目次
- 界面活性剤入りの化粧品って安全?危険?
- 界面活性剤の種類と成分
- 化粧品の界面活性剤が持つ6つの作用
- 界面活性剤の入った化粧品が肌に害と言われてきた理由
- できれば避けたい界面活性剤の成分表示
- 界面活性剤をもっと知りたい人へおすすめの本2選
- 界面活性剤との上手な3つの付き合い方
- 言葉に踊らされずにきちんとした知識をつけよう!
界面活性剤入りの化粧品って安全?危険?

界面活性剤は食器用洗剤などにも含まれている成分で、汚れを落としてくれる強い洗浄成分の一種です。洗浄成分が強いことから界面活性剤が含まれている食器用洗剤を使って手が荒れたという人も多いため、「界面活性剤って大丈夫なの?」と不安に感じてしまいますよね。
実は界面活性剤は化粧品にも含まれています。「え?それって肌に悪いんじゃ…」と思う人のために、ここでは化粧品に含まれる界面活性剤の役割を詳しくご紹介!ここを読めば界面活性剤への不安も吹き飛んでしまいますので、最後まで見てみてくださいね。
界面活性剤の種類と成分
界面活性剤とは二つの異なる性質を混ぜ合わせる働きを持つ物質です。界面活性剤の分子の中には親水性と親油性という物が存在します。親水性は水に馴染みやすいもの、親油性は油分に馴染みやすいものですね。この二つの物質が含まれていることで異なる性質を混ぜ合わせ、汚れを落としやすくしてくれます。
界面活性剤には3つの種類がありますので、種類別に紹介していきましょう。
処理方法で分ける界面活性剤の種類
天然界面活性剤
自然界の中に天然の界面活性剤と呼ばれる物質があります。レシチン・ペプチド・リン脂質などですね。これらは天然由来の成分で、主に食品に含まれています。
例えばレシチンは大豆に含まれる大豆レシチンがありますし、卵の卵黄に含まれる卵黄レシチンなどがあります。卵黄レシチンを含む食品にはマヨネーズがあります。マヨネーズには油分も含まれていますが、界面活性剤である卵黄レシチンが異なる物質に作用することでマヨネーズの全材料を均一に混ぜ合わせているのですね。
合成界面活性剤
合成界面活性剤は人の手で加工して作られた界面活性剤です。石けん系・高級アルコール系・石油系などの種類に分別されていますが、いずれも主な効果は高い洗浄効果です。そのため身近なものとして食器用洗剤などの洗剤、シャンプーなどに配合されています。
合成界面活性剤は洗浄成分が強いことなどから人体に害があるのではないかと言われ続けてきました。研究が進んだ今では体に安全な合成界面活性剤が多く開発されているので、安全な合成界面活性剤は様々な商品に配合されています。




だから合成界面活性剤は悪くて天然界面活性剤は良いっていうことではないの。あくまでどうやって使うかが大事なのよ。
構造で分ける界面活性剤の種類
石油系合成界面活性剤
石油系合成界面活性剤は石油を原料に作られている界面活性剤です。洗浄力が強く、低コストで作ることができることから洗剤やシャンプーなどに配合されています。
この石油系合成界面活性剤には石油系と高級アルコール系のものに分別され、現在は高級アルコール系のものが多く使われています。ラウレス硫酸という成分を見たことがありませんか?このラウレス硫酸は高級アルコール系のもので、市販のシャンプーのほとんどにこの成分が含まれています。
植物性合成界面活性剤
植物性合成界面活性剤は植物由来の原料で作られている界面活性剤です。植物由来の界面活性剤は洗浄力が弱いというデメリットがありますが、害がなさそうだから安全と思わせるメリットもあります。
植物性合成界面活性剤は上記で紹介した天然界面活性剤同様、天然由来の成分が含まれています。レシチンなどのことですね。レシチンはれっきとした天然由来の成分なのですが、その他の成分に関しては注意が必要です。例えば植物性乳化ワックス。名前に植物性と入っているので天然由来の成分を配合しているものなんだろうと推測できますが、実際は植物由来の成分+石油由来の成分が含まれています。
このように植物性合成界面活性剤という名前であっても、「天然由来の成分のみ配合されている」ものと「天然由来の成分を加工したものが配合されている」ものがあります。そのためレシチンなどの天然由来の成分のみを配合しているわけではない物は毒性がある可能性もありますので注意してくださいね。
イオン性で分ける界面活性剤の種類
アニオン(陰イオン)界面活性剤
界面活性剤の分子の中には水と馴染みやすい親水基というものがあります。アニオン界面活性剤は水に溶けると親水基がマイナスを帯び、マイナスを帯びることでプラスを帯びた物質を付着しやすくするという働きがあります。プラスを帯びた物質には皮脂やフケ、整髪料などがあります。石けん・洗顔料・シャンプーなどに多く含まれているイオン性界面活性剤です。
カチオン(陽イオン)界面活性剤
カチオン界面活性剤はアニオン界面活性剤とは逆です。水に溶けると親水基がプラスを帯びるため、マイナスを帯びる物質を付着しやすくする働きがあります。静電気防止・殺菌作用があり、ヘアケアの製品などに多く配合されています。殺菌作用があることからワキガ予防の制汗剤にも使われています。
その他にも口紅やマスカラといった一部の化粧品に配合されていることもあります。
両性(アンホ)界面活性剤
上記の二つは水に溶けることによって親水基がプラスになるかマイナスになるかのどちらかですが、両性界面活性剤の場合はプラスにもマイナスにもなれます。どちらになるかは活性剤のph(水素イオン濃度)によって異なり、phがアルカリ性の時はマイナス、酸性の時はプラスとなります。働きに関しては上記に書いたものと同じです。マイナスの時はプラスを帯びた物質を付着して洗い流す働き、プラスの時は静電気を防止したりする働きです。
シャンプーや化粧水・美容液・乳液などのスキンケア商品など様々なものに配合されています。
非イオン(ノイオン)界面活性剤
非イオン界面活性剤は水に溶けてもイオンにならないため、上記のような働きはありません。イオンにならない事で他のイオン成分との干渉の心配がないため、その性質を自由に変える事ができます。親水基と油に馴染みやすい親油基の種類を変えることで水に馴染みやすい性質にするか、油に馴染みやすい性質にするかなどを変えられるのです。
オイルクレンジングに含まれているものもありますが、乳化剤・可溶化剤・洗浄剤など様々なものに配合されています。化粧品の界面活性剤が持つ6つの作用
化粧品に含まれている界面活性剤には化粧品に必須ともいえる重要な6つの作用があります。ここを読めば化粧品についての知識をより深めることができますよ。
界面活性剤の乳化作用が使われている身近な物
- 洗剤
- 歯みがき粉
- 化粧品
- ヘアケア製品
- アイスクリーム
- ガム
- バターやマーガリン
界面活性剤が入った化粧品を使うデメリットや害はある?
化粧品の界面活性剤が持つ6つの作用
化粧品に含まれている界面活性剤には化粧品に必須ともいえる重要な6つの作用があります。ここを読めば化粧品についての知識をより深めることができますよ。
乳化作用
界面活性剤は異なる二つの物質を混ぜ合わせる事ができます。例えば水と油。この二つは一つの入れ物に入れても混ざり合うことはなく、分離したままとなります。しかしここに界面活性剤を入れることで水と油が均一に混ざり合い、濁ったような状態になります。この現象を乳化作用と言います。
この乳化作用が用いられているのは乳液やクリームです。乳液やクリームは油溶性の液体と水溶性の液体が含まれていますが、この二つだけでは混ざり合う事ができないため乳化作用を用いて均一に混ぜます。
均一に混ぜてそれを長期間維持することで、肌に刺激を与えることなく美容成分を届けることができます。この均一性が崩れると美容成分の効果が薄くなる・肌に刺激となる可能性が高くなるため、界面活性剤で美容成分を均一に保つことはとても重要なことなのです。
可溶化作用
界面活性剤は油と馴染みやすい性質を持っています。油分を水に取り込み、混ぜ合わせることを可溶化作用と言います。乳化作用と似ていますが、二つの異なる点は濁るか濁らないかという点。乳化作用が働くとその物質は濁ってしまいますが、可溶化作用の場合は透明なままです。
なぜ水と油を混ぜて透明なままなのかというと、可溶化作用は水と油を小さい粒子にして分散させるのですが、この粒子は非常に小さいので透明に見えます。この作用のおかげで透明な化粧水や透明なジェルなどを作り出すことができているのです。
浸透作用
浸透作用とは水に馴染みにくい性質を持つ物質の界面張力を下げることで水と物質を馴染ませる作用のことです。例えば衣類などに使われるウールと言う繊維。ウールは水に馴染みにくい上に水とは全く異なるものなので、水の分子が強く引き合ってウールと水が接する面積を小さくします(界面張力)。触れ合う面積が小さくなることでウールにより水が浸透しにくくなりますので、水にウールを付けても馴染まずに浮いたままとなってしまうのです。
しかし界面活性剤を加えることでウールは水の中に沈みます。これは界面活性剤に界面張力を下げる効果があるためです。界面張力を下げることでウールに水が浸透しやすくなり、水とウールが混ざり合うというわけです。
分散作用
分散作用とはその名の通り、粒子をバラバラに散らばせることを言います。ただの水の中に粉末を入れると、粉末と水は混ざり合わずに水の上に浮いた状態となります。沈んでしまった場合は水に溶けているように見えますが、底に沈んでいたりしますので液体全体に均一に分散することができないのです。
分散作用は粒子にくっついて水と馴染みやすくさせる働き・粒子に摩擦を与え、粒子を細かくバラバラにする働き・バラバラになった粒子が再度くっつくことを防止する働きがあります。これらの働きが液体内の粒子を均一に分散してくれるのです。
起泡作用
界面活性剤の気泡作用とは泡を作り出す働きのことで、洗浄作用にも関係してきます。泡の構造は中心が空気で、その周りを薄い膜が包んでいます。薄い膜なので当然破れやすいですが、界面活性剤の気泡作用で出来た泡は破れにくいとされています。
この気泡作用が多く働くことで泡がたくさんできますので、泡立ちが良いと感じます。泡には汚れを包み込んで洗い落とすという働きがあるため、泡立ちが良い=十分な洗浄力があるということになります。
洗浄作用
洗浄作用はその名の通り、汚れを洗浄する作用のことです。例えば衣類についた油汚れ。洗っても中々落ちない厄介なものですよね。この油汚れに界面活性剤を付けると、界面活性剤に汚れがくっつき、衣類から汚れが取れるというのが洗浄作用です。
これは上記で紹介した界面張力が大きく関わってきます。汚れに界面活性剤がつくことで汚れと界面活性剤の界面張力は下がり、この二つが馴染むことで界面活性剤が汚れを取りこんで衣類から剥がしてくれるのです。
界面活性剤が持つ6つの作用まとめ
- 水と油を均一に混ぜ合わせる乳化作用。乳液やクリームに用いられる。
- 乳化作用と同じ働きだが、作用した後は濁らず透明な状態を保つ可溶化作用。化粧水などに用いられる。
- 界面張力を下げることで異なる物質を混ぜ合わせる浸透作用。
- 粒子を細かくしてバラバラにし、液体の中に均一に粒子を分散させる分散作用。
- 破れにくい泡を作り出す気泡作用。
- 汚れなどに活性剤が付着することで界面張力を下げて汚れを落とす洗浄作用。
界面活性剤の入った化粧品が肌に害と言われてきた理由
界面活性剤は肌に悪いというイメージが定着していますが、そもそもなぜ界面活性剤は肌に害があると言われてきたのでしょうか?ここでは界面活性剤が悪いと言われるようになった理由を紹介していきます。
成分に注目しすぎて濃度に注目していない
界面活性剤は悪い噂がたくさんある成分です。界面活性剤を肌につけると肌が壊れる・荒れる、界面活性剤入りのシャンプーを使うとハゲる、体内に合成界面活性剤が蓄積することで癌を誘発する…など良い情報はあまりありません。そのため界面活性剤=肌につけてはいけない物というイメージが定着してしまい、ここから界面活性剤が入った化粧品は使ってはいけないという風潮になっているのです。
ただ一つ言っておきたいのは、化粧品は水と油で作られている為、それを均一に混ぜ合わせるためにも界面活性剤が必要不可欠であるということ。大体の化粧品には界面活性剤が含まれていますが、その含有量は微々たるものです。化粧品の成分一覧を見てみると界面活性剤として含まれている成分は一番最後の方に表示されています。この成分の表示順は含有量が多い順なので、界面活性剤の濃度がかなり低いことがわかりますね。
反対に洗剤などは界面活性剤の量が多くなっています。界面活性剤を使うことで強い洗浄成分を発揮するため、洗剤に含まれる界面活性剤の濃度は非常に高いと言えます。化粧品類に含まれる界面活性剤は10%以下の物が多いですが、洗剤となると30%以上の界面活性剤が含まれています。界面活性剤の濃度が大きく違う事から、濃度の濃い洗剤を使うと手が荒れるなどのことが起きてしまうのですね。
間違った解釈によるデマやメーカーの商法
上記に書いたように界面活性剤は悪い情報ばかりが定着していますが、その中には正しくない情報もあります。確かに界面活性剤は肌への刺激となりますので、アトピー肌や敏感肌の人の使用はあまりおすすめできません。ただ刺激がある=肌がどんどんボロボロになるということはありません。間違った使い方をすれば肌が荒れることはあるかもしれませんが、肌が壊れる程の界面活性剤を含んでいるものはまず市販の商品として販売する許可が下りないでしょう。刺激があるから肌がどんどんボロボロになる!という間違った解釈から生まれたデマと言えますね。
またオーガニック化粧品や無添加の化粧品を販売しているメーカーは、界面活性剤のデメリットを強く押し出してきます。この理由は簡単。界面活性剤を下げることで自社の商品は無添加で界面活性剤は含んでいないから安全とアピールするためです。言ってしまえば宣伝のために界面活性剤のデメリットを挙げているのですね。
できれば避けたい界面活性剤の成分表示
界面活性剤には極力避けておきたい成分があります。ここで紹介しますので、界面活性剤の存在が気になる人は下記の成分が含まれていない物を購入しましょう。
乳化剤(主に食品に使われる) | 洗浄剤(食器用洗剤や洗濯用洗剤に使われる) | 保湿剤(主に化粧品に使われる) |
---|---|---|
イソステアラミド | イソステアリン酸PEG-4 | ポリオキシプロピレンソルビット |
イソステアリン酸PEG-4 | オクトキシノール~ | ロジン加水分解コラーゲン |
イソステアリルグリセリル | オレイル硫酸TEA | |
エルカ酸グリセリル | オレス~ | |
オキシエチレンベヘニルアルコール | カルニチン | |
オクチルドデセス~ | ココイル加水分解~ | |
牛脂肪酸グリセリル | ココベタイン | |
グリセリルウンデシルジメチコン | ジイソステアリン酸PEG~ | |
コハク酸PEG-50水添ヒマシ油 | ジヒドロキシエチルラウラミンオキシド | |
酢酸PEG-6ジメチコン | ジメチコンポリオールメチル | |
酢酸グリセリル | ジラウリン酸PEG~ | |
酢酸モノステアリン酸グリセリル | ステアリルベタイン | |
ジオレイン酸PEG~ | ステアリン酸TEA | |
ジ酢酸ステアリンさんグリセリル | セチル硫酸Na | |
ジステアリン酸PEG~ | ドデジルベンゼルスルホン酸 | |
脂肪酸グリコール | ヘキシルデシルリン酸アルギニン | |
水酸化レシチン | ペンタオレイン酸ポリグリセリル~ | |
水添ココグリセリル | ポロキサマー~ | |
水添レシチン | ミリスチルグルコシド | |
ステアリン酸PEG~ | ヤシ脂肪酸TEA | |
ステアリン酸グリコール(SE) | ヤシ脂肪酸リシン | |
ステアリン酸グリセリル(SE) | ラウミドDEA | |
ツバキ油脂肪酸PEG~ | ラウリルグルコシド | |
トコフェリルリン酸Na | ラウリルヒドロキシ酢酸アミド硫酸Na | |
トリイソステアリン酸PEG~ | ラウリル硫酸K | |
トリステアリン酸PEG~ | ラウレス~ | |
乳酸脂肪酸グリセリル | ラルリン酸タウリンNa | |
ラウリルリン酸 | リシノレアミドMEAスルホコハク酸2Na | |
リシノレイン酸グリセリル | 硫酸化ヒマシ油 | |
(C30-38)コポリマー | (C10-C12)パレス~ | |
界面活性剤の種類は多くあり、乳化剤や洗浄剤だけでもかなりの数があります。そのためこれらの成分を含んでいない物を探すことはとても難しいですが、界面活性剤がどうしても気になる!という人はこれらの成分に気を付けて商品選びをしましょう。


人体に害があるほどの界面活性剤を含んでいる商品はまずないから、肌荒れなどの影響を気にすることはないですよ!絶対に界面活性剤を使いたくないという人は上記の成分表を参考にしてみてくださいね。
界面活性剤をもっと知りたい人へおすすめの本2選
界面活性剤って思っていたものとイメージが違う…?と思った人におすすめの本があります。界面活性剤について詳しく書かれた本を読むことでさらにそのイメージを変えることができますので、気になる方は一度読んでみてくださいね。
『トコトンやさしい界面活性剤の本』
トコトンやさしい界面活性剤の本は界面活性剤についての詳しい紹介から身近なところに使われている界面活性剤の事例、界面活性剤の種類や構造など界面活性剤について詳細に書かれた本です。イラストを交えて紹介している為、化学系の勉強をしている学生や界面活性剤について知りたいという人でもわかりやすい内容となっていますよ。
- とても参考になりました洗剤としてだけではなく、活性剤は私たちの身近なところで使われていることを実感しました。 わかりやすいイラストもついており、初めて界面活性剤について勉強するには最もよい本だと思います。
- 入門書といったらこれ!界面化学に興味のある学生のみならず、 誰でも気軽に手に取ることのできる本だと思います。 6章から成り、段々と理解を深めていける構成になっています。 図や絵が多くなじみやすいと印象です。

トコトンやさしい界面活性剤の本
価格:1,512円(税込)
『ウソをつく化粧品』
ウソをつく化粧品は化粧品について詳細に書かれた本です。オーガニック化粧品の安全性、化粧品に含まれている成分の詳細、合成界面活性剤が肌に与える影響、肌を美しくする化粧品とはどんなものか?などが掲載されています。化粧品を選ぶ時の参考になる情報がたくさん掲載されているので、化粧品選びに迷っている人におすすめですよ。
- 内容はとても良かったです。実際に商品の裏に書かれた難しいカタカナやアルファベットの成分についても細かく説明されていて良かったです。これを読んでその日のうちに無水型のコールドクリームを注文した私です。 なんだかデパートに居並ぶ、敷居の高い化粧品関係が全て疑わしく思えるようになってしまいました。
- 実際肌荒れに困っている方に勧める良書 化粧品選びの指針に日頃化粧品ジプシーをしながら抱いていた疑問(数ありすぎる化粧品から何を根拠に選んだら・・、使用感の良い化粧品は第一印象いいけど長く使うといまいちなのは何故?化粧水ってそもそも必要?etc)にも、本書を読んで自分なりに答えが見つかりました。 以前、肌が健康な状態で似た本を読んだ時は、界面活性剤やポリマーすべてをそんな目の敵にしなくても、、論理もずいぶん乱暴なんじゃないか、、という感想しか持ちませんでしたが。実際肌が弱くなってくると、著者の言っていることは真理を含んでいるのだろうなと実感します。 著者のメーカーの化粧品を使うかはさておき、化粧品選びの方針に迷っている方にはとてもお勧め。

化粧品選びに迷ったらおすすめという人も多いので、自分にはどんな化粧品が合っているのかで迷ったらこの本を読んでみると良いですね!
ウソをつく化粧品
価格:1,512円(税込)
界面活性剤との上手な3つの付き合い方
界面活性剤入りの化粧品を使う場合は、上手に付き合う方法を知ることで肌トラブルなく美肌を目指すことができます。ここでは界面活性剤を上手に使う3つの方法について紹介します。
洗顔は3分以内に行う
活性剤が含まれている洗顔料は洗浄力が強いため、肌に長時間乗せ続けていると肌に負担がかかります。そのため泡を使って顔全体を洗う→完全にすすぎ落とすまでを3分以内に行うようにしましょう。
洗顔料として使う物は泡立ちが良く、キメの細かい弾力のある泡を作れるものがおすすめ。弾力のある泡を使えば指が肌に触れることなく泡で洗えますので、肌に摩擦が起きる心配もありません。キメの細かい泡は毛穴の中の汚れもしっかりと落としてくれるので、洗顔料を選ぶ際は泡立ちの良さを重視しましょう。
では洗顔方法について紹介します。
- ぬるま湯で顔全体をすすぐ
- 洗顔料を適量出して洗顔ネットなどで充分に泡立てる
- Tゾーンから洗い始め、頬やこめかみ、顎やフェイスラインを洗っていく
- 顔全体を洗い終えたら泡が顔に残らないように完全にすすぎ落とす
- 清潔なタオルで水分を吸い取るように押し当てて拭いていく
上記にも書きましたが、洗顔は泡で肌を洗うということがポイント。指が肌に当たらないように泡で優しくマッサージをするように洗ってくださいね。
界面活性剤の割合の低いものを選ぶ
界面活性剤はクレンジングや洗顔料などにも含まれています。界面活性剤を上手に使えばどれだけの量が含まれていても大丈夫!ということはありません。界面活性剤の割合が多すぎるものはそれだけ洗浄成分が強く、肌に負担がかかる恐れがあります。そのため界面活性剤の割合が極力低いものを選びましょう。
気になる場合は合成界面活性剤不使用か手作りのものを
どうしても界面活性剤の作用が怖いという場合は、界面活性剤を配合していない化粧品がおすすめ。界面活性剤を配合していない物と言えば、オーガニック化粧品などが当てはまります。界面活性剤が含まれていない物は商品説明のところに合成界面活性剤不使用などと書かれているので、それを見て商品を選ぶと良いでしょう。
化粧品を一から手作りすることもおすすめです。化粧品を作るための材料はネットなどからも購入できますので、作り方を調べて自分だけの化粧品を作ってみても良いですね。作り方を公開している人もいるので、レシピを参考にしながら自分だけの化粧品を作ってみましょう。
言葉に踊らされずにきちんとした知識をつけよう!
界面活性剤と聞くと無条件で肌に悪い!というイメージがある人も多いと思います。しかしここまでに紹介してきた通り、界面活性剤は化粧品にとって必須ともいえる成分でもあります。また界面活性剤が含まれていることで美容成分をしっかりと肌に補充できるというメリットもあるのです。
界面活性剤=悪いというイメージは捨て、界面活性剤について正しく理解しておきましょう。界面活性剤が含まれていても正しい知識を持って上手に付き合えば美の味方となってくれますよ!