などの毒性や、身近の金属類など多くのものが引き起こす原因になるため、多くの人が罹ったことがあるのではないでしょうか?
接触性皮膚炎を治す場合は、まず引き起こしたものがなんであるのかを特定する必要がありますので、検査などによるアレルギー物質などの特定、そして原因となるものを避けるようにすることで防ぐようにするなどの対処法があります。
またケアを行う時には幹部をあまり掻き壊さないように注意することも大切です。
酒さ様皮膚炎
長い期間副腎皮質ステロイド剤を使用することによる、副作用によって生じるのが酒さ様皮膚炎です。
アトピー性皮膚炎と似た症状の一つで、顔にほてりや赤みが現れ赤ら顔になるのが特徴で、酒という文字が入っていますが決してアルコールが原因でなる病気ではありません。
長期間に渡り、副腎皮質ステロイド剤を使用した場所に皮疹、毛細血管の拡張、膿疱が現れ、赤みやほてり、熱感を伴うのが特徴です。
症状が進行するとニキビの様なブツブツができ、軽いかゆみなどがでますが痛みなどはありません。
治療は数か月に及ぶ長期のものになり、副腎皮質ステロイド剤の使用が中止されますので良く医師と相談して治療するようにしましょう。
赤ニキビができる原因
ではまず赤ニキビがどんなことが原因でできてしまうのかをここで解説していきます。
以下の様なことが原因でできますので、赤ニキビができる人はもしかしたら心当たりがあるのではないでしょうか?
肌の乾燥や過剰な皮脂
洗顔のし過ぎや季節などの関係で肌が乾燥していたり、肌の乾燥による過剰な皮脂の分泌が原因で起こります。
肌の乾燥が起こると、肌の防衛機能が損なわれるためそれを補うように皮脂が追加で分泌されます。
乾燥によって雑菌やウイルスなどが肌にダメージを与えやすくなると同時に、皮脂が大量に分泌されることで毛穴が詰まることで赤ニキビが発生しやすくなる状態になってしまうのです。
アクネ菌の増殖
ニキビの原因菌である、肌の常在菌の一つ、アクネ菌もまた赤ニキビの原因の一つです。
皮脂が大好物で空気を嫌うこの菌は、皮脂が大量に存在していて空気が触れない毛穴を好み、特に上記のような皮脂が大量に分泌された肌の毛穴で大量に増殖します。
こうしたアクネ菌の増殖と皮脂を食べることで作られる遊離脂肪酸という毒素が毛穴の中で排出されることで炎症が起こり、赤ニキビが発生してしまうのです。
炎症を起こしやすい体内環境
肌の環境だけでなく、体内環境もニキビ発生の原因になりえます。
ストレスによる睡眠不足や腸内環境の悪化などが特に密接に関係してきます。
肌のターンオーバーの低下や、消化・吸収能力が低下することで肌の栄養不足などにもなりやすく、こうした肌に対する影響はニキビに対しても大きくかかわります。
また、こうした体内環境では肌を酸化させて老化させることにも繋がる活性酸素を発生させやすくするため、肌の老化や体内の酸化によりバリア機能なども低下させてしまうので赤ニキビだけではなく白ニキビも生みやすくしてしまいます。
規則正しい生活を心がけることがとても大切なのです。
赤ニキビが痛いときの治し方
赤ニキビに痛みがない進行度の時があるとはいえ、やはり時折痛みを訴えることもあります。
そんな時、どのようにして赤ニキビを治すようにすればよいのでしょうか?
炎症初期と同様、薬で対処
痛みがある場合は、炎症初期に対処するのと同じで薬で対処することもできます。
炎症のひどさが痛みに繋がっていることもありますので、抗炎症作用のある薬などを使うことで痛みを和らげることができます。
あまりにも痛みがひどい場合などは市販薬ではなく医療機関を受診して、医師に医薬品を処方してもらうのも一つの方法でしょう。
ニキビ効果の化粧品を使う
赤ニキビに効果的なのは、ビタミン類の成分です。
抗炎症作用、ターンオーバーの促進などの効果が期待できるビタミン類を含んでいる化粧品を使うことで、スキンケアの時にもしっかりと有効成分を届けてあげましょう。
中でもこれらのような化粧品を使うと効果的でしょう。
ノブAC
マイルドピーリング効果で肌に優しく、けれどしっかりと毛穴の汚れを除去し、古い角質を洗い流してくれます。
またほとんどの製品にビタミンC、ビタミンE誘導体を始めとしたビタミン類が配合していますので、洗顔から保湿ケアまでしっかりと有効なビタミンを肌へ届けることが可能です。
・価格 1,500円(税抜)※7日間お試しセット
・販売元 常盤薬品
ルナメアAC
高い浸透力で毛穴の奥まで有効成分を届けることができる製品です。
独自技術であるアクネシューターで、毛穴の奥のニキビの原因菌に直接有効成分を届けると同時に、天然ビタミンEやグリセリンなどの潤い成分も一緒に届けることができるため、ニキビに直接のアプロ―チができるのです。
また、植物繊維のファイバースクラブが優しく毛穴の汚れを絡め取ってくれます。
フェイスラインやあごなどのニキビの他、繰り返しできる慢性的なニキビにお困りならばこの製品がおすすめかもしれません。
・価格 1,080円(税込)※1週間お手入れキット
・販売元 富士フイルム
食事で体の中からサポート
赤ニキビを治すためには、食事を気を付けるのも必要です。
ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEというビタミン類を多くとり、肌のターンオーバーの促進、活性酸素に対抗できる抗酸化作用のある成分による酸化防止、更に肌を健康に保つなど多くの効果が期待できるのがビタミン類です。
他にも食物繊維やビフィズス菌などを摂取して腸内環境を整え、消化・吸収能力を高めるなど、食事は体内からニキビを治すサポートにも必要です。
しかし、そんな食事を続けるのも大変です。
大量の野菜や気を付けなければならない食べ物も多くありますので、ストレスを溜めてしまうこともあります。
そんな時にはサプリメントを使って栄養素を補ってあげたりすると楽に栄養補給できます。
きらりのおめぐ実
自然由来の成分にこだわり、ビフィズス菌やオリゴ糖、食物繊維やクロレラといった栄養豊富な成分や、クチナシの実やレスベラトール、マキベリーなどの美容成分も一粒にぎゅっと詰め込まれています。
栄養と一緒に美容成分を一粒で十分に摂ることが可能ですので食事のサポートに最適です。
・価格 5,400円(税込)
・販売元 ファンファレ
緑の知恵
自然由来の成分をぎゅっと凝縮し、不足しがちなビタミンやミネラルを摂るならこの緑の知恵もおすすめです。
4種類以上のミネラル、ビタミン、シソの葉エキス、ポリフェノールたっぷりなキウイ種子エキス、米セラミドを配合した粒に新配合で植物性の乳酸菌も取れるようになりました。
そのため、栄養だけでなく腸内環境を整えることもできるでしょう。
・価格 5,400円(税抜)
・販売元 サン・クラルテ製薬
日常の行動に注意する
赤ニキビを悪化させない、治すというのなら日常的な行動にも注意するのが必要です。
まずニキビを触らないことが一番です。
気になってしまい触りたくなる気持ちは分かりますが、触ってしまう事で間違って潰してしまったり、手に付いた汚れや細菌などがニキビを増やしたり悪化させたりすることにも繋がります。
これは髪の毛も同じで、日常的に汚れに晒されやすい髪の毛がニキビに触れたりすることで肌への刺激や汚れを付けることになってしまいます。
またそうした髪の毛などに触れる機会の多い寝具やタオルなども細菌が繁殖しやすいので清潔に保つように心がけましょう。
睡眠時間をしっかりとることでのホルモンバランスや肌のターンオーバーを整えること、運動などによる発汗での老廃物の排出などを行うとより効果的です。
場所別対策でさらに効果的
赤ニキビはできる場所によって、場所別に対策を取ることができます。
治すのであれば、こうした場所別対策によってさらに効果的に治すことができます。
鼻
鼻というのはTゾーンの一つにあげられ、皮脂分泌が多い部位です。
そのため毛穴の詰まりが起きやすく、ニキビが出来やすい部位でもあります。
また人は鼻をかくという行為をしやすいため、鼻をかくことで手についている雑菌やウイルスがついて、アクネ菌の増殖以外にもこうした外部からの刺激によってもニキビが出来やすくなってしまいます。
鼻の皮脂をきちんと落とす、あまり触らないことを心がけましょう。
おでこ
おでこもTゾーンと呼ばれる皮脂の分泌が多い部位であると同時に、シャンプーや洗顔でどうしても洗い残しが多くなってしまう部位でもあります。
また前髪などが当たるなど、髪の毛も当たりやすい部位でもあるので、鼻と同じで特にニキビができやすい環境にあります。
洗顔やシャンプーを綺麗に洗い流すこと、皮脂をきちんと洗い落とすなどの対策を心がけてなるべく刺激の少ない、綺麗な肌を目指しましょう。
頬
頬にニキビができる原因は男性ホルモンが増加すること、肌の乾燥によるものがほとんどです。
男性ホルモンは睡眠不足や肉食傾向の偏食、ストレスなどにより増加します。
このホルモンバランスの崩れもニキビの原因の一つですので、バランスの良い食事と規則正しい生活を心がけましょう。
次に肌の乾燥による皮脂の増加で、毛穴の詰まりが発生しニキビができてしまいます。
肌を乾燥させないようにし、保湿ケアをきちんと行うようにしましょう。
赤ニキビの治し方Q&A
では赤ニキビを治すときに感じたり、思ったりする疑問をこちらで解決していきます。
ここで気になったことを解決しておきましょう。
即効で治したいんだけど?
即効で治したい、といっても赤ニキビを治すためには炎症を抑えて肌を健康にすることが大切です。
ですので、速攻で治そうとしてもどうしても時間はかかると思っておかなければなりません。
化粧品によるケア、食事による療法、洗顔などをきちんとしておかなければなりません。
これに加えて医療機関に受診して医師に抗炎症作用のある医薬品を処方してもらっても良いでしょう。
オロナインを塗ったら治る?
オロナインを塗っても治るのは初期段階の赤ニキビです。
それ以上進行した赤ニキビはオロナインを使っても治ることは期待できないでしょう。
進行しすぎた場合はオロナインではなく、抗炎症作用のある化粧品や薬を使ったほうがより効果的に治るかと思います。
かゆい時はどうすれば?
ニキビは痛みと共にかゆみを生じる場合があります。
しかし、かゆくても決してかいてはいけません。
かくことで肌にダメージが入り、最悪の場合はニキビがつぶれてしまいます。
かゆい時はかゆい部分を冷やしてかゆみを抑えるようにしましょう。
冷やすことでかゆみを抑え、かゆみの原因物質のヒスタミンの分泌を抑えられます。
赤ニキビは潰すと治らないので注意
赤ニキビを治すときによく言われる、潰すと治らない、潰さないようにという注意はどのような意味があって言われるのでしょうか?
ここで赤ニキビを潰すと治らない理由を解説していきます。
治らない理由
赤ニキビができている肌は、すでに大きなダメージを受けていると思っていいでしょう。
そんな赤ニキビを潰すという事は、更なる大ダメージを肌に与えてしまい、ターンオーバーが乱れたり、真皮まで傷ついてしまい取り返しのつかないことになります。
また、潰すことで更に菌が繁殖してしまい、菌が住みやすい環境になることで、赤ニキビが慢性化してしまい、繰り返しできてしまうようになってしまうことで治らなくなるのです。
無理に潰すと跡になる
無理に赤ニキビを潰した場合、上記でも少し触れていますが、肌の真皮にまで傷ができる可能性があります。
真皮が傷つくと、残念ながらほぼ一生治らないと思っていい跡が出来てしまいます。
コラーゲンなどを摂取したり、体内で作れるよう促進させることで薄くすることなどは可能ですが、残念ながら完治させることは難しいでしょう。
無理に潰すとこのような跡になってしまいますので、無理に潰そうとはしないようにしましょう。
痛くないニキビも放置せず適切な対処を
痛くないニキビは、痛みがないからこそ気づかなかったり大丈夫だろうと放置したりするでしょうが、そんなニキビを放置することで悪化してしまうことにも繋がってしまいます。
痛くないニキビもきちんと対処して、なるべく悪化を防いで、治るように肌を改善していくことが大切です。