ほうれい線が目立つ原因とその対策

ちょっと待ってください。本当にそう思いますか?
確かにほうれい線は30代後半~40代から出る人が多いように感じます。人間は年齢を重ねるごとに肌トラブルになりやすいのですから、あながち大間違いではないのかもしれないですね。
しかし年齢だけが原因ではありません。でもどうやって対策するのだろう……?そう思っている女性に今回ぜひ知ってもらいたい対策法を見つけたのです。


今回はほうれい線が目立つ具体的な原因に迫り、そのメカニズムを分かりやすく解説していきます。それが分かればどのような予防対策をすれば良いのかが見えてくるはず!
編集部が厳選した5つの対策法を是非実践してみて下さい。
ほうれい線とは消えないもの?

そもそもほうれい線ってどんなもの?ほうれい線は一度出たら消えないものなの?みんな知っているようで知らないほうれい線についてサラッと解説していきましょう。
顔のパーツなので消えはしない
そもそもほうれい線は、鼻の両脇から両方の口角あたりまで伸びている頬と口の境界線のことで、基本的に顔のパーツとして若いうちから誰にでもあるものです。
これが歳を重ねるなどの原因で目立ってしまうことがあるのですね。
だから「ほうれい線が消える」ことはあり得ないことで、本来消えないものなのです。
目立たなくする対策はある
顔のパーツである以上、ほうれい線を消すことや無くすことは不可能です。しかし「ほうれい線を目立たなくする」ということは可能なのですね。ほうれい線が目立つ原因をしっかりおさえれば、対策法はあるといえるのです。
ほうれい線が気になりだした女性は、目立たなくする対策法を実践することをおすすめします。
ほうれい線を目立たせる9つの原因

では早速、ほうれい線を目立たせてしまう9つの原因とそのメカニズムについて解説していきましょう。心当たりのあるものがいくつかあるはず!このあとご紹介する対策法に繋がるのでどれが当てはまるのか考えながら読み進めてくださいね。
【1】皮膚の乾燥
まずは肌トラブルの大きな原因とも言える「乾燥」。
乾燥で刺激を受けやすくなる↓
皮膚を守ろうと角質が厚くなる↓
保水力が弱まり、肌が硬くなる↓
どんどん乾燥し、弾力も無くなりたるむ↓
シワやほうれい線となって表れてしまう。
ここで、乾燥による小ジワとほうれい線が同化してきたとします。乾燥したままファンデーションでシワやほうれい線を隠そうとしても、笑った時などにほうれい線の部分だけがファンデーションが取れてしまうことがあり得ます。
「ファンデーション割れ」と呼ばれるものですが、せっかく隠したはずのほうれい線が余計に目立ってしまうなんて最悪ですよね。スキンケアで保湿してから、またはリキッドタイプのファンデーションを使うなどの工夫が必要です。
【2】弾力性の低下
弾力性にはコラーゲンやエラスチンなどが欠かせません。紫外線や加齢が原因でこれらを減少させてしまう場合があります。
紫外線を浴びる↓
UV-Aだと真皮のような肌の奥まで刺激を与えてしまう↓
コラーゲンやエラスチンが減少する↓
弾力性が低下する。
歳を重ねる↓
真皮層の70%を占めるコラーゲンが減少する↓
コラーゲンを生成する線維芽細胞も劣化しだす↓
コラーゲン減少・コラーゲン生成能力低下・コラーゲン自体の劣化↓
弾力性が低下する。
弾力性が低下するから、当然シワやほうれい線にも繋がってしまうのです。
【3】頬のたるみ
人間が立っていられるのも重力のおかげ。全身もそうですが、当然顔も重力に引っ張られているのは言うまでもありません。
顔の筋肉が衰えていなければ重力に逆らえますが、衰えてくるとどうにもならず、ほうれい線になってしまうのです。
顔の筋肉などの機能が低下する↓
姿勢が悪いとさらに下がりやすくなる↓
頬がたるんでほうれい線になる。


【4】顔のむくみ
体同様、顔も当然むくみます。冷えからくる血行不良や、肩こりや首こりからくるリンパの詰まりは顔にも起こり得ることなのです。
リンパや血流が滞りがち↓
または塩分過多で濃度調整で水分をためてしまう↓
皮下組織にどんどん水分が溜まり膨張する↓
どんどん重くなり弾力繊維が耐え切れずにたるむ↓
ほうれい線になる。
たるみなら分かりますが、むくみもほうれい線の原因なのです。
【5】皮下脂肪の減少
小顔に憧れる人も多く「皮下脂肪が減少する」というと良いことのように感じませんか?
健康的に余分な脂肪が減少することは良いのですが、無理なダイエットや体調不良などが原因だとそういうわけにはいきません。
脂肪がある状態で顔の皮がある程度伸びている↓
ダイエットや体調不良で急に痩せる↓
伸びてしまった皮がたるむ↓
さらにダイエットや体調不良で栄養不足も考えられる↓
新陳代謝も悪くなる↓
皮がたるんだうえに正常に肌が機能せずほうれい線になる。
一旦顔についてしまった皮下脂肪は、身体とは違い燃焼させにくい部位のため、さらに脂肪がつきやすくなることも。こうなるとやはり顔がたるむ原因ともなります。
皮下脂肪を溜めるとたるみに……。皮下脂肪を無理に落とそうとするとたるみに……。負のスパイラルですね。

【6】喫煙のし過ぎ
タバコを吸いながらお酒を飲む。何だか大人のデキる女性という感じもしてカッコイイですが、やはり喫煙は健康にも美容にも良くないようです。
喫煙をする↓
毛細血管を収縮させてしまう↓
全身の肌に栄養が届きにくい↓
さらに美肌成分のビタミンCも破壊する↓
コラーゲン生成も上手くいかない↓
ほうれい線などの様々な肌トラブルを起こしてしまう。
喫煙は血管収縮作用があるため、肌だけではなく女性の命とも言われる髪や爪にも影響します。女性ホルモンのバランスも崩れるため卵巣機能やメンタル面にも良くないのですね。
【7】糖分の摂り過ぎ
人間の体は何から出来ていると思いますか?
水分が60~70%で、その次に多いのは「タンパク質」で実に20%ほどを占めています。タンパク質は内臓・髪・骨・筋肉・皮膚などを作っていて、ホルモンやヘモグロビンなど多種多様に体内に存在しています。
糖分を過剰に摂取する↓
身体の大部分でもあるタンパク質と糖分が結びついて体温で焦がされる↓
褐色の「AGEs」(終末糖化産物)が発生する。
これを「糖化」と呼ぶのですね。糖化は様々な肌トラブルを起こしてしまうことで最近注目の現象なのです。
例えば、赤血球のタンパク質と糖が「AGEs」となって血中で発生し、上手く酸素を運べなくなったり、全身に存在するタンパク質であるコラーゲンにも「AGEs」が発生して肌がくすんだり、弾力がなくなったりするわけですね。

なります。また「AGEs」は歳を重ねるごとに燃焼されにくくなるのだとか。

【8】歯並びや出っ歯
出っ歯がほうれい線に影響があるなんて、悲しい話ですね。でも実際そういうケースも否定できないのです。
口と頬の境界線あたりが口を動かす度に前に引っ張られて負担がかかってしまい、また頬骨よりも口周辺が高めだとどうしてもほうれい線が入りやすくなることが要因なのです。
歯並びが悪く歯科矯正をする人も多いですが、矯正中は思うように口を動かすことが出来ずに筋肉が衰えてしまうことも顔のたるみの原因になっているようです。
表情筋を鍛えたり、スキンケアで入念にケアしたりすることで改善していきましょう。
【9】生まれつきの骨格
シャープな顎は、スッキリとした印象で憧れますよね。でもほうれい線の問題で言うと、エラが発達している方が有利になることがあるのです。
エラが発達していない面長・細い顔の形だと、ほうれい線の下の筋肉の支えが弱いのだそう。
頬骨が高い人も顔の凹凸である高低差もあるため、ほうれい線が目立ちやすくなる傾向にあるのだとか。生まれつきの骨格は変えられません。顔の筋肉を鍛えてたるまないようにするなどの努力が必要です。

20代の若いうちから始めたい対策

「ほうれい線=今はまだ早い。中年以降に出来てから対処していこう!」と思っていませんか?
20代でも顔のたるみに悩みだす人も少なくないのですから、20代からぜひほうれい線対策をしていきましょう。
もちろん20代だけではなく、30代40代以降の女性にも効果が期待できる対策法5つをピックアップしましたので解説していきましょう。
顔エクササイズ
顔の筋トレなんてなかなかすることがありませんが、今回は簡単な顔エクササイズをご紹介します。
- 頬を思い切り力を入れて膨らませます
- そのまま5秒キープしてみましょう
- ゆっくりと舌で頬のあたりを大きく円を描くようにマッサージします
- 無理せず3~5回を行います
「こんなに簡単で良いの?」と思ってしまいそうですが、普段しない動作ですから刺激はしっかり伝わります。頬のあたりの筋肉を刺激して、筋トレとともに血行改善も期待できるほどなのです。
次のエクササイズもシンプルです。
- 姿勢を正し、バスト前で手を合掌して呼吸を整えましょう
- 舌を前方に突き出し、そこから上に向けるイメージで動かします
- ゆっくりと戻します
- 無理せず10~20回を目指しましょう
ほうれい線で悩む女性は顔がたるんで、顎と首が下がっている場合が多いです。首筋やフェイスラインを刺激し、しっかりと筋トレ出来るのがメリットです。
▼ほうれい線ケアにおすすめのエクササイズをもっと知りたい人はこちらをCHECK
ほうれい線に効果ばっちりエクササイズ7選~やりすぎには要注意~
フェイスマッサージ
顔の筋肉は無表情で使わなくても凝り、そしてよく動かしていたところでも凝ります。凝ってしまうとリンパや血流が滞り、肌トラブルの原因になりかねません。
夜の洗顔後にマッサージをすることをおすすめします。
夜はこれから睡眠に入り、新陳代謝で細胞が入れ替わったり、メイクを落として肌がしっかり休憩を取れる時間です。
その前に保湿成分たっぷりのマッサージクリームなどでマッサージしておけば、保湿だけではなくリンパや血流の改善となるのですね。
クリームの栄養分や血管内にある栄養分、そして酸素が肌の隅々まで届き、ほうれい線をはじめとする肌トラブルを改善してくれます。
- マッサージクリームなどを顔全体に必要量乗せます
- たるみを引き上げるように下から上に優しくマッサージします
- リンパの流れに沿って内側から外側へマッサージします
「優しく」「円を描くように」「丁寧に」行いましょう。こわばっていた顔の筋肉がほぐれ、リラックス感も味わえることでしょう。
▼ほうれい線ケアにおすすめのマッサージをもっと知りたい人はこちらをCHECK
ほうれい線を消す12のマッサージ方法、表情筋を鍛えて若返り♪
ツボマッサージ
顔のたるみにツボは意外ではないでしょうか。ツボは自分の意思ではどうにもならない「内臓を動かす」「栄養を吸収する」「血液を流す」などの働きを司る自律神経などに働きかけます。体内のあらゆる問題に働きかけるのですね。
スッキリフェイス☆天容(てんよう)
- 場所:耳の下あたりからフェイスラインにかけて、下あごの角があり、その外側あたりに存在
- 期待できる効果:血行改善・むくみ解消・フェイスラインをシェイプ・首や肩こり
女優さんのようなスッキリしたフェイスライン、憧れますよね。これをするだけで即スッキリ!になるわけではありませんが、リンパ節付近でもあるので滞りは改善されるでしょう。
胃腸も良くなる☆巨髎(こりょう)
- 場所:黒目から垂直に下り、また小鼻から水平に横切り、交わる付近のくぼみ
- 期待できる効果:胃腸が正常に働き、栄養や酸素が十分肌に届くので、たるみなどのトラブル改善になる。慢性鼻炎などにも。
今や腸活なんて言われるほど、胃腸の重要性が注目されています。確かに胃腸が活発で正常であれば、体調不良になることはなさそうですよね。美しい人は体の中から健康なのです!
血行改善☆率谷(そっこく)
- 場所:耳の頂点から指2本ほどの上の距離
- 期待できる効果:肩こり改善・血行改善・側頭筋刺激でたるみ改善
顔全体のリフトアップ効果を期待して率谷を刺激する人も多いようですね。側頭筋は鍛えると代謝が改善され、顔をしっかりと引っ張るように支えてくれるのです。

保湿スキンケア
スキンケアに保湿は欠かせませんが、皆さんはどこまで保湿成分にこだわっていますか?購入前に成分表を確認していますか?
化粧品には必ずと言っても良いほど「保湿剤」が配合されています。
化粧品が乾かないように、あるいは優しいテクスチャとなるように配合されているのですね。今回は「保湿剤」ではなく「保湿成分」に注目していきましょう。
- セラミド……肌細胞の隙間を埋め保水する
- ヒアルロン酸……保水し弾力を保つ
- コラーゲン……潤いを閉じ込める
- リピジュア(R)……長時間保湿を維持する
保湿あってのほうれい線ケア。水分が不足するとたるみやほうれい線は改善しにくいのです。
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リフトアップケア
リフトアップケアとしておすすめなのが、やはり「美顔器」!以前は100円ショップのプラスチック製のものでコロコロする時代もありましたが、最近の小顔ローラーは性能が優れているので、1台あれば手軽にホームエステが出来るのです。
- マイクロカレントと呼ばれる微弱電流で細胞を活性化する
- 高濃度炭素配合で温める
- プロの手技を再現するような立体的なボディ
- ゲルマニウムプレートでマイナスイオンを出し新陳代謝促進
など、ただ「表情筋を刺激する」にとどまらないのが素晴らしい点です。マッサージの効果でフェイスラインもスッキリ、たるみが解消へと向かうわけです。
値段も手に届かないようなものではありません。一度商品を比較し、検討してみて下さいね。
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笑うのはほうれい線にとってNG?

笑うとほうれい線はくっきり出ます。そこで「笑うことが多いと、ほうれい線が深くなるんじゃ……?」という疑問に迫っていきましょう。
表情筋を鍛える点ではOK
ほうれい線=老けていると認識されることが多いですが、そもそもほうれい線は頬と口元の境界線でもあるため、若い世代からあるものです。
ほうれい線=老けているのではなく、たるみが原因のほうれい線=老けているということなのですね。
それなのに笑顔になることを避けていると、今度は無表情であることから表情筋が衰え「たるみが原因のほうれい線」になりかねません。よく笑って顔の筋肉を動かし、鍛えることでほうれい線の予防にもなるのです。
たくさん笑いましょう!
シワが残るなら乾燥ケアを
笑った後にシワが残ることがありますか?俗に言う「笑いジワ」です。
肌が乾燥してしまうと、表情で顔の皮膚を動かしたときに元の場所に戻りにくくなる場合があります。水分があって弾力やハリがあるとこのようなことにはならないですよね。
笑いジワは乾燥のサイン!保湿ケアを怠らないようにしていきましょう。
ほうれい線対策は原因のチェックから

ほうれい線は加齢だけが原因ではなかったのがおわかりになったでしょうか。
20代からたるみやほうれい線の予防対策を考えた方が良いなんて、知らない人の方が多いでしょう。もちろん30~40代以降の女性であっても対策は早いに越したことはありません。
まずは自分にとってのほうれい線の原因を分析し、それにより近い対策法を選択することが大事です。難しい面倒な対策だと続かないですが、編集部厳選のほうれい線のケアは「いつでも・どこでも・手軽に」出来るものばかり!