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自分に合う色が分からない…

みなさんは、自分にどんな色が合うのか分かりますか?毎日メイクをしたり服をコーディネートするけれど、使っている色が本当に自分に似合っていると自信を持てている人は案外少ないのではないでしょうか。似合う色を見つけるために、まずは自分の肌の色を知ることから始めましょう。私、水野があなたに似合う色の選び方をご案内いたします。
肌の色は遺伝で決まる?
あなたの肌は何色ですか?日本語の色にある「肌色」というのは、日本人の平均的な肌の色から出来た色です。しかし、当然ながら肌の色は人それぞれで違っていて、日焼けや光の当たり方などによっても変わってくるものです。持って生まれた肌色というのはどのように決まるのでしょうか。
メラニンの色に関係する
メラニンとは人や動物、植物などが持つ色素のことです。メラニンにはユーメラニン(Eumelanin)という黒色メラニンと、フェオメラニン(Pheomelanin)という肌色メラニンの2種類があります。この2種類の割合がその人の肌や髪、目の色の決定に関わっています。
黒色メラニンはその名の通り黒褐色の色素で、黒色メラニンが多いほど肌の色は褐色になります。黒色メラニンが多い肌は紫外線を吸収するため、日焼けのダメージが少なくなり、皮膚がんのリスクも下がるようです。多くの人が悩むシミやそばかすの原因になるのもこの黒色メラニンです。
肌色メラニンは赤や黄の薄い色の色素で、肌色メラニンが多い場合は色白の肌になります。肌色メラニンの生成にはグルタチオンという成分が関係しています。グルタチオンは黒色メラニンの活性化も抑えてくれるそうなので、シミの少ない色白肌を目指す人は注目したい成分でもありますね。
遺伝と肌色の関係
アフリカで誕生した人類は、アフリカの強い紫外線から肌を守るために黒褐色の肌色をしていました。その後、北ヨーロッパに移動した集団にはある問題が起こります。アフリカに比べて日射が弱く少ない北の地域において、紫外線を吸収してしまう黒い肌では生きていくために必要なビタミンDを十分に生成することが出来ないということです。そこで、少ない日光を出来るだけ吸収するために、肌の色が薄く変化しました。そうして、移動や定住を進める中で環境に応じて中間色の肌を持つ人々も現れ、肌の色の違いが出来ていったと言われています。
遺伝的に見ると、子供はほとんどの場合両親のうちどちらかの肌の色を受け継ぐことになります。例えば、黒人と白人の両親から生まれた子供では、2人の中間の肌色になることはなく、どちらかの色になるということです。兄弟の中で父親寄りか母親寄りかで色が違うということはあるものの、両親のどちらかに近い色になるはずです。祖父や祖母の影響が出る場合もあります。
日本人の肌色
日本人の肌色は人種的には中間色と言われています。しかしその中でも人によってそれぞれ違いがあり、生まれつき色白の人、色黒の人もいますよね。これは持って生まれた色素細胞などによって決まるので、親からの遺伝も関係していると言えます。メラニン色素を作る遺伝子に関して言えば、基本的には色黒になる遺伝子の方が優性と言われています。
また、肌の色というのはメラニンの量だけで決まるものではなく、血管等の皮下組織やカロチンの量などに影響を受けているので一概に色素だけで判断することもできません。優性劣性はあるものの、生まれてくる赤ちゃんの肌の色が父親や母親と比べてどうなるかというのは判断するのが難しいところです。
自分の肌色を知る2つの診断方法

イエローベースとブルーベースを見分ける
肌の色は大きく分けて、イエローベースとブルーベースの2つに分けることができます。一般的にブルーベースの人は皮膚が薄く、日焼けをした時に赤くなるだけなのに対し、イエローベースの人は日焼けをすると黒くなり焼けやすいと言われています。こういった特徴は必ず全ての人に当てはまるというわけではありませんが、自分の肌がどちらなのかを知っておくことで、自分に合った色のファンデーションを探すのに役立ちます。リップやチーク、アイカラーも馴染みの良い色を見つけやすくなります。
以下の2つの方法で見分けてみてください。
1)似合うアクセサリーの色で判断する
簡単な方法として、普段使用しているアクセサリーの色から判断することが出来ます。イエローベースの肌にはゴールド系のアクセサリーが良く馴染んで似合います。逆にブルーベースの肌であればシルバー系のアクセサリーをキレイにつけることができます。
自分に似合うアクセサリーはどちらの色かチェックしてみてください。
2)血管の色で判断する
イエローベースかブルーベースかというのは血管の色で判断することもできます。ブルーベースの場合、静脈が透けて見えるため青っぽい色に見えます。逆にイエローベースでは動脈の色や皮膚の色の影響で緑っぽい色に見えます。
チェックに使うのは、日焼けしづらく本来の肌色に近い手首の内側の血管です。血管の色を見るときは、なるべく自然光に近い光の下で見ると分かりやすいですよ。
肌色に合ったファンデーションの選び方

ファンデーションの色選びは結構難しいもの。合わない色のファンデーションを使うと不自然で、顔色が悪く見えることもありますね。ナチュラルできれいな肌を作るためにも、自分の肌に合った色を見つけることが大切です。
ブルーベースの人
黄みが少なく透明感のあるブルーベースの肌の人は、ピンク系のファンデーションが馴染みがよくておすすめです。もともと頬や唇にピンクがかった赤みがあるので、ピンクやピンクオークル系であれば血色が良く明るい自然な肌を作ることができるでしょう。
イエローベースの人
イエローベースの人はオークル系やベージュオークル系のファンデーションがおすすめです。オークルは中間色に近く、ベージュオークルの方がより黄みが強くなります。自分の肌に合う色を探してみてください。
フェイスラインに当たる顔と首の境目辺りで合わせてみて、浮かない色を選ぶのがポイントです。
その他の特徴で選ぶ
赤みがある肌
赤みのある肌にはベージュ系がおすすめです。ベージュ系のカラーは他の色に比べて赤みを抑えてくれるからです。イエローベースはもちろんブルーベースの人も薄く明るめのベージュ系ファンデーションであれば赤みを抑えて引き締まった印象になるはずです。気になる部分にベージュ系を薄く重ねるのも効果的ですよ。また、グリーンやライムイエローのコントロールカラー下地を使用するのも赤みを抑えるのに一役買ってくれます。
色が黒い肌
肌の色が黒い人は自分に合う濃さの色を選びましょう。カラーバリエーションの多いメーカーのものを探すと自分に合った色を見つけやすいですよ。濃い色のファンデーションは厚塗り感や色浮き感が気になりやすいもの。フェイスラインまでべったり塗ってしまうと首との色の違いや色浮きがよりくっきりと出てしまうので、塗るときには顔周りに向かって徐々に薄くしていくのがポイントです。トーンが暗くなるほど、どんよりとくすんだ印象になりやすいので、ピンク系のファンデーションを浮かない程度に薄く重ねるのもおすすめです。
自分に似合う色「パーソナルカラー」とは?

パーソナルカラーは、生まれ持った肌や瞳、髪などの色や特徴から4つのタイプに分けられます。自分のパーソナルカラーを知ると自分に似合う色が分かり、色選びの失敗が少なくなります。パーソナルカラーをメイクやファッションなどに上手に活用して、自分の魅力を引き出してくれる色を身につけてみてくださいね。
簡易診断!5つのチェック項目
パーソナルカラーを診断するために、以下の簡易チェックをしてみてください。5つの項目で、それぞれ自分に一番近いものを選びます。
- イエロー系の明るい澄んだ肌
- 透明感のあるピンク系の肌
- 黄みが強くマットなくすみ肌
- 青みがかったピンク系で血色の少ない色白肌
- 明るくやわらかい印象の澄んだブラウン
- やわらかい印象のグレーがかったブラウンやダークブラウン
- 落ち着いた印象の知的なダークブラウン
- 白目とのコントラストがはっきりしたシャープなブラックやダークブラウン
- 明るくやわらかいブラウンやダークブラウン
- やわらかいイメージの赤みがかったブラウンやブラック
- マットで黄みや緑がかった深いブラウンやブラック
- ツヤのあるブラック
- 明るく透明感のあるピーチ系
- やわらかい青みピンク
- 落ち着きのあるくすみオレンジ
- 血色の少ないピンクか深いローズレッド
- 明るく血色の良いサーモンピンク
- 透明感のあるピンク
- マットでくすみのある赤やオレンジ
- 肌の色とあまり変わらない程度の赤系の色
1が多い人 → スプリングタイプ |
4つのタイプの特徴
自分のタイプが分かったところで、それぞれのタイプの特徴を見ていきましょう。
スプリングタイプ
明るく澄んだイエローベースのスプリングタイプは若々しく明るい印象です。春の花みたいなレッドやピンク、イエロー、オレンジなどや新緑のようなフレッシュなグリーンなど澄んだ明るい色が似合います。そういった色を取り入れて、ふんわりとキュートなイメージのコーディネートがおすすめです。
サマータイプ
明るいブルーベースのサマータイプは上品で女性らしいイメージです。ブルーやラベンダー、ピンクやホワイトなどやわらかさのあるスモーキーカラーや爽やかなパステルカラーも似合います。エレガントで涼しげなコーディネートがおすすめです。
オータムタイプ
温かみのあるイエローベースのオータムタイプは、深みがあってシックなイメージです。秋のもみじやいちょうのような落ち着きのあるトーンのレッドやイエローのほか、モスグリーンやカーキ、ブラウンなどのアースカラーも似合います。落ち着きのある大人な印象のコーディネートがおすすめです。
ウィンタータイプ
コントラストの強いまなざしが存在感抜群のウィンタータイプは凛としたイメージです。雪のような淡い色も似合いますが、コントラストのはっきりとしたモノトーンや原色のような強いカラーにも負けない雰囲気を持っています。ウィンタータイプには、はっきりとした色を使った華やかなコーディネートがおすすめです。
男性にも役立つ♪自分に似合う色選びのポイント

髪色(ヘアカラー)
自分に似合うヘアカラーが分からず悩む人も多いですよね。そんな時は肌の色から選ぶと失敗が少なくなります。色白の人であれば赤みや黄みの強い色でもしっくりくるため、ベージュ系やピンク系の明るいブラウンもよく似合います。
逆に色黒の人はダークブラウンがおすすめ。他の色に挑戦する時はアッシュ系の色を入れるとすっきりした印象になりますよ。
洋服
男性の場合も女性と同じく、持って生まれた肌や瞳、髪の色から4つのタイプに分けられます。上のチェック項目を参考に自分がどのタイプなのか診断してみてください。それぞれの印象から似合うファッションも分かりますよ。
スプリングタイプ
若さがありエネルギッシュな印象のスプリングタイプの人には、明るく澄んだカラーが似合います。イエローベースなのでホワイトよりもアイボリーの方が馴染みが良くなります。くすんだ色より明るい色の服を選んでみてください。スーツなどでもダークカラーよりベージュや温かみのあるグレーなどがおすすめです。
サマータイプ
上品で爽やかな印象のサマータイプの人には、ソフトなカラーが似合います。清潔感があって爽やかなブルー系やピンク系の色、ソフトなイメージのスモーキーカラーを中心に取り入れてみてください。スーツ選びでは、強すぎる色よりブルー系のグレーやグレイッシュネイビー、暖色系なら黄みよりもピンクがかった色がおすすめです。
オータムタイプ
落ち着いた大人な印象のオータムタイプの人には、深みのあるカラーが似合います。カーキやブラウン、モスグリーンなどのアースカラー、マスタード、ダークレッドなど明るすぎないシックなカラーでコーディネートしてみてください。スーツなどもブルー系よりブラウン系で、ネイビーやグレーを使うなら緑がかった色を選ぶのがおすすめです。
ウィンタータイプ
シャープで個性的な印象のウィンタータイプの人は、はっきりした色が似合います。ホワイトやブラックといったモノトーンはもちろん、ロイヤルブルーやエメラルドグリーン、マゼンタなどの鮮やかな色や、すっきりしたアイシーカラーの明るい色もOKです。スーツにはブラック、ネイビー、チャコールグレーなどがおすすめです。
肌の色を白くする方法

きれいな美白肌は多くの女性が憧れるものです。肌の色に関わらず、シミやくすみのない透明感のある明るい肌を作るために出来ることはたくさんあります。
美白化粧品を使う
肌を白くしたいと思ったらまず思い浮かぶのは美白化粧品を使用するということではないでしょうか。美白化粧品はそれぞれに配合されている有効成分によって、メラニンの生成を抑えたり、日焼けを防ぐことで、シミ・そばかすを防ぎます。また、ターンオーバーの乱れをケアすることで肌のくすみを防いだり、元の肌色に戻すことを目的としたタイプの化粧品もあります。こういったものを上手に利用して、色素沈着やシミ、くすみの少ない肌を目指したいですね。
美白効果のある成分
美白効果があると言われる成分はたくさんありますが、特に注目したい成分をご紹介します。
ビタミンC誘導体
「ビタミンC誘導体」は、優れた美肌効果を持ちながらも不安定で壊れやすいビタミンCを安定化させることで、肌への浸透力を高めたものと言われています。メラニンの生成を抑制、美白成分として代表的なものです。
おすすめは

分類 | 容量 | 価格 |
---|---|---|
美容液 | 30ml | 7,000円+税 レフィル 6,500円+税 |
ビタミンC誘導体は優れた美容成分ですが、特に乾燥肌の人では乾燥を感じてしまうこともあります。これはビタミンCの皮脂の分泌を抑える効果のためです。「エッセンスインフィルト」は、ビタミンC誘導体と一緒に「ナノAMA」と「ナノオリザノール」という浸透力の高いと言われるうるおい成分が配合されています。ナノAMAはハーブ由来のアジアチコシド・マデカッソ酸・アジア酸という3つの成分をユニットにしたうるおい成分、ナノオリザノールは米ぬか由来の美容成分オリザノールで、どちらも独自の技術によってナノ化されています。
うるおいと共に有効成分を角質まで届けて、透明感のある肌に導いてくれるでしょう。伸びが良く、すーっと肌になじむつけ心地と、ダマスクローズの香りも好評です。
アルブチン
「アルブチン」は、チロシナーゼの働きを抑えることで、メラニンの生成を防ぐと言われる美白成分です。ハイドロキノンよりも刺激が少なく、美白をうたった化粧品に有効成分として使用されることも多い成分です。
おすすめは

分類 | 容量 | 価格 |
---|---|---|
化粧水 | 100ml | 4,104円(税込) |
「プラチナVCローション」は目に見えるトラブルに加え、角質の奥に潜むくすみの原因にもアプローチし、透明感とうるおいあふれる肌を目指す化粧水です。アルブチンのほか、プラチナナノコロイド、最新型ビタミンC誘導体、新安定型ハイドロキノン、プラセンタエキスなどの美白に効果が期待できる成分が配合されています。乾燥肌やオイリー肌などどのタイプの肌にも使えて、香料や着色料など余計なものが入っていないのもうれしいです。さっぱりしたつけ心地ながら、しっかり潤いを与えてくれると言われます。
ハイドロキノン
「ハイドロキノン」はメラニンの生成を抑えるだけでなく、その還元作用により、すでに出来てしまったシミや色素沈着にも効果が期待できる美白成分です。効果が期待できる分、刺激も強めなので肌が敏感な人は使用する際に注意が必要です。
おすすめは

分類 | 容量 | 価格 |
---|---|---|
クリーム | 15g | 6,480円(税込) |
ハイドロキノンを塗った後紫外線を浴びると色素沈着を悪化させてしまうという副作用があります。「ビーグレン QuSomeホワイトエッセンス」は独自のQuSome(キューソーム)化によって浸透力を高めた形で配合することで、日中も安心して使用できるようになっています。ただし、美白ケアの観点からも日中の使用には日焼け止めを必ず併用することをおすすめします。
通常のハイドロキノン化粧品に比べて刺激も少なめで、敏感肌だけどハイドロキノン化粧品を使用したい人というにもおすすめです。シミやそばかすだけでなく、肝斑にお悩みの人にも。容量は少なめですが伸びが良く、べたつきのない使用感です。
美白サプリを活用する
日焼けによりシミやくすみを予防したり、メラニンの生成を抑える効果のある美白サプリを活用するのも良い方法です。L-システインやビタミン類が含まれていて、美白のほか、肌荒れにも効果的でしょう。サプリは継続が大切なので、成分の含有量や価格から自分に合った続けられるものを選びましょう。
保湿をしっかりする
美白を含め、美しい肌を作る基本は保湿にあります。肌がしっかり潤っていれば、肌本来のバリア機能やコンディションが整い、キレイな肌を保つことができます。美白化粧品を使うことも大切ですが、保湿が出来ていないとどんなに優れた成分も効果が存分に発揮されません。毎日のスキンケア、特に夜のケアでは丁寧な保湿を心がけてみてください。
ビタミンCを摂る
ビタミンCは外側からだけでなく、内側からも美白に効果を発揮します。コラーゲンの合成にも欠かせません。ところが、ビタミンCは一度に大量摂取しても、吸収されなかった分は排出されてしまいます。そのため、こまめに摂取するのが効果的だと言われています。
ビタミンCは、アセロラ、ピーマン、ケール、柿などに豊富です。他にも野菜や果物を中心に様々な食品に含まれています。これらの食品やサプリメントを上手に使って効果的に摂取してくださいね。
自分の肌色を知ればメリットがたくさんある

自分の肌色を知ることで、どんな人でも自分に合う色やファッションが分かるようなるでしょう。特に女性では、色が白くなりたいという人も多いかもしれません。しかし単に白くするだけでなく、自分本来の肌の色を生かせば他の人とは違った自分らしさや魅力を引き出すこともできメリットもたくさん。似合う色をメイクやコーディネートに取り入れると、今よりもっと自分に自信を持てるようになりますよ。