目次
- デリケートゾーンは正しく洗うのがマナー
- デリケートゾーンの皮膚を図で解説
- デリケートゾーンの洗いすぎはトラブルのもと!
- 【女性】デリケートゾーンの正しい洗い方
- 【女性】デリケートゾーン専用アイテム3選
- 【男性】デリケートゾーンの洗い方
- 【赤ちゃんや子ども】デリケートゾーンの洗い方
- デリケートゾーンは正しい洗い方で清潔にしよう!
デリケートゾーンは正しく洗うのがマナー

においがこもったりムレで不快になったり…と、デリケートゾーンは何かと気になる存在ですよね。2014年に小林製薬が行ったアンケートによれば、日本人女性の54%がデリケートゾーンにトラブルを感じた経験があるんだとか!2人に1人が悩みを抱えている一方で、家族や親友にも相談できず、思い込みや間違った洗い方でかえって症状を悪化させてしまうこともあるようです。
デリケートゾーンについて理解して、適した洗い方やケア方法をしっかりマスターしておきましょう!
デリケートゾーンの皮膚を図で解説
デリケートゾーンとはここ!VIOライン
デリケートゾーンは「陰部」とも呼ばれる部分です。陰部と聞いても「?」と感じるかもしれませんね。けれど、脱毛サロンの広告などで「VIOライン」という言葉をよく見かけませんか?このVIOラインも実はデリケートゾーン(陰部)を指していると聞くと、少し想像しやすいのではないでしょうか?
VIOラインはアルファベットの形がそのまま部位のシルエットを表していて、Vラインは逆三角形をしたビキニライン、Iラインは陰部周辺のタテライン、Oラインは肛門まわりを指しています。「パンツに隠れる部位」と考えると、さらにわかりやすいかもしれません。
デリケートゾーンの皮膚の構造
デリケートゾーンは、その名のとおり、体の中でもとってもデリケートな部位と言われています。その最大の要因は雑菌の温床になりやすいため。なぜ体の中でも特に雑菌が増えやすいかと言うと……
- 生理現象(排泄や生理、おりものなど)によっていつでも雑菌にさらされやすい
- 手足などその他の部位と違って、形状が複雑に入り組んでいて雑菌が育ちやすい
- 下着やアンダーヘアーに覆われているためムレやすく、雑菌が好みやすい
などの理由があります。
他にも注目すべきは「アポクリン腺」と呼ばれる汗腺の存在です。顔や手足にあるエクリン腺からの汗はほぼ水だけでできていて、基本的に無色・無臭でサラッとしています。一方、アポクリン腺からは脂肪分やミネラルといった栄養分を含んだ汗が出るため、雑菌のエサになりやすいのです。雑菌が繁殖すると、最初は無臭だった汗もイヤなニオイがついてしまいます。
また、デリケートゾーンはまぶたよりも薄い、とても繊細な皮膚で構成されいているため、下着の擦れといったちょっとした刺激でも、かゆみや赤みなどの皮膚トラブルも起こしやすいのです。
デリケートゾーンの洗いすぎはトラブルのもと!
毎日無意識に洗っているデリケートゾーン。自分の洗い方についてチェックしてみてください。誤った洗い方は思わぬトラブルを生んでしまうかもしれませんよ。
間違った洗い方をしていませんか?
- 石鹸やボディソープを直接塗る
- 汚れが落ちるようにゴシゴシ洗う
- ニオイが気になる膣内も洗う
- 触るのが怖いのでシャワーで流すだけにする
スソワキガの悪化
アポクリン腺からの汗の影響でどうしても臭いやすいデリケートゾーン。過度にニオイが強くなったら「スソワキガ」になっている可能性があります。 スソワキガはいわゆるワキガの一種で、デリケートゾーンにたまった垢などがアポクリン腺の汗と結びついて菌が増殖することで起こります。なので、「触るのが怖い」とシャワーを軽く当てるだけといった洗い方をしていると、細かなミゾに汚れがたまり、スソワキガを引き起こすことになりかねません。デリケートゾーンは清潔に保つことが肝心です。
あなたはスソワキガ?簡単チェック法
- 下着に黄色い汗じみがつく
- デリケートゾーンが臭う
- 乳首からもニオイがする
- デリケートゾーンが毛深い
- 耳垢がしっとりしている
上記のチェック項目が多いほど、スソワキガの可能性が高まります。スソワキガになりやすいのはアポクリン腺の働きが活発な人です。一般に、耳垢が湿っている人やデリケートゾーンの毛質が太く量が多い人は、アポクリン腺が人より多く、スソワキガになりやすいと言われています。また、アポクリン腺からの汗が多いと、汗ジミが黄色くなりやすく、多くの汗が菌の増殖を招いて強いニオイを発しやすくなります。さらに、デリケートゾーンと同じようにアポクリン腺からの汗が出る乳首からも、同じようなニオイがするというケースも多いようです。
膣内の悪玉菌繁殖によるかゆみ
デリケートゾーンの中でも、特に入り組んだ形状になっているのが女性の膣(ちつ)です。女性の膣周辺は
- 複雑に入り組んだ形状になっていて洗いにくい
- しっとりとやわらかい粘膜がある
- おりものなどの分泌液が出る
- トイレットペーパーの残りカスなどがたまりやすい
といった特徴があり、汚れがたまりやすい、雑菌が繁殖しやすい、分泌液の残りが恥垢(ちこう)と呼ばれる垢になりやすいなど、気づかないうちに雑菌が住みつきやすくなっています。一方で、膣内までアルカリ性石鹸でゴシゴシ洗うと良質な常在菌が殺菌され、雑菌が増えてしまうことも……。
雑菌のひとつであるカンジダ菌が増えた結果、白色や黄色のポロポロとしたおりものやピリピリとした痛みをともなったかゆみが出る「腟カンジダ」と呼ばれる感染症になってしまう人も少なくありません。カンジダ菌だけじゃなく、大腸菌やブドウ球菌の増殖によって感染性外陰炎といった病気にかかることもあります。
摩擦による黒ずみ
紫外線を受けると日焼けして黒くなりますよね。実はこれ、紫外線の刺激から肌細胞を守るため、メラニン色素を作り出すことによって起こる“肌のバリアー機能”なんです。先ほども書きましたが、デリケートゾーンの皮膚はとても薄いため、元から肌細胞を保護するためにメラニン色素の活動が活発。バリアー機能が働くのは紫外線が当たったときばかりではないので、ゴシゴシ洗いや下着の擦れといったちょっとした刺激でもメラニン色素が生み出されてしまい、肌の黒ずみの原因になるのです。
【女性】デリケートゾーンの正しい洗い方
膣外はお湯と石鹸で優しく丁寧に
ゴシゴシ洗ってもさらっと洗ってもダメとなると、どうすればいいのか悩んでしまいますよね。そこでデリケートゾーンの洗い方を具体的に見ていきましょう♪
デリケートゾーンの洗い方(女性)
- 手のひらなどで石鹸やボディソープをしっかり泡立てる
- Vライン(陰毛)に泡をのせ、毛の流れに逆らうようにしてマッサージするように洗う(陰毛を軽く引っ張って抜け毛を処理しておくと、下着にむだ毛がつきにくくなります)
- そのままIライン(性器周辺)にも泡をのせ、恥垢のたまりやすいミゾを中心に、こすりすぎに注意しながら指の腹でやさしく洗う
- Oライン(肛門周り)を指の腹でやさしく洗う
- シャワーを使って、泡や恥垢をしっかり洗い流す
黒ずみを避けるためにもゴシゴシ洗いは厳禁ですが、やわらかな指の腹としっかり泡立てた石鹸で細部まで丁寧に洗うのが大切です。特にIラインは自分では見えにくい上に、くぼみやヒダなどがある複雑な構造から汚れが落ちにくい部位。汚れ落ちが気になるときには、鏡で確認しながら洗うのもいいでしょう。
膣内は専用アイテムで必要な時だけ
ニオイやかゆみが気になって膣の中まで洗う人がいますが、通常は指を入れてまで洗う必要はありません。膣内は弱酸性に保たれることで菌の増殖を抑える自浄作用が働いているので、石鹸で洗わなくても清潔なのです。逆に、もし膣内まで石鹸で洗ってしまうと、ほとんどの石鹸がアルカリ性であるため、膣内のpHバランスが崩れて大切な自浄作用が損なわれてしまいます。すると自浄作用がうまく働かず、雑菌が増えてしまい、デリケートゾーンの悩みが増すことにもなりかねません。
ただ、「膣外はキレイに洗っているのに、どうしてもかゆみが気になる」「ニオイが増した気がする」など、気になる理由があるときには、膣内のpHバランスへの影響や刺激の少ないデリケートゾーン専用の石鹸を使ってみるのもいいでしょう。
生理中も洗っていい?
生理中のデリケートゾーンは汚れがたまりやすくムレやすいのでしっかり洗いましょう。ただ、デリケートゾーンは普段よりさらに刺激に弱い状態になるので、いつも以上に優しく丁寧に洗うことが大切です。また、生理による出血が気になって膣内を洗いたくなるかもしれませんが、洗うのは膣外までにとどめておいて、膣内はシャワーで軽く流すだけにしておきましょう。
妊娠中の洗い方や使う石鹸は変わる?
妊娠すると体質が変わったり石鹸成分に過敏に反応してしまったりと、今までの洗い方が合わなくなってしまうことがあります。もしピリピリとした刺激を感じるなら、デリケートゾーンでの石鹸の使用をやめてぬるま湯だけで洗ったり、デリケートゾーン専用の石鹸を取り入れたりするといいでしょう。
【女性】デリケートゾーン専用アイテム3選
有効成分
普通の石鹸とデリケートゾーン専用の石鹸との大きな違い、それは弱酸性とアルカリ性です。デリケートゾーン専用の石鹸は、膣と同じpHバランスである弱酸性となっているので、膣のバリア機能を落とすことなく汚れを落とすことができるのです。
また、一般の石鹸が脂肪酸を主成分にしているのに対して、デリケートゾーン専用の石鹸はジャムウやミョウバン、カミツレエキスなど、かゆみや臭いを抑えてくれるとされる天然由来の成分が使われています。中でも、植物の葉や根などのハーブが主成分のジャムウは、インドネシアに古くから伝わる伝統的な調合薬で、デリケートゾーンを清潔にしてくれるとして世界的に知られる存在。肌の黒ずみにも効果があると言われていて、デリケートゾーンのケアにおすすめの成分です。
おすすめの膣外用専用ソープ
ジャムウ・ハーバルソープ
デリケートゾーンのかゆみやニオイ、そして黒ずみに効果があるとして大人気となっているのがジャムウ・ハーバルソープ。普通の石鹸と同じように毎日のシャワータイムに取り入れれば、知らず知らずのうちにデリケートゾーンの悩みを解消できますよ。特に黒ずみが気になるときには泡をのせて3分放置。そのあとシャワーで流すだけで気になる黒ずみが薄くなるそうなので、ぜひお試しあれ♪
販売元 | 形状 | 内容量 | 価格 | 主な成分 | 期待される効果 |
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LCラブコスメ | 固形石鹸 | 68g | ¥2,047(税込) | カミツレ油、アロエベラエキス、オタネニンジンエキス、スクワラン(※植物性)、甘草エキス | ニオイ、黒ずみの緩和 |
- デリケートなお肌にぴったり5/5デリケートゾーンや粘膜となると、もっと扱いを丁寧にせねばなりません。 黒ずみの原因にならないものを、と思って探していましたが、デリケートゾーンも洗いすぎてもニオイの原因になると聞いて、途方に暮れていました。 これはお肌に優しく、ボディケアをしながらデリケート部分をいたわる為、ひりひりしたり黒ずみになったりしません。
- 自分の自信になる!4.5/5デリケートゾーンのニオイもほとんど気になりません。とてもスッキリとした洗い上がりで常にデリケートゾーンを清潔に保てるのがうれしいですし、パック中もしみたりしません。
「デリケートな部分だからこそ清潔にしておきたい」、そんな思いに応えてくれるだけじゃなく、皮膚トラブルや不快感もないジャムウ・ハーバルソープ。人から見えない部分のケアだからこそ、本当に信頼できる石鹸でケアすることが大切ですね。
クリアネオ・パールボディソープ
殺菌効果のあるO‐シメン-5-オール、ニオイを抑える柿タンニンで菌やニオイを撃退してくれるクリアネオ・パールボディソープ。すっきり洗い流しながらも、ヒアルロン酸の5倍もの保湿効果があるサクランをはじめ、24種もの高保湿成分でお肌をケアしてくれるから、使い続けるうちに美肌効果も実感できます。
販売元 | 形状 | 内容量 | 価格 | 主な成分 | 期待される効果 |
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クリアネオ | 液体石鹸 | 300ml | 2,290円(税込) | 柿タンニン、サクラン、ヒアルロン酸、コラーゲン、プラセンタ、セラミド、アスタキサンチン | ニオイの緩和、古い角質の除去、美肌 |
- このソープはすごい!5/5なんとなくワキやデリケートゾーンの黒ずみが薄くなった感じがあったので、リピートしました! この手の商品は色々な物を試してきましたが、こんなに効果が実感できたのは この商品が初めてです! それに加え、乾燥肌の私はいつもボディオイルをしっかり使って保湿ケアをするのですが、このソープはお風呂上がりしばらくたっても、ローションを塗ったあとみたいにしっとりします。 臭いにも効果があるようですし、期待して使い続けてみたいと思います。
- ニオイが気にならなくなった4/5ネットで見つけたクリアネオボディソープを使いだしたら、服や部屋の臭いが気にならなくなりました。(中略)結構沢山入っているし、肌にも優しくていい感じです。
お父さん世代の加齢臭にも効果があると言われるほど、ニオイに強いと定評あるのがこちらのクリアネオ・ボディソープです。「デリケートゾーンのニオイがきつい」「スソワキガかもしれない」とお悩みなら試してみる価値ありそうですね。
おすすめの膣内用洗浄剤
善玉菌を守りながら洗える「インクリア」
インクリアは膣の自浄作用を高めてくれる乳酸を配合したジェル。産婦人科医と共同開発された安心の成分で、膣内を清潔に保ってくれると評判です。石鹸で洗うのとは違って、雑菌への耐性を強くしてくれる栄養剤のようなもの。使いやすいフォルムのピストン容器に入った1本使いきりタイプだから、ポーチに忍ばせて携帯もOK。いつでも気軽にデリケートゾーンケアができちゃいますよ。
販売元 | 形状 | 内容量 | 価格 | 主な成分 | 期待される効果 |
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ハナミスイ | ジェル状 | 1本あたり10g | 10本 3,888円(税込) 3本 1,296円(税込) | 乳酸、クエン酸、ヒアルロン酸、 | 膣の自浄作用を正常化 |
- 少し高いけど、効果抜群♪4.5/5数年前のある時の生理をきっかけに突然自分でもアレ??と分かるほど臭いをキツく感じるようになりました。生理中はもちろん普段でもオリモノが多く臭いもキツい時が増えました。 病院に行くのもなぁと思い悩んでましたがパートナーの事を考えると自分でなんとかしなければなぁと思いAmazonでこちらを発見!10本で3千円くらいしますが1カ月分くらいと思えば続けたいです。 最初は連続で3日間使用しました。効果は初日からありました。1日使った下着もよく嗅いでなんとなくオリモノの匂いがするかな?くらいに。匂っても、それまでのツンとするキツい匂いはなくなりました。生理の時も終わりかけの時に使えば、ストレスがかなり軽減されます。
- 使ったあとはいつも爽やか4/5普段タンポンとか使い慣れていない人でも使い方自体はすぐに慣れると思います。私もいまは臭いが気になる時、生理のあととかにいつも使っていて、気分もとても爽やかになります。 おりものや生理のときの不快感がすっきりして、仕事とか、そのときやるべきことに集中できるようになったのでとても助かっております。
生理後のムレやニオイが気になる人の利用率が高いインクリア。体調によって左右されやすい膣環境を気軽に整えられる便利なアイテムなので、いざというときの救世主になってくれそうですね。
【男性】デリケートゾーンの洗い方
女性と男性とではデリケートゾーンの形状はまったく違いますよね。当然ながら洗い方にも少し注意が必要なので、具体的にチェックしていきましょう。
一般的な洗い方
- 手のひらなどで石鹸やボディソープをしっかり泡立てる
- 陰茎部に泡をのせ、軽く握りながら元に向けて包皮を軽く引っ張るように、ゆっくり上下動させて洗う
- 亀頭部分と包皮のあいだは指の腹で軽くなぞるように洗う
- ペニス先端に親指をあてて、尿道を軽く開きながらなでるように洗う
- 睾丸は細かなシワを伸ばすようにもみ洗いする
- 睾丸から肛門へと指の腹でマッサージするようになで洗う
通常時と勃起時とでたびたび皮膚が伸び縮みするため、女性よりもどうしても皮膚のたるみが多くなりがちな男性のデリケートゾーン。毎日の生活のなかで細かなシワの間に汚れが蓄積してしまうことが多いようです。洗うときにはたるんだ皮膚を軽く引っ張ることで、シワの間に残った汚れまでをしっかり落とすことができます。ただ、あくまでもデリケートゾーンですので、強く引っ張りすぎたり乱暴に扱ったりして、傷つけたりしないように注意しましょう。
仮性包茎のペニス部分の洗い方
包茎とは亀頭(おちんちん)が包皮で覆われている状態のこと。日本人の7割は包茎というデータもあるくらいですから、決して珍しい状態ではありません。けれど、包茎の場合、亀頭と包皮との密着度が高く、スキマに垢や汚れがたまりやすくなります。汚れがたまったまま放っておくと、雑菌の温床になりやすいのは避けようのない事実!ですので、包茎の自覚がある人は洗い方に気をつけて、しっかりケアすることが大切です。
包茎の8割を占めると言われる仮性包茎は、勃起時にはスムーズに亀頭を出すことができるタイプです。ですので、普段は包皮に包まれている亀頭ですが、自分でも簡単にむくことができるはず。洗い方は先ほどと基本的に同じですが、包皮をしっかりむくことで亀頭や陰茎にたまった汚れをしっかり落としてあげればOKです。石鹸がしみるという場合には、シャワーを注いで汚れを落とすのもいいでしょう。
真性包茎のペニス部分の洗い方
勃起時にも包皮がむけないタイプを真性包茎と言います。亀頭と包皮が完全に密着してしまっているため、仮性包茎とちがって、自分で包皮をむいて亀頭を洗うのが難しい状態で、きちんと洗わずに放っておくと隙間に汚れや垢がたまり、ニオイやかゆみの原因になってしまいます。
「むけないのにどうやって洗えばいいの?」と不安に思われるかもしれませんが、それほど難しく考える必要はありません!まずはお風呂にゆっくりつかって、皮膚が十分にやわらかくなったら、包皮の入り口を少しずつ押し広げるようにして、亀頭の先を出してみましょう。何度か包皮を広げたり戻したりするうちに、亀頭と包皮のスキマにお湯を出し入れすることができます。これだけでも、たまった垢が取り除かれていきますよ。ただ、無理に包皮をむくとケガやトラブルの原因になりますので、やりすぎには注意してくださいね。



【赤ちゃんや子ども】デリケートゾーンの洗い方
大人でも悩んでしまうデリケートゾーンの洗い方。では、まだまだ体が成長途中の赤ちゃんや子どもたちの場合、どのように洗えばよいのでしょうか?
女児の場合
- 石鹸やボディソープをしっかり泡立てる
- 尿道から性器、肛門へと、泡でマッサージするようにやさしく洗う
- ぬるま湯で泡を洗い流す。性器は指で軽く開くようにして汚れを落とす
洗い方は基本的に大人の女性と同じで、上(Vライン)から下(Oライン)へ向かって洗っていきます。特に赤ちゃんの場合は、Iラインはおしっこ、Oラインはうんちによる汚れや菌が心配ですので、上から下へという洗い順を守ることで、性器への細菌の感染を防ぐことができるのです。
性器の内部も汚れが気になる部位ですが、石鹸のアルカリ性によって内部の粘膜を傷つけないように、ぬるま湯でやさしく洗い流すだけにとどめておきましょう。丁寧に洗いすぎると、大人と同じく自浄作用が低下してしまい、膀胱炎などの病気の原因になることも……。また、泡が残ると痛みやトラブルを招くこともあるので、最後にしっかり洗い流してあげることも大切です。
男児の場合
- 石鹸やボディソープをしっかり泡立てる
- 陰茎(おちんちん)の根元を親指と人差し指で軽く押して包皮をずらす
- 亀頭(おちんちんの先端)をやさしくもみ洗いする
- 他の部分、特に睾丸のくぼみやシワは伸ばしながら丁寧に洗う
- ぬるま湯で泡を洗い流す
実は男性は生まれた時点では100%が包茎の状態です。亀頭が包皮で覆われているのが当たり前なので、洗い方にもそれなりに工夫が必要になります。
自分だと痛みや不快感がわかっても、赤ちゃんや子どものおちんちんを触るとなると「どれくらい力を入れてもいいのかな」と悩んでしまいますよね。けれど、幼い子どもたちの包皮は大人に比べるととても柔軟なので、おちんちんの根元を軽く押すだけで先のほうの包皮は意外と簡単にむけるのです。ですので、赤ちゃんや子どもがイヤがらない程度に包皮をむきながら、体の他の部位と同じようにやさしく洗ってあげるといいでしょう。
いくら男性のデリケートゾーンが複雑な形状になっているとはいえ、子どもたちの場合はそれほど入り組んだ構造にはなっていません。ですので、必死に洗わなくてもそこまで不潔になることはないでしょう。ただ、垢や汚れがたまりすぎるとおちんちんが赤くはれたりかぶれたりする亀頭包皮炎になることもあるので、パンツやオムツをこまめに替えるなど、清潔を保てるように洗い方以外にも気をつけましょう。
デリケートゾーンは正しい洗い方で清潔にしよう!
いかがでしたか?デリケートゾーンは体のどこよりも繊細な皮膚をしたとってもデリケートな部位です。正しい洗い方をマスターするだけでかゆみやニオイといった不快症状を解消できることもあるので、今日からさっそく正しいケアを始めましょう♪