目次
- アトピーにおすすめの保湿ってどんなもの?
- アトピー肌の保湿剤の選び方
- アトピーに保湿が必要な理由
- 炎症中のアトピー肌に保湿クリームはNG
- 市販の保湿剤おすすめ4選
- 赤ちゃんは保湿でアトピーの発症率減
- アトピーを「保湿しない」という考え方
- アトピーの保湿は肌の状態とよく相談して選ぼう
アトピーにおすすめの保湿ってどんなもの?

アトピー性皮膚炎とは、アレルギー反応を起こしやすい人、皮膚のバリア機能が弱い人によく見られる肌の症状です。アレルギー反応を起こす物も、その肌の状態も、その人によって違ってきます。ですので、保湿剤の中に入っている成分がたとえ天然の植物成分であろうと、それにアレルギーを持っていると症状を悪化させてしまうだけなんです。それだけアトピー肌の保湿剤選びは慎重にならなければなりません!アナタのアトピー肌の保湿にどの保湿剤がおすすめなのか、本当に保湿剤を塗ってもいい状態なのか…正しい判断ができるよう、私、はるこ先生こと水野春子がご案内していきます!
アトピー肌を保湿しないのはタブー?
アトピー肌はとても乾燥しがちなため、保湿をしないと乾燥がどんどん酷くなってしまう人もいます。
まずはアトピー肌の人が保湿を大切にすべき理由を、一緒に学んでいきましょう!
保湿はアトピー肌の基本ケア

現在、アトピー性皮膚炎の原因ははっきりと分かっていませんが、その症状は肌が炎症して赤くなったり、乾燥して痒くなったりと辛いものです。
重症化させないためにも、日ごろからきちんとお手入れをすることが重要です。
アトピー肌を保湿する3つの目的
でもどうしてアトピー肌には保湿することが大切なのか、詳しく知っている人は意外と少ないと思います。

- 抗菌
- 抗炎症
- バリア機能の修復
アトピーの人は肌のバリア機能が低下しているので、炎症を起こしやすいという特徴があります。
肌が炎症を起こすと、強いかゆみによって皮膚を掻き壊してしまい、細菌感染しやすくなってしまいます。
だから保湿をして肌のバリア機能を保つことがとても大切なんです。
保湿依存症と深刻にならず徹底保湿を
アトピー肌に悩んでいる人の中には、保湿依存を気にしている方もいると思います。
もちろん保湿剤を使わなくても肌の状態がいいのなら問題はありません。
ですが保湿剤を使わないことで、肌の調子が悪くなってしまうようなら、保湿依存症のことは気にせずにしっかりと保湿をしましょう。

アトピー肌の保湿剤の選び方

セラミド入りの保湿剤
〈メリット〉
肌に水分を保持してくれるセラミド。その重要性は、さらに又後述しますが、生まれつきアトピーの人はフィラグリン遺伝子の関係でセラミドをうまく作れない体質が多いとのこと。又、生まれつきでなくても、皮膚に炎症が起こるとセラミドも作りにくい状態になってしまいます。ですので、本来肌に存在するセラミドを肌に浸透させるのは自然で保湿に優れています。
〈デメリット〉
セラミド含有の保湿剤は医薬品ではないので保険適用外です。生産コストが問題で高価なものか、安価ですが効果が期待できないものが存在します。又、セラミド成分配合と記載されていても少量しか入っていない場合も多いのです。見極めが大事ですね。
〈種類〉
- 「植物性セラミド」「疑似セラミド」:安価で手に入れることができます。特に人工の疑似セラミドは、加工しやすく配合量も多くしやすいので、濃度が高いものを入手しやすくなります。ただ、人のセラミドとは違う型なので、即効性は望めないでしょう。
- 「天然セラミド」:主に馬の脊髄から抽出しています。ヒト型に続く保湿力と言えますが、動物アレルギーをお持ちの方には合わない場合もあるかもしれません。又、高価になりますのであまり出回っていません。
- 「ヒト型セラミド」:一般的に推奨されるものです。人のセラミドと同じ構造で、角質層に浸透しやすく高い効果を発揮します。アトピー肌はセラミドを塗っても並びが崩れてしまいやすく、維持しにくい性質です。その場合、ヒト型アシルセラミドをおすすめします。アシルセラミドはその並びのもろさを繋いでくれる性質を持ちます。
安全性が高いのがワセリン
〈メリット〉
石油から有害物質を取り除いたワセリン。完全自然物質のため、肌に塗って悪化することは少ないです。皮膚への刺激が少ないため、わりと重症なアトピー肌にも使用することができてしまいます。肌に浸透するわけでなく、皮膚をコーティングしてくれる役割を持ちます。ですので、傷ついた皮膚に細菌が侵入するのも防いでくれます。
又、保険が適用されますので、病院で処方してもらえます。
〈デメリット〉
ワセリン自体での保湿効果はあまりないです。皮膚の上をカバーするので、水分の蒸発を防ぐ役割をしていると理解しましょう。もともと肌にある水分を閉じ込める能力にはとても優れているんです。
又、塗ると熱がこもるので傷ついた肌ですと痒みが出る場合があり、おすすめしないという声も上がっています。でも、ワセリンほどの低刺激のものはありません。基本的にはアトピー肌におすすめのものだと言えるでしょう。
〈種類〉
- 「黄色ワセリン」:ドラッグストアーで売っている「Vaseline」が黄色ワセリンですね。精製度が比較的低く、不純物が混ざりやすいので皮膚病には向いていません。お手頃価格なので、ハンドクリームとしてなど、デリケートではない部分用に購入しましょう。
- 「白色ワセリン」:黄色ワセリンよりも純度の高いワセリンです。各メーカーから発売されている「化粧油」と「日本薬局方の白色ワセリン」の2種類に分類されます。「日本薬局方の白色ワセリン」は第3類医薬品扱いで、酸化防止剤、香料無添加の医療用として作られているので、アトピー肌にはこちらを使用した方がいいでしょう。ドラッグストア、薬剤師のいる薬局で取り扱っています。
- 「プロペト」:白色ワセリンよりも高純度・高品質で、眼科でも使用されるほどです。皮膚科で処方してもらうことができ、保険が適用されるので安く手に入れることができます。市販薬でも「プロペトホーム」という名で販売されています。
- 「サンホワイト」:不純物を極限まで取り除いたものがこちら。プロペトでも痒みが出てしまった方は「サンホワイト」を使用してみましょう。市販のみになっています。
馬油やホホバオイル
〈メリット〉
馬油は馬のお腹の脂肪を抽出したもので、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の比率が3:7になります。この比率が人間の油と同じなんです。人体の油に似ているので、肌になじみやすいというのが利点です。又、菌を退治してくれる程ではないのですが、抗菌作用が多少あり、アトピーの原因となる黄色ブドウ球菌等の侵入も防いでくれます。
ホホバオイルは天然の植物オイルで、主な成分はワックスエステルです。人間の体にもともとある成分と同じなので、こちらも肌なじみが良いです。ワックスエステルは「ロウ」なのでバリア機能も高いんです。又、人工心臓の潤滑油として使われている程で、敏感肌にも安心して使えます。
〈デメリット〉
動物性、植物性のアレルゲンに反応してしまう方は、かぶれてしまう可能性があります。必ずパッチテストをしてから使いましょう。
こちらは保険適用外なので、市販のものを探さなくてはなりません。
〈種類〉
馬油には、クリーム状と液状の2種類があります。薬局などで販売されているものは白く柔らかいクリーム状のものが多いです。液状のものは、透明の液体になります。肌馴染みが良く、クリーム状よりはサラッとしています。どちらも成分は同じになりますので、用途や好みのタイプで選びましょう。

ホホバオイルは、大きく分けて「精製オイルの透明タイプ」と「無精製オイルのゴールド(黄色)タイプ」の2種類あります。
- 「精製オイルの透明タイプ」:大量生産するために加熱処理をほどこした、無色透明なホホバオイルです。より安定した部分だけを抽出しています。純度を高めていますので肌には優しいですが、ビタミンなどの肌にいい有効成分は失われてしまっています。
- 「無精製オイルのゴールド(黄色)タイプ」:非加熱でコールドプレス(低温圧搾)によって抽出されるゴールド色のホホバオイルです。天然トコフェロール、アミノ酸、ミネラル、ビタミンA・D・Eといった有効成分が含まれているので、スキンケアに優れた効果があります。
ヘパリン類似物質入り
〈メリット〉
アトピーの乾燥肌治療のために、よく病院で処方される保湿剤、ヒルドイド。その主成分が「ヘパリン類似物質」です。豚の気管軟骨、肺などの臓器から抽出されたものが原料となっています。
ヘパリンは人間の臓器でも作られる保湿成分の一種です。ムコ多糖類に分類され、間接の動きや眼球の動きを手助けしています。ヘパリンは糖のつながりが長く、さらに分子量が大きいために肌に浸透されません。このつながりを短くして、ヘパリンの構造を似せて作られた成分がヘパリン類似物質です。分子量が減り、肌に浸透しやすい性質になったんですね。
ヘパリン類似物質は抱水力に優れています。肌に浸透すると、肌の中にある水分を抱きかかえて保持してくれるんです。又、血行促進の作用もあります。血行を良くし、傷の回復をうながしてくれます。
保険適用内で、お安く手に入れることができます。
〈デメリット〉
ヒルドイドは副作用が少なく毒性もない安全な薬なのですが、界面活性剤入りで、まれに重症アトピーの方には刺激になる可能性もあります。発疹・かゆみ・発赤の症状が出た場合はすぐ使用をやめましょう。
血行を良くする作用があるため、血が出ている部分には使えません。
〈種類〉
ヘパリン類似物質軟膏(油性クリーム)、ヘパリン類似物質クリーム、ヘパリン類似物質ローション、ヘパリン類似物質外用スプレーの4種類があります。軟膏はワセリンなどの油を使用しているので刺激が少ないのですが、クリームには界面活性剤、ローションにはアルコールが入っている事が多く、刺激を感じるようでしたら使用をやめたほうがいいでしょう。スプレータイプがローションと同じなのですが、背中など塗りにくい部分にはとても便利だと言えるでしょう。
尿素配合
〈メリット〉
尿素は水分と結合しやすい性質を持っています。強力な保湿効果ではありませんが、優しく肌に働きかけてくれます。


もう一つ、ピーリング効果があるのが特徴です。古い角質を取り除いてくれるので、ゴワゴワした固い肌を柔らかくする効果があります。
こちらも保険適用されていますので、安く購入できます。
〈デメリット〉
使いすぎるとピーリング作用で新しく健康な皮膚まで傷つけてしまう場合があります。薬ととらえて、日常用とは考えない方がいいです。肌が少し安定したかな?というタイミングで使用をストップするとちょうどいいかもしれません。又、刺激があるので、炎症肌には向いていない時が多いです。塗って痒みが出る場合は逆効果になりますので、パッチテストをしてから使用しましょう。
〈種類〉
先発医薬品はケラチナミン軟膏です。他にもウレパールクリーム、パスタロンソフトがありますが成分名が少しずつ違い、使用感も違ってきます。後発医薬品としてはケラベンス軟膏、アセチロールクリーム、ウリモックスクリームなどがあり、値段が安くはなりますが効能にはばらつきが出てきます。それぞれ、尿素10%配合、20%配合と配合率の違いもありますが、尿素配合の場合、割合によって効能に優劣があるわけではありません。実際に使ってみないとわからないというのが正直なところです。
抗菌&抗炎作用入りのもの
〈メリット〉
抗菌作用入りですと、殺菌まではいきませんが、黄色ブドウ球菌、カンジダなどのカビや真菌の増殖を防ぎ、感染症を予防することができます。ステロイドは抗菌作用がなく皮膚の感染症に弱いため、軽度のアトピーのうちから抗菌作用入りの保湿剤を使っておいた方がいいでしょう。
抗炎症作用入りのものは、軽微な炎症をおさえることができるためステロイドを使わずに済む場合もあります。


〈デメリット〉
保険適用しているものがないので、病院では処方してもらえません。日本は肌の細菌感染に関して遅れ気味という情報もあります。抗菌作用保湿剤に関しては自分で判断しなければいけない場合も多いのが難点です。
〈種類〉
抗菌作用入り保湿剤はホホバオイル、ティートゥリー、ヨモギ、ドクダミ、a-ビサボロール配合のものなどがあります。
抗炎症作用入り保湿剤の成分としてはカンゾウエキス、グリチルリチン系などがあります。
有害成分の入っていないもの
〈メリット〉
弱っている肌に界面活性剤や防腐剤などの有害化学物質入りの保湿剤を使用すると、角質層がダメージを受けて油分を保持できなくなり、バリア機能が低下します。すると、自動的に水分蒸発も起こり、乾燥肌になってしまうのです。ですので、無添加保湿剤を使用することは、肌に刺激を与えず保湿をしてくれることが多いので、安心感があります。
〈デメリット〉
無添加だからと言ってアトピーの人に完全に安心というわけではありません。何かしらアレルギーをお持ちの方が多いわけですから、天然由来成分であろうと、動物由来の成分であろうと、アレルギー反応が起これば全く逆効果のものになってしまいます。パッチテストは必ず必要になります。
〈種類〉
無添加表示に安心しきってはいけません。きちんと成分表示を確認するようにしてください。又、脂質の種類が、オレイン酸などの不飽和脂肪酸ですと、かえって角質層内の細胞間脂質のバランスを崩してしまうことになります。配合されている油にも注意する必要があります。


アトピーに保湿が必要な理由
乾燥でバリア機能が低下
前述したように、アトピー肌の角質層にはセラミドが少なくなっていることが多いです。セラミドは、角質層の細胞間で、水分と油分を保持するスポンジのような役割をしています(細胞間脂質)。細胞間脂質の50%をしめる主成分がセラミドなのです。肌にうるおいを与えるために必要な成分です。セラミドが不足すると、水分油分がでカバーしていてくれた肌に穴が開いてしまいます。つまりはバリア機能が低下してしまうんです。
かゆみの原因にもなる
バリア機能が低下してしまうとどうなりますか?肌の内部に異物が侵入可能になってしまいます!肌内部に侵入した異物を外敵と判断した人間の体は、免疫細胞から攻撃を開始します。この攻撃により、皮膚炎・赤み・かゆみを引き起こしてしまうのです。こうなると、肌をかいてしまったりで、アトピーが重症化してしまいます。重症化する前に、保湿を心掛けましょう。
炎症中のアトピー肌に保湿クリームはNG
アトピー性皮膚炎の症状の違い
悩むのは、「乾燥肌なの?」「アトピーなの?」という点でしょうか。肌の状態がひどい時は病院へ行くべきなのですが、判断の手段としていくつかあげておきますので、参考にしてください。
〈要因〉
乾燥肌はもちろん、乾燥によるものです。アトピーの要因は様々で、先天性・後天性に分かれます。先天性は元々セラミドなどを作りにくい体質の方や、アレルギー体質などの素因があり、生活上の悪化因子(化学物質、花粉、ハウスダスト、ダニetc)が加わることで発症します。つまり悪化因子がアレルゲンとなり、免疫システムが反応して炎症を起こしてしまうんですね。後天的なものは、生活習慣やストレスが考えられますが、実ははっきりとした原因が解明されていないのも事実です。
〈見た目〉
見た目で一番の違いは、アトピー性皮膚炎は肌にブツブツができるところです。ニキビとは違うもっと細かいブツブツができていれば、アトピーを疑っていいでしょう。重症化しないよう早めに皮膚科に行って薬を処方してもらいましょう。
〈症状が出る場所〉
乾燥肌の方は顔に症状が出る場合が多いのですが、アトピーの方は身体全体に症状が出てきます。アレルギー体質の方には特に多いのですが、重症化すると赤いブツブツが身体じゅうに広がってしまうこともあるのです。このようになると、精神的にもつらくなりますので、肌に異常を感じたら、やはり早めに病院へ行きましょう。
〈かゆみの違い〉
乾燥肌ももちろんかゆみがあります。でもただの乾燥肌なら、化粧水などで保湿をしてあげるとかゆみが治まってきます。アトピー性皮膚炎はいくら保湿をしてもかゆみが治まってくれません。まずは保湿をしてかゆみの具合を見るのもいいでしょう。ただ、炎症を起こしているような重症な肌でしたら、悪化を促す場合があるので、保湿剤をむやみにつけず早めの皮膚科診断をおすすめします。
炎症には抗炎作用の薬が◎
アトピー性皮膚炎には保湿がもちろん大切です。でも、炎症を起こしてしまっているアトピー肌にむやみに保湿剤を使用すると…つらい結果が待っています。炎症を起こしていると、普段使っていた保湿剤も刺激になる場合が多く、痒みが出たりヒリヒリしたりで、炎症が悪化することがあるのです。このことを知らないと、アトピーに保湿は効果がないと嘆く原因になりえません。保湿剤はアトピーに効果がないのではなく、「炎症を抑える効果がない」ととらえましょう。
では、炎症に有効な抗炎症薬について解説しましょう。皮膚科で処方されるのがステロイド外用薬かプロトピックです。
ステロイド外用薬
含有されているステロイドホルモンは、体内でつくられるステロイドホルモンを人工的に合成し、効果を強めた成分です。症状に合わせて使いやすいように、効き目の強いものから弱いものまで5ランク(1群/ストロンゲスト 2群/ベリーストロング 3群/ストロング 4群/ミディアム 5群/ウィーク)に分かれて多くの製品があります。
プロトピック
成分名はタクロリムス。ステロイドの副作用が怖いと言う方に処方されるお薬なのですが…もともと臓器移植後の免疫抑制剤として使用されていた薬を軟膏にしたもので、ステロイドよりもかなり強力な免疫抑制剤なんです。ステロイドで見られる皮膚萎縮、血管拡張などの副作用がありませんが、長期使用は避けましょう。
ステロイド外用薬 | プロトピック | |
---|---|---|
メリット | ・抗炎症作用が高い。 ・即効性がある ・5ランクに分かれているので、症状別、部位別に使い分け可能 ・クリーム、ローション、テープ剤といった様々な剤型があり、使いづらい部位にも塗りやすい | ・抗炎症作用はステロイドストロングランク3群と同じ程度ある。 ・成人用(0.1%)、小児用(0.03%)に分かれている。 ・ステロイドホルモンで見られる皮膚萎縮、血管拡張、多毛などの副作用は見られない。 |
デメリット | 次のような副作用がある。 ・塗りつづけると皮膚がうすくなったり、血管がやや目立つ時がある ・皮膚が薄くなりすぎると皮膚線条ができるときがある ・うぶ毛が生える ・使用した部位にニキビができやすい | ・効果が出るのがステロイドよりも遅い。 ・塗り始めヒリヒリし、肌がほてることがある。 ・使用した部位にニキビができやすい。 ・剤型が軟膏だけ。 ・海水浴やスキーなど、強い日光を浴びる時は使用できない。 ・2歳未満は保険適用しない。 |
使用方法 | 1日2回使用する。手のひら全体で該当部分にうっすら光る程度に塗る。 | 1日1回~2回、上限量を越さないように使用。 チューブから出した1cmを約10c㎡の面積に塗ることができる。顔は米粒程度の量を直径5cmの円の面積に塗る。 該当部分に少し光る程度に塗る。 |
ニベアのクリームやキュレルはOK?
上述したように、アトピー肌はアレルギー反応を起こし、かゆみや炎症の症状が出てしまうものです。それに対し、敏感性乾燥肌は外からの刺激に敏感に反応してしまう肌と言え、この2つは全く違うものだと判断できます。
キュレルは敏感性乾燥肌用としての保湿剤で販売されているので、アトピー肌用ではありません。又、ニベアには石油由来のミネラルオイル、人工香料、安息香酸Na、エタノールと、アトピー肌には悪化因子になりえる成分が入っています。そんな2つを炎症のあるアトピー肌に塗ってしまうと、悪化する可能性が大きくなるのはおわかりですね。
ネット上では、ニベアもキュレルもアトピー肌に良いという声もありますが、炎症を起こしている場合は間違いなく使用しない方がいいでしょう。
市販の保湿剤おすすめ4選

でも、あくまでも炎症のない肌用だということを念頭に置いて読んで下さいね。
アトピー肌専用化粧水「みんなの肌潤ろーしょん」
肌への浸透力がとてもよく、塗った後の肌がとてもモチモチすると評判の「みんなの肌潤ろーしょん」。その保湿力の秘密はこんにゃくセラミドです。肌への優しさを考慮した成分を選択。植物由来の中でもこんにゃくはアレルギーが少ないとのことです。
又、ヒアルロン酸と比べ約2倍の保湿力を持つリピジュアを配合ししっとりした肌を実現します。
- 刺激もゴワつきも激減40代女性刺激、ゴワつき共に激減しましたし、肌が柔らかくモチモチしてきたように、感じます。
- 刺激が少ない30代 女性ここまで違和感や刺激を感じず使える化粧水は初めてでした。 もっと継続して使って肌の変化を見てみたいです。
肌への刺激を極力少なくするよう考慮された化粧水だけあって、刺激が少ないことへの感想も多いようです。肌に浸透しやすいものだけに、嬉しい使用感ですね。
子供にもOK「みんなの肌潤糖」
砂糖の浸透力、給水力、保湿力に注目し、作り出された保湿剤です。もちろん、砂糖がそのまま入っているわけではありません。特殊微粒子加工を施すことで、粒子を細かくし、肌への刺激を最小限にしています。一粒一粒を球状にし、植物性オイルでコーティングされていますが、オイルは肌へ浸透せず、砂糖だけが角質層に浸透していくという独自の技術で作られています。
スクラブ状のテクスチャーで、適量取って水に溶かし、ペースト状にしてから使用するというのも新しい試みです。
着色料・合成香料・防腐剤全て不使用。更に、植物由来の原料、パッチテスト・放射能試験済みで赤ちゃんでも使用できる品質です。
- かゆみが治まりました!3.6/531歳 女性突然アトピーになってしまい、とにかく顔がかゆくてかゆくてかきむしってしまい、そのあとはひりひりすごく痛くて散々でした。病院で処方されたローションを塗ってもしみて本当に痛くて、(中略)こんなので効くのかなと半信半疑でしたが、使ってすぐにかゆみが治まりました!あれだけかゆかったのにとびっくりしましたが、添加物などもなく、お砂糖の少しざらざらした刺激もかゆい肌には心地よく、洗い流した後の肌がびっくりするほどになめらかです。
- 顔が真っ赤…41歳 女性アトピー用って宣伝してるのに、1日使って、次の日の顔が真っ赤になってしまいました。アトピー持ちだと、柑橘系入ってるのは、きついかもです。
とても効き目が良いという方が多い中で、合わなかったという意見も少しありました。アトピーの方は、植物性のものにアレルギー反応をおこす方もいらっしゃいますので、パッチテストをしてから使用しましょう。
顔の保湿に「mamori保護美容液」
一般に一番純度の高いとされるワセリン「サンホワイト」よりも安定している、医療用超精製ワセリンを高配合しています。しかも日本で初めて合成界面活性剤なしでワセリンを配合するという独自技術を使用。よくあるワセリンのベタつきがなく、しっとりするけどサラッとしたのびの良い使い心地です。
又、保湿成分として、レシチン・微生物由来セラミド・整菌テフロースなどが配合されています。整菌テフロースは常在菌のバランスを整える役割をし、肌を最適な弱酸性にします。又抗炎症、抑臭効果も期待できるので、肌荒れ・大人ニキビの予防になります。無添加のシンプル設計で敏感肌でも安心して使用できます。
- 痒みも刺激もなくしっとり3.9/546歳 混合肌 女性しっとりとはしているけれど、さらりとした感じもあり、使っているうちに段々と肌が柔らかくもっちりしてきました。(中略) 乾燥肌専用というだけあって、肌が敏感になっている季節の変わり目のこの時期に使っても、痒みが出たり刺激に感じたりすることもありませんでした。
- これ1本でテカリも消えて、使い始めてから乾燥知らず!32歳 女性オイリーなのに乾燥するうになってきたのがmamoriを購入したきっかけです。(中略)mamoriを使い始めてから、ニキビが全くなくなりました。今では、赤ちゃんのようなもちもち肌を実感しています。
敏感肌にもやさしい使用感のようですね。又、ニキビに効果があったということで抗炎症作用も効いているようです。ネット上ではアトピーにも効果があったという声が上がっていますので、一度お試しくださいね。
セラミド入りの「セラミディアル(モイスチャーライジングセラム)」
人の肌にあるセラミドと同じ構造のヒト型セラミド5種類をバランスよく高濃度で配合しています。そのため、肌なじみが良く浸透力に優れています。又、1gあたり6Lの水分を保持することができる保湿力の高いヒアルロン酸、人の肌にもともとある天然保湿因子のアミノ酸など、高保湿成分を配合しています。
植物由来成分も肌の質を整えます。6種の花エキスで肌の質を整え、植物性プラセンタエキスがハリと弾力を与えてくれます。そして、オーガニック由来のスクワラン、ホホバオイルがしっとりしたやわらかい肌に導きます。
- ベタツキが消えます5/5本来の使い方と違うかもしれませんが、基礎化粧の前と後に使っています。べたつかずにしっかり潤い、アレルギーでごわついたお肌が落ち着きました。メイク前でも変なベタツキが出ない優秀商品です。
- 痒くなりました…1.4/536歳 女性肌が弱い私。多分皮膚が薄いのかな。身内にアトピーいるし、ニキビができやすくキメの粗い私。敏感肌にも大丈夫!との事で購入しました。 …が、ダメです。肌が熱をもち、痒くて痒くてたまらない!(夜使用) 翌日、なぜか肌が乾燥?してるのか皮剥けがー!諦めきれず二日目もつかいましたが、やはりダメ。匂いは薬草っぽい。嫌いじゃない。 浸透は早い。合わないせいか、保湿感じず。
こちらでも、アレルギー肌に効果があったという口コミと、その正反対のものもありました。植物由来成分も入っていることから、植物性アレルギーの方には合わない時もあるかもしれません。でも、高濃度の保湿成分はとても気になりますね。パッチテストをして、使用してみましょう。
有効成分 | 公式サイト | |
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みんなの肌潤ろーしょん | こんにゃくセラミド、 リピジュア、シュガースクワラン、 お砂糖成分 | |
みんなの肌潤糖 | 北海道のビート糖 植物性オイル | |
mamori保護美容液 | 医療用超精製ワセリン、テフロース、 微生物由来セラミド、水添レシチン、 スクワラン、ビタミンC誘導体、 | mamori |
セラミディアル (モイスチャーライジングセラム) | ヒト型セラミド、ヒアルロン酸、 アミノ酸、6種の花エキス、 植物性プラセンタエキス、スクワラン ホホバオイル |
赤ちゃんは保湿でアトピーの発症率減
保湿でアトピーの発症が減る理由
2014年、国立成育医療研究センターが調査しわかったことですが、出生直後の新生児(親がアトピー経験のある子です)が毎日保湿剤を塗り続けると、約8カ月後のアトピー発症率が3割低下したとのことです。
保湿で肌を正常に保ちつづけることで、アトピー性皮膚炎でない状態も維持できるという結果ですね。つまり、皮膚のバリア機能を保つことにより、皮膚からアレルゲンが侵入するのを予防できるということになります。結果、食物アレルギー発症も抑えられたということです。

正しい赤ちゃんの保湿ケア方法
保湿剤ですが、やはり防腐剤、食物アレルゲン(食物エキス)が入っていない、無添加にこだわったものを選んであげましょう。食物アレルゲンは口からの摂取と経皮感作の両方で、食物アレルギー発症率が上がってしまいます。赤ちゃんのために成分表はしっかり確認しましょう。
又、乾燥肌の部分だけに保湿剤を塗るのではなく、全身に塗って下さい。目的はただ単に保湿するだけのことではなく、「皮膚のバリア機能を保護し、炎症を予防する」ことですので、健康な肌の部分も乾燥肌にならないよう、全身に塗って予防しましょう。
アトピー肌の赤ちゃん・子供向け3選
アトピー肌の赤ちゃんや子供には、刺激の少ない保湿剤を選ぶのがポイントです。
ここでは低刺激で保湿効果の高い製品を3つご紹介します。
アトピスマイルクリーム【医薬部外品】
お肌がもともと持っている保湿機能をサポートすることで、乾燥肌や敏感肌を改善します。バリア機能を高めて健康なお肌へ導きます。トラブル肌が気になる子どもにもオススメです。
メーカー | 勇心酒造株式会社 |
価格 | 25g:¥2,500 50g:¥4,500 |
内容量 | 25g / 50g |
保湿成分 | ライスパワーNo.11 |
みんなの口コミ
- 肌のかゆみに悩む息子用に息子に使わせていますが、毎年症状が悪化して全身にかゆみがでて病院に行っていました。今年はアトピスマイルクリームを使っていたら、症状がそんなに悪くなりませんでした。体に合っているようなのでしばらく使ってみたいと思います。

アトピタ 保湿全身ミルキィローション
アトピー肌に悩む赤ちゃんのために作られた保湿剤です。保湿成分の尿素を配合しているので、しっとりと馴染んでお肌を潤します。
メーカー | 丹平製薬 |
価格 | 120mL:650円(税抜) 300mL: 1,400円(税抜) |
内容量 | 120g / 300g |
保湿成分 | 尿素 うるおい補給成分・ラノリン脂肪酸コレステリル配合 |
おすすめポイント | 無香料・無着色・ノンアルコール・パラベンフリー アレルギーテスト済み(全ての方にアレルギーが起きないというわけではありません) |
みんなの口コミ
- 赤ちゃんにも安心して使えました容器が若干小さいのですぐに無くなってしまうかなー?と思ったら少量ですごく伸びます!塗り心地は全然べとつかずしっとりサラサラと言った感じ。無香料、無着色、低刺激処方でお肌の弱い赤ちゃんにも安心して使えました。大満足だったのでリピさせていただきます!

アトピコ スキンヘルスケアクリーム
敏感肌・乾燥肌のために作られた保湿クリーム。精製ツバキ油が肌を柔らかくして潤します。保湿・保護機能が高く、さらっとした使い心地ですがべたつかず、しっとりとしたお肌を長時間キープできます。無香料・無着色の低刺激処方です。
メーカー | 大島椿 |
価格 | ¥1,857 |
内容量 | 120g |
保湿成分 | 精製ツバキ油 |
おすすめポイント | 無香料・無着色 |
みんなの口コミ
- アトピー肌がすっかり良くなりました!昨年冬、普段からアトピーで荒れがちな肌が乾燥でボロボロに!赤鬼みたいな顔になるわ、ピリピリ痛いわで病院に行くも治らず。藁にもすがる思いで、化粧品とスキンケア用品を変えた所すっかり良くなりました。化粧品はミネラルファンデーションに、スキンケアは洗顔から保湿までアトピコにしています。あれから一年、見違える程潤ってる肌に大満足!ここ一年、皮膚科ともサヨナラ出来、ホントに感謝しています。

おすすめの低刺激ボディクリーム3選
刺激にとても敏感なアトピー肌は、刺激が強い保湿剤を使うとかえって症状が悪化してしまうことがあります。
アトピー肌を改善するためには、低刺激のボディクリームを使った保湿を心がけましょう。
薬用ユースキンS クリーム【医薬部外品】
アレルギーなどで乾燥しがちな肌を、潤い成分の「しその葉エキス」が守ってくれる低刺激処方の保湿クリームです。カサつく肌をしっとりと潤して落ち着いたお肌に。
メーカー | ユースキン製薬 |
価格 | ¥1,280円(税抜)(希望小売価格) |
内容量 | 70g |
保湿成分 | シソエキス 濃グリセリン 油溶性カモミラエキス |
おすすめポイント | 無香料・無着色・弱酸性 パッチテスト済み |
- ベビー用スキンケアに自分用ではなく、2歳の子ども用に購入しました。さらっとしていてベタつかずないですが、肌がしっとりします。いろいろとベビー用スキンケアは試しましたが安心して使えて、リピートしています。

アクアゲルマジェル
お肌に潤いを与える成分が多く含まれた保湿剤です。油分を含まない保湿剤なので、さらっとした質感が特徴です。防腐剤や香料などを極力使わずに作られた無添加のお肌に優しい保湿クリームです。
メーカー | 美健産業株式会社 |
価格 | ¥3,980円(通常購入価格:¥6,500) |
内容量 | 60g |
保湿成分 | リピジュア(ボリクオタニム-51) ヒアルロン酸ナトリウム |
おすすめポイント | 合成香料・着色料・鉱物油・パラペン・アルコール無添加 |
みんなの口コミ
- 息子の乾燥肌がかなり軽減!へんなヌルつきもなく、すっきり肌に馴染んでしっとり感が続きます。寒くなると乾燥してくる冬場には特に効果を感じます。また、アトピー肌の息子も使っていますが、肌トラブルと干渉しにくい成分なようで、顔、体に塗ると肌の赤みや痒み、カサカサ状態もかなり軽減され、風呂上がりには欠かさず塗っています。健常肌、アトピー肌問わず保湿ケアできるので、うちではかなり重宝しています。

エルバビーバ ベビークリーム
赤ちゃんのためのスキンケア用品として生まれた保湿クリームですが、敏感肌の大人にもオススメです。軽い使い心地にも関わらず、しっかりとお肌を潤してくれます。オーガニックラベンダーとカモミールの香りでリラックス効果も。
メーカー | 株式会社ジョンマスターオーガニックグループ |
価格 | ¥3,024円(税込) |
内容量 | 125g |
保湿成分 | シア脂(シアバター) |
みんなの口コミ
- 赤ちゃん用の保湿剤としてオーガニックなのと香りがいいので赤ちゃんにはオススメです。ちょっと値段が高いですが、のびもいいので毎日使っても2か月以上もちます。生後すぐから全身に愛用しています。おかげで1ヶ月検診で「保湿ができているから肌がきれい」と誉められました。今4か月ですが、ぷるぷるモチモチ肌です。ちょっと敏感肌ですが乳児湿疹が酷い時期も使っていましたが、特に問題なく使えました。

アトピーを「保湿しない」という考え方
脱保湿でアトピーが改善する?!
脱保湿を頑張ってアトピーが改善したという方もいらっしゃるようです。脱保湿をすることによって、どうしてアトピーが改善するのでしょうか?
今までご説明したように一般的な考え方は、アトピー性皮膚炎はバリア機能が低下している状態のため保湿によってバリア機能を高めてあげるというものです。でも、脱保湿の考え方は、そのように常に肌を湿った状態においておくと、肌が保湿依存症になってしまい、逆にアトピー肌からの自己回復機能が低下してしまうというものなんです。
脱保湿の主な考え方は次の通りです。
- 肌を乾燥させることにより、古い皮膚をはがし、新しい皮膚を生成する。
- 肌の乾燥は細菌、真菌が発育しにくい環境になる。
- 痒みがあり皮膚を傷つけても、血や体液を排出するのでデトックス効果がある。
- その後のかさぶたは、刺激をブロックする役割をはたす。

保湿しないアトピー対策の方法
脱保湿を始めた場合、今まで保護されていた肌が裸状態になりますので、当然一時的に悪化症状が見られます。かゆみ、痛み、乾燥、ガサガサ粉、落屑、炎症、汁が出るetc…それはそれは、耐えられない苦痛があるかもしれません。脱保湿をやめる方はこの苦痛に耐えられないからだということです。
この苦痛を少しでも取り除くためには、日常生活での注意点もあるようです。食べ物では「糖類を摂り過ぎないこと」、できるだけ「合成界面活性剤に触れないこと」だそうです。
乾燥して痒みが出たり、じゅくじゅくした時は、コットンに番茶かウーロン茶を含ませて拭いていたという成功者の方もいらっしゃいます。又、脱保湿をしている時に鍼灸院にて血流やリンパの流れを整えながらバランスをとるという方法もあるようです。
人によっては年単位で回復までかかる場合があるようです。簡単にできるものではないので、必ず専門医の指導に従って行いましょう。
保湿VS脱保湿
保湿 | 脱保湿 | |
---|---|---|
治療のポイント | ・アトピーはアレルゲンを極力避けたいので、無添加、オーガニックの保湿剤を選ぶ。 ・どの成分にアレルギー反応を起こすかわからないのでパッチテストをしてから使用する。 ・炎症を起こしている場合は抗炎症剤を使用した方がいい。 | ・食生活で当分を摂り過ぎない。 ・合成界面活性剤に極力触れないよう気を付ける。 |
メリット | ・バリア機能の手助けをし、皮膚に潤いを持たせるため、痛みや痒みを抑えてくれる。 ・ウロコ肌の期間が短い。 | ・古い皮膚をはがし、新しい皮膚を生成するしやすくなる。 ・細菌、真菌が発育しにくい環境になる。 ・肌の自己回復力を作る。 |
デメリット | ・悪化因子(アレルゲン)が成分に入っていたら症状を悪化させる。 ・本当に肌に合うかどうかは、実際肌に塗ってみないとわからない。 ・肌が保湿依存症になる。 | ・自己回復力がつくまでアトピーが一時的に悪化し、炎症、痒みや痛みなどの苦痛に耐えなくてはならない。 ・見た目もひどくなる為、悪化しているときには精神的にもつらい。 ・アレルゲンに対して神経過敏になる。 |

アトピーの保湿は肌の状態とよく相談して選ぼう
アトピー性皮膚炎は肌の状態によって、保湿剤を使用しても良い場合とダメな場合があることがわかりましたね。アトピー肌は、敏感性乾燥肌とは性質が違います。ご自分のアレルゲンが何なのか、又肌に炎症が起こっていないか、よく調べてから保湿剤を選ぶように心掛けましょう。
又、「脱保湿」という意外な方法もご紹介しましたが、「保湿」をするのにも、「脱保湿」をするのにも、自分だけの判断で治療を行わず医師の診断を受けるのも大切なことです。どうせなら、失敗は避けたいものです。慎重に治療していきましょう。