ニキビ薬ベピオゲルの効果は?使い方と副作用に注意してニキビ改善を

ニキビ薬ベピオゲルの効果は?使い方と副作用に注意してニキビ改善を

多くの人が経験する肌悩みの代表格「ニキビ」、その治療にベピオゲルを選ぶことが話題になっています。医師の診断が必要な処方薬のため、効果がある分副作用にも注意が必要です。入手の仕方から使い方、他の医薬品との徹底比較でベピオゲルの真相に迫ります。

処方箋薬のベピオゲルってどんな薬?

ニキビ治療のニューフェイス、ベピオゲル。2015年に認可が下りた比較的新しい薬でどんな効果があるのか注目を集めています。SNSでも話題となり「今まで治らなかったニキビがよくなった」と体験談が寄せられています。

しかしこのベピオゲルは処方箋がないと手に入らない「医薬品」で、効果は認められるものの副作用のリスクがある薬

どんなニキビに効くのか、正しい使い方を守って使えているか、どんな副作用があるのかを理解しないと思うように治らない可能性があるのです。

ニキビ治療に使われている代表的な医薬品との比較もまじえながら、ベピオゲルの詳しい効果や副作用を明らかにしていきましょう。

はるこ先生
ニキビケアには沢山の薬があるけれど何がどんなニキビに効くかわからなかったりしますよね。今回はベピオゲルについて掘り下げていくわね♪安全に使えるようにしっかりチェックしましょうね!

ニキビへのベピオゲルの効果

ベピオゲルはニキビ治療薬で、欧米では1960年頃から使用されている薬品です。正確な薬品の名称は「ベピオゲル2.5%」と言い、「過酸化ベンゾイル」という物質が主成分となっています。

過酸化ベンゾイルの効果を簡単に説明すると以下の3つです。

  1. 抗菌・殺菌
  2. 角質をピーリングする
  3. 皮膚の新陳代謝をうながす

ただ殺菌するだけの薬品でなく、皮膚のピーリングや新陳代謝を促す効果があるとされるため白ニキビ・赤ニキビ・黒ニキビなど幅広いニキビに効き目があるのが特徴です。

炎症が強い赤ニキビには刺激となってしまうリスクがあるものの、幅広い効果があるためベピオゲルをニキビ治療に選ぶ人が増えています。

アクネ菌の殺菌効果

 アクネ菌は誰の皮膚にも存在しているいわゆる「常在菌」で、肌表面にあること自体問題はありません。しかし毛穴が詰まると増殖してしまい炎症の原因となってしまいます。

増えすぎてしまうと悪さをしてしまうので、ニキビを抑えるには増殖したアクネ菌を殺菌する必要があるのです。

主成分である「過酸化ベンゾイル」は患部に塗るとアクネ菌を殺菌する作用が働き、増殖してしまった環境を整えます。

次第にアクネ菌が死滅していき炎症が治まり、ニキビが減っていく仕組みとなっているようです。

角質を剥がすピーリング効果

アクネ菌を殺菌するだけでなく、同時に角質を取りさる働きをするのがベピオゲルの特徴。不要な角質が残ってしまうと皮脂のつまり、つまりニキビの原因となってしまいます。

ベピオゲルは角質をとることによりピーリング効果でニキビを予防してくれる働きがあるとされています。さらに毛穴に主成分が入りやすくなり、殺菌作用がきちんと発揮されるようにもなります。

新陳代謝促進効果

古い角質のターンオーバーを促進する役割がある過酸化ベンゾイルを含んだ医薬品を適切に使用すると、新しいニキビができにくくなります。

ニキビは角質の生まれかわりが乱れることが原因のひとつなので、新陳代謝促進効果があるということはニキビ予防に役立つのです。代謝を高めると皮脂や角質の排出がスムーズになり、肌荒れが起きにくい環境を整えることができます。

殺菌・ピーリング・新陳代謝促進が主な効果で、肌荒れに本気で悩んでいるなら使ってみたいと思うはずです。しかしこのベピオゲルは医薬品ですから、市販の薬と違って診察を受けて処方箋がないと買うことができません。

入手に手間がかかるので、どのくらいの期間で効果が出るのか・本当に治るかどうか気になります。ここでベピオゲルについてのよくある疑問をチェックしてみましょう。

どれくらいの期間で効果が出る?

個人差がありますので断言はできませんが、統計的に見ると3ヶ月の使用でニキビが減ったと感じることができるようです。
統計上の数字ですので、効果があまり感じられない場合もあります。
重症のニキビの人などは効果を実感しにくい傾向にあるようですが、まずは1ヵ継続月使用してみて、その上でまったく効果がないのであれば医師に相談するといいでしょう。

 ニキビの状態や肌質には個人差がありますので、どうしても具体的な期間をお伝えできないのが現状です。ただ最初の1か月で少し効果を感じたならそのまま使い、3ヵ月程度継続すると実感がでてくるようです。

ニキビが増えたり治らない人の原因は?

いくら効果のある薬を使っていても、ニキビを作り出してしまう生活習慣を改善しないと治りにくくなってしまう可能性があります。
たとえば、偏った食生活・睡眠不足・間違ったスキンケアなどです。それに加えてベピオゲルが肌に合わないと腫れたりヒリヒリして、肌荒れを起こしてしまいます。
ニキビと薬剤による肌荒れは厳密に言うと別物ですが、医師でないと見極めがつきません。薬剤による肌荒れを起こし「ニキビが増えた」と勘違いしてしまう方がいるのも事実なので、ニキビが増える・治らないと感じたら素直に医師に伝えるのがベストです。

 ベピオゲルを使用したらニキビが増えた!という投稿をSNSで見たことがある人もいるかもしれません。実はそれはニキビではなく、薬剤成分による反応である可能性も否めないようです。

薬剤に反応して肌が炎症しポツポツができてしまい「ニキビが増えてしまった」と勘違いするケースも存在します。自己判断するとニキビ治療完了への道が遠のいてしまいますので、増える・治らない場合は医師に経過を伝えて相談するのが大切です。

アッキー
ニキビが増えたと思ったらそのポツポツはニキビじゃなかった、というケースがあるんですね。
はるこ先生
難しい問題だけど、実際にある話なよのね。
専門家じゃないかぎり、薬剤による肌の炎症なのかニキビが原因で炎症しているのか見極めるのは難しいわ。
薬を使ってポツポツが増えたようなら自己判断で解決しないで、皮膚科の先生にちゃんと相談することが必要よ。

ベピオゲルの副作用

 効果を知れば知るほど、使わない手はないと思わせる魅力のあるベピオゲル。ただし医薬品ですので当然ですが副作用のリスクがあります。正しく副作用を理解することは、ニキビ治療に必須ですので覚えておきましょう。

皮膚の乾燥

 含まれる過酸化ベンゾイルの働きで角質をはがす、というのを先ほどお伝えしました。これはニキビ予防には効果的なのですが、バリア機能が失われ乾燥しやすい肌になってしまうという一面もあります。

ただしこの乾燥は正しく対処すれば抑えることができますので、皮がひどくむけない程度の乾燥なら保湿すれば問題はないでしょう。乾燥を感じても、医師の指導を守りながら使うとたいてい1~2ヶ月で落ち着いてくるとされています。

刺激感

薬剤の性質上刺激を感じてしまう場合が多く、 日本国内での臨床試験では14%の割合で何らかの刺激を感じたという報告があります。「ヒリヒリする・赤みがでる」というのが主で、こちらも医師の指導を守り継続使用すれば1~2ヶ月で落ち着いてくる副作用です。

しかしあまりにも苦痛で我慢ができないなら他の治療法を試すことを視野にいれてもいいかもしれません。副作用が気になって無意識のうちに肌を触ってしまい、刺激となり肌状態を悪くしてしまうことがあります。

その場合はケミカルピーリング・レーザー・フォトフェイシャルなどを検討してもいいかもしれません。

接触性皮膚炎

ベピオゲルの副作用に接触性皮膚炎の発症があります。あまり聞きなれない症状ですが、これが出た場合は使用を中止する必要があります。
接触性皮膚炎とは外的刺激が肌に与えられることによって湿疹を生じる疾患です。ここで言う刺激というのは、摩擦やアレルゲン物質によるものを指します。

ベピオゲルは接触性皮膚炎となる可能性がある物質が含まれている薬です。ベピオゲル自体を体がアレルゲン物質と認識してしまい、接触性皮膚炎になってしまうケースがまれにあります。
特徴は薬を塗っていない患部以外の部分が赤く腫れたり、水疱(すいほう)になってしまうことです。「あれ、おかしい」と感じたらすぐに使用をやめ医師の診察を受けるようにしましょう。

皮膚科でもらえる他の薬との違い

 ニキビ治療のために皮膚科に行くと、症状にあわせて医師はたくさんの種類の処方薬から選んで処方箋を出します。ニキビの状態によってはベピオゲル以外を使ったほうが効果を得られる場合があるのです。

ベピオゲルが欲しくて皮膚科に行ったのに、違う薬を渡されてがっかりした。ということにならないように他の薬の知識も簡単に学んでみましょう。

ダラシンTゲル

 「クリンダマイシン」が主成分の抗生物質で、アクネ菌や黄色ブドウ球菌を殺菌する効果があります。特徴的なのは「耐性」と「副作用」です。ダラシンTゲルは人によって効く・効かないがあるとされているようです。

なぜかというと、世の中に存在するアクネ菌はクリンダマイシンが効かない耐性を持っている種類があるからです。もし自分のニキビの原因菌がこの「クリンダマイシン耐性持ち」だと効果が出ません。

ただし、日本人だと8~9割の人に効果があるとされているので効かないのは少数派とされています。そして、他の薬と比べて副作用が少ないというメリットがあります。

「ヒリヒリする」「肌のツッパリ感」を感じ赤みやかぶれにつながる可能性はありますが、ベピオゲルと比較すると副作用が出にくい傾向があるようです。

耐性菌のありなし殺菌効果ピーリング効果新陳代謝促進効果副作用
ベピオゲル報告なしアクネ菌・黄色ブドウ球菌など感じる人が多い
ダラシンTゲルありアクネ菌・黄色ブドウ球菌など××比較的出にくい

ディフェリンゲル

 「アダパレン」という成分を含んでいる治療薬です。ディフェリンは毛穴にできてしまったつまりを取り除いてくれるピーリング効果が特徴で、ニキビのできる素を取り去るのが主な目的となっています。

ニキビは皮脂がつまりその中でアクネ菌などが繁殖して炎症しますが、薬剤などでつまりを取れば炎症しないとされているのです。ディフェリンゲルはこのつまりを取り、炎症段階に進んでしまうのをストップしてくれる効果があるとされています。

比較的初期段階のニキビで、炎症を起こしていないニキビを改善するとともに新しくできてしまうことを防ぐ薬です。

ありがたい効果がある一方、「赤くなってしまう」「ヒリヒリする」副作用が出やすく、自己判断で治療をやめてしまうケースが多いのが特徴。副作用が出ても自己判断せず根気よく医師に診てもらう必要がある薬です。

耐性菌のありなし殺菌効果ピーリング効果新陳代謝促進効果副作用
ベピオゲル報告なしアクネ菌・黄色ブドウ球菌など感じる人が多い
ディフェリンゲルなし(菌に作用する効果自体なし)なし×感じる人が特に多く、治療を断念ケースがある

アクアチムクリーム

 主成分が「ナジフロキサン」であり、抗菌薬であることが特徴です。アクネ菌を殺菌して炎症をしずめることが目的で使用されます。最近が繁殖している状態の肌に効果がありますが、逆に言えば炎症を起こしていない初期の白ニキビ・黒ニキビには効果が認められません

長期間使用すると体に耐性菌が発生してしまい、薬剤の効果が薄れてしまう可能性があります。これは抗菌薬であることのデメリットです。

副作用としてかゆみや乾燥、刺激感を感じることがあります。異常があれば医師に相談することが必要です。副作用で心配なのは「光線過敏症」がまれに起きることで、これは日光に当たると皮膚が赤くなる・腫れる・かゆくなるというものです。

耐性菌ができてしまう性質上あまり長期間の治療には向きませんので、医師に指示された期間使って効果が出ないなら他の治療薬を使う必要があります。

耐性菌のありなし
殺菌効果ピーリング効果新陳代謝促進効果副作用
ベピオゲル報告なしアクネ菌・黄色ブドウ球菌など感じる人が多い
アクアチムクリームありアクネ菌・黄色ブドウ球菌など××発生率は低い

ゲンタシン

抗生物質であることが特徴のニキビ治療薬で、主成分は「ゲンタマイシン硫酸塩」です。抗生物質という性質上、ニキビの治療だけでなく他の皮膚疾患に用いられることもあります。

細菌の増殖を抑える抗菌効果を発揮し、アクネ菌を殺菌してくれるタイプの薬です。そのため細菌感染を起こしてしまった赤ニキビ・黄ニキビの治療に適しています。アクアチムクリームと同じく、殺菌がメインのため炎症していないニキビには効果が見られません。

抗生物質は副作用が怖い、というイメージを持つ人が多いですがそれは内服薬の場合の話。皮膚に塗って使うタイプは比較的副作用が少ないと言われてます。ただし起こる可能性はゼロではありません。

かゆみ・赤み・腫れが起きてしまったら医師に相談しましょう。

耐性菌のありなし殺菌効果ピーリング効果新陳代謝促進効果副作用
ベピオゲル報告なしアクネ菌・黄色ブドウ球菌など感じる人が多い
ゲンタシンあり幅広い菌に効果あり×

×発生率は低い

ベピオゲルの使い方

1日1回適量を塗る

 製造元のマルホ株式会社によると、1回の使用量は0.5g目安とされています。これは人差し指の指先から第一関節くらいの量です。

ただしこれは顔全体に治療が必要な場合の目安量。個人によって治療の範囲は違いますので、厳密に言うとこの量がすべての人に適切とは言えません。

0.5g必要ない肌状態の人がこの量を塗ってしまうと適切な治療ができないことも。もともとベピオゲルは処方薬であるため医師による診断や指導が必要な薬です。

個人の肌トラブル状態によって医師が使用量を見極めレクチャーすることを前提に作られていますので、実際使用するとなると適量に個人差が発生してしまうのが本当のところです。

必要以上に塗りすぎてしまうと乾燥が激しく皮膚がめくれてしまう副作用につながる可能性がありますので、注意しましょう。

ちなみに他の薬と併用が可能ですが、すでに今他の医薬品を使用している場合は必ず医師に伝えてください。すぐに見せられるようにお薬手帳をつくっておくと便利です。

化粧水など保湿剤の後に付ける

ニキビ薬の中では乾燥を引き起こしやすいベピオゲルは、保湿剤を適切に使う必要があります。角質をはがすピーリング効果でニキビができにくくなるものの、バリア機能が低下する一面もあり水分が蒸発しやすい環境になってしまうのです。

夜お風呂からあがったらまずは化粧水で念入りに保湿をしましょう。それからベピオゲルを塗ると乾燥対策も一緒にできます。ただし、保湿対策を行ったとしても乾燥を感じる場合があるので医師に相談しながら治療を進めて行ってください。

注意点

 効果が高いベピオゲルは、ニキビに対してしっかり成果をあげるために正しく使ってこそ本来の力を発揮します。間違った使い方はニキビが治らないだけでなく、副作用を引き起こすきっかけにもなってしまうので注意してください。

主な注意点は以下の通りです。

  • 紫外線があたるとシミになってしまうので、夜に使用する。
  • ニキビがない部分には塗らない。患部だけにスポット使用する。
  • 必要量、必要回数以上に使用しない。
  • 漂白作用があるため髪や服に付着しないように気をつける。
  • 25℃以下の冷暗所で保管する。変質してしまったものは絶対に使用しない。

以上のことに気をつけて使用・保管するようにしてください。

また、ベピオゲルは医薬品にあたりますので必ず医師の診断・処方のもと入手するようにしてください。

ベピオゲルは通販で買える?

処方箋が必要な医薬品ですので、通販で買うことはできません。医師の診断があった上で買えるルールが法律で決まっているためです。フリーマーケットサイトで販売されていたとしても購入してはいけません。

処方薬は症状を抱えている人が医師の診察を受けて初めて使用できます。他人から貰う・フリーマーケットサイトで購入するのは厳禁です。

ベピオゲルを上手に活用しよう

 今までのニキビ薬ではできなかった治療を可能にしたベピオゲル。新しい薬はニキビに悩む人にとっての救世主です。すぐにでも試したい、と思いますが新しい分情報が得づらく活用の方法がわかりづらいのも現実です。

他の治療薬との違いを通してベピオゲルの特徴を知ると、どんなタイプのニキビに適しているのかわかりやすくなります。もし実際に使用するのであれば、使用方法や副作用について理解しておくと正しいニキビ治療へと一歩近づくことができるでしょう。