目次
シャンプーに入ってる界面活性剤の違いって?

界面活性剤というものをご存知ですか?多くのシャンプーに界面活性剤が配合されており、水では落とせない汚れを包み込んで髪や頭皮からはがしやすくするだけではなく、髪につき難い状態を作り出してくれるものです。
シャンプーに使われている界面活性剤は天然物・石鹸・脂肪酸エステル・アミノ酸・高級アルコール・石油などの種類があり、化学的分類でわけると天然界面活性剤と合成界面活性剤の二つに分ける事が出来ます。
また、原料だけでみると天然由来なのか、石油由来なのかの分類も可能です。天然物、石鹸、脂肪酸エステル、アミノ酸などは天然由来の界面活性剤となり、高級アルコール系や石油系は石油由来の界面活性剤となります。
この使われている界面活性剤の種類によって肌への効果や洗浄力などが変わってきます。今回はこの中からアミノ酸系界面活性剤について私、水野と一緒に確認していきましょう。用途や効果を知って生活に役立っててみてくださいね。
アミノ酸系界面活性剤とは?

陰イオン界面活性剤に属する
アミノ酸系の界面活性剤の一つとして陰イオン性界面活性剤と呼ばれるアニオン性界面活性剤があります。
代表的な陰イオン性界面活性剤
- N‐アシル-L-グルタミン酸ナトリウム
- パーム脂肪酸グルタミン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
価格の問題でシャンプーにはあまり使われないものもありますが、これらのものが陰イオン性界面活性剤として使われており、アミノ酸系界面活性剤の代表的なものになります。
アミノ酸系界面活性剤の特徴
アミノ酸系界面活性剤の特徴として、刺激が低く適度な洗浄力があります。洗浄力が強すぎると必要な皮脂まで落としてしまうので、バリア機能を低下させてしまいます。皮脂の落としすぎは肌トラブルを招いてしまいますが、アミノ酸系界面活性剤ならば適度に皮脂汚れを落としてくれるので人気が出ています。
また、アミノ酸系界面活性剤の使われているアミノ酸シャンプーは弱酸性なので低刺激だけではなく、髪の毛のパサつきがないという点でも注目されています。
主なアミノ酸系界面活性剤の種類
アシルグルタミン酸塩 (AGS)
表示されている名称は
- ココイルグルタミン酸Na
- ココイルグルタミン酸TEA
- ラウロイルグルタミン酸Na
- N-ラウロイル-L-グルタミン酸Na
- ラウロイルグルタミン酸TEA
- 水添タロウグルタミン酸Na
- ミリストイルグルタミン酸Na
- ステアロイルグルタミン酸Na
多いですが、グルタミン酸系のアミノ酸系界面活性剤は多くのシャンプーに使われているので以外と目にする事が多いですね。
モノアルキルリン酸塩 (MAP)
- モノアルキルフォスフェイト
- ラウリルリン酸Na
アシルイセチオン酸塩 (SCI)
- ココイルイセチオン酸Na
アシルメチルタウリン塩 (AMT)
- ココイルメチルアラニンNa
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ラウロイルメチルアラニンTEA
- コイルアラニンTEA
- ミリストイルメチルアラニンNa
アシルグリシン塩
- ココイルグリシンNa
- ココイルグリシンK
- ココイルグリシンTEA
アシルサルコシン塩
- ココイルサルコシンNa
- ココイルサルコシンK
- ココイルサルコシンTEA
- ラウロイルサルコシンNa
- ラウロイルサルコシンK
- ラウロイルサルコシンTEA
- ミリストイルサルコシンNa
多く見えますが、分類すると少ない方とされています。アミノ酸系界面活性剤は多くの種類がありますが効果はほぼ同じです。
アミノ酸系界面活性剤の用途や効果は?

シャンプー
アミノ酸系シャンプーは髪や頭皮と同じ弱酸性でできているので、髪や頭皮を傷めることなく使えるという特徴があります。高級シャンプーなどはどうしても洗浄力が強いものが多くあり、皮脂を落としすぎてしまうのでバリア機能の低下が考えられます。アミノ酸系シャンプーの場合は優しい洗浄力のため、頭皮や肌に悩みのある人、アレルギーで悩んでいる人でも安心して使えるでしょう。
また、傷んだ髪に保湿効果のあるアミノ酸がくっつき、傷んだ部分が治っていくでしょう。血流の促進が出来るので薄毛や抜け毛にも効果的と言われています。
デメリット
洗浄力はその他のシャンプーと比べると強くないので、頭皮の汚れや脂が多い人の場合には十分に落とし切れないという場合があります。脂性肌の人や整髪料などを使用している場合には十分にすすぎを行うか、二度洗いという方法が必要になります。また、保湿効果があるので通常のシャンプーよりもしっとりと重い髪になります。セットをする際にはボリュームなどが出しにくい事があります。重くなる関係で髪を洗ったあとの爽快感は少な目です。
アミノ酸系シャンプーはアミノ酸成分の原料で高いものがあるため、一部商品では価格が高くなっているものも多いという点もデメリットの一つです。また、安価なものにはアミノ酸原料を少量しか含んでいないものもあるので、しっかりと見分けて購入する必要があります。
洗顔料
アミノ酸ではシャンプーだけではなく、洗顔料でも使われる事があります。最近では多くの商品にアミノ酸系のものが出てきているようです。
アミノ酸洗顔料の特徴
- 低刺激
- 高保湿
- 環境に優しい
最大の特徴なのが、アミノ酸系の重要な部分である低刺激です。アミノ酸系界面活性剤にも洗浄力の強いものが存在していますが、多くのものが低刺激のアミノ酸で作られています。通常の洗顔料よりも洗浄力が弱いので肌への刺激が少ないという特徴があります。適度な洗浄力だからこそ出来る、保湿成分であるセラミドやアミノ酸といったものの流出を防ぐ事が出来るでしょう。
敏感肌の人や乾燥肌にはちょうど良い洗浄力と保湿力なのでおすすめしたいものです。
デメリット
シャンプーと同じようなものになりますが、やはり原料が高い傾向があります。どうしてもアミノ酸系石鹸も値段が高価になってしまうのは大きなデメリットでしょう。また、高価なだけではなく商品自体がまだ少ないという現状があります。シャンプーなどは普及しつつありますが、洗顔料はまだまだ商品数が少ないのであまり見かける事がありません。
アミノ酸洗顔料は人によってはかゆみが出てきてしまう事があります。アミノ酸は肌に吸着しやすいので、場合によっては肌に残ったアミノ酸によってかゆみが出てきてしまう事があるのです。
脂性肌の人の場合は洗浄力が低いと皮脂が落とし切れず、ニキビの原因となってしまう事があります。乾燥肌による脂性肌の場合は、乾燥肌の改善につながるので効果が出る場合があります。また、洗浄力が低いと言う点では、メイクなどを落とすクレンジング料が落とし切れないというケースもあります。こちらもニキビになってしまう事があるので気を付けましょう。
ボディソープ
アミノ酸系のボディソープも販売されています。アミノ酸特有の肌に優しい洗浄力で敏感肌の人にぴったりとなっています。以前までのアミノ酸系ボディソープはぬるぬるとした使用感があってどうしても選ばれにくかったですが、今では改良がおこなわれておりさっぱりとした洗い上がりのものやしっとりとしたものも販売されています。
デメリット
洗浄力が弱いので十分に体の汚れを落とせない事があります。また、他のアミノ酸系のアイテムと同じように値段が高い事があります。そして、ボディソープも洗顔料と同じくまだ商品数が少ないので見かける事が少ないのが現状です。
また、ボディソープの全成分表示が義務付けられましたが、細かい文字で並んでいるので分かりにくいというデメリットもあります。ご紹介したアミノ酸成分が入っているかは確認しておきましょう。
肌に優しいシャンプーの選び方

アミノ酸系界面活性剤を使っている
アミノ酸系シャンプーは洗浄成分にアミノ酸系の界面活性剤を使ったシャンプーです。髪や頭皮、人間の体の多くのタンパク質はアミノ酸で作られています。同じような成分を使う事で低刺激でシャンプーが出来るようになっているのですね。
アミノ酸系シャンプーの特徴
- 低刺激
- 頭皮に優しい
- 乾燥を防ぐ
- フケを改善する
このようなメリットがあるのがアミノ酸系シャンプーです。強い洗浄力を持ったシャンプーでは頭皮が乾燥してしまうとフケが出てきてしまいます。低刺激でマイルドなアミノ酸系シャンプーならば、頭皮へのダメージを最小限にして保湿が可能なので乾燥やフケの改善に効果的でしょう。
デメリットとして
洗浄力がそこまで強くないので、洗髪に時間がかかってしまいます。また、整髪料やギトギトとした汗のようなものは落としにくいので二度洗いが必要な事もあります。皮脂が過剰な場合も工夫が必要です。シャンプーの項目でお伝えしましたが、デメリットを知った上で自分に合うかどうかを決めて使うのが良いでしょう。
刺激になる成分を避ける
肌に優しいシャンプーを選ぶコツとしては人工的な成分が一切入っていない事が重要なポイントです。
避けたい成分とは
- シリコン
- 石油系界面活性剤
- 防腐剤
- 人工香料
- 人工着色料
- エタノール
これらの成分は人工的な成分なので刺激になる可能性があります。敏感肌、乾燥肌の人の場合にはこれらの人工成分がどうしても刺激と感じる事が多いです。そしてこれは参考までにですが
- ミノン
- カウブランド無添加
- キュレル
- ミヨシ石鹸シャンプー
は必ず上記のものが1つ入っているとされています。覚えておくと損はないですね。
洗浄力が強く刺激が強い成分
- ラウレス硫酸ナトリウム(Na)
- ラウレス-2硫酸アンモニウム
- ラウレス硫酸TEA
これらの成分は洗浄力が強いですが、それと同時に刺激がとても強いので肌に優しいシャンプーを選ぶとするならば避けておきたい成分です。
洗浄力が強すぎる物はNG
洗浄力が強いという事はそれだけの力があるので、刺激も強くなってしまいます。肌に優しいという部分では洗浄力が強すぎるものはNGとなります。アミノ酸系シャンプーは陰イオン性界面活性剤と呼ばれる優しい成分のものが多いのですが、刺激の強いものの多くは陽イオン性界面活性剤の種類が多くあります。
陽イオン性界面活性剤は、殺菌力、洗浄力が高く、急性毒性や刺激性が強いものが多いです。この成分をうまく使う事で害を少なく、洗浄力を強めているシャンプーも多くあります。アミノ酸系のものは比較的安全性が高いのですが、【肌に優しい】という事を考えると陽イオン性界面活性剤は避けておきたいものになるでしょう。
市販のおすすめアミノ酸系シャンプー3選

haru kurokamiスカルプ

Source: 公式サイト
- 400ml ¥2,800(税抜)
- 3本セット ¥8,100(税抜)
キャンペーンなどによってセット商品の値段は前後します。
haru kurokamiスカルプの特徴
- ボリュームケア
- ミネラル補給で美髪促進
- 頭皮スッキリ
- 天然由来100%・無添加
毎日使い続けるからこそ、このようなポイントをしっかりと押さえてくれるシャンプーは嬉しいですよね。アミノ酸系シャンプーでありながら頭皮をすっきりと洗い上げてくれるので滑らかな髪になるだけではなく、地肌もしっかりといたわってくれます。
使用者の口コミは
- お客様の声5/5井上美香さま(41歳)香りが自然な感じで良いなと感じました。トロッとしたテクスチャーですぐに泡立ち、キメ細かくて弾力のある泡が優しく洗ってくれるのが好きです。キシまず、指通り良く洗えるため、髪へのダメージも少なそうです。 流すときもイヤなベタつきが残らず、気持ち良く洗えます。使って1ヶ月くらいで髪にハリ、コシが出てきました。これからも使い続けていきたいです。
- 無添加のオールインワンシャンプーです。5/5クリム♪さん 45歳リンス、トリートメント不要なのですが 使い始めは少し毛先のみリンスをつけました。 髪が無添加に慣れてくるとリンスも不要で シャンプーのみで大丈夫でした。 とにかく艶とサラサラ感が良くて 久しぶりに天使の輪を見ました! 泡立ちもいいですし、ノンシリコンにありがちなきしみも ありませんのでとても使いやすいです。
使用感が良く、今までのアミノ酸系シャンプーよりも髪のサラサラ感がよかった、しっとりしすぎないで綺麗にまとまったなどの歓びの声が多かったです。洗浄力が足りない、合わなかったという声もありましたがリンスなどの工夫をすると良いでしょう。
mogans ノンシリコン アミノ酸ヘアシャンプー

Source: 公式サイト
- 300ml ¥2,052(税込)
mogans ノンシリコン アミノ酸ヘアシャンプーの特徴
- ベビー用シャンプーと同じ洗浄成分
- 高保湿力
- 低刺激・弱酸性
- 泡立ちが良い
- 頭皮ケア
美髪の為の成分をしっかりと配合しているだけではなく、泡立ちまで考慮したものです。どうしてもアミノ酸系シャンプーの場合には泡立ちが悪い特徴があります。そこを改善しただけではなく、髪を根本から補修してくれるので頭皮にも良い効果が期待できます。
使用者の口コミは
- 髪のうねりが整い、素直な髪に♪5/5岡村 愛 27歳もっちり泡が頭皮をやさしく包み込み、べたつきが気になる時にもさっぱりと洗えます♪コンディショナーはこっくりとした濃厚さにびっくり!クリームを連想させるようなテクスチャーで髪の毛を包み込み、すーっと伸びてくれるのでコスパも抜群♪
- 何度か使用しています5/5千の海 38歳少量でもしっかりと泡立つので使いやすいです。 たくさんの泡で頭皮まで洗い、なるべくシャンプーの泡で髪全体を泡パックするようにしています。 するとより一層頭皮がすっきりするようで、髪が頭皮、内側から健康になるようです。 コンディショナーもしっかりと髪全体に付けて、その後なるべく5分ほど流さないようにしています。 なかなか5分の放置は難しいのですが、しっかりとコンディショナーでパックするとその後の髪のふんわり感が違います。
他の口コミでも泡立ちがよい、地肌がピリピリしないなどの声が多くみられました。香りが苦手という人の声もありましたが、刺激的な匂いではないので多くの人が愛用しています。
mogans ノンシリコン アミノ酸ヘアシャンプーについてはコチラ
オルビス ナチュラルリペア シャンプー

Source: 公式サイト
オルビス ナチュラルリペア シャンプー
- ボトル入り ¥1,200(税抜)
- 詰め替え用 ¥1,000(税抜)
オルビス ナチュラルリペア シャンプー
- 髪本来の力を引きだす
- ダメージケア
- 低コスパ
- 低刺激
肌に優しいだけではなく、髪本来の力を引きだしてくれるのが良いですね。傷んだ髪を修復して綺麗にしてくれるので艶のある肌に導く事が出来るでしょう。100%植物由来の洗浄成分なので地肌から綺麗にしてくれます。
使用者の口コミは
- リピートです!5/5ハロサさん無香料ですと「せっけんシャンプー」くらいしか市販されてなく、パサパサの洗い上がりに途方に暮れていたところ、オルビスさんのシャンプーと出会い、以後愛用しています。 今は無香料の良いシャンプーも市販されてますが、安定した高品質のオルビスさんのシャンプーから変える気はありません。 シャンプーは何度かモデルチェンジしてますが、このナチュラルボタニカルシャンプーも高品質、無香料で助かってます。
- 5/5ざざえさん 34歳香りがないから使いやすい! 泡立ちもなかなか良い。あと、昔のシャンプーみたいに透明な液体なのも嬉しいです。市販のものはほとんどが白濁した液体で、滑りが凄く濯いでも濯いでもスッキリしなかったのですが、これはサッパリ洗えて気持ち良かった。髪や頭皮に良いかどうかは今はどうでも良く、気持ち悪くならないかどうかを基準にしてるので全然困りません。
他の口コミでも長持ちしているだけではなく、泡立ちがとても良く洗い上がりもサラサラといったものや、潤いが違うなどの喜びの声が多かったです。髪質が変わったという声も多くありました。
程よい洗浄力が肌にも髪にも優しい

程よい洗浄力を保つ事は頭皮にも重要なポイントとなります。成分表示では、一番上に記載されている成分が一番多く含まれている特徴があります。余談ですが、アミノ酸系のシャンプーなどを選ぶ際には出来るだけ成分が多く含まれているものを選びましょう。肌に優しいアミノ酸系界面活性剤の使われているシャンプーをしっかりと選んで綺麗な髪と頭皮を手に入れてみましょう。