目次
- シャンプーや化粧品を買うときに気になる……
- そもそも、界面活性剤とは何か?
- 非イオン界面活性剤にはどんな特徴や効果がある?
- 非イオン界面活性剤の用途とは?
- 非イオン界面活性剤の安全性は?
- 界面活性剤を使った化粧品は悪なのか?
- おすすめ無添加化粧品2つ
- 化粧品を選ぶときには界面活性剤の種類もチェック
シャンプーや化粧品を買うときに気になる……

シャンプーや化粧品を買うとき、製品の裏の表示をみて気になる『界面活性剤』。
なんだか体によくないっていうウワサを耳にすることがありますよね。でも何が悪いといわれているのか、そもそもどんなものなのか、実はわからないまま不安になっている方、いませんか?さて!編集長の私、水野春子と一緒に『界面活性剤』のこと、そして最近、化粧品やシャンプーによく使われている『非イオン系界面活性剤』のことをお勉強しちゃいましょう!




そもそも、界面活性剤とは何か?
界面活性剤(かいめんかっせいざい、英語:surface active agent、surfactant)は、分子内に水になじみやすい部分(親水基)と、油になじみやすい部分(親油基・疎水基)を持つ物質の総称。両親媒性分子と呼ばれることも多い。ミセルやベシクル、ラメラ構造を形成することで、極性物質と非極性物質を均一に混合させる働きをする。また、表面張力を弱める作用を持つ。
Source: https://ja.wikipedia.org/wiki/…
要するに!・・・水と油など、本来は結合しない物質の境界(界面)をなくし、結合しやすくなる働きを持つ物質
マヨネーズや、クリーミーなドレッシングをイメージしてもらえればわかりやすいとおもいます。


界面活性剤の特徴と働き

界面活性剤は、
「親水基」と呼ばれる水によくなじむ性質と「疎水基」と呼ばれる油によくなじむ性質
の両方の性質をあわせもつという構造をしています。


界面活性剤の性質について
・表面張力(界面張力)を弱める
水をコップのフチギリギリまでいれると、水のもつ性質の「表面張力」の働きにより、盛り上がってこぼれません。
界面活性剤には、この水の性質である「表面張力」の力を弱める性質があります。


・水の界面(表面)に配列する
水に溶けこんでいる界面活性剤は界面(表面)に集まって配列しやすい性質があります。
これらの界面活性剤のもつ性質により、界面活性剤の溶け込んだ水と油を合わせた場合、
界面活性剤の分子の多くはは水の界面に集まって配列し、水の持つ表面張力を弱め、
構造上持ち合わせる親水基と親油基(疎水基)が双方に作用し水と油が混ぜ合わさったような状態を作ります。


・水と油を混ぜ合わせる
食品では、主にマーガリン、アイスクリーム、マヨネーズなどを作るのにつかわれます。
生活用品では、塗料などを作るのに、水と油を混ぜる必要がある為使われます。
水と油を混ぜ合わせる作用を乳化作用。均一に混ざる作用を分散作用と言います。
・水がしみこみやすくする
水の表面張力を弱める性質から、あらゆるものに水がしみこみやすくなる作用があります。
これを浸透作用といいます。
農薬を葉に均一に撒くことなどに役立っています。
・泡立ちやすくする
水の中に気泡を取り込む作用があります。起泡作用といいます。
この作用はシャンプーなどにつかわれます。
・汚れをおとす
上記、乳化・分散作用、湿潤・浸透作用、気泡作用など、多くの作用が働き、汚れを落とします。
洗浄作用といいます。


界面活性剤の種類
界面活性剤は数多くの機能を発揮する(活性を持つ)ために分子設計され、大きく分けて4つのタイプが存在します。それぞれ水に溶けた時に、電離してイオン(電荷をもつ原子または原子団)となるイオン性界面活性剤が3タイプあり、イオンにならない非イオン(ノニオン)界面活性剤の1つとで合計4つのタイプがあります。
またイオン性界面活性剤の3つのうち、水に溶けた場合のイオンの種類により、アニオン(または陰イオン)界面活性剤、カチオン(または陽イオン)界面活性剤および両性(陰イオンと陽イオンの両方を併せ持つ)界面活性剤に分類されます。
Source: 日本界面活性剤工業会


※水に溶けたときにイオンになる | 両性界面活性剤 |
※水に溶けたときにイオンにならない |


イオン界面活性剤
・水に溶けて電離したときに、陰イオンの親水基をもつ、陰イオン界面活性剤。(アニオン界面活性剤)
両性界面活性剤
非イオン界面活性剤
水に溶けたときに電離せずイオン化しな界面活性剤を非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)といいます。
種類 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
イオン界面活性剤 陽イオン界面活性剤 | ・よく泡立つ ・乳化・分散作用が優れている ・湿度の変化に左右されず機能性を保つことができる | 洗剤(衣料用) ヘアーシャンプー ボディーソープ |
イオン界面活性剤 陰イオン界面活性剤 | ・殺菌作用がある ・繊維によく吸着する ・静電気を防止する効果がある | ヘアーリンス 柔軟剤(衣料用) 殺菌剤 |
両性界面活性剤 | ・お肌にやさしい ・水に溶けやすい ・他の種類の界面活性剤と併用すると、相乗効果がある | ヘアーシャンプー ボディーソープ 洗剤(台所用) |
非イオン(ノニオン)界面活性剤 | ・乳化・浸透・分散作用に優れている ・他の種類のすべての界面活性剤と併用可能 ・イオン界面活性剤より、タンパク質の変性が弱い ・親水基と疎水基の力のバランスを調整しやすい ・あまり泡立たない ・湿度の変化に機能性が左右されやすい | 洗剤(衣料用) 乳化剤 溶解化剤 金属加工油 分散剤 |


非イオン界面活性剤にはどんな特徴や効果がある?
水に溶けたときにイオン化しない、非イオン界面活性剤は、私たちの生活において、大変使いやすい界面活性剤です。
様々な製品を製造するにあたり、使用されることがとても多い、現在主力の界面活性剤の1つといえます。
非イオン(ノニオン)界面活性剤の特徴はたくさんありますが、そのうち、特に知っておきたい
【私たちに身近な、非イオン界面活性剤の主な特徴3点】
を、その効果も交えてご紹介します。
【主な特徴1】他の界面活性剤と併用が可能
水の硬度や、電解質の影響を受けないため、他のすべての種類の界面活性剤と併用することができます。
よって、他の界面活性剤と力を合わせた、たくさんの機能性や利便性を兼ね備えた界面活性剤として使用することが可能です。
そのため、幅広い用途をもちます。
【主な特徴2】乳化・分散・浸透作用が優れている
界面活性剤の性能面での利便的な特徴として挙げられる、
・乳化(水と油を混ぜ合わせる作用)
・分散(均等に混ざる作用)
・浸透(濡れやすくし、しみこむ作用)
という、3点に特に優れた力をもっているため、とても使いやすい優秀な界面活性剤といえます。
それゆえ、様々な用途に用いられます。
【主な特徴3】イオン界面活性剤に比べたんぱく質の変性が弱い

はるこさん、たんぱく質の変性とはどういうことですか?


非イオン(ノニオン)界面活性剤は、たんぱく質を変性させる力がイオン界面活性剤より比較的弱いため、化粧品など、人体に用いるものにもつかいやすいという利点があります。


非イオン界面活性剤の用途とは?
高機能で使いやすい非イオン(ノニオン)界面活性剤。
現在、非イオン(ノニオン)界面活性剤はどんな製品につかわれているのでしょうか?
私たちの生活に特に密着した3点をご紹介します!
洗剤
非イオン(ノニオン)界面活性剤の洗剤における主な用途
・衣料用洗剤
つまり洗濯洗剤です。
衣料用洗剤のうち、非イオン(ノニオン)界面活性剤が使用されているのは、主におしゃれ着洗い用洗剤です。



おしゃれ着洗いの衣料用洗剤によく使われている非イオン界面活性剤の名前です♪
ポリオキシエチレンアルキルエーテル♪
きれいになーれ!

★非イオン(ノニオン)界面活性剤を使った衣料用洗剤のメリット
・繊維をあまり傷めずにやさしく洗浄できる
・油汚れを落としやすい
・洗い上がりがふんわりやわらかい
・洗剤が衣類に残留しても、皮膚への刺激がまったくない
化粧品
非イオン(ノニオン)界面活性剤の化粧品における主な用途(一例)
・基礎化粧品
・ファンデーション
・口紅
・整髪料
・歯磨き粉
・クレンジング剤

他の界面活性剤と自由に組み合わせることができる特徴、及び乳化・浸透作用に優れている特徴が、化粧品の材料として大変適しています。
又、タンパク質変性の力が弱いという特徴も、肌を傷つけにくいメリットがあるため、直接肌に触れるものにおいて、幅広い用途で使用されています。

多価アルコールエステル型や
酸化エチレン付加型界面活性剤
なんかが多いようですよ♪


非イオン界面活性剤にもたくさんの種類があって、代表的なものにエステル型、エーテル型と呼ばれるものがあります。
食品
非イオン(ノニオン)界面活性剤の食品における主な用途(一例)
・マーガリン
・バター
・アイスクリーム
・服用薬
・ドレッシング
・菓子類
界面活性剤は乳化剤として使用されています。


食品に含まれる界面活性剤は「食品衛生法」で定められているのよ。
グリセリン脂肪酸エステル
ショ糖脂肪酸エステル
ソルビタン脂肪酸エステル
プロピレングリコール脂肪酸エステル
ステアロイル乳酸カルシウム

ショ糖脂肪酸エステル
ソルビタン脂肪酸エステル
は、安全性が非常に高い、非イオン界面活性剤よ(^▽^)

非イオン界面活性剤の安全性は?


界面活性剤自体が肌に良いものではない



そして界面活性効果は即ち、=たんぱく質変性効果なんです!
界面活性剤が引き起こす、主な肌へのたんぱく質変性効果の影響(一例)
・肌のバリア機能を弱める
・肌荒れを引き起こす
私たちの皮膚は、主成分はたんぱく質のコラーゲンとケラチンです。
界面活性剤は、たんぱく質の水素結合を切断して、皮膚のたんぱく質を変性させてしまいます。
非イオン(ノニオン)界面活性剤は皮膚に対して他のイオン界面活性剤より比較的安全ではありますが、弱いながらもたんぱく質変性効果があります。
上手に付き合うことが大切
界面活性剤だから危険だ!とか、界面活性剤だけど非イオン(ノニオン)界面活性剤だから安心だ!と簡単に判断せず、使う頻度や時間を調整したり、自分の肌や体調をしっかり観察しながら、上手に付き合うことが大切です。


界面活性剤を使った化粧品は悪なのか?


化粧品を作るためには必要な【界面活性剤】
界面活性剤の機能である【洗浄作用】
シャンプー、ボディーソープ、など体を洗うものをはじめ様々な洗剤を作るために必要不可欠なものとなっています。
また、それらの使い心地を追及すると、より泡立ちの良いものが好まれます。ここに、界面活性剤の力が必要です。
化粧水、乳液など、基礎化粧品を作る際には【乳化作用】【湿潤作用】【浸透作用】など、ここにも界面活性剤の機能が不可欠になります。
いまや、界面活性剤は化粧品製造をはじめ、わたしたちの生活になくてはならないものになっています。
肌に安全な化粧品を選ぶポイント

・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
・ラウリルスルホン酸Na
・ラウリルベンゼンスルホン酸Na
・オレフィン(C12-C14)スルホン酸Na
・パレス-3硫酸Na
本来ならば、結合することがない物質同士を結合する界面活性効果。
言い換えれば、結合することなく、層になってバリアの働きをしてくれていた部分を破壊して結合してしまう作用です。
人間のお肌の皮脂膜は、本来はちゃんと有害なものをバリアするように出来ています。
【界面活性剤】は皮脂膜などをとおり抜けて、簡単に体内にはいりこむことが出来ます。
そこから血管を通って血液に溶け込み、身体に広がっていくという脅威があります。

・刺激の強い合成界面活性剤をつかっていないかチェックしてから購入しよう!
・ 合成界面活性剤の量がすくないものを選ぼう!
・無添加の化粧品もあるよ!


おすすめ無添加化粧品2つ

敏感肌も使える低刺激:mamori 保護美容液
株式会社 マルストレーディング
良質で安心な独自原料を贅沢に配合し、より一層お肌の土台へ働きかける美容液です。
価格:5832円
- 化粧品探しの旅も終わりそうです。44才 女性 肌荒れしない化粧品を探してジプシーになっていました。mamoriは良い意味で癖がなく使いやすいです。一本で簡単に保湿できることに大変驚きました。年齢を重ねてからの悩みもなくなり、やっと化粧品探しの旅も終わりそうです。
- 肌が強くなってきたように思います。32才 女性 肌が弱くて、合わないとすぐに湿疹ができてしまうので悩んでいました。肌に優しいの言葉に惹かれて試しに利用させて頂きました。これ凄いです!お肌がスベスベになってきました。これ一つあれば他のスキンケア商品はいらないんじゃないかと思います。お肌がふっくらしてきて、すこし強くなってきたようにおもいます♪
- アトピー肌の方にすごくオススメ34才 混合肌 女性 高純度で安定した医療用ワセリンが肌をしっかり守る ワセリンのべたつきを抑えるために天然保湿成分で乳化 肌に存在する常在菌のバランスを整えて肌のバリア機能をサポート 洗顔後はこれ1本でOK❣8つの役割をこなすオールインワン美容液 全くべたつきのない、でもとってもうるおう美容液でした。 これは乾燥肌や敏感肌、アトピー肌の方にすごくオススメ。
低刺激なのに、しっかり紫外線対策もできちゃうすぐれもの!ワセリンなのにベタベタしないので使い心地も抜群です!
mamori 保護美容液 ここがポイント
- 肌ダメージを与える成分(石油系合成界面活性剤など)はつかっていない
- 独自技術のワセリンが体現する超保湿美容液
- 紫外線ダメージからお肌を護る
天然100%:HANAオーガニック
Esola Forest, Inc.
HANAオーガニックは、女性の肌と感性を自然で健康な状態に導くために石油由来成分を排除し、植物の力を求めたオーガニック処方で作られた天然100%の国産オーガニック化粧品ブランドです。
Source: HANAオーガニック
価格:1317円 (※トライアル7日分セット)
- ファンデーションでむりやり隠さなくても大丈夫なほど、肌がきれいになった。 45才 女性 化粧水・乳液・日焼け止め・パウダーを定期で購入しています。 刺激の少ないエイジング化粧品を使っていたのですが、現状維持というか、そのままというか…。きれいな肌になれないのが不満でした。 ですが、HANAオーガニックにしてからは、肌が元気になってきたみたいで、ファンデーションで無理矢理隠さなくても良くなりました。初めは日焼け止めの後にカバー力の強いファンデを塗っていたのですが、現在はやっとパウダーでも大丈夫になりました。
- 乾燥肌が徐々に改善。香りのリラックス効果も高い。定期が安いので続けやすい。 36才 女性 化粧水と乳液を定期コースで使用しています。 初めは物足りなくて、かなり乾燥したので、こちらのオイルも一緒に使っていましたが、徐々に肌の乾燥が改善されていきました。 香りも全てローズの深い香りがして、とてもリラックス効果があります。 定期だと2つ合わせて1,500円ほどお安くなるので、それも続けられている理由の1つです。
- 当面、リピートします 36才 混合肌 女性 約1ヶ月使用で毛穴の減少、透明感のアップを感じます。(中略)当面、リピートします。
天然100%の良質なオーガニック素材の化粧品で肌をイキイキさせましょう!使い心地も抜群!HANAオーガニックを使って目指せノーファンデ女子!!まずはお手軽にトライアルがおススメです。
HANA オーガニック ここがポイント
- 世界各地から、厳選し、こだわりぬいた原材料を使用。
- 95%以上天然由来の成分、また、植物原材料のうち85%以上はオーガニックのものを使用。
- 石油系合成界面活性剤、合成ポリマー、石油由来の成分、合成防腐剤などは使用していない。
化粧品を選ぶときには界面活性剤の種類もチェック



化粧品を買う前ににチェックしてほしい界面活性剤のこと
- 使われているのはどんな種類の界面活性剤なのか。
- とくに、刺激の強い合成界面活性剤は使われていないか。
- 合成界面活性剤の量がたくさん使用されていないか。
界面活性剤をやみくもに怖がるのではなく、製品に使われている界面活性剤の種類に着目して、その界面活性剤について事前に調べることで安心を得ることができます。
化粧品を買う前にぜひ事前チェックを実行してみてくださいね!