顔や脇の汗を止める17の方法~簡単対策でストレスも軽減~

目次

  • 汗を止めたい!方法や対策は?
  • 汗をかく理由は?
  • 自分でできる!汗を止める方法
  • 病院などに通って汗を止める方法
  • 日頃から気をつけたい汗対策
  • 汗が臭くなるのはなぜ?
  • 自分に合った方法を見つけて、汗のストレス軽減!

汗を止めたい!方法や対策は?

汗っかきの人もそうでない人も、たとえば大好きな人とのデートなど大事な場面で「汗をかいてるのは格好悪い」「恥ずかしい」「汗を止める方法が知りたい」と思ったことがあるのではないでしょうか?汗をかくことは一般的なことですし、なくてはならない体のはたらきですが、ちょっとしたときに止める方法を知っていたら便利ですよね。そこで、今回のWeb皮膚科クリニックでは、はるこ先生こと私と助手のアッキーが汗を止める方法を調べてみました!

汗をかく理由は?

まず、そもそも汗をかいてしまう理由とはなんなのでしょうか?詳しく調べてみると暑いからというだけでなく、予想もしてなかった汗をかく理由が分かりました。それは下記の通りです。

外気などによる体温の上昇

汗をかく理由で誰もがはじめに思いつくのはこれですよね。夏や暖房のよく効いた室内にいることで体温が上がって、暑さで汗が出てきますが、これは体温調節のためです。人は体温があまり上がってしまうと体の機能が上手いこと働かなくなってしまうのは、熱を出したときの経験から理解できるはず。効率的に体を動かすために一定の体温を保とうとする本能から、人は汗をかき、体温を調節しているのです。

緊張などの精神的負担

人は暑いときだけでなく、緊張したときや興奮したときにも汗をかくことがあります。これを「精神性発汗」といいますが、なんでもずっと昔からの人間の本能の名残だとのこと。人がまだ狩りをしていた頃は、靴やグローブなんてものは当然のことながら身に付けていません。すると、獲物を捕まえるときや天敵に見つかったときに足を滑らせてしまったり、ヤリなどを手から落としてしまう可能性があります。そこで、人は緊張状態や興奮状態に入ると汗をかくことですべり止めにしていたのだと言うのです。それが今もまだ残っているために緊張したときなどには汗をかいてしまうようです。

食生活の乱れ

年々、多汗症の人は増えていると言われています。その裏側には食生活の変化も関係しているという話があります。多汗症の人というのは、一般的な人よりも自律神経の内、交感神経が優位になりやすい状態にあるそうです。そして、交感神経を刺激するのが辛いものや酸っぱいもの、それから甘いものなど味の濃いものだそうです。最近では、ファーストフード産業や外食産業が発達したことでそれらを日常的に食べる人も増えました。そういった食生活の乱れによって多汗症の人が増えてきているのではないかと言われているのです。また、コーヒーやタバコといった嗜好品も交感神経を強く刺激します。

運動不足

運動不足は自律神経のバランスを崩してしまう恐れがあります。自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になりやすい状態になってしまうことで汗をかきやすい体質をつくってしまうと言われています。また、運動不足は新陳代謝の低下も引き起こします。新陳代謝が低下した体というのは、体内に熱を溜め込みやすく、体温調節機能までも低下してしまいます。そのため、それを補うためにちょっとでも体内温度が上がれば汗を流して体温を下げるというようなメカニズムがつくられてしまうのです。

体を冷やしている

イメージとしては、冷え性の人と汗かきの人は結びつきませんよね。でも、実は冷え性の人にも汗かきな人は多いと言われています。冷え性の人というのは血行が悪いために体が冷えます。そして血行が悪いということは、体内の余分な水分の排出なども滞りやすく、むくみやすい体質でもあります。そんな中で体は、上手に排出されない余分な水分を汗にして排出してしまおうとするのです。そのため、冷え性なのに汗かきという体質を作ってしまいます。

肥満気味

太っている人ほど汗をかきやすいイメージがありますが、これは事実です。体にお肉がついていればいるほど、体内の熱が外に出ようとしても脂肪がそれを邪魔してしまうので体内温度が高くなりやすいので、人よりも汗をかいて体温調節をしなくてはいけない状態になってしまいます。

その上、肥満気味の人は全体的に運動不足の傾向にあり、いざ運動をしたときにも酸素を吸い込む量が一般よりもかなり低いと言う実験結果があります。酸素が十分に摂取できていない体は酸素を極力必要としない「解糖系」という方法で汗を出すためのエネルギーを生み出すのですが、そのときにつくられる汗には疲労物質「乳酸」がとても多く含まれます。乳酸には汗腺のアンモニア分泌を促進するはたらきがあるため、結果として臭いのきつい汗もかきやすくなってしまうのです。

ホルモンバランスの影響

ホルモンバランスが乱れることによって汗をかきやすくなるというのは、女性によく見られると言います。ホルモンバランスは生活習慣やストレスなどの影響によって乱れやすいものですが、女性の場合は特に一定のサイクルによってホルモンバランスが変化するためです。ホルモンバランスの乱れは自律神経バランスの乱れにも繋がると言われていて、ホルモンバランスの乱れから起こる「更年期障害」の症状のひとつとしても多汗が含まれています。

遺伝的な体質

汗をかきやすい体質はときに遺伝することもあるそうです。そのため、もしも家族にも汗をかきやすい体質の人がいるようであれば、自分も同じ体質であることが考えられます。ただ、そもそも家族というのは食生活などの生活習慣が同じになりやすいため、遺伝子的な問題だけでなくそのような面でも汗をかきやすい体質が作られることがあります。

アッキー
汗をかく理由やかきやすくなる理由がこんなにたくさんあるなんてびっくりしました!

 

はるこ先生
でも、これだけ汗をかく理由があるなら、汗をかきやすい理由を体質だと諦めてしまう必要はないってことにも繋がるかも!ここから紹介していく汗を止める方法を試すだけじゃなく、食生活など生活習慣を変えるだけでも汗かき体質は改善できる可能性があるってことだもの♪

自分でできる!汗を止める方法

それでは、ここからは自力で簡単にできる汗を止める方法を紹介していきたいと思います。

市販のクリーム・スプレーを使用する

ドラッグストアなどで購入できる制汗剤にはさまざまな種類がありますが、クリームタイプが一番効果が高く、続いてスティック、ロールオン、スプレーの順だと言われています。ただ、近年は制汗剤に配合されている成分を危険視する声が高まってきています。たとえば、多くの制汗剤に含まれている「塩化アルミニウム」はかゆみやかぶれ、色素沈着が起こる可能性があると言われています。また、「銀イオン」配合のものは金属アレルギーを引き起こす可能性があるとのこと。そのため、これらの成分は念のためなるべく避けて、「クリアネオ」など無添加・無香料で肌にやさしいものを使うことをおすすめします。

また、制汗剤をスポーツの後などに使う人も多いですが、そもそもの使い方としてはNG。特に香りつきのものは汗の臭いと混ざり、異臭となってしまうこともあります。​制汗剤は汗をかく前の肌に使うことで汗を止める効果が期待できるものなので気をつけてください。

冷えピタなどを使用して体温を下げる

体温が上がることでかいてしまう汗に関しては、そもそも体温を下げるための対策が効果的です。たとえば、冷えピタを脇に貼ってみたり、濡れタオルを首に巻くといった方法は効率よく体温を下げてくれるはずです。ただ、ときと場合によっては必要以上に体温を下げてしまい、肌寒く感じられてしまうことも。そんなときには、無理して冷やし続けるのではなくカーディガンなどを羽織ったりと体を少し温めてあげてくださいね。

汗を抑えるツボを押す

汗を抑えると言われているツボをいくつか紹介しますので、こちらも試してみてください。ただ、汗をダラダラとかいているときにツボを押せばすぐに汗が止まるかといえばそうではありません。どちらかというと汗をかきそうだなと思った時点で押しておくことで、普段よりも汗をかきづらくする程度のものだと思ってくださいね。

後谿(こけい)​

​手相を見たときに横向きに走っている線の内、一番指のほう側に走っている「感情線」のはじまり(小指側)にあるツボです。体温を下げる効果があると言われています。このツボを反対の手の親指を使い、押し込むようにしてやや強めに押してください。

陰げき(いんげき)​

​手の平を上にしたときに手首に見える横向きに走っている線をなぞっていくと小指のほうがわにぽこっとした骨があります。その骨から指一本分、下(肘のほう)へいったところにあるツボです。このツボも体温を下げる効果があると言われています。押し込むようにしてやや強めに押してください。

合谷(ごうこく)

​手の甲側、ちょうど人差し指の骨と親指の骨が合流する地点の人差し指側にあるツボです。このツボは体内水分量を調節すると言われているため、むくみやすい冷え性の人におすすめ。このツボを反対の手の親指を使い、押し込むように押したあとにぐるぐると円を描くようにマッサージするような気持ちで押してください。

労宮(ろうきゅう)​

​軽く指を折り曲げたときの中指と薬指の先端中心、丁度手の平の真ん中にあるツボです。このツボはストレス解消などリラグゼーション効果があると言われているので、精神性発汗におすすめ。親指を使ってやや強めに押していきますが、ゆっくりと深呼吸しながら5秒押しては5秒離すというようにゆっくりと指圧してください。

復溜(ふくりゅう)

​足のくるぶしの内側から、丁度指2本分上(膝のほう)へいったところにあるツボです。このツボも体内水分量を調節すると言われているため、むくみやすい冷え性の人におすすめです。親指を使って息を吐きながらゆっくりと押していきますが、このときに足首をつかむようにして押すと押しやすいでしょう。

大包(だいほう)​

第六助間といわれる脇の下にありますが、自分で自分の胸を横から揉むような形で両手を交差させて脇の下に挟むようにしたときにくる位置だと言われています。このツボを押すと反射的に顔汗や脇汗が止まると言われていて、暑いときでも着物を着て動き回らなくてはいけない舞妓さんなどはこのツボを帯で圧迫し続けているからだとのことです。左右両方のツボを中指を使ってやや強めに3分間ほど押しては力を緩め、また押すということをくり返してください。

汗止めバンド・紐を使用する

上記のツボ押しで紹介した舞妓さんも使っているという大包(だいほう)​​というツボ。これを効果的に押してくれるのが、「汗止めバンド」です。鎖骨の下あたりにこのバンドを巻くことで、ツボを押し、上半身の汗を止めることができると言われています。ただ、このツボはあくまで上半身に効果があるものということで、舞妓さんも見えない着物の下などは汗だくだと言います。なので、汗止めバンドは顔汗や脇汗を止めるのに使うのには効果的ですが、そのほか下半身の汗を止めたいという場合には効果が得られないので気をつけてください。最近だと、女性向けにレースタイプのバンドなどオシャレなものも販売されていますよ。

ハッカ油を使って体感温度を下げる

ドラッグストアなどで購入することのできるハッカ油(ゆ)。これを夏場はお風呂に入れるとお風呂上がりの体もスーッとして涼しく快適だと近年人気になっています。そんなハッカ湯5滴と無水エタノール10mlと精製水90mlをスプレータイプのボトルに入れて混ぜておけば、どこでも簡単に使うことのできるハッカ油スプレーを作ることができます。暑いと感じるときにはこのスプレーを首などにサッと一吹きすれば、体感温度がみるみる下がり、自然と汗が止まる人も多いと言います。ちなみにハッカ油には虫除け効果もあるということなので、夏にもってこいでしょう。

ミョウバンで汗と臭いを抑える

お漬物に使われることも多いミョウバンには、汗を止める効果のほか、殺菌作用による汗のにおい対策にも良いとされています。これも汗対策として使うのなら、ハッカ油と同様にスプレーにして使うと便利です。材料は水とミョウバンのみで、「15:1」の割合でスプレーボトルなどに入れてかき混ぜてお使いください。

ちなみにミョウバンは食品添加物のひとつです。健康な大人であれば、健康被害などはさほど気にする必要はありませんが、赤ちゃんなど肌の弱い人や体質によっては炎症を起こしてしまう恐れもあるため、様子を見ながら使うようにしてください。また、ミョウバンそのものを食べてしまわない限りはそれほど問題ないとは言われていますが、犬や猫といったペットにとってはミョウバンは中毒性があるとのこと。そのため、ペットを飼われている人はペットがそばにいるところで使わないようにしたり、ペットが舐めたりするような手などには付着しないよう気をつけたほうが安心です。

汗や汗の臭いを抑えるサプリメントを飲む

『汗をかく理由は?』の項目でお話した通りに、汗や汗の臭いの原因には生活習慣の関わりが多く見られました。そんな生活習慣の中でも誰もが毎日欠かさずしていることといえば食事。それだけに食事による影響は少しずつですが、いずれ汗や汗の臭いなどの大きな影響をもたらします。だからこそ、汗や汗の臭いをきつくする原因から守ってくれる成分の配合されたサプリメントを飲むことは対策として効果的だと言われています。

有名どころだと「あせしらず」や「アセッパー」、「MEN’sDeo8400」といった汗対策サプリが販売されているので、気になる人はぜひ調べてみてください。

リラックスする

「リラックスする」とは言っても、そう簡単なことではありません。ですが、ストレスが蓄積している状態などは脳が緊張状態になり、交感神経が優位になるため、どうしても汗をかきやすい状態になってしまいます。そのため、まずはストレスを意識的に解消することが大切です。また、「あ、今、自分は緊張しているな」「イライラしているな」と気づいたときには、ゆっくりと深呼吸をしてみてください。たったこれだけのことでも副交感神経が刺激されるので、僅かながらでも脳はリラックスモードへと入ってくれます。

精神性発汗は「汗を止めなくちゃいけない」「早く止めたい」という焦りの気持ちを持つと、かえって汗をかいてしまうものです。そんなときには頭で考えすぎずに、心を落ち着けるためにも深呼吸を忘れないでくださいね。

はるこ先生
汗を止める方法は自分でできる方法だけでも、意外にもこんなにあるんです。汗をかく自分がいやだとか、人の目が気になるなんて状態はそれだけで大きなストレス。だから、少しでも困っているなら女性も男性も恥ずかしがらずに積極的に汗対策を行ってみてくださいね。 

病院などに通って汗を止める方法

汗や汗の臭いで悩みを抱えていることは、先程お話した通り大きなストレスを生んでしまいます。なので、自力のケアでは満足いく結果を得られないのであれば、病院で治療や医薬品を処方してもらうのもひとつの方法です。ちなみに多汗症を診察してもらうことのできる病院は皮膚科や内科のほか、心療内科や美容クリニックなどさまざまです。ただ、どの病院にかかるにしても多汗症の治療をしているかを事前に確認してから受診することをおすすめします。

美容クリニックなどで手術やボトックス注射をする

汗止めボトックス注射

美容外科や美容皮膚科などが主として行っている多汗症の治療方法として、「汗止めボトックス注射」というものがあります。ボトックスを注射することで「アセチルコリン」という発汗を促す伝達物質の分泌を抑えるといった狙いです。効果は永続的ではなく、1回の注射につき最高で半年ほど効果は持続するとされています。

マイクロ波治療

軽度の多汗症であれば上記のボトックス注射で効果的に汗を止めることができるとのことですが、中程度の多汗症やワキガの場合には、「マイクロ波治療」を行うことも。これは汗腺をマイクロ波によって破壊することで多汗症の治療をできることと、効果は半永久的であると言われているため、とても効果的です。

切開手術(マイクロリムーブ法・反転剪除法​)

そして、重度のワキガの場合には、「マイクロリムーブ法​」「反転剪除法」といった切開法による治療が行われます。これらは切開することで直接、ワキガの原因となるアポクリン線を除去するため、効果はとても高いと言われています。


どの方法を選ぶかは医師と相談の上で決めることになりますが、どこの病院でも基本的には脇を中心として、手の平、足の裏の治療がボトックス注射や手術による治療では基本となっています。(※切開法に関しては、脇のみに行っている病院がほとんどです。)

病院でプロバンサインを処方してもらう

病院での多汗症治療は注射や手術だけでなく、医薬品による対処療法が取られることもあります。その内のひとつが「プロバンサイン」という飲み薬の使用です。プロバンサインは抗コリン作用を持ち、伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑える効果があるとされています。服用後、約1時間ほどで効果が現れることや、手術などと違って効果範囲が全身に及ぶといった面がメリットです。

ただ、プロバンサインは効果が高い分、副作用の発症率も高いのが特徴です。副作用の中でもよく言われるのは喉の渇き、そのほか眠気やめまいに頭痛といったものがあります。必ず服用上の注意は守り、不調が起きた場合には医師に相談するようにしてください。

病院でアルミニウム液を処方してもらう

市販されている制汗剤にもアルミニウム液は配合されていることが多いですが、病院で処方されるアルミニウム液はより濃度が高く、効果も高くなっています。ただ、制汗剤についての項目でもお話した通り、アルミニウム液は、かゆみやかぶれ、色素沈着などといった副作用を引き起こす恐れがあると言われています。こちらも必ず服用上の注意は守り、不調が起きた場合には医師に相談するようにしてください。​

精神科や心療内科でカウンセリングや薬を処方してもらう

多汗症の原因が精神的な面にある場合には、精神科や心療内科での治療も汗を止めるのには効果的だと言われています。精神科では主に対処療法として抗不安薬などが処方され、心療内科ではカウンセリングを主として、症状によっては薬が処方されるのが基本です。「汗をかくことで人に嫌われたら」や「止まってほしいのに止まらなくて焦る」というような気持ちからくる多汗症の場合は、カウンセリングによって普段自分が無意識に自分にかけてしまうプレッシャーを取り除くことで症状が大きく改善することがあります。ただ、カウンセリングはカウンセラーとの相性がとても重要なので、「いまいちこの先生とは話しづらいな」と感じるのであれば、また別の病院を探すことも大切です。

漢方薬を飲む

病院では医薬品のほか漢方薬によって体内環境を整え、多汗症を治療するといった方法を取ることもあります。のぼせやすいや、冷え性、自律神経の乱れなど症状に合わせて、調合したものが処方されます。市販されているものでも下記のようなものは多汗症に効果があると言われていますが、人によって効果の高い成分や効果の出る量には違いがあるため、病院や漢方薬局で処方してもらうのが一番効果的でしょう。

のぼせ感やほてり感のある多汗症の場合

  • ​​柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)​
  • 玉屏風散(ぎょくへいふうさん)​

むくみのある多汗症の場合

  • ​防已黄耆湯​(ぼういおうぎとう)​
  • 黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)​

体に冷えがある多汗症の場合

  • ​竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)​

精神的な不安定さのある多汗症の場合

  • ​​柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)​
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)​
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)​(特に女性に使われます)

※こちらの症状におけるおすすめの漢方薬はあくまで一例です。通常、漢方薬はいくつかの生薬が配合されて作られているため、複数の症状に作用します。そのため、実際に購入される際には説明をよく読み、自分の症状や体質によく合ったものを選ぶようにしてください。

日頃から気をつけたい汗対策

市販の制汗剤などによる汗対策や病院での治療のほかにも、日常的にできる対策はまだまだあります。これらの対策は即効性はありませんが、体内環境を変えていくことで体質を変え、根本からの改善に繋がる可能性が十分にある方法です。少し面倒なこともあるかもしれませんが、汗に悩んでいるのであれば、ぜひ下記ポイントに沿って生活を見直してみてください。

運動する

運動不足による新陳代謝の低下や肥満、冷え性、自律神経の乱れなどはどれも汗をかきやすい体質にするものばかりです。そのため、運動を習慣づけることは汗を止める対策としては、根本的な改善に繋がると考えられます。ただ、だからといって激しすぎる運動はストレスにもなりやすく、活性酸素の生成を促進してしまうため、細胞を酸化させ老化を早めるとも言われています。そのため、気持ち良くストレス解消になる程度で継続できるような有酸素運動を生活に取り入れることがおすすめです。

食生活を見直す

体内環境を整える上での基本は、運動習慣と食生活です。偏った食生活をしている自覚のある人や刺激物を好む傾向にある人は特に一度自分の食生活を見直してみることをおすすめします。また、冷たいものを普段よく摂取するという人も注意が必要です。クーラーなどによって体を外から冷やすことも新陳代謝の低下に繋がりますが、飲食の場合は内蔵から冷やし、それらの機能を低下させてしまいます。生野菜よりは温野菜などなるべく温めて食べたりようにしたり、冷たいものを食べたあとには温かい飲み物を飲むなど、なるべく体を冷やさないように気をつけてください。

自律神経の働きを整える

自律神経はちょっとしたことのくり返しで徐々に乱れていきます。ですが、その中でも大きな影響を与えるのは、睡眠の質の低下とストレスとのこと。まず、睡眠については、朝はしっかりと太陽の光を浴び、元気に動き、夜は心を落ち着けて深く眠ることが自律神経を整える上で大切だと言われています。このメリハリがきちんとついていないと、体内のリズムが崩れ、自律神経も乱れてしまうのです。休みの日など、布団の中でいつまでもウトウトしているのはとても気持ちの良いものですが、汗を止める対策のためには二度寝をせず、起きたらすぐにカーテンを開けて、日の光を浴びてください。もしくは、寝室のカーテンは開けておくのもおすすめです。日の光に当たると眠気を感じさせるホルモン「メラトニン」の分泌が止まり、自然と脳が覚醒し始め、体内時計がリセットされます。そして、覚醒から約14時間程度でメラトニンはまた分泌が始まるように私たちの体はできているので、今度は夜になると自然に眠たくなるようになります。以上のことから、体内時計とともに自律神経の働きを整えるためには、就寝よりも起床時間を一定にして、太陽の光を浴びることが大事だと言われているのです。

また、ストレスもある程度は質の良い睡眠を取ることで軽減されると言われています。そのため、まずは起床時に日に当たることを習慣づけることがおすすめです。その上でなるべく避けられるストレスは避け、避けられないものは別のタイミングで積極的に解消していきましょう。

汗脇パッドなどを使用してストレス軽減

これは根本的な改善ではなくあくまで汗対策になりますが、汗に悩んでいる人の中でも「なんとなくの恥ずかしさ」などから汗対策に使えるグッズをあえて使っていないという人が多くいます。ですが、使ってみることで想像していた以上の快適さを得られることも多くあるので、汗対策グッズは積極的に使用することをおすすめします。

汗が臭くなるのはなぜ?

実は、汗そのものはほぼ無臭です。というのも、汗はエクリン腺とアポクリン腺という汗腺から出るものですが、汗のおおよそほとんどはエクリン腺から出ていると言います。そして、エクリン腺から出される汗は99%水分でほかは塩分やカリウムといったもので、臭いのする成分は含まれていないそうです。一方でアポクリン腺から出る汗にはアンモニアなど臭いの元になる成分が含まれているので臭いの原因になりますが、そもそも出る量が少ないので、アポクリン腺が多かったり活発であるといった腋臭症の人でなければ、それほど臭うものではないのです。

アッキー
でも、はるこ先生、ワキガでなくても汗って少なからず臭いますよね?

 

はるこ先生
そうよね、汗の臭いは個人差はあっても大概の人は臭うもの。これは実は汗と皮膚の常在菌が反応することで起こっているものなの。常在菌ばっかりはなくしてしまうことはできないものだから、ある程度の臭いは仕方ないことね。でも、場合によっては生活習慣が原因で臭いをきつくしてしまう恐れもあるから、これもしっかりチェックしていきましょ! 

運動不足

運動不足は汗かき体質だけでなく、汗の臭いを強めることにも繋がると言われています。というのも、運動不足は血行不良の体をつくりますが、血行が良くないと血液に乗って運ばれる酸素が上手いこと体中を巡らなくなってしまいます。通常の場合、汗腺は酸素をエネルギーのひとつとして働きますが、酸素が運ばれてこないためにエネルギー不足を起こし、酸素を使わない「解糖系」という方法でエネルギーを作り出すようになります。解糖系による発汗は肥満の人が臭いの強い汗をかきやすい理由についてでもお話しましたが、疲労物質「乳酸」を多く生み出してしまい、これが臭いを強める原因になります。

対策としては、体臭の原因になる「脂肪酸」が燃焼される30分以上を目安に負荷の軽い有酸素運動を​行うことが効果的だと言われています。おすすめはウォーキングや軽いジョギング、そのほか水泳などになります。

食生活

食生活の偏りは汗の臭いを強くします。中でも、脂質の摂り過ぎは皮脂の分泌量も増やすため、皮脂が酸化すると共ににおいがきつくなりますし、たんぱく質の摂り過ぎは腸内環境を乱し、アンモニアなど臭いの元になる成分の分泌を促進すると言われています。​また、アルコールは弱い人ほど肝臓での分解が遅く、尿だけでなく汗などからも多く排出されるため臭いがきつくなりやすいそうです。同じ嗜好品ではタバコもニコチンの作用によって中枢神経を刺激することで発汗が促進されることや、血管を収縮させ血行を悪くすることから解糖系による発汗になりやすく、臭いをきつくします。

汗の臭いが気になる場合には、なるべくこれらのものは摂取しすぎないか禁酒禁煙することをおすすめします。

お風呂をシャワーだけで済ませている

最近では湯船に浸からずに、シャワーだけで済ませている人も多いもの。ですが、それだと毛穴が開かずに余分な皮脂や汚れを落としきることができなかったり、臭いの元になる疲労物質が蓄積してしまう原因に繋がってしまいます。後者については体感的に実感されている人も多いと思いますが、湯船に浸かって汗をかくと疲労物質である乳酸も一緒に流れていくのだそうです。だから、湯船にゆったり浸かると体の疲れが取れてスッキリした気分になれるんですね。そんな風に実感として分かるほどに湯船に浸かることは臭いの原因となる乳酸を取り除くのに効果的だということ。それだけにシャワーばかりだと蓄積していく乳酸による汗の臭いの増加は気になるところです。

ただ、だからといって体を洗いすぎてしまったり、熱すぎるお湯に浸かることは皮膚常在菌を弱らせ少なくしてしまいます。皮膚常在菌は汗の臭いの原因でもありますが、少なくなりすぎても臭いを強めてしまうもの。なので、お風呂のお湯は40度未満に設定して、ボディソープなどは洗浄力があまり強くないやさしいものを使うといったことを心がけるとより効果的でしょう。

頭皮を正しく洗えていない

頭皮から分泌される汗や皮脂が独特の臭いを持つことがあります。これは、主に頭皮を正しく洗えていないことが原因となっています。まず、頭を洗うときには髪ではなく頭皮を洗うことを意識してください。髪に関しては、洗髪前にブラシでとかし、十分にお湯で予洗いするだけでほとんど汚れが落ちていると言われています。そのため、シャンプーで洗うのは頭皮が主となるのですが、頭皮を洗うときにはゴシゴシと強くこすることはせず、優しく指の腹を使ってマッサージするようにしましょう。頭皮は意外にも繊細な皮膚なので、あまり強く洗ってしまうと肌トラブルを引き起こし、臭いの原因となってしまうこともあるためです。また、シャンプーだけでなくコンディショナーやトリートメントといったものも最後は必ずしっかりと流し、お風呂上がりにはドライヤーで乾かしてください。すすぎ残しがあったり、長時間湿った状態で放っておくことも臭いの原因に繋がります。

これらの行為はどれも乾燥など肌トラブルを引き起こすものです。そして、乾燥した頭皮は防衛本能として皮脂を多く出したり、肌トラブルは菌の増殖や炎症などを引き起こしたりと臭いの原因を作ってしまう可能性があります。頭皮の臭いが気になると多くの人はよく頭を洗ってしまいがちですが、それが逆効果となることもあるため、まずは自分の頭の洗い方を見直してみてください。

自分に合った方法を見つけて、汗のストレス軽減!

汗をかくことは当然のことですが、それが気持ち的に負担になっているようでは必ずしも良いことだとは言えません。自分の状態や気持ちに合わせて汗対策を取り入れて、少しでも面倒くささやストレスを減らしてみましょう。そうすることで、今よりもずっと気兼ねなく仕事もプライベートも満喫することができるようになるはずですよ。

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