アトピーに化粧水は必要?スキンケアのおさらい

アトピー肌の特徴
そもそもアトピー肌とはどのような肌の状態なのか、その特徴をお伝えしていきます。水分保持力が低くて乾燥しやすい肌
通常、肌の水分保持力は細胞間脂質によって80%ほど、天然保湿因子が18%ほど、皮脂が2%ほどの割合で保たれているとされています。 アトピー性皮膚炎は、肌の角質層にある細胞間脂質のおもな成分であるセラミドという成分などが、通常の肌よりも不足している状態。 そのため、アトピー肌は水分保持力が低く、乾燥しやすい肌状態だと言われています。 つまり、一般的には乾燥肌や敏感肌といわれる肌質になりやすいのです。バリア機能が低下して外部からの異物や刺激に弱い肌
肌のバリア機能が低下していると、外部から肌の内部に入ってくる異物に対して体内の免疫細胞が過剰に反応することによって、皮膚の炎症やかゆみ、赤みを引き起こしやすくなるとされています。 外部刺激には紫外線やアレルゲンなどの刺激だけではなく、汗やホコリ、化粧水なども刺激物の1つとして挙げられます。 日常生活を送っているだけでもアトピーを悪化させてしまう要因がたくさんあることもアトピー肌が治りにくい要因の1つとして知られているようです。アトピーとニキビ肌の違いは?
アトピーの場合、炎症が続くと痒みを伴うことがあるため、掻くことで出血や腫れを起こす可能性があります。一方、ニキビはピンポイントで発生する炎症です。
症状は違いますが、原因は生活習慣の乱れや間違ったケア、乾燥など共通している部分が多く、併発するケースもあるため早めの対処が重要になってきます。
症状は違いますが、原因は生活習慣の乱れや間違ったケア、乾燥など共通している部分が多く、併発するケースもあるため早めの対処が重要になってきます。
アトピー肌に必要なスキンケア
アトピー肌に必要なスキンケアは、なんといっても保湿が肝心だと言われています。 しかし、保湿と一言で言っても実は主に2つの種類があるようです。それぞれの保湿の目的が違うため、まずはチェックしてみましょう。1. 肌表面を保護して、水分の蒸発を防ぐことや異物の侵入を防ぐための保湿
アトピー肌に必要なのは、肌の表面をしっかり保護できる保湿がまず最初に挙げられるでしょう。 アトピー肌は、肌に異物が入ってかゆみや炎症が発生しやすい状態のため、無意識についかき壊してしまうことも多いようです。 すると、角質層に物理的なダメージが起こってしまい、バリア機能がより低下して肌の乾燥を招き、炎症が起きやすい肌状態となってしまいます。 そのため、皮脂膜のように顔の表面をしっかり保護した上で水分の蒸発を防ぎ、異物の侵入を防ぐための保湿が必要になるとされています。2. 肌そのものの水分を保持するための保湿
アトピー肌は、水分量が低い肌状態にあるため、肌そのものに水分を与えて、保持できるような保湿を行うことが大切だと言われています。 そのため、セラミドなどが入ったしみない化粧水などを活用して、水溶性の保湿成分や角層の水分保持力を補ってくれる保湿成分が必要だとされています。
あっきー
突然ですがここで、アトピー肌に関するQ&Aコーナーです!それぞれ、アトピー肌改善に大切なヒントが隠されているので、ぜひご覧ください!
アトピー肌に化粧水を使わないのはアリ?
近年、化粧水を使わない「肌断食」という美容法が話題になっていましたが、アトピー肌となると賛否両論あるようです。
乳液は使うべき?それともやめたほうがいい?
様々な説があるようですが、アトピー肌の人は乳液の使用を控えておいたほうが良いという意見が多いようです。
市販の化粧水がしみる場合は手作りもいい

おすすめの材料
化粧水を自分で作る時のおすすめの材料としては、水とグリセリンです。水は水道水ではなく、できれば精製水を使用することをおすすめします。 精製水は、薬局やドラッグストアなどで手軽に購入することができます。防腐剤などは作られていないため早めに使い切るということが前提となりますが、純度が高い水のため安心です。 また、グリセリンは、植物性タイプを用意するようにしましょう。5〜10%の濃度のものを使うと良いようです。 濃度が高いと保湿力が高くなると思われがちですが、実は濃度が高すぎると逆に肌の乾燥を引き起こしてしまう可能性があるため注意が必要です。 基本的にはこの2つの材料ですが、その他、尿素やヒアルロン酸、セラミド、エッセンシャルオイルを入れるというアレンジ方法もあるようです。化粧水の作り方
基本的な材料である水とグリセリンを使用した化粧水の作り方、そして、アレンジを加えた化粧水の作り方をお伝えしていきます。《基本》水×グリセリンを使った化粧水の作り方
【用意するもの】- 水(精製水 or ミネラルウォーター) 100ml
- グリセリン 5〜10ml(しっとりタイプの化粧水を作りたい場合には多めに入れる)
- 化粧水を保管する容器
- 化粧水を混ぜる棒など
- まずは化粧水を保管する容器や混ぜる棒などの使用する道具を熱湯消毒やアルコール消毒など、道具に合わせた消毒方法で消毒します。
- グリセリン5〜10mlを容器に入れ、その後水100mlを注いで、棒などで混ぜたり容器を振ったりしてグリセリンを溶かしたら完成です。
《応用》水×グリセリン×尿素を使った化粧水の作り方
【用意するもの】- 水(精製水 or ミネラルウォーター) 100ml
- グリセリン 5〜10ml
- 尿素 2.5〜10g(しみる可能性があるため、はじめは少量から試すことをおすすめします)
- 化粧水を保管する容器
- 化粧水を混ぜる棒など
- 上記でお伝えしたように、まずは化粧水を保管する容器や混ぜる棒などの使用する道具を消毒します。
- 尿素2.5〜10gと水100mlをよく混ぜ合わせます。
- グリセリン5〜10mlを容器に入れ、さらによく混ぜ合わせたら完成です。
《応用》ヒアルロン酸、セラミド、オイルを使ったアレンジ方法
他にも、上記でお伝えした基本の化粧水を作る方法に材料をプラスするだけでアレンジできる化粧水の作り方があります。 【アレンジ可能な材料】- ヒアルロン酸 5gほど
- セラミド 2〜5g
- 好みのエッセンシャルオイル 適量
手作り化粧水を使用する時の注意点
手作り化粧水を使用する場合にはいくつかの注意点があるため、きちんと確認してから試してみることも肝心です。- 防腐剤が入っていないため保管は必ず冷蔵庫で行いましょう。1〜2週間以内に使い切ることを目安にしてください。
- 使う時には、容器の口に手が触れないように気をつけましょう。できれば、プッシュ式やスプレー式の容器にすることをおすすめします。
- 作った化粧水を使用する前に、パッチテストを行うようにしましょう。

はるこさん
手作り化粧水というと「なんだか大変そう…」というイメージありますよね。でも、実はこんなに簡単で肌に優しく、しかもリーズナブルに作れるんですよ♪もしも現在使用している化粧水がしみてしまうという場合には一度使用している化粧水を中断して、この手作りの化粧水を試してみると良いかもしれません!

あっきー
本当ですね!自分だけのオリジナル化粧水ってなんだか特別な感じもしますし、僕も作ってみたくなりました♪でも、もしも使っているうちにしみてしまったり、肌に異変が起こってしまった場合にはどうしたらいいんでしょうか?はるこさん、教えてください!

はるこさん
アトピーの方はとにかく肌がデリケートなので、手作りの化粧水でもしみてしまうということも残念ながらあるみたい。もしも、手作り化粧水でもしみたり、かゆみなどの肌トラブルが起こってしまう場合には皮膚科などの医療機関を受診して相談してみましょう!