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カサカサ乾燥肌の対策をしたい!

カサカサして気になる乾燥肌。欠点は意外と他人から見られているものですし、なんとかしたい!と悩む人は多いのではないでしょうか。

絶対に至近距離で見つめられるのは嫌〜!って感じ。

乾燥肌用の化粧水や乳液を色々試したけどちっとも改善しない…なんて悩みもよく聞きます。

乾燥肌対策は、原因や体のどこの部位かによっても変わるの。
乾燥肌は人一倍デリケート。肌トラブルの元にもなるからすぐに対処しましょうね。
放っておくと怖い乾燥肌。この記事では乾燥肌の原因やメカニズムと共に、対策法を12種類解説します。
体の部位別の乾燥対策も網羅しているので、乾燥でカサついた肌が気になる人は必見ですよ!
乾燥肌の原因とそのメカニズム

多くの人が悩みを抱える乾燥肌。ではなぜ乾燥肌になってしまうのか、原因とメカニズムをみていきましょう。
角質が保湿力を失ってカサカサになる
肌表面にあるたった0.2mmの角質層。このわずかな層がウイルスや細菌などの侵入や、外部刺激、乾燥から肌をガードしています。
ところが、間違ったスキンケアや、紫外線、加齢や気候、生活習慣の乱れなどが原因で角質層が保湿力を失い、水分量が少なくなってしまいます。角質層内の水分量が少なくなると、皮膚の表面のうるおいや柔軟性が失われ、カサカサした状態に。
乾燥肌の人の悩みにはファンデーションを塗った際などに白く粉をふいたようにみえる、といったものがあります。これは鱗屑(りんせつ)といって、水分量の少ない角質同士のつながりが弱くなり、中途半端に剥がれて肌表面に浮き上がって付着したものなのです。
バリア機能が低下してかゆみが起きる
角質の水分量がすくなくなると角質層のバリア機能が低下します。バリア機能が低下している状態では、角質層に隙間ができ、水分が蒸発してしまうことから、肌は乾燥しやすく外部の刺激をうまくガードできません。
肌が無防備な状態では少しの刺激に対しても過剰に反応し、かゆみの原因となってしまいます。
肌を掻くことで炎症や色素沈着になる
肌が乾燥した状態では髪の毛が肌に触れるなどの少しの刺激にも過敏に反応し、かゆみを感じてしまいます。かゆみを感じると作業に集中できなくなったり、どうしても肌を掻きたくなってしまいますよね。
しかし肌をなんども掻きむしってしまうと、たとえ目に見えなくても肌にとっては傷として残ってしまいます。その傷から外部のウイルスや細菌の侵入を許してしまったり、炎症や色素沈着の原因にもなるのです。

顔のための乾燥肌対策

乾燥が特に気になる部位はいちばん人から見られている顔。粉が吹いていたり、カサカサに荒れていたら気になりますよね。そんな顔の乾燥肌対策を解説します。
化粧水がヒリヒリしみるなら乳液から
乾燥肌で悩む人の中には化粧水をつけると肌がヒリヒリしみる…というケースも。化粧水がしみる原因としては、角質が乱れている状態で、化粧水に含まれているアルコール成分が刺激になっていたり、乾燥でダメージを受けた肌に化粧水が浸透する際の刺激などが考えられます。
解決策は、洗顔後に乳液を先になじませてから化粧水をつけること。乳液の油膜が角質のバリア機能の代わりとなり、刺激がやわらぐことからヒリヒリ感を和らげることができます。
もしこの方法を行なっても、しみてしまうなら化粧水は使わずに乳液のみのケアでもOK。この際につかう乳液は刺激の少ないアルコールフリーのものが良いでしょう。
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乾燥がひどい時はクリームもつける
乾燥がひどくなると肌に粉がふく、ファンデがのらない、肌のつっぱり感がつづく等、不愉快な症状が現れがち。そのような症状の時はクリームもつけることをおすすめします。
順番としては化粧水→乳液→クリーム。クリームの種類にもよりますが、つける量は大きめパール一つ分ほど。手のひらでしっかり伸ばしてから満遍なく塗布するようにしてください。特に乾燥のしやすい顔と首の境目も忘れずに塗りましょう。
乾燥肌の人のクリームは単に油分で保護するものではなく、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分がしっかりと配合されたものを選ぶ方がベターです。
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男性も髭剃り後にスキンケアで保湿を
乾燥肌になるのは女性だけではありません。女性と比べて比較的油分の多い男性ですが、毎日の髭剃りが肌の負担になり部分的に乾燥しやすい状態になっている人も少なくないのです。
そのため毎朝の髭剃りのあとは化粧水と乳液で失った水分をしっかり保湿しましょう。最近ではさっぱり使える男性用のスキンケアグッズも多く発売されています。
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体のための乾燥肌対策

顔に比べてスキンケアがおざなりになりがちな体ですが、気づいたらずいぶん乾燥肌が進行していた、なんてことも多くあります。お悩みの部位別の乾燥肌対策を解説していきます。
手や足の保湿は入浴後にするのがカギ
膝からくるぶしにかけて粉をふくのが気になる、手がカサカサ…と手足の乾燥に悩んでいる人は入浴後の保湿を見直しましょう。
入浴中や体を洗う際に落ちるのは汚れだけではありません。皮脂膜や角質内の脂質なども流れますし、タオルやスポンジの摩擦で角質も落ちます。そのため入浴前に比べて入浴後は肌の乾燥がより進行しているのです。
そのため手や足のクリームを使ったうるおい対策は入浴後には欠かせません。保湿ケアは肌の水分量が保たれているうちに行うのが効果的といわれています。そのためお風呂上がりから10分以内に保湿するのが理想です。
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首だけ乾燥するのは日焼けや体質かも
顔や手足は乾燥が気にならないのになぜか首だけ乾燥する、という人は日焼けや体質が原因かもしれません。
顔はバッチリ日焼け止めやメイクアップで紫外線対策をしているのに、首の紫外線対策はおざなりになりがち。顔と同じくらい露出している部分なので、日焼け止めやスカーフなどで外部刺激からカバーしたり、顔のスキンケアのついでに首もケアするなどの対策は必要です。
また、アトピー性皮膚炎の症状が現れやすいのも首。気になる方は専門の医師に相談したほうが良いでしょう。
頭皮のかゆみにはヘアケアの見直しを
頭皮のかゆみや乾燥は間違ったヘアケアが原因かもしれません。以下のチェックリストに当てはまったらヘアケアの見直しを。
かゆみを引き起こす可能性のあるNGヘアケア
- 洗浄成分の強すぎるシャンプーを使っている
- シャンプーやリンスのすすぎ流しがある
- シャンプーの際爪を立てたりこすりすぎている
- 地肌にヘアワックスなどの整髪料が付着している
- 1日にシャンプーを2回以上行なっている

洗浄力が強すぎるシャンプーを使ったり、1日になんども洗髪すると、肌に必要な皮脂まで取り除いてしまうので、より乾燥肌を助長させてしまうことも。
アミノ酸系のシャンプーなど比較的優しい洗浄力のシャンプーで、しっかり濯ぎ残しのないように洗うことが乾燥肌の人には重要です。
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内側からの乾燥肌対策

乾燥肌対策は内側からのケアも大事!インナーケアで乾燥に負けない肌を目指しましょう!
食べ物や飲み物でできること
肌は体と同じで、あなたが普段口にする食べ物や飲み物で構成されています。そのため肌トラブルの対策にはただ塗るだけではなく内側からのケアも重要です!乾燥肌に立ち向かうにはどのような飲み物や食べ物が適切なのかみていきましょう。
乾燥肌に負けない栄養素と食べ物
たんぱく質
コラーゲンの元になると同時に角質内の水分、栄養維持の原料になるアミノ酸が豊富。
魚、肉、卵、大豆、乳製品などに多く含まれています。
オメガ3系脂肪酸
肌の保湿成分の要、セラミドの原料になるオメガ3系脂肪酸。
アボカドやアーモンド、アマニ油、サンマやイワシなどの青魚に豊富な栄養素です。
ビタミンA
肌のターンオーバーを活発にするといわれるのがビタミンA。
うなぎやレバー、卵、にんじん、ほうれんそうにたっぷり含まれています。
ビタミンE
ビタミンEは乾燥肌に必要な肌のバリア機能を高めるといわれています。
アーモンドやごま、アボカド、すじこなどに多く含まれている栄養素です。
インナーケアできる飲み物
生姜湯
生姜にふくまれるジンゲロール、ショウガオールという物質は体を温めるので、血行促進効果が期待できます。
栄養素をより肌に届きやすくするために、栄養素を運ぶ血液の流れをよくすることは乾燥肌対策には重要です。
ワイン
抗酸化作用のあるポリフェノールが多く含まれています。肌の老化は乾燥の原因にも。老化の原因になる活性酵素を撃退するといわれる抗酸化力の高い飲み物は美肌意識の高い女性の味方です。
サプリメントでできること
食べ物や飲み物で内側からUVケアをしたいけれど、忙しくて外食が多くなってしまったり、食材を揃えたり満遍なく栄養を取るのは大変な場合もありますよね。そんなあなたには水だけで気軽に栄養を摂取できるサプリメントがおすすめ。
サプリメントは「栄養補助食品」であり、あくまで食品の延長線上にあるので、副作用の心配はほぼいらないと言われています。
インナーケアのために積極的に摂っておきたい成分は以下の通り。手に入りやすいものが多いですよ。
- 角質層の水分を保持し、外的刺激からガードするといわれる「セラミド」
- 肌の水分を保ち乾燥を緩和する機能が報告されている「ヒアルロン酸」
- 肌のハリと弾力に欠かせないといわれる肌の真皮に備わっている成分「コラーゲン」
- 肌や天然保湿因子の材料になるといわれる「プラセンタ」
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漢方薬でできること
肌のトラブルは表面的なものではなく、臓器や体全体からのサインであると考える漢方の世界。頑固な乾燥肌には古来から伝わる天然成分で配合された漢方薬でのケアもおすすめ。
漢方は「乾燥肌」と一括りにするのではなく、症状や本人の体質などを考慮した上で処方されるものです。タイプ別のおすすめの漢方薬の例は以下の通り。
カサカサする | かゆみがある | 赤みがある |
肌表面が粉を吹く、肌が突っ張る、貧血気味、フケが出る | 眠れないほどの強いかゆみ、肌をかきむしってしまう | 肌がひび割れる、暴飲暴食をしがち、便秘気味 |
六味丸、婦宝当帰膠、四物湯など | 当帰飲子、婦宝当帰膠など | 六味丸、温清飲など |

生活の中での乾燥肌対策

日常生活でできる乾燥肌対策を解説します。陥りやすいNG行動もあるので要チェックですよ!
お風呂でのポイント
乾燥肌の人は入浴の際に気をつけたいポイントがいくつかあります。普段何気なく行う入浴なだけに、乾燥肌にとってのNG行為はしていないかこの機械にきちんと確認しておきましょう。
乾燥肌向け!お風呂でのポイント
- 肌の保湿成分が流れ出ないよう湯舟につかっている時間を合計15分くらいまでとする
- 湯温は38~40度にし、沸かしたてのさら湯には浸からない
- さら湯につかる場合はビタミンC(アスコルビン酸)含有の入浴剤で塩素をやわらげる
- 肌の薄い部分は手で洗い、汚れや臭いが気になる部分のみ洗浄剤で洗う
- ボディタオルなどでのゴシゴシ洗いはNG

僕、一番風呂って気持ち良くて好きなんだけどなぁ・・・

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睡眠でのポイント
「夜の10時から深夜2時にかけて肌の新陳代謝や細胞のダメージ修復をしてくれる成長ホルモンが多く分泌されるゴールデンタイム」という言葉を耳にした人は多いかもしれません。
しかし実際のところ、成長ホルモンは何時から何時まで、といった決まった時間に分泌されるのではなく、睡眠の状態や眠りの深さで決まることが近年明らかになってきました。
良質な睡眠は睡眠コアタイムが鍵。
睡眠コアタイムとは成長ホルモンが最も活発に分泌される「入眠後最初の3時間」のこと。
睡眠ホルモンである「メラトニン」の分泌量が減り始めて深い眠りにつきにくくなる深夜3時~5時頃までに「入眠後最初の3時間」の睡眠コアタイムを合わせたいので、遅くとも深夜0時には眠るようにしましょう。
応急処置でのポイント
乾燥肌で気になるのはかゆみ。しかしかゆいからといってたまたま家にあるかゆみ止めを塗るのはNG!
乾燥肌は肌のバリア機能が失われている状態。肌が過敏な状態なのに適切では無いかゆみ止めを塗るとより悪化してしまう場合もあるのです。
軽い症状なのに副作用の強いものをいきなり使うのは、肌にとって負担がかかってしまいます。
また、ネットの情報にある手作りパックのような裏技的な対処法も、安全性は保証されておらず、敏感な肌をさらに痛めつけてしまう可能性が。
素人の判断ではわかりにくい場合が多いので専門の医師や、ドラッグストアの薬剤師に相談し、指示を仰ぐのが適切です。
乾燥肌対策が必要なのは冬だけ?

冬は乾燥が気になる季節ですが、現代社会においては冬以外にも乾燥しやすい環境が多くあります。1年を通して油断は禁物です。
春からは紫外線による乾燥に注意
冬は乾燥する季節として有名ですよね。冬の間はしっかり乾燥ケアをしていたのに春になったら乾燥対策をやめてしまう人も多いのではないでしょうか?
しかし春はまだまだ空気が乾燥しています。加えて春の紫外線量は多く、冬に比べると露出の機会が増えるので紫外線ダメージも受けやすいのです。
紫外線ダメージを受けると肌のバリア機能を弱めてしまい、角質層に隙間ができ、水分が蒸発して肌が乾燥しやすい状態に。そのため春からは紫外線対策と並行して保湿などの乾燥肌対策をしっかり行うべきなのです。
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夏は冷房や汗による乾燥にも注意
暑い夏は汗を掻く季節なだけに乾燥と無縁なイメージがあります。しかし汗をかくことによって乾燥に気づきにくいものの、汗を拭き取るたびにバリア機能である角質を摩擦してしまったり、冷房による乾燥など、思わぬ落とし穴も。
暑いのでスキンケアがさっぱり使える化粧水だけになりがちな夏ですが、肌のためには乳液もつけたほうがベター。どうしても化粧水だけを使いたいなら高保湿なものを選びましょう。朝は化粧水だけでも、夜だけはジェルや乳液もつけたほうが肌のためには良いと言えます。
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秋の肌の角質肥厚や角質硬化に注意
秋には春から夏の紫外線ダメージや冷房による乾燥で角質が硬くなりがちな季節。また、夏バテでターンオーバーが乱れがちで角質肥厚になりやすいといわれています。表面の古い角質ほど水分が少なく、カサカサ感があり、手触りや見た目も気になる人が多いのではないでしょうか。
乾燥で硬くなった角質のケアはパックでのスキンケアが正解。乾燥してカサカサの肌にたっぷりのうるおいを補充し、ぷるぷるのお肌を目指しましょう

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乾燥肌は気づいたタイミングで対策を

美容の大敵である乾燥は、様々な要因で起こります。化粧水や乳液など色々試してみたけれど乾燥肌が一向に改善しない・・・という人は普段の生活習慣や食べ物などを見直してみてはいかがでしょうか。
あなたが知らないうちにどんどん進行していく乾燥肌。色々な肌トラブルの要因となる乾燥肌は気づいたタイミングで早めに対策をねる必要があります。
さあ、あなたも適切なケアで乾燥知らずのプルプル肌をめざしましょう!