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目の下のくまが気になる!原因と解消方法は?

目の下にくまがあると「最近寝不足?」なんて、人から聞かれてしまうこともありますよね。目は、人の見た目の第一印象を決める重要な顔のパーツです。くまができていると「疲れている」「ストレスを抱えている」と思われてしまうこともあるため、きちんと日頃のケアを行うことが肝心でしょう。しかし、多くの方が誤解しているのが、睡眠をたくさん取れば目の下のくまが改善する!と思っていることかもしれません。実は目の下のくまには4つの種類があり、くまの種類に適した対策を行わないと、効率良くくまを解消することができないようです、そこで、今回はくまの種類や原因、解消法をたっぷりお届けしていきます。



目の下のくまは4種類!まずは原因をチェック!
目の下のくまには、おもに青クマ、黒クマ、茶クマ、そして子供の時期にも見られやすいクマと4つの種類があるようです。くまの種類によって改善方法も異なるため、まずはそれぞれのくまにどんな特徴があるのか、自分のくまの症状と照らし合わせてチェックしてみましょう。
青クマは血行不良などが原因
青クマは、おもに血行不良などが原因で起こるくまだとされています。一般的に知られている睡眠不足によって起こるくまは、この青クマに該当するでしょう。目の周りというのは多くの毛細血管が張り巡らされていますが、血流が滞ることによって皮膚から毛細血管が透けてしまうことで、くまが青っぽく見えてしまうようです。血行不良の原因としては、冷え性、不規則な生活習慣、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、ストレスなど多岐に渡ります。また、近年ではパソコンやスマホを使用することによって起きる眼精疲労によっても、目の血行不良が起きやすくなるため青クマの原因になりやすいようです。
青クマになりやすい人の特徴!
- 睡眠が十分に取れていない
- 疲れやストレスが溜まっている
- 不規則な生活習慣をしている
- 冷え性
- 貧血気味
- パソコンやスマホをよく使用している
黒クマはたるみ・皮膚のへこみなどが原因
黒クマは、下まぶたの目のたるみや皮膚のへこみなどがおもな原因だとされています。もともと下瞼の脂肪が少なかったり、眼球を支える皮膚や筋肉、靭帯が歳をとるとともに緩むことによって眼球を支えている眼窩脂肪が眼球の重みで前にせり出し皮膚が膨らみ、目の下に影ができる症状が黒クマだと言われています。簡単な見分け方として目の下の膨らみを細い棒などで押してみるとクマが消えるという場合には、黒クマの可能性が高いでしょう。黒クマはシミや色素沈着ではなく皮膚自体がへこんでいるため、コンシーラーやファンデーションを使用したメイクでも隠すことが難しく厄介なくまだとされています。
黒クマになりやすい人の特徴!
- 加齢とともにクマが目立つようになった
- 目の下が常に黒い
- 上を向くとクマが目立たなくなる
- 顔がむくみやすい
- 最近シワやたるみが気になる
茶クマは化粧品などによる色素沈着などが原因
茶クマは、ターンオーバーの乱れなどによって起こる肌の色素沈着がおもな原因だとされています。目の下の皮膚は他の部位の皮膚に比べると薄く、とてもデリケートです。そのため、紫外線や摩擦などの外的刺激によって肌にあるメラノサイトが活発にメラニン色素を生成してしまい、色素沈着が起きてしまうようです。通常であれば、肌のターンオーバーという再生力によってメラニン色素を含んだ組織は剥がれていくとされていますが、ホルモンバランスの乱れや不規則な生活などの何らかの要因によってターンオーバーの周期が乱れてしまうことによって、肌にメラニン色素が蓄積することによって茶クマとなるようです。また、化粧品かぶれやメイクをしっかり落とせていないことや、間違ったやり方で行う目元のマッサージなども茶クマの原因となるでしょう。中には、上まぶたも茶色っぽくなってしまうケースもあるようですので、早期に改善していくことが大切です。
茶クマになりやすい人の特徴!
- メイクをしっかりと落とせていない
- クレンジングや洗顔時にゴシゴシと擦っている
- 目元マッサージをよく行っている
- 目を擦る癖がある
- アトピー性皮膚炎
- 乾燥肌
- UVケアを十分に行っていない
子供・幼児のくまは貧血やドライアイなどが原因
子供や幼児にもくまができることがあるようです。睡眠を十分にとっているということはあまり関係がなく、おもに貧血やドライアイ、体質などが原因として考えられるようです。近年テレビやスマホ、ゲームを幼少期から行っている子供が多く、目が疲れやすくなることからドライアイを引き起こしてしまう子供も多いようです。また、体質としてもともと皮膚が薄くて肌が白いことによって、毛細血管が肌に透けて見えてくまのように見える子供もいるようです。子供はどんどん成長していきますので、くまのケアが大人以上に必要となるでしょう。目元の筋トレやマッサージなどを行うことによって、だんだんと改善することも期待できるようです。しかし、目元の肌は大人でもデリケートなので、過度な筋トレやマッサージは避けることも大切です。子供の目のくまが気になるようであれば、一度医療機関を受診してみても良いかもしれません。
子供・幼児のくまができやすい原因
- 貧血
- ドライアイ
- もともと目の周りの皮膚が薄い
- アトピー性皮膚炎
- 目を酷使し過ぎている

目の下のくまの10個の解消法とは?
目の下のくまは、今日ケアを行ったからといって明日解消できるというものではありません。加齢や生活習慣など、少しずつくまの原因が溜まっていった結果が「くま」ですので、日々目元のケアを行うことが何と言っても肝心です。そこで、目の下のくまに効果があるとされる解消法をお伝えしていきます!
1. ストレッチで目の周りの筋肉を鍛える
目の周りには、眼輪筋という筋肉があるとされています。この眼輪筋が加齢や生活習慣によって弱まってしまうとたるんでしまい、目元の血行不良やたるみを引き起こしてしまうようです。そのため、ストレッチを行って目の周りの筋肉を鍛えることも効果的です。簡単なストレッチなので、パソコン作業の合間などの隙間時間にも行うことができます。目の疲れの解消にも役立つため、習慣づけると良いかもしれません。
【やり方】
- まずは、目を思い切りぎゅっと閉じましょう。そのまま5秒間キープします。
- 次に、目を思い切り大きく開きましょう。そのまま5秒間キープします。
- 5回ほど続けて行うようにしましょう。
2. 目元マッサージで血行促進
くまは、目元の血行不良によっても起こりやすいと言われています。そのため、目元をやさしくマッサージすることによって血行を良くして、くまの解消を促しましょう。ただし、目元の肌は薄くデリケートなので、強く押したり擦ったりしてしまうとどうしてもダメージを与えてしまう可能性があるようです。そのため、目元の専用クリームなどを使用して、滑りを良くしてから行うことも肝心です。そこで、おすすめ目元マッサージの方法をお伝えします。
【やり方】
- 両手の人差し指、中指、薬指をおでこの中心に当てて、軽く圧力をかけながらこめかみまで指を滑らせましょう。
- 両手の中指を左右の目尻に当てて、目の下の骨をなぞるようにして目頭まで滑らせていきます。
- 同じように、目の上の骨を目尻までなぞるようにして目尻まで滑らせていきます。
- 肩と平行になるくらい両肘を張って、中指と薬指を目の下に当てて、目頭→目尻→こめかみと圧力をかけながら指を滑らせましょう。
- 3〜5回ほど繰り返して行うようにしましょう。
3. くまに効くツボを押す
身体にはたくさんのツボが存在していて、押すことによって身体や心の不調を解消するサポートをしてくれると言われていますが、このツボ押しもくまの解消には効果的です。特にくまの原因が血行不良による目のくまに対しては、効果が出やすいようです。ツボ押しはどこでも簡単にできるくまの解消法ですので、ぜひ覚えておきましょう。
晴明(晴明)
ツボの位置 | 効果 | 押し方 |
---|---|---|
目頭の少し上にあり、少しくぼんでいる場所にあります。 | 眼精疲労、血流改善、目頭側のくまの解消 | 鼻に向かって水平にゆっくりと軽く刺激しましょう。両手の人差し指の腹を使って押すか、片手で親指と人差し指の腹で鼻の骨をつまむようにして押します。 |
瞳子膠(どうしりょう)
ツボの位置 | 効果 | 押し方 |
---|---|---|
目尻から指1本分ほど外側にあり、少し骨がへこんでいる場所にあります。 | 眼精疲労、充血、目尻の小じわ、くまの解消 | 両手の人差し指の腹を使って、少し強めに圧力をかけていきます。 |
承泣(しょうきゅう)
ツボの位置 | 効果 | 押し方 |
---|---|---|
黒目の下と目の周りの骨が交わる部分にあります。ヘリのようになっています。 | 目の下のくま、眼精疲労、充血、目のむくみ | 指の腹を使って、軽く触れる程度で刺激します。デリケートな部位なので、強く押しすぎるのはNG。 |
4. ホットタオルで温める
ホットタオルを使って目を温めることでも、目の周りの血行改善を促しくまの解消に効果があるようです。ホットタオルはタオルを濡らして軽く絞ってから500Wのレンジならば1分程度で簡単にできます。両目の上に乗せて、5分ほど温めると効果があるようです。また、市販の蒸気が出るアイマスクやスチーマーなどを利用しても良いでしょう。
5. リンパマッサージで顔全体の血行を促進
リンパの流れが滞ってしまうと、老廃物や水分が溜まってしまい顔や目のむくみに繋がってしまいます。そのため、顔周辺のリンパマッサージを行うことによって、くま解消を目指しましょう。リンパマッサージは、小顔効果やリフトアップ効果も期待することができますので、ぜひ定期的に行いたいケア方法です。
【やり方】
- 両耳の後ろを触ると骨がありますが、この骨の辺りを両手でゆっくりと押していきます。
- 両耳の耳たぶを持って、真横に引っ張ります。
- 続いて、耳たぶの中心、耳たぶの上部分も同じように引っ張りましょう。
- 耳たぶをつまみながら、下から上へと揉んでいきます。
- 耳の手前にあるフェイスラインに指の腹を当てて、頭のてっぺんに向かって頭皮を持ち上げるようにして移動します。
- おでこの髪の生え際に指の腹をあてて、頭のてっぺんに向かって頭皮を持ち上げるようにして移動します。
- 手のひら全体で首筋を通って鎖骨までリンパを流します。
- 最後に、脇の付け根にあるリンパをゆっくりと押しましょう。
6. 美容クリニックで治療する
なかなか改善されない黒クマなどの目のへこみに対しては、美容クリニックで治療するのも効果があるようです。また、色素沈着によるくまに対しての治療もあるため、短期間でくまを改善したいという方にはおすすめのくまの解消方法です。美容クリニックで行われるおもなくまの治療法をご紹介します。
ヒアルロン酸の注入
たるんでしまって黒っぽく見える黒クマにヒアルロン酸を注入することによって、目の下のくまを解消することができるようです。費用はクリニックによっても差があり、相場としては1本で約¥50,000〜¥100,000ほどかかるとされています。手軽に行える治療法ですが、しかしヒアルロン酸は徐々に身体に吸収されるため、効果がずっと持続されるというわけではないようです。
高濃度ビタミンCの点滴
濃度の高いビタミンCを静脈に注入することによって、血液中のビタミンCの濃度を上げて目の下のくまの改善を促します。特に、色素沈着による茶クマなどに大きな効果が期待できるでしょう。美肌効果もあるようです。ビタミンCの注入の量によっても費用は異なるようですが、¥5,000程度が目安とされています。継続的に点滴を行うことによって、肌の状態を常に良い状態に保つことができると言われています。
PRP療法
PRP療法というのは、自分の血小板を利用してくまのくぼみを膨らませたり、肌を若返らせるという効果が期待できるようです。安全性が高いとされていますが、一般的な美容クリニックで¥200,000〜¥400,000と高額な治療になるようです。効果は約3年ほど持続するため、長い目で見てみるとヒアルロン酸の注射などに比べると逆にリーズナブルな治療方法かもしれません。
7. アイクリームでのケアも◎
加齢によるくまはアイクリームのケアもおすすめです。アイクリームはその名の通り、目元専用のクリームです。気になるくまだけではなく、目元のたるみや小ジワ、乾燥などを解消する効果が期待できるでしょう。アイクリームはたくさんのブランドから販売されていますが、購入する時にはくま解消に効果があると言われる成分に注目して選ぶことをおすすめします。
成分 | 効果 |
---|---|
ビタミンK | 血行を促進して、くまの解消に役立つ |
レチノール誘導体 | 肌のハリやツヤ、コラーゲンを増やす |
EGF | 肌の新陳代謝を促し、肌の若返りに期待できる |
8. 血液をサラサラにする栄養を摂る
目元のくまは身体の中からのケアをすることでも、解消する効果が期待できるでしょう。葉酸が多く含まれる食品は血液をサラサラにして血液の循環を良くしてくれると言われていますので、積極的に摂取するようにしましょう。また、血中のヘモグロビンを作ってくれる鉄分を摂取することも大切です。そこで、葉酸や鉄分の他にも血液をサラサラにする栄養素と食品をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【血液をサラサラにする栄養素と食品】
葉酸 | 焼き海苔、枝豆、モロヘイヤ、キャベツ、ブロッコリー、レバーなど |
鉄分 | レバー、ほうれん草、あさり、高野豆腐、ひじきなど |
DHA | アジ、イワシ、サバなどの青魚など |
EPA | アジ、イワシ、マグロ、ハマチ、ブリ、うなぎの蒲焼、くるみ、アマニ油など |
食物繊維 | ライ麦パン、納豆、ひじき、さつまいも、ごぼう、バナナなど |
9. 美白化粧品やたるみに効果のある化粧品を使う
色素沈着や加齢が原因でできているくまに対しては、美白化粧品やたるみに効果がある化粧品を使ってケアをしていくことも大切です。普段のスキンケアに目元の集中ケアを加えてあげることによって、くまの改善だけではなく目元のハリやツヤ、小ジワの対策になるでしょう。そこで、美白に効果的だとされる成分をあげてみますので、化粧品選びの際に役立ててください。
【美白に効果があるとされる成分と効果】
成分 | 効果 |
---|---|
ビタミンC誘導体 | メラニンを還元する、活性酸素を抑える |
アルブチン | メラニンを生成させる時に働く酵素であるチロシナーゼの働きを抑制する |
コウジ酸 | 麹菌由来の成分で、チロシナーゼの働きを抑制する |
プラセンタエキス | 肌の新陳代謝や血行を良くする、チロシナーゼの働きを抑制する |
10. クレンジングの仕方を見直す
茶クマなど色素沈着によるくまの原因として、メイク落としがきちんとできていないということも要因の1つだと考えられているようです。マスカラなどのアイメイクがクレンジングで落としきれずに皮膚に残ってしまったり、またきちんとメイクを落とそうとゴシゴシと擦ってしまうことによっても色素沈着が起こってしまうため、この機会にクレンジングの仕方を見直してみましょう。特にウォータープルーフタイプのアイメイクアイテムを使用しているという方は、専用のリムーバーなどで一度ポイントメイクを落としてからクレンジングを行うようにすると、肌への負担を軽減させることができるようです。落ちにくいアイライナーやアイシャドーは、綿棒にリムーバーを含ませて優しく撫でるようにメイクを落としていくと良いでしょう。
くまの解消に役立つ方法をチェック!
- 目の周りのストレッチ
- 目元マッサージ
- ツボ押し
- ホットタオルで目を温める
- 顔全体のリンパマッサージ
- 美容クリニックでの治療
- アイクリームを使用する
- くま解消に効果のある栄養素を摂取
- 美白&アンチエイジング化粧品を使用する
- クレンジングを見直す

しかし、セルフケアはどうしてもくまを解消するのに時間がかかってしまうというデメリットがあります。そのため、くまを今すぐに目立たなくしたい!という方におすすめの即効性のあるくま解消方法をお伝えしますね!
くまを今すぐなくす方法は?即効性がある2つの方法
どんなにくまの対策をしていても、寝不足や疲労が溜まってしまうとくまはすぐにできてしまうものですよね。また、慢性的にくまがある方は、コンプレックスになってしまう場合もあるようです。そこで、くまを今すぐなくしたい!という方に即効性があるくま対策をお伝えします。
1. コンシーラーを使う
女性限定?とも言える方法ですが、コンシーラーを使ってくまを目立たなくさせる方法があります。コンシーラーの種類はたくさんありますが、目元の皮膚は薄いため伸びが良いクリームタイプかリキッドタイプを選ぶようにしましょう。また、コンシーラーの色選びも大切です。くま全般に共通することは、自分の肌よりもワントーン暗い色のコンシーラーを選ぶと白浮きせずにくまを目立たなくさせることができるようです。また、青クマを隠したい場合にはオレンジ系のコンシーラーを、茶クマを隠したい場合にはイエロー系のコンシーラーを選ぶとよりその効果はアップします。
【コンシーラーでくまを隠すメイク方法】
- コンシーラーをブラシなどでとって、手の甲で量を調節しましょう。
- くまにコンシーラーをぽんぽんと薄く置き、斜め下方向に伸ばしていきます。
- 指の腹やスポンジを利用して、コンシーラーをくまに馴染ませましょう。
- 上下左右にぼかすようにして、周囲の肌と上手に馴染ませていきます。広げすぎないことがポイントです。
- 最後にくまをスポンジなどで押さえて余分なコンシーラーをとり、フェイスパウダーで押さえます。
2. スプーンでくまを改善
即効性が期待できるくま改善方法として、スプーンを使用する簡単な方法があります。朝のメイク前やお出かけ前に実践してみることで、くまが薄くなるのを実感できるはずです。ぜひ試してみましょう。
【用意するもの】
- スプーン2本(カレー用のスプーンなど、大きめのスプーンがおすすめ)
- コップ 2つ(1つは40度くらいのお湯、もう1つは氷水を入れる)
- タオル
【やり方】
- それぞれのコップの中に、スプーンを入れる
- 水気をタオルで拭き取り、温かいスプーンの裏を30秒ほどくまに当てる
- 次に、冷たいスプーンの裏を30秒ほどくまに当てる
- 交互に4〜5回繰り返して行う
この方法は、スプーンの熱伝導率を使用して目の血行改善を促し、くまを改善するという方法です。スプーンでマッサージを行ったりはせずに、優しく目に当てるだけにしましょう。
目の下のくまに関する2つのQ&A
目の下のくまの気になる疑問点を解消していきましょう!
目の下にくまができる病気ってあるの?
目の下のくまのケアをどんなに行ってもくまがなかなか改善されない場合には、病気のサインとしてくまが起こっている可能性もあるようです。いくつかの考えられる病気を以下でお伝えしていきますが、中には重大な病気が隠れている場合もありますので、気になるくまは医療機関を受診してみることをおすすめします。
・鉄欠乏性貧血
血液中のヘモグロビンが不足してしまうと、貧血が起こりやすくなるとされています。ヘモグロビンを作る上では鉄分が不可欠だと言われていますが、鉄分不足によって起こるのがこの鉄欠乏性貧血です。血行が悪くなってしまうことによって目の下に青クマが発生しやすく、食事の中で鉄分を意識して摂取することが大切です。症状が重い場合には医療機関で内服薬が処方されることもあるようです。
・肝臓、腎臓の疾患
肝臓や腎臓には老廃物を排除したり、解毒作用を行うという役割があるとされていますが、肝臓や腎臓に疾患が起こることによって血液が綺麗になりにくくなることで血行不良が起こりやすく、目の下のくまの原因になるようです。症状の程度は人によって変わりますが、生活習慣を見直すことで症状が改善されることもあるようです。しかし、放っておくと重大な病気の引き金となる場合もありますので、目の下のくまが慢性的に起こっているようであれば一度医療機関を受診するようにしましょう。
・アトピー性皮膚炎、花粉症皮膚炎
下まぶたのくまだけではなく目の周り全体が茶色くなって見える場合には、アトピー性皮膚炎、花粉症皮膚炎などの可能性も考えられるでしょう。目の周りの皮膚はデリケートですので、アレルゲンとなる花粉やハウスダストなどが付いてしまうと炎症を起こし、色素沈着の原因となってしまうようです。早めに医療機関を受診して、アトピー性皮膚炎やアレルギーなどの治療を行うとともに、毎日のスキンケアの中で肌のバリア機能を高めていくようにしましょう。
くまを消す食べ物や飲み物ってある?
くま解消のためには、日々口にする食べ物や飲み物に気をつけることも大切です。どの種類のくまにも共通して言えることは、目に良いとされる食べ物や飲み物を摂取するということでしょう。中でもおすすめの栄養素としてはビタミン類です。眼精疲労や健康な角膜を作るために必要だとされるビタミンAや、くまだけではなく健やかな肌作りを促すビタミンCを含む食べ物や飲み物は積極的に摂取したい栄養素です。また、近年注目されているカシスポリフェノールは眼精疲労を緩和したり目の下の血流を促すため、くま解消にも効果があると言われているようです。毎日の食事の中でなかなか摂取することが難しいようであれば、サプリメントなどで栄養を補ってみても良いかもしれません。
くまは毎日のケアで改善できる!
目の下のくまによって目元がくすんでいると、老けて見られたり疲れているように見られたりと顔の印象を大きく左右してしまいます。加齢によって起こってしまうくまはある程度は仕方がないとも言えますが、しかし、毎日のケアを行うことによって、目元の肌年齢を実際の年齢よりも若く保つこともできるでしょう。また、くまには大きく分けて4種類のタイプがあるため、自分のくまがどのタイプなのかを判断して適したケアを行っていくことが大切です。ぜひ、正しいくまの解消方法を行って、明るい目元を作ってくださいね!