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妊娠初期にできたニキビ、どうにかしたいけど…

妊娠初期では顔だけでなく首や背中など、いつもはできない場所にまでニキビが吹き出してひどい肌荒れを起こすことがあります。「普段はツルツルお肌が自慢なのに、妊娠初期急に肌荒れ……しかし、妊娠中は赤ちゃんへの影響が心配で安易に薬やサプリを使えない…。どうすればいいの!?」と対処に悩む妊婦さんは本当に多いです。そんな妊娠初期のニキビの原因や改善法を確認してみましょう。
なんで妊娠初期はニキビができやすいの?
つわりによる食生活の変化
妊娠初期には今まで大好物だった食品を受け付けなくなったり、特定の食品ばかりを食べたくなったり、と偏食になりがち。食生活が激変すると栄養バランスが崩れ、肌を健やかに美しく保つビタミンB群やビタミンC、カルシウムなどの栄養素が不足しニキビや肌荒れが起こりやすくなります。
運動不足
妊娠初期の妊婦さんが運動不足になるのは仕方のないことです。初期流産の危険もあるのでなるべく安静に、というのが妊娠初期の正しい生活です。しかし適度な運動が肌のターンオーバーを促すというのもまた事実。運動不足によって今までの肌のターンオーバーサイクルが乱れ、ニキビが出やすくなるようです。
睡眠不足
人間の体は睡眠によって日中に受けたダメージを回復させています。肌はもちろん内臓や骨、粘膜などダメージを受けた組織が再生されるためには睡眠が欠かせません。しかし妊娠初期ではつわりなどの影響で睡眠リズムは乱れがち。肌がダメージから回復するプロセスが妨げられ、ニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなります。
ストレス
ストレスがかかると血行が悪くなって新陳代謝が低下し、その結果老廃物の処理が滞りニキビが出やすくなります。また、ストレスがかかると交感神経が刺激され男性ホルモンの働きが活発になるので大量の皮脂が分泌されます。ホルモンの作用で大量の皮脂が分泌されると皮膚のバリア機能が低下しニキビが出やすくなります。
便秘
便秘によって便が体外に排出されずに滞っていると、腸内環境が悪化し腸内にたまった毒素が血液に乗って全身をめぐります。毒素は肌にはニキビという形になって表れると考えられます。
ホルモンバランスの変化
妊娠すると2つの女性ホルモンの分泌が活発になります。この女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれます。2つのホルモンの特徴について見てみましょう。
エストロゲン
- 女性特有の脂肪のある丸みのある体をつくる
- 受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くする働きがある
- 生理後期から排卵までの間に分泌量が増え、排卵後の高温期に入ると徐々に分泌量が減る
プロゲステロン
- 皮脂の分泌を活発にする
- 体内に水分や栄養を溜め込む作用がある
- 排卵日以降から生理を迎えるまでの間に分泌量が増える
妊娠していない時には、この2つのホルモンは分泌量が増える時期がずれています。しかし、ひとたび妊娠状態に入ると短期間で赤ちゃんが育ちやすい母体環境を作るために、2つの女性ホルモンは同時期に大量に分泌されます。当然ホルモンバランスは崩れ、とくにプロゲステロンの影響によって皮脂の過剰分泌や便秘が引き起こされニキビが出やすくなってしまいます。
妊娠中の肌荒れで赤ちゃんの性別がわかるって本当!?
昔から、肌荒れが酷い場合には「女の子」である可能性が高いと言われています。これは、お腹の中に居る赤ちゃんが持っている女性ホルモンが原因で女性ホルモンが多くなりホルモンバランスが乱れるからだと考えられています。
反対に男の子の場合にはお腹の中に赤ちゃんが持っている男性ホルモンによって、ホルモンバランスが整うと考えられているのです。しかし、これはあくまでもジンクスです。医学的な根拠はないため、肌荒れの状態で性別を確定することは出来ません。

いつもと違う場所にできるのに理由はある?
背中・胸
妊娠前には無縁だった背中や胸のニキビにビックリする妊婦さんも多いです。一番の原因は妊娠によるホルモンバランスの変化。また、衣服と肌が触れることで摩擦が起こり乾燥するため、肌を守るために皮脂が過剰に分泌されて背中や胸にニキビが出やすくなるとも考えられます。
口周り
妊娠初期の口周りのニキビの原因としてはストレスが挙げられます。妊娠という非日常状態では無自覚でも相当なストレスがかかります。また、メイクや口周りのムダ毛の処理、マスクの着用によっても肌が刺激され口周りにニキビが出やすくなります。
首
首はもともと皮脂腺が少なくニキビが出にくい場所です。しかし、妊娠によってホルモンバランスが崩れると首にまでニキビが広がってしまうことがあります。また首は髪の毛の毛先が当たりやすい部分なので刺激となってニキビが出やすくなります。髪はニキビが治まるまでなるべく束ねておきましょう。
【妊娠ニキビのメカニズム】妊娠15週目頃~自然と落ち着く?
妊娠超初期〜妊娠初期
妊娠超初期(妊娠4週目まで)~妊娠初期(妊娠15週目まで)は、赤ちゃんを育てる環境を作るために母体は必死です。先述したとおり大量のエストロゲンとプロゲステロンが分泌されますが、特にプロゲステロンが短期間で大幅に増加することによって皮脂の過剰分泌や便秘を引き起こしニキビが出やすくなります。
妊娠中期以降
妊娠中期(妊娠16週目~)、いわゆる安定期に入る頃には胎盤が完成します。それに伴って子宮を大きくしたり乳腺を発達させる作用のあるホルモン、エストロゲンの分泌が増加します。イライラを引き起こすともされるプロゲステロンの分泌が落ち着き、つわりが徐々に軽減してくる妊婦さんも多いです。
出産後
出産後は妊娠中に大量に分泌されていた2つの女性ホルモンの分泌が一気に減るので肌や髪の乾燥、シミに悩む女性も多いですが、逆に肌がきれいになったというママの声も多く聞かれます。出産で赤ちゃんと一緒に体内の老廃物が羊水や胎盤を通じて体外に出るため、肌にぐんと透明感が増すようです。
- 産後に肌質変わった♪出産前は頻繁にできるニキビでかなり悩んでいましたが、出産後は全くできなくなりました!

妊娠中ニキビへの対策法
妊娠中は慎重に!
妊娠中は服薬だけでなく塗り薬もNGなこともあり、またサプリメントでもNGなものがあります。エステも赤ちゃんへの影響が未知数なためNGである場合が多いです。いずれも自己判断で対処するのはとっても危険!これらを用いる際は事前に必ず医師に相談しましょう。
ニキビケアのできる洗顔料を使う
ノブ AC(NOV)
- 妊娠中の肌荒れ対策に4.8/5妊娠中肌荒れが酷くなり、サンプルから現品購入しました。 この洗顔を使ってる間は肌荒れが落ち着いて酷くはならなかったです。洗いあがりは、さっぱりですが乾燥はしません。 ニキビにも効果あると思います。ですが毛穴汚れはゴッソリは取れないです、、 毛穴汚れは他のピーリングなど使ってます! でも自分はこれが1番合っているので何回もリピしてます。
- 皮フ科で勧められた4.8/520代 女性低刺激 ニキビをなくしたくて、皮膚科に行き勧められたので使っています。薬と併用することで、新しくニキビができなくなりました。 お化粧するので、ACのクレンジングと併用しています。 中身が少ない感じがしますが、まめになくなったほうが衛生的だと思います。

オルビス-クリアシリーズ
- リピーターです!4/530代後半 女性クリアシリーズ利用歴10年程。 それまでいろいろ試したけど肌に合わず、病院通いまでしたことも… 今では、思春期姪っ子も使用してます。
- 洗浄力がマイルド4.3/538歳 女性毛穴詰まりが気になっていたんですけど、これを使うと、お肌に優しいのに、きちんとすっきり洗えます。 無香料無着色の洗顔フォームで、泡のモチも良いと思います。 洗浄力は、強すぎないのが魅力です。

プロアクティブ+
- 乾燥しない!5/531歳 女性さすがプロアクティブ”!やっぱりきれいになりました。 乾燥するのではないかと心配していましたが、しっとりとしていて大満足です。
- つっぱらない5/540代 女性プロアクティブと言えば十代の若いお肌で酷いニキビに悩む方ようの洗顔料だと思ってましたが、実際使ってみたらおっとどっこい! 40過ぎのお肌でもつっぱるどころか、洗顔後のお肌はモッチモチ(^^♪ 私は光線過敏症というトラブルをもっているので、スクラブが配合されてるこちらの商品は肌に刺激を与えるから使えないかな…って思ってましたが、肌がスクラブでヒリヒリすることも全くありませんでした! 本当に不思議な洗顔料ですね♪ 香りも色もとっても爽やかで、17歳で最近鼻の横にニキビができた娘も大変気にいって使ってます! プロアクティブが若い世代のお肌の為に開発されたものかもしれないけど、40過ぎでもいいですよ!! もしかしたら、不要な角質みないなものをスクラブで掃除してくれるからお肌がもちもちするのかしら?

ルナメアAC
富士フィルムからリリースされているニキビケアのできる基礎化粧品がルナメアAC。写真の世界で使われるナノ化テクノロジーを化粧品開発に応用し、ニキビケアに有効な成分を直接肌の奥に浸透させるスキンケア商品を開発しています。リピーターの多いルナメアACは妊娠初期ニキビから産後ニキビまでカバーできる優れものです。
- 産後の肌ケアに5/530歳 女性産後のホルモンバランスの乱れからか、大人ニキビが頻発するようになったため、色々探した結果こちらにたどり着きました。 化粧水、ジェルクリーム等も含んだ1週間セットで購入したのですが、この洗顔料が1番よかったです! それまでもニキビ・毛穴ケア、ピーリング効果がある洗顔料はよくつかっていました。が、どれも最初は良くても使い続けるうちに乾燥肌に傾いたり、赤みが出たりしていたのですが、これは違う!洗った後にふんわりツルんとして、潤いも残っており、使えば使うほど肌が綺麗になります。 皮膚科の薬でもなかなか改善しなかったのに、もう何カ月もニキビが発生していません。 しっとりタイプ化粧水もよかったのですがコスパがあまり良くないので現在は洗顔料だけリピートしています。乾燥が気にならない限り今後も使い続けると思います。
- 大人ニキビに…4.5/5朝に使用していますが、大人ニキビが落ち着いてきたと思います。

シーボディ
- つるすべ美白!25歳 女性長年愛用しています。 とにかくさっぱり、ツルすべ! アトピー&ニキビで悩んでいますが、 こちらは問題なく使用できます。 使ってから肌のトーンが明るくなったし、 思っている以上に乾燥しません。 とにかく3ヶ月以上持つのが嬉しいです。 これからも使い続けます。
- スクワラン配合がうれしい4/530歳 女性イデアアクト スキンケアお試しセットをいただきました☆ 石鹸、化粧水、クリームなど様々な商品を使わせていただきましたが、 特に私が気に入ったのはクレイC-Iソープです。 クレイC-Iソープはマイナスイオンを帯びた「電解水」が、 毛穴の奥に潜んでいるプラスイオンを帯びた汚れを引き上げ、 タナクラクレイが吸着し、 スクワランなどのうるおい成分が肌を整えてくれるそうですよ! 洗顔の後、とてもお肌が潤っていることを感じました。

敏感肌用のスキンケア用品を選ぶ
妊娠初期は特に肌が敏感になりやすく、今まで使用していた基礎化粧品でかぶれたり違和感を感じることがあります。そのまま使い続けるとニキビをはじめとする肌トラブルになりやすいので、敏感肌用のスキンケア用品を選びましょう。ノンコメドジェニックテストに合格したスキンケア用品ならより安心して使用することができます。

軽い運動
妊娠16週目以降安定期に入ったら、マタニティヨガ・マタニティピラティス・ウォーキングなど軽い運動を取り入れてみましょう。適度な運動はストレス解消になり肌にもプラスに働きますよ!ただ、妊娠の経過には個人差が大きいので運動を始める前は必ず医師に相談し指示に従いましょう。
オイルフリーのパウダーファンデorおしろいを活用
妊娠によるニキビが出ている時はオイルフリーのパウダーファンデやおしろいなど、毛穴の奥に汚れが残りにくいメイクがおすすめです。パウダータイプのファンデなら洗顔もリキッドより軽くて済み、過剰な洗顔による肌のバリア機能の低下も防ぐことができます。
バランスよく栄養を
安定期に入り食欲が戻ったら主食と副菜で栄養バランスを整えましょう。葉酸、鉄分、カルシウムは赤ちゃんにもママの肌にも必要な栄養素。またビタミン豊富な緑黄色野菜や女性ホルモンのバランスを整える大豆製品(味噌や醤油、納豆など発酵食品での摂取が◎)、海藻などのねばねば食品も肌が潤ってニキビ予防になります。
ほどよい水分補給
妊娠中は大きくなった子宮が膀胱を圧迫するため頻尿になりがち。トイレに行く回数を減らしたいために水分補給をセーブする妊婦さんがいますが、温かいカフェインレスのお茶や常温の水をこまめに摂取しましょう。体内の水分が不足すると肌が乾燥し過剰な皮脂が分泌されてしまうのでニキビが出やすくなります。
健診のときに産科医への相談も◎
*妊娠期のニキビ対策にもおすすめな化粧水について詳しく知りたい人はコチラの記事も読んでくださいね。
毎日のスキンケアで肌荒れ対策
毎日スキンケアをしていても肌荒れが改善されないと感じることもあります。肌荒れの対策を行うためには、正しい方法で洗顔や化粧水などを使用する必要があります。毎日行うスキンケアの正しい方法を再確認していきましょう。自分が行っている方法と違うと感じた場合には、これを機に改善することも大切です。
正しい洗顔方法
まずは、正しい洗顔方法を確認しましょう。洗顔方法を間違えてしまうと肌の乾燥を悪化させたり、肌に大きなダメージを与えてしまう可能性があります。
まずは手を清潔にする
洗顔を行う前に手を洗い清潔な状態にしてください。手が不衛生な状態になっていると、洗顔が思うように泡立たなかったり泡が不衛生なものになってしまいます。中には、きめ細かい泡を作る為に「泡立てネット」を使用する人もいますが、泡立てネットも常に清潔な状態にしておきましょう。

洗顔に時間をかけない
「お肌が荒れているから念入りに洗顔をしよう」と長時間洗顔料を顔に付けていませんか?長時間洗顔料を顔に付けていると、石鹸の刺激で肌に大きな刺激が与えられてしまいます。そのため、しっかりと洗顔料を泡立てたらクルクルと円を描くように優しく洗顔を行いましょう。この時に、泡を転がすようなイメージで洗顔を行うことが大切です。短時間で優しく洗顔を行うようにしてください。洗顔時間の目安は1分~1分30秒です。
洗顔料を十分にすすぐ
洗顔が終わったら、顔についている洗顔をしっかり洗い流します。すすぐ時の温度は38度程度です。熱すぎるお湯は、必要な皮脂を取り除いてしまう可能性があるので注意をしてください。また、この時にシャワーの使用はおすすめできません。シャワーの刺激が原因で、肌に大きなダメージを与えてしまう可能性が考えられます。桶などにお湯を注ぎすすぎ残しがないようにしっかりとすすぐようにしてください。洗顔料が顔に残っていると、肌荒れの原因になります。
タオルで押さえるように水分を拭く
十分にすすいだら、清潔なタオルで水分をふき取ります。この時に、タオルでゴシゴシ顔を拭くのはやめましょう。水分をポンポンと軽く押さえるようにすることが大切です。洗顔後の肌は敏感です。タオルでの摩擦で肌にダメージを与えてしまいます。
バリア機能を低下させるNGな洗顔方法
- 冷水や熱湯で洗顔をする
- 洗顔料を泡立てずに直接顔につける
- 強い力でゴシゴシしている
- 長時間洗顔料を顔につけている
- 1日に3回以上洗顔をする
保湿で潤いを保つ
正しい洗顔ができたら次は保湿をしてお肌に潤いを与えてあげましょう。

化粧水や乳液をつけるタイミングはいつ?
洗顔後は、時間が経つと化粧水の浸透率が低下してしまいます。また、洗顔を行ったことで肌が乾燥している状態です。そのため、洗顔を終えたらなるべく早く保湿成分が入っている化粧水を使用してください。
一度にどのくらいの化粧水を使用するべき?
「化粧水はたくさんつけた方がいい」という話をよく聞きます。確かに水分が失われている状態なのでたくさんつけた方がいいと言われています。しかし、一度にたくさん付けても意味がありません。100円玉程度の化粧水を2~3回に分けて肌に浸透させてください。
化粧水を手でつける方法
- 100円玉程度の化粧水を手の平にのせて馴染ませます。
- 手の平で顔を覆うようにしてまんべんなく化粧水を肌に馴染ませます。
- 化粧水がある程度肌に馴染んだら、もう一度同じ方法で化粧水を顔にのせてください。
- 目元や口元などの細かい部分に重点的に化粧水を浸透させます。
- 指の腹で全体的に押さえます。
- 顔を触ってみて肌が手に吸い付くような感覚になっていたら完了です。
化粧水をコットンでつける方法
- コットンにしっかりと化粧水を馴染ませます。
- 利き手の人差し指と薬指でコットンを挟むように持ちます。
- 顔の内側から外側に向かって優しく拭くように化粧水を浸透させてください。
- 目元や口元などの細かい部分を拭いて化粧水を馴染ませます。
- そのまま首元にコットンを滑らせてください。
- 顔を触ってみて化粧水が足りないと感じる場合には同じ作業を繰り返します。

使っている化粧品を見直す
妊娠中の妊婦さんが肌荒れを起こす原因は、使っている化粧水が肌に合っていない可能性も考えられます。肌が敏感になっていると感じる場合には、低刺激の物を選ぶようにしてください。刺激が強い化粧品を使い続けると、肌に大きなダメージを与えて肌荒れの原因になってしまいます。また、しっかりとスキンケアを行っているのに、肌荒れの対策が出来ていないと感じることもあります。この場合にも、一度化粧品を見直して妊娠中の敏感な肌に合うようなものを見つけるようにしましょう。妊娠中は、今まで使っていた化粧品が急に合わなくなることもあります。
妊娠中に使いたいのは低刺激のスキンケア用品
妊娠中は肌がとても敏感になります。敏感になった肌は少しの刺激でも荒れてしまうので、無添加や低刺激のケア用品を選びたいですね。
妊娠中に敏感肌になる理由
敏感肌とは、外からの刺激でかゆみやほてり、痛みやかぶれなどを感じやすい肌の事です。妊娠中は妊婦さんの体のなかで大量のホルモンが分泌されるので、肌の状態も不安定になりがちです。そこでいつもと同じスキンケアをしていたり、スキンケアを怠ってしまうと、肌の状態は驚くほど急激に悪化してしまうのです。
無添加化粧品や低刺激の化粧品がおすすめ
一番大切なことは、肌に負担をかけない環境を作ってあげること。天然成分100%の化粧品や、低刺激で肌のバリア機能を高める化粧品を選ぶのも、肌に負担をかけないポイントですね。
低刺激のスキンケアアイテム3選
妊娠中は敏感肌になり、刺激が強いスキンケアアイテムが使用出来なくなることもあります。妊娠を機に、今まで使っていたスキンケアアイテムが肌に合わなくなったという人はおすすめの商品を参考にしてみてください。刺激の弱いスキンケアアイテムを3つ紹介します。それぞれの商品の特徴を把握して、肌に負担をかけないようにスキンケアを行いましょう。
みんなの肌潤ろーしょん
みんなの肌潤ろーしょんは、水分不足による肌のカサカサやゴワゴワを改善する目的で開発された化粧水です。着色料や合成香料が配合されていないので、安心して使用することが出来ます。肌を守る作用のあるセラミドが不足すると、少ない刺激にも肌が過剰に反応します。しかし、この商品は不足したセラミドを補給するケアが出来るので、乾燥が原因で肌が敏感になっている人におすすめです。万が一肌に合わなくても、全額返金保証制度があるので一度試してみてください。
価格 | 容量 | 注目の成分 |
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2,980円(税抜) | 80ml(約1ヶ月分) | ・リピジュア:ヒアルロン酸の2倍の保湿力がある成分 ・シュガースクワラン:乾燥を予防して肌に潤いを与える効果 ・お砂糖の成分:高い浸透性と吸水保湿性を持った成分 ・こんにゃくセラミド:肌を守る効果 |
口コミ
- アトピーの人にも安心して使えそうです。5/5刺激のない安全な化粧品だなと思いました。匂いも全くないのが良かったです。

HANAオーガニック
HANAオーガニックは、100%天然のオーガニック化粧品です。人間の身体は、常に正常な状態を保とうとする自然治癒力というものがあります。この機能が低下することで老化現象などが起こるのです。この商品は、花精油やオーガニックハーブの効果で自律神経の乱れや酸化による肌へのダメージをケアします。環境による肌へのダメージをケアしながら自分が持っている力を最大限に引き出すサポートを行ってくれるのです。クレンジングや洗顔、化粧水など幅広い化粧品が販売されています。
価格 | 容量 | 注目の成分 |
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化粧水:3,334円(税抜) 美容液:3,334円(税抜) 洗顔料:5,500円(税抜) | 化粧水:80ml 美容液:30ml 洗顔料:150g (それぞれ約1ヶ月分) | ・花精油:自律神経にアプローチをする ・バイオエコリア:肌の疲れを癒す効果 ・ローズマリー:肌の疲れを癒す効果 ・ローズポリフェノール:シミやくすみの改善効果 |
口コミ
- 肌質が変化した!5/5香りがとても良く癒されます 肌が変わりました 触り心地が変わりました 凄い!

ラ・ミューテ
ラ・ミューテは、女性ホルモンのバランスにアプローチをすることで大人ニキビの根本的な原因をケアする商品です。また、ナノ保湿成分で肌にしっかりと潤いを与えることが出来ます。妊娠中は肌のバリア機能が低下しやすいです。低下したバリア機能をサポートするセラミドやスクワランが配合されているので、敏感肌のケアを同時に行うことができるのも嬉しいポイントです。毛穴の詰まりを改善させて、しっかり肌のケアを行いたいと考えている人におすすめです。
価格 | 容量 | 注目の成分 |
---|---|---|
3点セット:17,100円(税抜) | 洗顔料:120g 化粧水:130ml 美容液:30g | ・セラミド:肌を守る効果 ・スクワラン:乾燥を予防して肌に潤いを与える効果 ・タルク:毛穴の汚れをしっかり取り除く効果 ・ナノヒアルロン酸:肌に潤いを与える効果 ・ナノコラーゲン:肌に弾力やハリを与える効果 |
口コミ
- つっぱることなく5/5とっても大好きな洗顔です!! 個人的には今まででNo.1です。 泡立ちは少し軽めの泡でふわふわと気持ち良く洗えて、しっかり油が落ちます。 なのにお肌がつっぱらない所か、水分量が十分あり化粧水いらない位です! こんなに潤う洗顔は初めてなので、とても気に入ってます! ほんのり天然のバラの香りがするのも、癒されます。

スキンケア以外でも肌荒れを予防
肌荒れを予防するためには、スキンケアだけではなくその他にもさまざまな予防対策を行う必要があります。適切なスキンケアを行った上で、以下の予防方法を試してみてください。肌の調子を整えるだけではなく、肌荒れの原因を根本的に改善していくことが大切です。スキンケアだけでは十分な効果が得られないと悩んでいる人必見です!
バランスの良い食事
妊娠中は、食べ物の好みが変わることがあります。また、悪阻の影響で偏った食生活になりやすいです。肌荒れを予防するためには、バランスの良い食事を意識することが大切です。肌の調子を整えるためにも「ビタミン」「ミネラル」「鉄分」をバランスよく摂取してください。これらの栄養は、肌に潤いや栄養を与えるには大切なものです。
栄養の種類 | 効果・効能 | 多く含まれている食材 |
---|---|---|
ビタミンA | ・シミやシワの改善効果 ・肌の健康を維持する効果 ・抗酸化作用 | ・レバー ・にんじん ・ほうれん草 ・うなぎなど |
ビタミンB1 | ・神経の働きを正常に保つ効果 ・アルコールの代謝を助ける効果 | ・玄米 ・ピーナッツ ・豚肉 ・ごまなど |
ビタミンB2 | ・細胞の再生を補助する効果 | ・乳製品 ・卵 ・レバー ・納豆など |
カルシウム | ・新陳代謝の促進効果 ・バリア機能の強化 ・肌の潤いを保つ効果 | ・牛乳 ・ヨーグルト ・チーズ ・わかめなど |
鉄分 | ・シミの予防効果 ・肌にハリを与える効果 | ・レバー ・赤身肉 ・牡蠣 ・煮干しなど |
ビタミンC | ・肌の免疫機能を高める効果 ・コラーゲンの生成を助ける効果 ・アンチエイジング効果 | ・ピーマン ・モロヘイヤ ・パプリカ ・ブロッコリーなど |

◎亜鉛は1.3倍
免疫力を高め、細胞分裂を促進する亜鉛は、不足すると悪阻の原因にもなります。逆に考えれば、きちんと摂取することで赤ちゃんの健康的な発育を促進してくれるのです。妊娠中は、妊娠していない時の1.3倍の亜鉛が必要です。これを補うには、牡蠣なら100g分(6~7粒程度)、豚レバーなら200g分が必要です。
◎鉄は1.7倍
妊娠初期の12週位から、母親の血液量は徐々に増えていき、ピーク時は通常時の1.5倍にもなります。血液中の中にあるヘモグロビンを作り出す役割を担う鉄分。ヘモグロビンは肺で酸素と結合して全身に酸素を送る働きをになっているので、鉄分が不足すると、全身にいきわたる酸素が不足してしまいます。
肌荒れの観点から見ると、肌に充分な酸素がいきわたらずに新陳代謝が鈍くなり、くすみやシミの原因にもなります。でも、一番怖いのは、赤ちゃんに 栄養がいきわたらずに発育に影響が出てしまうことですね。鉄分を多く含む食べ物を意識して摂ることも大事ですが、検診時に鉄分の検査が行われるので、医師の処方した鉄剤を服用することも出来ます。
◎カルシウムは1.5倍
妊娠時に必要なカルシウムの量は一日に900㎎。不足すると母親の骨からカルシウムが奪われてしまうこともあります。カルシウムは骨を作ったり精神的な安定をもたらすミネラルだということは有名ですが、不足すると肌荒れを引き起こす引き金にもなります。カルシウムは肌の細胞同士の密着力を高めるので、肌のキメを整え、紫外線などの刺激が肌の奥深くに侵入するのを防いでくれます。
カルシウムを多く含む牛乳なら、コップ1杯200mlで200mgのカルシウムが摂れますね。

こまめに水分補給をする
肌荒れを予防するためには、水分補給を小まめに行うことも大切です。水分が不足すると、血液がドロドロになってしまいます。血液がドロドロの状態では、栄養や酸素が肌細胞に届きにくくなります。血液がドロドロにならないように、毎日しっかりと水分補給を行いましょう。水分補給には、以下のような作用があると考えられています。
水分補給の嬉しい効果
- 脱水症状の予防
- 食べ物の消化を助ける効果
- 便秘の改善や予防効果
- 腸内環境を整える効果
- 代謝を高めて老廃物を排出されやすくする効果
- 肌の乾燥の予防や改善効果

リラックスを心がける
ストレスが原因で肌荒れを引き起こしている可能性があります。妊娠中は、些細なことでもストレスを感じてしまいます。そのため、なるべくリラックスした状態で過ごせるように心掛けましょう。ストレスを感じた時には、無理のない程度に身体を動かしたり、湯船にゆっくり浸かることも大切です。夜しっかりと湯船に浸かることでリラックス効果が得られると言われていますし、運動不足を解消させる意味でも「ストレッチ」はおすすめです。
睡眠をとる
睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れの原因になります。また、寝不足が続くとストレスを感じやすくなったり免疫機能が低下してしまうのです。毎日しっかりと睡眠をとることを意識してください。夜いつまでも携帯をいじったりテレビを見ていれば質の良い睡眠をとることが出来ません。入浴後に身体が冷えないうちに布団の中に入りましょう。布団の中に入ったら部屋の電気を暗くして、寝る準備を整えることが大切です。
妊娠中のニキビ対策の注意点
塗り薬やサプリメントは医師に相談の上使うこと
塗り薬は「経皮吸収」といって皮膚から薬の成分が体内に取り込まれます。またサプリメントは栄養補助食品として愛飲している人も多いですが赤ちゃんへの影響は素人では判断できません。妊娠中のニキビケアとして塗り薬やサプリメントを使用する際は必ず事前に医師に相談しましょう。
肌に合わなくなった化粧品や洗顔料は使用を中止する
お気に入りの化粧品やスキンケア用品でも、妊娠を境に肌に合わなくなることがあります。ハイブランドの化粧品など「もったいない」という意識が働き、肌に合わなくても使ってしまいがちですがシミやニキビが傷跡になるなど肌トラブルを引き起こす可能性大!肌に合わないと感じたらすぐに使用を中止しましょう。
リキッドファンデやクリームファンデは控える
リキッドファンデやクリームファンデは肌が潤うように感じますが、液状であるため腐りやすい性質があり品質を保持するために防腐剤や保存料が添加されていることが多いです。また、肌なじみをよくするために合成界面活性剤やシリコンが添加された製品も多く、これらの添加物は妊娠で敏感になっているニキビ肌には負担が大きいです。


洗顔は1日1回
洗顔は汚れだけでなく肌が本来持っているバリア機能(皮脂膜)も一緒に洗い流してしまいます。妊娠によるニキビや肌荒れ、乾燥肌、敏感肌に悩む人は洗いすぎが原因かもしれません。洗顔は1日1回にしてみてくださいね。これだけでも肌荒れが劇的に改善する人もいますよ!
保湿はしっかりと
妊娠によってニキビなどの肌トラブルを抱えている人は、肌は脂っこいのに肌の水分量は不足していることが多いようです。スキンケアの基本は保湿!水分量が保たれている肌はトラブルを起こしにくく、またトラブルからの回復も早いです。洗顔後はすぐに保湿しましょう。
掻く・潰すは厳禁
妊娠中にできたニキビを掻く・潰すのはNG!妊娠中は産後の授乳期に備えて肌を強く保つために体内のメラニン色素が増えます。これが妊娠中にシミができやすい原因ですが、ニキビを潰して紫外線にあたると痕が残ってしまうことも…!後で後悔しないようにニキビは極力触らないで治まるのを待ちましょう。
ディフェリンゲル・ステロイドは使用しない
ビタミンAに分類されるディフェリンゲルはニキビの特効薬ですが、ビタミンAの過剰摂取は口蓋裂や水頭症などの発生リスクが高まるとされ産院の栄養指導でも注意喚起があります。実際にはディフェリンゲルを用いた動物実験で生まれた赤ちゃんに骨や内臓の奇形が認められています。また妊娠中のステロイドの使用は胎児の成長抑制や口唇裂、口蓋裂などの発生が確認されています。
ヨーグルトパックはやめといたほうがいい?
ヨーグルトパックは、ニキビ予防、ピーリング、保湿などの美容効果が期待できますが、妊娠によるニキビを悪化させる可能性があります。ピーリング効果のあるアルファヒドロキシ酸の作用が強すぎて肌に刺激となってしまうからです。どうしても、という場合は少量でパッチテストを行い異常がないか確認しましょう。
【豆知識①】顎のニキビで性別がわかるって本当!?
顎にニキビができたら男の子?
昔からの言い伝えでまことしやかに囁かれることが多いのが「顎ニキビ=赤ちゃんは男の子」という説。赤ちゃんの性別が男だと、男性ホルモンが分泌されてニキビが出やすい、という理由から来ているようですが…。科学的根拠はなさそうですね。
結局確率は1/2
男女の性別の確率は1/2。「顎ニキビ=赤ちゃんは男の子」はいわゆるジンクスであり科学的な根拠はなさそうです。しかし赤ちゃんの性別は多くの妊婦さんが気になるところ。一昔前は超音波検査など無かったので、こういった妊娠中の兆候を見逃さず、赤ちゃんの性別を予測して楽しみながら誕生を心待ちにしていたのかもしれませんね。
【豆知識②】「妊娠初期症状」ニキビのほかに起こる肌トラブル
口内炎
妊娠中はホルモンバランスの変化によって口内環境を良好に保つ唾液量が減ること、また、つわりによる栄養不足や睡眠不足、疲れから口内炎が出やすくなります。
肌荒れ
乾燥・かゆみ
肌が乾燥してかゆみを感じる妊婦さんも少なくありません。つわりによって栄養や水分が不足しているうえに、赤ちゃんに快適な環境を作るために大量の栄養や水分が子宮に送られます。ママの肌が乾燥するのは無理のないことですね。水分補給はこまめに行いましょう。
黒ずみ
妊娠中は女性ホルモンが大量に分泌されますが、このホルモンは肌にあるメラニン色素を増やす作用があります。乳首や脇の下、外陰部などはもともとメラニン色素が多い部位なので妊娠によって黒ずみが目立つようになります。しかし、産後にホルモンバランスが整うことで徐々に色は薄くなります。
妊娠中でも薬やサプリは使用して良いの?
妊娠中は薬やサプリメントの使用に気を遣う必要があります。妊娠中の肌荒れを改善する為に薬やサプリメントを使用してもいいのかを一緒に考えていきましょう。自分の判断で薬を使用するのはやめてください。薬とサプリメントの違いを合わせて紹介します。
市販薬はおすすめしない
薬には、さまざまな成分が含まれています。薬の中には胎児た母体に悪影響を及ぼす可能性があるものもあるので注意をしてください。素人の判断では、安全なものかどうかを判断することは難しいものです。安易に市販薬を使用するのは控えてください。既に市販薬を飲んでしまっている人は、医師に相談をしてみましょう。少量の市販薬を飲んでしまったからといって過剰に心配する必要はないと言われていますが、さまざまな危険性があるので「飲まないようにする」事が大切だという事を忘れないでください。市販薬やサプリメントを使用する場合には、一度産婦人科医に相談をしてからにしましょう。
薬とサプリメントの違い
薬とサプリメントの違いを知っていますか?薬は「医薬品」に定められているものですが、サプリメントは「食品」に分類されます。これだけ聞いてもよくわからないと感じる人もいるかと思います。薬とサプリメントの定義を見ていきましょう。
- 薬の定義:病気を治したり症状を緩和させる目的や役割があるもの
- サプリメントの定義:病気を予防する目的や役割があるもの

ひどい肌荒れは皮膚科を受診


酷い肌荒れは、そのままにしておくと痕が残ったり症状が更に悪化してしまう可能性があります。そのため、我慢をせずに皮膚科で受診をしてなるべく早く改善することが大切です。皮膚科を受診する時には、自分が妊娠中である事を必ず伝えるようにしましょう。妊娠中でも使用できる薬を処方してもらうことが出来ます。