尿素クリームで顔もツルツルにひそむ罠。ダメな理由とおすすめ保湿4選

目次

  • 尿素で手がつるつる、顔にも塗って良い?
  • 尿素ハンドクリームを顔に塗るのはNG
  • 尿素の特徴と効果
  • 化粧水に尿素が入っている理由
  • 尿素入りケア使用時の注意点
  • 顔の保湿におすすめ4選
  • 顔に尿素は出来るだけ避けるのが◎

尿素で手がつるつる、顔にも塗って良い?

ガサガサ手肌をつるっとなめらかにしてくれる「尿素入りクリーム」。カサつきが気になるのは顔も同じ。それなら……と尿素入りのハンドクリームなどを顔にも使おうとしている方は要注意です。尿素を顔に使用するにはデメリットもあります。特に尿素入りハンドクリームは、間違った使い方をすると肌を荒れさせる原因になります。

尿素入りスキンケア商品はどういった点に注意が必要なのか、また、どこにどう使えば効果的なのかを、私水野が詳しく説明いたします。さらに、洗顔後気になるカサつきやつっぱり感を抑えるオススメの保湿商品もご紹介!尿素と正しくお付き合いして、カサカサ肌とサヨナラしましょう。

尿素ハンドクリームを顔に塗るのはNG

なぜ、尿素入りのハンドクリームを顔に塗るのはNGなのでしょうか。その理由は、尿素の持つ効果作用と、皮膚の厚みにあります。

尿素の効果は角質溶解作用

そもそも「尿素」とは、その名の通り尿の中から発見された分子のことです。尿素でなぜ肌が潤うのかというと、尿素と水素で「水素結合」が起こるから。尿素は水素結合を介して水分子をつかまえるので、肌が潤い、乾燥から守ってくれるのです。しかし、保湿性で言うと尿素はそれほど高くありません。セラミドやヒアルロン酸などと比べるとほとんど無いとも言えます。


尿素入りクリームを塗ると手がつるつるすべすべになるのは、皮膚の表面にある角質を取り除く「角質溶解作用」があるためです。これが尿素の最大の特徴です。角質を作るたんぱく質も互いに水素結合をしあっています。尿素はたんぱく質同士の水素結合の間に入り込んで溶かしてしまうのです。古くなった余分な角質を剥がして新しい皮膚を出しているので、たちまち手がつるつるになるというわけなんです。もちろん尿素は人間の尿の中にもある分子ですので、毒性などがなく安心して使うことができると言われています。

ハンドクリームの尿素は顔には強すぎる

尿素には古くなった角質を落とす効果があると説明しましたが、角質が気になるカサカサ肌にはとても良さそうですよね。しかし尿素入りハンドクリームはあくまで手に使用するために開発された商品。これを顔に使おうとするとどうなるのか?それには皮膚の厚みが問題になってきます。

手と顔、それぞれの皮膚の厚みがどれくらいあるか、ご存じですか?皮膚は人間の体全体をくまなく覆っている大事な存在。でも場所によってその厚みはさまざまで、一律ではないんです。普段「皮膚」と呼んでいる部分は大きく分けて3層あり、表面側から表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、皮下組織(ひかそしき)があります。皮下組織とはおもに皮下脂肪がある層なので、この部分を除いて「表皮+真皮」を「皮膚」と言ったりします。では、皮膚(表皮+真皮)の厚みをそれぞれ見てみましょう。

皮膚の厚み

  • 背中 →2~3ミリ程度
  • 足の裏 →2~3ミリ程度
  • 頭部 →2.3ミリ程度
  • 腕、足 →2ミリ程度
  • 手のひら →1.5~2ミリ程度
  • 顔(頬など) →1.5ミリ~2ミリ程度
  • 顔(目の周り) →0.6ミリ程度

ざっと、皮膚の厚みがある順に並べてみました。こう見ると、手のひらと顔の皮膚の厚みは大して変わらないように思えます。

実は、「表皮」の内側はさらに4層に分かれており、表面側から角質層(かくしつそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)となっています。中でも一番表面にある「角質層」と呼ばれる層が皮膚の厚みを見る上では重要になってきます。

上で見たように、表皮と真皮を合わせた皮膚の厚みは、手のひらも顔(頬など)も2ミリ程度あります。しかし表皮だけ見ると手のひらは0.7ミリ程度、角質層も40層くらいあるのに対し、顔の表皮は0.2~0.3ミリ程度、角質層は8~10層程度しかありません。手のひらは顔の皮膚よりも4~5倍角質層が多いのです。手のひらは色々なものに触れたり掴んだり、体の中でも刺激を受けるのが特に多い部位のため、皮膚の厚みが他よりもあるんですね。


目の周りやまぶたにつけてしまうと危険!

つまり、角質層を含む皮膚が手のひらよりも格段に薄く、敏感な顔に尿素ハンドクリームを塗ると、余分な角質どころかまだ健康で必要な角質をも剥がしてしまいます。そして体中の皮膚の中でも特に薄い、目の周りやまぶたなどにつけてしまうと危険です。

また、尿素には濃度があります。市販されている尿素クリームには、主に濃度10%と濃度20%の商品とがあります。濃度10%の商品は法律上「指定医薬部外品」に含まれ、医薬品ではありません。濃度20%の商品は「医薬品」になります。こちらは商品によっては明確に使用年齢制限を記載しているものもあります。この濃度によって殺菌や角質を柔らかくする作用の強さが変わります。「手荒れや乾燥に」等と書かれている尿素入りハンドクリームは、濃度10%の物が多く販売されています。この場合、軽い手荒れや顔以外の体の乾燥、または予防として使うのに最適です。角質の厚いガサガサかかとやひじ、ひどい手荒れには効果が薄く、逆に顔には刺激が強すぎる濃度です。もし、1つのクリームで顔(頬など)にも使いたいというのであれば、尿素濃度は0%か、3%以下の物を選びましょう。

副作用が出る恐れ

尿素入りクリームには肌荒れの程度や体の部位によって適切な濃度がありますから、そうでない場所に使用すると、肌荒れや痛みなどの副作用が出る恐れがあります。特に乾燥肌、敏感肌の人は顔でなくても、使用するスキンケア用品には注意が必要です。

本来、角質層には水分量を保ったり、紫外線などから皮膚を守るはたらきがあります。そのため、正しいスキンケアをして角質層が健康であれば、そこまで乾燥に悩むことはありません。なぜ、乾燥肌の人は保湿機能が低下し、肌がカサカサしてしまうのでしょうか。その大きな原因の一つが「間違ったスキンケア」です。どんなことが「間違って」いるのか、いくつか挙げます。

  • 洗顔をするとき指でくるくるマッサージする
  • 保湿クリームなどを塗りこんでいる
  • 朝晩しっかり洗顔をしている
  • タオルで顔をごしごし拭いている

このように、肌に刺激を与えすぎていたり洗顔をしすぎていたりすると、角質層を傷つけてしまいます。スキンケアはとにかく「優しく」「力を入れず」が重要です。乾燥が気になるからといって、むやみに尿素クリームを顔に使用するのはやめましょう。皮膚科などにかかっていて、医師から尿素入りクリームを処方された場合には、指示に従って正しく使うようにしましょう。

尿素の特徴と効果

上で詳しく説明したとおり、尿素には角質を取り除いて肌をつるつるにするという嬉しい効果があります。しかし、使用する部位の皮膚(角質層)の厚みや、含まれる尿素濃度によって、メリットにもデメリットにもなります。尿素入りクリームはどこにどう使用するのがいいのか、詳しく見ていきましょう。

尿素は天然保湿因子

尿素はもともと尿の中にある分子なので、体に害はありません。なので、使用方法を守れば安心して使うことができます。保湿効果は非常に高いというわけではありませんが、皮膚の角質層にも微量の尿素は含まれていて、適度にお肌を保湿する役割を担っています。

たんぱく質分解作用

尿素の特徴といえば、たんぱく質分解作用です。角質も、ケラチンというたんぱく質ですから、皮膚に尿素を使うと角質を分解していく作用がはたらきます。尿素は角質が乾燥して、ボロボロとはがれてしまうような状態の皮膚疾患に優れた効果を発揮します。例えば以下のような症状です。

尿素が効く皮膚疾患

  • かかとのひび
  • 手のあかぎれ・しもやけ
  • 指先やひじの乾燥
  • アトピー性皮膚 など


しかし、この角質を取り除く作用を顔などの皮膚(角質層)の薄い部分に使おうとするとき、尿素濃度や使用方法を間違えば健康な角質をも剥がしてしまい、最悪の場合酷い肌荒れを引き起こしてしまう恐れがあります。尿素入り商品は使用量や使用箇所などをよく読み正しく使用しましょう。

化粧水に尿素が入っている理由

尿素入りのハンドクリームは尿素配合率が10%や20%と高いので、顔への使用はNGです。しかし、顔へ使うスキンケア商品に尿素が入っていることも実は多いんです。尿素を顔に使っても大丈夫なの?と心配になりますが、尿素配合率が適切で、肌の状態によったものを選べば使用することができます。

ピーリング効果を求める場合

ピーリングは、古い角質を取り除き肌のターンオーバーを正常化する「角質ケア」のひとつです。尿素配合の化粧水には、塗るだけで顔の古い角質や毛穴に詰まった角栓などを取り除く効果があります。ピーリング効果を求める場合は濃度に注意し、顔に使用できると明記してある商品を使用しましょう。

しかしピーリングは、そもそもトラブルのない健康な肌の人が行うとキレイになるどころか肌を荒れさせてしまう原因になります。また、ピーリングを行う頻度も重要で、毎日行えばいいというわけではありません。1週間に1度くらいで行い、取れる角質が少なくなったら使用を止めることをお勧めします。日常的に尿素入り化粧水でピーリングを行うのはやめましょう。

ターンオーバーが滞っている場合

顔の肌がくすんだり、シミが増えてきた気がするなどのトラブルが気になるときは、肌のターンオーバーが滞っているサインかもしれません。正常な肌は約28日の周期でターンオーバー、つまり肌の生まれ変わりが起こります。新しい皮膚が下から古い皮膚を表面に押し出し、垢となって剥がれ落ちます。ターンオーバーが行われている肌は透明感があり、乾燥にも悩まされずに済むのです。

しかし、加齢やストレスなどによってターンオーバーが滞ってしまい、肌の透明感がなくなってしまう場合があります。ターンオーバーを促すには「睡眠をしっかりとる」、「食生活の改善」などの生活改善方法のほか、尿素入り化粧水などを使用して角質ケアを行う方法もあります。こちらもピーリング効果を求める時と同様に、尿素の濃度や顔に使用できる商品であることを確認の上使用することが大事です。

尿素入りケア使用時の注意点

尿素という成分について詳しく説明してきましたが、尿素入りのスキンケア商品を使う際の注意点5つをまとめました。あらためて確認しておきましょう。

  • 常用しない
  • 必要な部分にとどめる
  • 問題のない肌には使用しない
  • 炎症や敏感肌にはNG
  • 濃度に注意する

尿素は肌の余分な角質を落としてつるつるにしてくれるという良い効果がありますが、その効果を十分に得るために、この5点に注意して使用することが肝心ですね。

顔の保湿におすすめ4選

とはいえ顔のカサカサ、開いてしまったり詰まってしまった毛穴などは気になりますよね。普段から正しい保湿をしていれば、尿素に頼って無理に角質を剥がす必要がなくなります。ここでは水野がオススメする、顔用の保湿製品をご紹介します。

セラミディアル(モイスチャライジングセラム)

セラミディアルはお肌の角質層まで浸透しやすく、強い保湿力を持つ「セラミド」という成分を配合した保湿美容液です。セラミドはヒアルロン酸やエラスチン、コラーゲンよりも保湿力に優れ、その効果は最大約24時間続きます。乾燥肌や敏感肌の人に悩む人でも、寝る前に塗ると翌日もしっとり感が持続し、お肌の柔らかさと透明感を取り戻すことができます。セラミドはもともと角質層に含まれる成分ですから、アトピー性皮膚炎の方でも使うことが出来るくらい低刺激で安心です。

使い心地★★★
香り★★★
保湿度★★★★★
おすすめ度★★★★★

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ラピエル

芸能人も多数の愛用者がいる美容液クリーム、ラピエル。こちらは夜寝る前に使うために作られたナイトクリームです。気持ちを落ち着ける効果のあるローズフローラルの優しい香りです。そしてラピエルの最大の特徴が、効果抜群の美肌効果。エステでも使用される「グラウシン」という成分が、寝ている間もお肌の引き締めてくれます。もちろん保湿もしっかり出来るのに、ベタベタしない使い心地で毎日使用できます。

使い心地★★★★
香り★★★★
保湿度★★★
おすすめ度★★★★

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みんなの肌潤糖-アトケアタイプ

アトピーでガサガサ、ゴワゴワ肌に長年苦しんできた娘のために、母である開発者自らがアメリカに渡って原料開発したという商品。今やその効果は口コミで広がりつつあります。原料は「砂糖」から作られているというから驚きです。水分が保持できなくなってガサガサになってしまったお肌に、なじませることで潤いを浸透させ、保湿する働きがあります。柑橘系の爽やかな香りがあり、お肌のツルツル感が取り戻せます。

使い心地★★★★
香り★★
保湿度★★★★
おすすめ度★★★

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mamori保護美容液

化粧水や乳液、パック、化粧下地までを1つで済ませられるmamori保護美容液。こちらは、ワセリンとテフロースでお肌に生息する常在菌のバランスを整え、正常な状態である弱酸性に保つため、角質層からしっとりと潤います。ワセリンからくる香りがありますがほとんど気にならない程です。ゆるめのクリームは素早く肌になじむので、使い心地も評判が良いです。

使い心地★★★★
香り
保湿度★★★
おすすめ度★★★★★
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顔に尿素は出来るだけ避けるのが◎

尿素入りハンドクリームをなぜ顔に使ってはいけないのか、分かっていただけましたか?求める効果によっては、むやみに顔には使用しない方が良いでしょう。間違った使い方をすると危険な尿素。とはいえ、カサカサになってしまった手荒れやかかとのひび割れにはとても有効且つ、安全な成分です。尿素の特徴を理解して、お肌の健康を保つために正しく使用しましょうね。

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